くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

古風な魔女に永笑を

「『魔女の誇りを傷つけたものは、未来永劫呪われよ』」
 頭上からの声に、ファビア・クロゼルグはハッと顔を上げた。
 無限書庫古代ベルカ区画にて、ファビアは複数の本を同時に広げて『エレミアの手記』を探している最中だった。
「だっけ?」
 声の主は続けて、
「そんなこと言ってるから、時代に取り残されるんだよ」
「あなたは――」
「時空管理局嘱託魔導師ルーテシア・アルピーノ! 盗聴・窃視および不正アクセスの件でお話聞きにやって来ました!」
「…………」
 ファビアは表情の乏しい瞳でルーテシアをにらんだ。
 ルーテシアは美しい長髪をなびかせて、ニタッとサディスティックな笑みを浮かべる。
「おとなしく降参したほうがいいよ? でないと、お姉さんが、おしおきしちゃうから」
 ルーテシアの繰り返される挑発にファビアの瞳の奥にわずかな怒りが映る。
「魔女をあまり、舐めないほうがいい」

 数分後、ルーテシアの『キャプチュード・ネット』によって、本棚にX字磔状態になったファビアの姿があった。
「どう? 投降する気になった?」
 してやったりと舌を出すルーテシア。
 一瞬不安げな表情を見せたファビアであったが、すぐに無機質な表情に戻すと、ブツブツと詠唱を始めた。
「警告だよ。詠唱を止めなさい」
 ルーテシアの言葉に耳を貸さないファビア。
「しかたないね」
 ルーテシアが軽く右手を突き出す仕草をとると、ぽんっ、ぽんっ、と音を立て、ファビアの体を囲むように五対のマジックハンドが出現した。
 うち一対のマジックハンドが、ファビアの両脇腹をつんと人差し指でつついた。
「きゃんっ!!?」
 その瞬間、ファビアはびくんと身を震わせて詠唱を中断した。
「ふぅん? もしかして、くすぐり、苦手?」
「く……っ」
 ファビアは悔しそうに唇をかみ締め、キッとルーテシアをにらみつけた。
「へぇ、そんな表情もするんだ? てことは図星ってことだね?」
 ルーテシアは口角をあげた。
 ファビアは怒りか焦りからか、ぴくぴくと片頬を小刻みに震わせている。
「もう一回聞くけど、投降する気は?」
「…………」
 ファビアは、目をつぶって、つんとそっぽを向くと、再びぶつぶつと詠唱を始めた。
「んーじゃ、しょうがないねぇ」
 ルーテシアは人差し指を口元にあて、クスッと笑みを浮かべた。

「きゃっ……ぅ、ぷ」
 再び一対のマジックハンドがファビアの脇腹に触れたため、ファビアは詠唱を遮られた。
「ほぉら、こうすると詠唱なんてできないでしょう?」
 マジックハンドの人差し指が上下にゆっくりと動き、ファビアの脇腹から肋骨までを往復する。
「くっ……ふっ……」
 ファビアは顔を赤らめ、唇をかみ締めている。
「可愛いね。必死にくすぐったさをこらえてる、感情丸出しのその表情。魔女っ娘さん、実はこっちが素? さっきの無表情は作り物っぽかったもんねぇ」
 ルーテシアはふふふと笑いながら、マジックハンドの指を往復速度を速めていった。
「うふっ、……ぁふっ、……くぅ~~……」
 ファビアは口をむずむずと動かしながら、プルプルと四肢を震わせた。
「なかなか耐えるねぇ。じゃ、だんだん増やしてみようか」
 一対のマジックハンドがファビアの首に触れる。
「ひゃっ!?」
 きゅっと首をすくめるファビア。
 マジックハンドの指先が顎や首筋をやさしく撫でるようにゆっくりと動き回る。
「ひっ、……ひっ……ひぃんっ~~」
 ぎゅっと目をつぶって、目に涙を浮かべるファビア。
「んー泣いちゃ駄目だよぉ、笑ってごらぁん?」
 ルーテシアはファビアの顔を覗き込んで言うと、さらに一対のマジックハンドをファビアの太腿にけしかけた。
「ふひゃぁぁっ!!?」
 くにっと両太腿をもまれ、ファビアは甲高い声を上げた。
 マジックハンドは、そのままくにくにとゆっくり一定の速さでリズムよく軽くもみ続けた。
「ぁっ、ぁ、……ふくっ!? ……ひ、……つっ、んんんふっ!!」
 ファビアは首をがくがくと上下左右に揺らし色っぽい声を漏らした。
「いっ、きひっ!! ……ふひっ、ひひぃぃっ!!!」
 首、脇腹、太腿のマジックハンドの責めは止まらない。ファビアは唇を閉じていられなくなったのか、断続的に歯を見せ、笑いの混じった息を吐いた。
「どう? 一定のリズムで太腿揉まれるの。最初は余裕に思えても、だんだん効いてくる。ちょっとでも気を抜くと、笑い出しそうになっちゃうんだよね」
「ぃひっ、ひぃぃっ!! ぷひっ、……ぅひひぃぃぃぃ……っ!」
 ルーテシアの説明で、余計にくすぐったく感じてしまったのか、ファビアの震えが大きくなった。
 ファビアは涙の溜まった目を見開き、ルーテシアをにらみつけた。
「あらら、怒っちゃった? でも、口元ゆるっゆるだよ? 目力だけで人を怯ませるには、まだまだ若いって感じかなぁ?」
「くっ……ぷはっ!!? うぐっ……ひ、ひ……ひぃ、ひひひ、んんんぐ」
 ファビアは一瞬何か言いたそうに口を開きかけたが、笑い出しそうになったのか、慌てて唇を噛んだ。
「そんなに我慢しなくてもいいのにねぇ。そろそろお姉さんに、可愛い笑顔を見せてくれる?」
 ルーテシアは残り二対のマジックハンドを、それぞれファビアの腋の傍と足下へとやった。
 足下のマジックハンドが、ファビアのブーツを脱がしにかかる。
 きゅぽっ、と両足ともブーツは脱がされ、ファビアの白い素足が露になった。
 四本のマジックハンドは人差し指で、ファビアの両腋、両足の裏を同時にさわさわと撫で始めた。
「ふひゃぁあぁっ!!! ひはっ、……くはっ、はひっ! ぅひぃぃぃぃ~~っ!!!」
 かろうじて笑い出すのをこらえたファビアはぐっと歯をかみ締めた。
 が、ぎゅっと閉じた目には大粒の涙がたまり、口元からは涎が垂れ、眉もへの字に曲がっているため、笑いの堤防はもはや決壊寸前という様相だった。
「じれったい~~? 魔女っ娘ぉ? ホントはこのままじっくり生殺しにするのも一興なんだけど、お姉さんそこまで鬼じゃないからねぇ」
「ひぅぅ~~~っ!!! ……うぐっ、ひはっ、……んんんん~~っ!!!!」
 ファビアは必死に目を開いて、首を左右にぶんぶんと激しく振って抵抗する。
「大丈夫。心配しなさんなって」
 ルーテシアはすべてのマジックハンドへ指示を下す。
「一気に全部、吐き出させてあげる」
 その瞬間、すべてのマジックハンドが、すべての指を動員して、ファビアの首、腋の下、脇腹、太腿、足の裏を一斉にこちょこちょとくすぐり始めた。
「――っ、ぶふぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」
 ファビアは一瞬カッと目を見開き頬をぷくっと膨らませたかと思うと、口から激しくつばを撒き散らし、吹き出した。
「ぷはははははははははっ!!!? あぁぁぁははははははははははははっあぁぁ~~はははははははははは!!!!!」
 まさしく笑いの堤防が決壊したという風に、ファビアは激しい笑い声を上げる。
 髪の毛を振り乱し笑い狂うその姿に、誇り高い魔女の面影はない。
 幼く敏感な少女は、全身を襲う激しいくすぐりにただただ翻弄されるのみであった。
「あら可愛い。やっぱり女の子は笑顔が一番だよねぇ」
 ルーテシアは、すっかり破顔して大口を開けて笑うファビアを見て、クスリと笑った。
「やあぁぁあははははははははははっ!!! 呪われろっ!! 呪われりょぉ~~ひゃはははははははは~~っ!!!」
 ファビアは全身を計五十本の指に弄り回され、体中をびくびくと痙攣させながら狂ったように叫ぶ。
「まーだそんなこと言ってる。だから、時代に取り残されるんだよ」
 ルーテシアは言うと、ファビアの足の裏をくすぐっていたマジックハンドにひっかくような動きを付加し、腋の下をくすぐっていたマジックハンドにツボをほじくるよう命令を下した。
「あがははははははっ!!!? いぎひひひひひひひひひひひひ!! ふぎゃあぁぁぁぁ~~はははははははははっ!!!」
 ファビアの手の指や足の指が出鱈目にもがく。
 真っ赤にしたファビアの顔は、汗や涙、鼻水、涎で汚れ、ぐしゃぐしゃだった。
「おにゃがぁぁあぁあはははははははははっ!!! ひゃべでぇえぇぇぇはははははははっ、ひゃべぇえぇひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!」
 しばらくは笑いながらも反抗的な態度を見せたファビアだったが、さすがに限界を感じたのか、ルーテシアに向けて必死に制止を訴え始めた。
「ようやく投降する気になった?」
「ふひゃはははははははははっ!!!! どうごうずるぅぅぅうひひひひひひっ、どうごうずるがだぁあぁぁっひゃひゃひゃひぎぃぃぃぃっ」
 ファビアは泣きながら喚き散らす。
 ルーテシアはぞくぞくと恍惚感をかみ締めるような表情を浮かべた。
「じゃー『やめてください、お姉さま』言ってごらん?」
「ひゃべっ、やべでぐだざいっおねぇぇえぇざまぁあぁははははははははははははっ!!!!」
 ファビアはためらうことなく叫んだ。魔女の誇りもあったものではなかった。
 ルーテシアは、ぺろりと舌なめずりをすると、脇腹をくすぐっていたマジックハンドにぐりぐりとツボをえぐるよう命令を下した。
「ぐびゃひゃひゃははははははっ!!!!? おでぇざまぁあぁははははははははっ、ほにゃっ、にゃんでぎひひひひひひひひ!? やべでぇえぇえぇぇひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」
 ファビアは予期せぬ追い討ちに、がっくんがっくん首を振り回して笑う。
「んーなんかお姉さん耳遠くてさぁ。ちょっと聞こえないんだよねー」
「おにゃっひゃははは、おねぇしゃまあ~~はははははははっ!!! やべでぐだざいぃぃひひひひひひひひ、やみゃぁぁあああ!!!! やめでぐだぁああはははははははっ!!!」
 ファビアは何度も繰り返し、ルーテシアに懇願の言葉を投げかける。
 ルーテシアはとぼけた仕草で「んー聞こえなーい」を繰り返した。
「どうごうっ、じゃひゃひゃひゃっ!! どうごひぃぃ~~~っひひひひひ、どぐぅぅじまずうぅぅひひひひひひひひ、おにゃじゃまぁぁははははははっ!!! やめっ、やべで……っ、やびゃぁああはははははははははははっ!!!!!」
 ファビアはとうとう、言葉すらまともに繋げられなくなってきた。
「ほらほらー。最後まで言わないと、お姉さんわかんないよー?」

「るー子、何してんの?」
 突然背後から投げかけられた関西弁に、びくぅっと肩を勢いよく上げて驚くルーテシア。
 ファビアの周りから、マジックハンドが一斉に消え去った。
 ルーテシアはおそるおそる振り返った。
「やっ、八神(やがみ)司令っ」
 ふわりとバリアジャケットを着こんで舞い降りたのは、八神はやて時空管理局海上司令であった。
「出遅れてるうちに状況が解決してもーた……ってことなんやろうけど」
 はやてはやさしくも冷静な眼差しで、ルーテシアとファビアを交互に見た。
「解決法間違えたんちゃう? ん? るー子?」
「い、やっ……八神司令、……これは」
 動揺するルーテシアを尻目に、はやては、ファビアの拘束を自身の魔法で解除する。
「この子にはあとでお話聞かせてもらうとして……」
 はやては虫の息のファビアを抱きかかえたまま、
「るー子。ちーとばかし、おいたが過ぎたなぁ?」
 ルーテシアににっこりと笑いかけた。

 ルーテシアは、このあと、滅茶苦茶くすぐられた。


(完)

夏休み擽り研究

「何やってるの?」

 8月1日の午後、凪紗(なぎさ)が友人の芽依(めい)の家を訪れると、同級生の朱莉(あかり)と萌々香(ももか)がいた。
 凪紗は小学6年生で、夏休み真っ最中。
 今朝、夏休みの宿題が完了したばかりだった。
 宿題を手伝って欲しいと芽依に呼ばれたため、凪紗は勉強道具を持参してやってきたのだが、部屋に入ってみると芽依たちが勉強をしている様には見えなかった。

「きゃぁ~~っはっはっはっは! やめてぇ~~っはっはっはっは」
 
 ベッドの上で仰向けになった芽依の体を、朱莉と萌々香がくすぐっていた。
 芽依はTシャツにデニムショートパンツ姿で、両腕を揃えて伸ばした肘の上に朱莉、両脚をまっすぐ揃えて伸ばした膝の上に萌々香が乗って、Iの字で押さえつけられていた。
 朱莉は芽依の腋の下を、萌々香は芽依の脇腹をこちょこちょとくすぐっている。

「いやぁぁっはっははっはっはっ!! 苦しいぃぃっひっひっひっひ、やぁぁあはっはっははっはっ!!」

 芽依は、おさげにした髪の毛を振り乱して大笑いしていた。普段教室ではあまり大声で笑わないタイプの子なので、凪紗には少し新鮮に感じられた。
 ドアの前に立った凪紗へ向けられた芽依の素足がくねくねと暴れている。
「あ、凪紗いらっしゃい」
 朱莉が芽依の腋を指で弾きながら、顔を上げて言った。左耳の後ろでサイドテールを作ったいつもの髪型で、腰に大きなリボンの付いたワンピースを着ている。
「ちょっと待ってて。萌々香、あと何秒?」
「十秒ー」
 朱莉に聞かれ、セミロングの髪の毛をストレートに伸ばした萌々香が芽依の脇腹を揉み解しながら答えた。萌々香はポロシャツの上にサロペットデニムパンツを履いており、ロールアップされた裾から白い太ももが伸びている。
「ああぁっぁっはっはっははっ!!! もうやめっ!! ひやぁぁはははははははははっ!!」
 芽依は首を振って暴れる。
「ほら芽依っ! あとちょっとだからがんばって」
「……3、2、1、ぜろー!」
 萌々香の合図で、朱莉と萌々香は同時に指を離した。
「げほ、……ごほっ」
 芽依は放心したような表情で咳き込んだ。
「どうー? 芽依ちゃん」
「……はぁ、し、死ぬかと思った」
 萌々香が聞くと、芽依は答えた。萌々香は芽依の膝から下り、何やらノートに書き記し始めた。
「えー、芽依。まだまだ余裕ありそうだったじゃん」
 朱莉はけらけらと笑い、芽依の肘の上に乗せた脚をどける。
「……ま、まぁ……、い、いけなくは、ない、かな?」
 芽依は息を切らして言った。
 くすぐったさの余韻があるのか、軽く腋の下を触って、感覚を思い出しているようだ。
「あのさぁ……」
 放置プレイにげんなりした凪紗が口を開く。
「あ、凪紗ごめん。忘れてた」
「凪紗ちゃん。やっほー」
「……な、凪紗、ちゃん。いらっしゃい」
 朱莉、萌々香、芽依のそれぞれが凪紗へ目をやる。
「これ、自由研究」
 凪紗が怪訝な表情を浮かべていると、朱莉が言った。
「自由研究?」
「そ、人間はくすぐりにどれだけ耐えられるか、実験。3人で共同でやってるの。凪紗もやる?」
 朱莉は期待を込めた眼差しを凪紗へ向ける。
 凪紗はため息をついた。
「やんない。私はもう終わったし」
「えー、凪紗ちゃんやらないの? やろうよー。楽しいよ」
 萌々香が便乗して勧誘する。
「いや、だから私はもう自由研究終わったんだって。やる意味わかんないし」
「なんて研究ー?」
「『昆布が海の中でダシが出ないのなんでだろう』」
「つまんな!」
「余計なお世話よ!」
 朱莉、萌々香はその後もしつこく誘ってきたが、凪紗は断り続けた。
「だから! もう私は自由研究終わったの! それになんか、ちょっと内容がくだらないし……。今日は芽依ちゃんの勉強教えるって来ただけだから。ねぇ、芽依ちゃん、勉強しよ?」
 すると芽依は、
「あ、や……その、今はデータ集めてる途中だから、……後で」
「もう! 芽依ちゃんまで!」
 凪紗は呆れて肩を落とした。芽依は続けて、
「凪紗ちゃん……協力してくれるだけも、駄目?」
 凪紗は眉を寄せた。
「そうそう! あたし達3人だけのデータじゃ足りないからさ!」
「絶対楽しいよー、やろうよ、凪紗ちゃん」
 芽依の言葉に便乗して、朱莉と萌々香が目をきらきらと輝かせて言った。
「協力って……私がくすぐられろって言うの?」
「うん!」
 朱莉、萌々香、芽依の3人が揃って頷く。
「絶対ヤダ」
 凪紗は冷たく言い放つと、
「芽依ちゃん。プレステやってていい? 終わったら声かけてよ」
 芽依たちに背を向けて、部屋に設置されたテレビ前のソファの右端に腰を下ろした。凪紗が芽依の家でゲームをする時の特等席だった。
「……あ、うん」
 芽依は、少しがっかりしたように言った。
「ちぇー、凪紗ちゃんは真面目なんだよねー」
「もうあたしらだけで楽しんじゃお」
 萌々香と朱莉がぶーたれた。
「さ、次は萌々香の番でしょ! 3分30秒」
「うわー、キツそー」
 凪紗は背後で朱莉と萌々香がはしゃぐのを聞ききながら、ゲーム機のスイッチを入れる。
「そういえば、凪紗ちゃん、……なんでウチ来るとき、いっつも靴下、履いてるの?」
「えっ?」
 突然の芽依の質問に、凪紗は思わず振り返り聞き返してしまった。
「暑くない?」
 芽依の言葉に、萌々香と朱莉も凪紗へ視線を向ける。
「あ、ほんとだー。凪紗ちゃん暑ーい」
「凪紗、脱いじゃいなよ」
 よくよく見ると、夏真っ盛りであるためか、芽依、萌々香、朱莉は3人とも素足である。
 凪紗は外はねのミディアムヘアで、セーラー風マリンTシャツにキュロット、クルーソックスを履いていた。
「あ、いや……別に暑くないし」
 凪紗はそれだけ言うと、テレビ画面へ視線を戻した。
 朱莉たちは「ふーん」とたいして気に留めない様子で、すぐに自由研究の話を再開した。
 凪紗は少しどきりとした。
 小さい頃から母親に「お友達の家に行くときはきちんと靴下を履いていきなさい」と教わり、それを当然のこととしてしつけられた凪紗にとっては、人前で靴下を脱いで素足になるなんてたまらなく恥ずかしいことのように感じられるのであった。

●●●

 朱莉、萌々香、芽依たちの自由研究という名のくすぐり合いが始まってからというもの、凪紗は後ろから聞こえてくる笑い声が気になってゲームになかなか集中できないでいた。

「きぃぃっひっひっひっひ、ホントにキツいぃぃ~~っははっはっはっはっは!! ホント……っ、ホントにやめてぇぇ~~」

 萌々香が大声で笑っている。
 普段のんびりと話す萌々香が、激しく息を切らして言葉をつなぐのは新鮮で、凪紗の好奇心をくすぐった。
 凪紗はちらちらと後ろを盗み見る。
「ほらほら萌々香。あと1分あるからがんばんなって!」
 朱莉は芽依をくすぐっていたときと同じように、ベッドの上で万歳をして仰向けになった萌々香の両腕の上にのって、萌々香の腋の下をくすぐっていた。

「あぁぁぁ~~っはっはっはっはっはっ!!! もう無理っ!! もう無理だからぁぁあはははははははははっ」

 萌々香は目に涙を浮かべ、ぶんぶんと綺麗なストレートの髪の毛を振り乱して笑っている。
 芽依は、まっすぐに揃えて伸ばされた萌々香の脛あたりに足側を向いてアヒル座りをして、萌々香の両足の裏をくすぐっている。

「いやぁぁっはっはっはっははっ、お願いぃぃっひっひっひっひ!! めーちゃん助けてぇぇぇっはっはっはっはっは~~!!」

 萌々香の素足は、くすぐったそうにくねくねと動く。それを芽依が鉤爪のように曲げた人差し指で追いかけるようにくすぐっている。
「うわぁ……」
 あまりにくすぐったそうで、凪紗は声を漏らした。凪紗の声は、萌々香の笑い声にかき消され、朱莉と芽依には聞こえていないようだ。2人とも、「くすぐり」にとりつかれたかのように、一心不乱に萌々香をくすぐり続けていた。

 しばらくして萌々香の笑い声が止んだ。
 凪紗は、意識的にテレビ画面を見つつも、後ろの話し声が気になった。
「萌々香。結構きつそうだったけど、大丈夫?」
 朱莉が心配そうな声を出す。
「……ひぃ、ひぃ……うん、けっこうー、うん、きつい、けど……」
 萌々香の言葉はとぎれとぎれだ。
 カリカリと紙に鉛筆を走らせる音がする。芽依が、萌々香の感想をノートにメモしているのだろう。
「やっぱり……、楽しい……」
 萌々香が息を切らして言った。
 凪紗は驚きのあまり、思わずコントローラーを落としそうになった。
「ねー、凪紗ちゃーん……? 楽しいよー? 次やってみないー?」
 萌々香が勧誘してきたので、凪紗は振り向き、
「だからヤダって」
 即答した。
 見ると、既に萌々香は解放されていたが、両腕両脚をぐでっと大の字に広げベッドに寝そべったまま、首だけを凪紗へ向けている。
「萌々香ちゃん。そんなに苦しそうなのに、なんで楽しいとか言うの?」
 凪紗は聞いた。
「いや、凪紗ね! これはやられてみないとわかんないんだって!」
 答えたのは朱莉だった。
「私は萌々香ちゃんに聞いたんだけど……」
「えー……楽しいもんは、楽しいよー?」
 萌々香はにへーっと笑う。
「くすぐられてるときは『助けて』とか言ってたのに?」
「あ、聞いてたん、だ。凪紗ちゃん」
 凪紗の失言に即座に食いついたのは芽依だった。
 芽依はベッドの端からぶらんと素足を放り出すように座りなおして、
「もしかして、ちょっと、興味、出てきた?」
「あ、いや……っ、そういうわけじゃっ! ていうかっ! あんだけ大声出されたら、聞こうとしなくても耳に入るって!」
 凪紗は無意識に声を張り上げてしまった。
 芽依は、きょとんとしている。
「で、凪紗。やんない?」
 一瞬訪れた沈黙を破って勧誘してくる朱莉。
「やんない」
 凪紗はぷいっとテレビ画面へ体を向け直した。

●●●

 しばらくすると、今度は背後から朱莉の笑い声が聞こえてきた。

「きゃははははははははっ!!!! あぁぁぁははははははははははっ!! くすぐったいぃぃひひひひひひひひひひっ!!」

 くすぐられているのだから当たり前じゃないかと、凪紗は思った。
 朱莉は普段やや高圧的な態度をとっている割りに、可愛らしい声で笑う。そのギャップに凪紗は少しどきどきした。

「ああぁぁぁっはっはっはっはっ!! 嫌あぁぁっ!! そんなの駄目ぇっぇぇっひゃっはっはっはっはっはっは~~!」

 そんなのって、どんなのだろうか?

 凪紗は好奇心に負け、チラリと背後を確認した。
 朱莉はベッドの上にぺたんとしりもちをついており、両手首を背後に密着して胡坐をかいた萌々香の膝に締め付けられ、身動きが取れない状態だった。
 萌々香は朱莉の脇腹に両手の人差し指を押し当てて、くりくりと震わせている。
「朱莉ちゃん。キツくて楽しいー? 後2分あるよー」

「きゃぁっはっはっはっはっはっ!!! 脇腹っ!! そんなぐりぐりやめだぁぁぁっはっははははははははははっ!!!」

 芽依は、前方に投げ出された朱莉の左脚の膝の上に体育座りをして、朱莉の体の自由を奪っておいて、朱莉の右足首を抱え込んで右足の裏をカリカリとひっかくようにくすぐっている。
「こっちの、かりかりは?」

「やぁぁぁはっはははっははっ、足もっ!!! 足もやめぇぇぇぇっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 朱莉は笑いながら涎をたらしていた。
 朱莉の足の指がくすぐったそうにもがいている。

「うわ、エグい……」
 凪紗は声を漏らした。
 芽依の指が朱莉の足の裏でクモの脚のように動き回る様子に、ぞくっとする。
 凪紗は足下で、きゅっと自分の足の指を縮こまらせた。靴下とフローリングの擦れる感触が伝わる。
 ふと、芽依と目が合った。
 慌てて凪紗はテレビ画面に視線を移すが、しばらくの間後頭部に芽依の視線を感じた。

 2分経って、ようやく朱莉の笑い声がやんだ。
 ホッと安堵する凪紗。甲高い笑い声を聞き続けるうちに、凪紗は体がむずむずとしていた。ぎゅっと足の指を縮こまらせていたため、靴下の中で、足の指と指の間に少し汗をかいているのがわかる。
 凪紗はテレビ画面を見つめたまま、背後に耳をすませた。
「朱莉ちゃん4分、お疲れ様ー。どうだったー?」
 さっそく萌々香が朱莉に感想を求める。
「……はぁ、ふひぃ……あ、あんたら、……いい加減に、しなさいよ……」
 カサカサとノートのかすれる音。芽依がメモを取っている。
「えー? それって楽しくなかったってことー?」
「……はひぃ……そ、良かったわよ……、すごい……。最後30秒ぐらいなんか……やばい、……良かった」 
 朱莉は、息も整えないままに、とんでもない感想を述べた。
「だよねー」
 萌々香が便乗する。

 あれだけ「やめて」やら「助けて」やら言葉を連発しておいて、「良かった」とはどういうことか……。

 凪紗はふと、芽依たちがぼそぼそと小声で話し始めたことに気づいた。
 何を話しているのかは、まったく聞き取ることができない。
 ハッと凪紗は、何を他人のナイショ話に聞き耳を立てているのかと、恥ずかしくなり、意識的にテレビ画面を注視した。
「凪紗ちゃん?」
 急に芽依に声を掛けられ、咎められたような気がしてどきっとした。
「だからやんないって言ってんじゃん」
 凪紗は、振り向きざまに言った。
「いや、そうじゃなくて……ちょっと、分からない漢字が、あるから、教えて、欲しいなって」
 芽依は言って、ノートを持ち上げて見せた。
「ちょっと……」
 手招きをする芽依。
 凪紗は、はぁとため息をつき、重い腰を上げた。
 
 そんな妙な自由研究に使う漢字じゃなくて、普通に宿題の漢字の勉強の方がやる気でるんだけど……。

 凪紗がベッドの傍まで行くと、突然3人に体を引っ張られ、ベッドに仰向けに押し倒された。
「えっ?」
 突然のことで、何が起こったのかわからなかった。
 凪紗はそのまま腕をつかまれ、強制的に万歳をさせられる。
 ガチャリ、という音と一緒に、手首につめたい感触。
 驚いて頭上を見ると、凪紗の手首には手錠が掛けられ、ベッドのヘッドボード部分のレールにひっかけられている。
「なっ……なにやってんの!?」
 凪紗は、ガチャガチャと手首の手錠を鳴らしながら、見下ろしてくる朱莉、萌々香、芽依の顔を交互に見た。
「やっぱり、あたし達3人のデータだけじゃ足りないからさ! 凪紗、協力してよ」
「うん。凪紗ちゃんも絶対楽しいからー」
 朱莉と萌々香が言った。
 2人とも目が怖い。凪紗はぞっとした。
「やっ……だからヤダって! いやっ、これ!! なんでこんな……っ、意味がわかんな――っ、……放して!」
 凪紗は恐怖と驚きで動揺して、しどろもどろになってしまう。
「めっ、芽依ちゃんまで何っ!? 友達じゃん! なんで助けてくんないのっ!?」
 凪紗は黙って見下ろす芽依に向かって叫ぶ。
「だって、凪紗ちゃん、素直じゃないもん」
 芽依は少し口をすぼめて言った。
「え?」
「ホントは、くすぐられるの、興味あるくせに、ヤダとか言うから」
「そんな……っ! 私は――」
「足の裏、くすぐられて、みたい?」
「……は?」
 凪紗はぽかんとしてしまった。
「ほら。やっぱり。……ずっと私達の足ばっかり見てた」
「いや、ちがっ……」
「いっつも隠してるから、めちゃくちゃ足の裏弱いんじゃないかーって」
 萌々香が凪紗の言葉を遮った。
「そうそう! 凪紗が裸足でいるとこって見たことないし」
 朱莉も便乗してくる。
 凪紗は3人がこれから何をしようとしているのか察し、足を隠そうと膝を曲げ、宙を蹴るように暴れた。
「嫌ぁっ!! やめてっ! こんなこと犯罪じゃんっ! 無理やりなんて……っ! その……っ、今ならまだ間に合うから!」
 3人は、凪紗の脚を掴みにかかる。
「往生際が悪いんじゃない、凪紗?」
「やめっ、やめてぇっ!!!」
 3人がかりではまったく歯が立たず、凪紗は両脚ともひっぱり伸ばされ、大きく左右に広げて押さえつけられた。
 芽依と萌々香がそれぞれ凪紗の右脚と左脚の上に、つま先の方を向いてのっかる。
「ちょっ、ちょっと!! 芽依ちゃん! なんでこんな……っ、芽依ちゃんこんな馬鹿なことする子じゃなかったじゃん!」
「あ、ひどい。それ、あたしと萌々香は馬鹿ってこと?」
 朱莉が頬を膨らませるが、凪紗は無視をした。
 芽依は首を傾け、凪紗を見ると、
「私も、ね、今日くすぐられるまでわかんなかったん、だけど」
 そこで一旦言葉を切った。
「くすぐりって楽しい」 
 芽依はニッと笑った。
 ぞくぞくっと凪紗は背筋が凍る気がした。芽依のそれは、これまで一度も凪紗に見せたこと無い種類の笑顔だった。
「すぐに、凪紗ちゃんも、気づけるよ」

●●●

「うひゃぁぁんっ!?」

 想像以上のくすぐったさが凪紗を襲う。
 芽依が、人差し指で凪紗の右足の裏をなぞったのだ。
 凪紗はぎゅっと足の指を縮こまらせた。
「まだちょっと触れただけなのに、すごい反応ね!」
 朱莉が率直な感想を述べた。
「お願い……っひっひ、芽依ちゃん……や、は、やめて」
 触れられているだけなのに、凪紗は気を抜くと今にも笑い出しそうだ。
 今にも動きそうな指の感触が、たまらないくすぐったさを連想させる。
「駄目」
 途端に、足の裏からちょこちょこと摩るような刺激が送られる。

「――ふはっ!!? はっ……あはっ……ひははっ、はひぃぃぃ!!」

 凪紗は必死に芽依の指から逃れようと足を左右によじるが、くすぐったさは途切れることなく脳へ送り込まれる。

「ひやっ、……はっは、やはぁぁっ!!! やめっ、ひひひひっ、うひっ、ひひひ! くぅぅ~~っ」

「もー凪紗ちゃん。我慢しなくていーのにー」
 萌々香が言うと、凪紗の左足の裏に爪でひっかくような刺激が与えられた。

「うはぁぁっ!!! はははっ、ひっ……あははっ! やめ、2人ともやめてぇぇっ!!」

 凪紗は顔を真っ赤に上気させていた。
 普段他人になど決して見せない足の裏を、見られて、触れられて、恥ずかしくてたまらない。
「靴下の上からでもこんなに敏感なんだ。凪紗。裸足にされたらどうなっちゃうんだろ」
 朱莉が楽しそうに言う。凪紗の足下に移動してしまったため、朱莉の姿は芽依と萌々香の背中に隠れて見えない。
 凪紗が芽依と萌々香のくすぐりに歯を食いしばって耐えていると、突然両足のかかとを指先で突かれた。

「きひひ……、ひっ、――あはぁぁぁっ!!? なっ、ははっははっ! えっ、朱莉ちゃ……くはは、……不意打ち、ひひひひひっ! だめぇ~~っ」

 凪紗は両足の裏を3人にくすぐられる人生初めての体験に、頭の中が混乱してきた。
 
 なんで私はこんな目に……。ただ、宿題手伝いにきただけ、なのに……。

「どう? 凪紗、楽しくなっていた?」
 朱莉が聞く。
「は、ひひひひっ!? そんなっ……ふひ、楽しいわけ……っ」
「朱莉ちゃん。まだ、凪紗ちゃん、大笑いしてないのに、楽しいって感じるわけ、ないよ」
 凪紗の言葉を遮るように芽依が言った。
「そーそー」
 萌々香も芽依に同調する。
「じゃあ早く笑わせよ? 靴下脱がしちゃえ!」
 朱莉が嫌な提案をし、指を止めた。
 すると、芽依と萌々香も、くすぐる手をとめた。
「いっ……嫌っ!! やめてっ、脱がさないで!! お願いっ!」
 凪紗は必死に足首から先を左右に激しく振って抵抗する。
 が、芽依につま先がつかまってしまい、そのまま右足は、すぽっとクルーソックスを脱がし取られてしまった。
 ついで、左足のソックスも口ゴムの部分に萌々香の指が引っ掛けられ、するんっと脱がされた。
「くぅ~~……」
 凪紗は恥ずかしさに、目をきゅっと閉じ、足の指をぎゅっと縮こまらせた。
「おおっ、凪紗の裸足って初めて見た。可愛い」
「結構、肌、白いね」
「指小っちゃーい」
 3人にまじまじと見られている感覚がとてつもなく恥ずかしい。
「や、やめてっ……あんまり、見ないで……」
「あ、凪紗ちゃん、糸くず」
 芽依は言うと人差し指を、凪紗の右足の甲側から足の親指と人差し指の間にくりっと差し込んだ。
 途端、びりりと強烈な刺激が脳に送り込まれる。

「ふひゃぁぁぁぁっ!!!?」

 凪紗は体をびくんとえびぞりにして甲高い声を出した。
「うおっ」
 さすがに驚く3人。

「あ、ぁ、あ、ぁ、ぁ、やっ、は、……ひ、ぃ、……ふぬっ! 抜いて!!! 早く指抜いて、芽依ちゃぁぁあんっ!!」

 凪紗は、足の指の間に芽依の手の人差し指が挟まっている気持ちの悪い感触に耐えられなかった。
 足の指に何かを挟むと言う経験が皆無の凪紗にとって、その刺激は強烈すぎた。
 足指の骨と筋肉を無理やり押し広げられる感覚は、全身を駆け巡り、下腹部をじくじくと疼かせた。

「芽依ちゃぁあああんっ、お願いぃぃ……ひ、ひ、ぃ、い」

「萌々香ちゃん」
「うん」
 芽依と萌々香は互いに顔を見合わせる。
 と、その直後、

「ぁ、……――ひあぁぁあぁぁぁっ!!!!? あがぁぁぁああああはははははははははははっ!!!?」

 両方の素足の裏に、数本の指の刺激が襲い掛かった。

「いぎゃぁああっはっはっはっはっはっ!!? だ、だっ!!!! だぁぁあ~~っははははははははははははっ!!! やあぁあぁっ!!!」

 芽依は人差し指を凪紗の足の指の間につっこんだまま、片手で土踏まず辺りをひっかき、萌々香は両手で足裏全体を満遍なく弾くようにくすぐっている。
 凪紗は、直に足の裏から送り込まれる痒みと痛みのぐちゃぐちゃに入り混じった刺激に、耐えられなかった。
 頭の中がショートしたように熱い。
 足裏から直に送られてくる焼けるような刺激が脳みそをぐちゃぐちゃとかき回しているようだ。
 開きっぱなしの口から駄々漏れになっている自分の笑い声がうるさく、耳が痛い。
 凪紗は、自分が涙を流していることに気づく。
 いったいどんな感情で自分が泣いているのか、まったくわからない。

「やめてぇぇええっ!!! 足がっ……!!! あひゃひゃっ、足がぁああああぁぁっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ~~!!」

「凪紗ちゃん、力、抜いて」
 芽依は言いながら、ぎゅっと握り締められた凪紗の右足の親指を掴んで無理やりに反らすと、ピンとつっぱった親指の付け根のふくらみをガリガリと引っかくようにくすぐってきた。
 
「うひひひひひひひひっ!!? ひぎぃぃ~~っひっひ、嫌あぁあぁぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」

 もうわけがわからない。
 なんでこんなことをされているのか。
 なんでこんなにくすぐったいのか。

「すっごい笑い声……っ! 凪紗ってこんな風に笑うことあるんだ!」
 朱莉は言うと、凪紗の左右のかかとそれぞれを両手の爪を立ててくすぐってきた。

「がぁぁぁっはっはっはっはっははっ!!!! 駄目ぇぇえええっへっへっへっ、やだぁぁあひゃひゃひゃひゃっ!!! うぎぃぃぃゃぁははっはっひゃっは!」

 素足を見られて恥ずかしい。
 素足を触られて辛い。
 芽依ちゃんが怖い。朱莉ちゃんも、萌々香ちゃんも、怖い。
 爪が足の裏にあたって痛い。いや、痒い。くすぐったい。
 笑いたくないのに、……おかしい。
 いろんな感情や感覚が脳の中をかき乱し、ぼーっとする。
 いったい、私の足の裏に、合計何本の指が蠢いているのだろう?

「うひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! あぁぁ~~っははっははっはっははぎゃぁぁぁぁ!!」

 数えようと、足の裏に神経を集中させてしまったのは大失敗だった。くすぐったさが異常なくらい増強された。思考が笑い波に飲まれ、消え去っていくのを感じた。

「足の指、めちゃくちゃ動いてかわいー」
 萌々香は、凪の左足を両手で横から挟み込むように持って、縁の部分を爪でこそぐようにくすぐったり、土踏まずをほじくるようにくすぐったりしてきた。

「あきゃはははははははっ!!!? うへへへへへっ、にぃぃぃ~~っひっひっひっひっ!!! ぐぎぃぃいひひひひひひひひひひひ」

 凪紗は笑いすぎて、息も満足に吸えなくなってきた。
 全身汗だくで、マリンTシャツが肌に張り付いて気持ちが悪い。
「――」
「――」
 芽依と朱莉が何か話しているようだが、自分の笑い声がうるさくて聞こえない。
 と、足裏の刺激が小さくなった。
 左足は依然萌々香がくすぐりつづけているが、右足をくすぐっていた芽依と両足をくすぐっていた朱莉が手を止めたようだ。

「はわぁぁぁっ!!?」

 突然、右足の親指と小指が握られ、ぐっと左右に引き伸ばされた。
 足の指の間に空気が触れ、くすぐったい。
 ぴくぴくと他の足指を動かして抵抗するが、まったく無意味である。
 と、次の瞬間、

「くひゃぁぁぁあっ!!!!? いひゃひゃひゃひゃひゃ!!!?」

 開かれた足の指の付け根を掻き毟られる感覚に襲われ、頭の中が真っ白になる。

「あぁぁああぁぁあ~~ひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! だひゃひゃひゃひゃっ! いひゃぁぁ~~っはっはっはっはっはっはふぎゃぁあ!!!」

「――の間、くすぐったい?」
 芽依が凪紗の方へ顔を向けて言った。最初なんて言ったか聞き取れなかった。
 凪紗は目を見開いて芽依を見る。が、涙でゆがんで、表情がまったくわからない。

「ぐひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! ひゃだっ!! ひゃめへっ、ふへへへへへへへへへひぎぃぃひひひひひ~~」

 凪紗は、自分でも何を言っているのか、何を言いたいのか、分からなかった。
 笑いすぎて喉が痛く、口の中にたまったまま飲み込めない涎が、だらだらと口元から零れ落ちる。
「――さちゃん」
 芽依は言葉を続ける。
「楽しい?」

 楽しい?

 芽依の問いは、はっきりと凪紗の耳に届いた。
 その問いの意味を考える間もなく、凪紗は強烈なくすぐったさに飲まれ、ひたすら笑い続けるのであった。

○○○

「――、2、1、ゼロー」
 萌々香の合図に、3人は一斉に指を止めた。
「凪紗! お疲れ」
「凪紗ちゃん……」
 朱莉、芽依がねぎらいの言葉を掛けてくれる。
 くすぐられている間は永遠とも思えたが、実際にくすぐられた時間は笑い始めてからたったの5分だったそうだ。
 手錠を外された凪紗は手首をさすりながら、3人の顔を見渡す。
 本日すでに何回もくすぐったりくすぐられたりを繰り返したからだろう、3人とも少々疲れているようだった。
 だが、
「次、誰の番? くすぐる人数が3人に変わるんだから、もっかい最初から全部実験やり直すよ!」
 凪紗は、一旦協力すると決めた限り、他人の自由研究だろうが妥協する気はなかった。
 小休止を申し出る萌々香を一蹴して、
「順番的に芽依ちゃんね! 早く寝転んで」
 凪紗は指名すると、勢いよくベッドから降り立った。
「あ……っ」
 冷たいフローリングの感触が、汗ばんだ素足に気持ちが良かった。きゅっと親指に力を込めると、むずむずと足の裏をくすぐられた感覚がよみがえってきて、下腹部が疼いた。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 8月1日に夏休みの宿題を終わらせているような計画性のある子には、お仕置きが必要だと思いました。
 新作ストックをすっとばして時期モノを投下いたします。先週チャットルームでちょいと出た話題からインスピレーションが高まり、勢いで書きました。擬似3人称責め視点の作品も好きですし、擬似3人称受け視点の作品も好きです。

~現役アイドル達の足の裏をくすぐっちゃいました!~

○駅前
  ピンクのシャツに深紅のベスト、紺のミニスカート、白いソックスに赤いスニーカーを履いた、
  ツーサイドアップの女の子が駆けてくる。
  耳につけっぱなしになったイヤホンから、シャカシャカと音楽がもれ聞こえている。

??「おはようございます!」

――イヤホンをされてますが、何の曲ですか?

??「新曲ですよ! 新曲! ……あ、すみません。つい興奮して」

――自己紹介をお願いします。

春香「天海春香(あまみはるか)、17歳です。趣味はカラオケとお菓子作りです」

――あなたにとって『アイドル』とは?

春香「そうですね。小さい頃からの夢だったんですけど、今の私にとっては……、皆で一緒にステージに立っているときが一番『アイドル』なんだって実感できます」

――くすぐりには強いですか?

春香「へっ? くすぐり、……ですか? あんまり強くは、ないと思います」

――最近くすぐられたことは?

春香「……? 無い、……ですかね。小さい頃は、友達とふざけてくすぐりあったりしたこともあると思うんですけど……」


(暗転)

質問に困惑されているなので、さっそく撮影現場にご同行いただきました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、春香の計4人。
  木板の足枷から突き出た春香の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の傍に靴下の詰め込まれた春香のスニーカーが踵をそろえて置かれている。

春香「えへへへひひひひひっ、嫌っはっはっはっはっはっ!! やっ……やめてくださいっ、あぁっはっはっはっは~~!」

――天海さん。スタンダードな足枷に足の指までしっかりと拘束されて、徹底的に足の裏をくすぐられるのはいかがですか?

春香「えひゃへへへへへへっ!!! 苦しいっ、苦しいですぅぅっはっはっはっはっはっは!! 息がっ、っはっはっは!! いやめてぇぇ~~はははははははははっ」

――おや? さきほどは初めての経験で楽しみだとおっしゃっていましたが。

春香「駄目ぇえっへっへ、もう無理ですっ!!! ひゃっはっはっは限界!! 早くやめてぇぇ~~ひゃっひゃっひゃひゃ」

――天海さんともあろう方が、途中で仕事を投げ出すおつもりですか?

春香「そっ、そんなっ、でもっ……はっはっは、これ以上は無理ぃぃ~~~っひっひっひっひ!!」

――アイドルが仕事を放棄しようとするなんて、言語道断ですよ。しばらく笑って反省してください。

春香「そんな嫌ぁぁああぁっはっはっはっはっはっ!!! うひゃはははははっ!!! 駄目えぇぇ~~っへっへっへっへ」


(暗転)


○田んぼ前小路
  タンクトップに短パン、運動靴、水色のリボンをつけたポニーテールの女の子が走っている。

――我那覇響(がなはひびき)選手、『響チャレンジ特別版』ということで走って現場まで向かうということですがいかがですか? 時間内に到着できそうですか?

響「なんくるないさ~」

――沖縄弁で「大丈夫だ。問題ない」だそうです。我那覇選手。軽く自己紹介をしていただきたいのですが。

響「我那覇響! 沖縄出身の16歳だぞ!」

――以上ですか。あなたにとって『アイドル』とは?

響「みんなの餌代も稼がないとだしねー」

――みんなというのは、ご自宅で飼われているペットのことですね。何匹飼われているんですか?

響「んーと、ハム蔵だろ、いぬ美だろ? ワニ子、シマ男、ブタ太、ねこ吉、オウ助、へび香、うさ江、モモ次郎」

――聞いてない名前までありがとうございます。10匹ということで。それはしっかり稼がないといけませんね。くれぐれも、時間厳守でお願いしますよ。


(暗転)

結局我那覇選手は、予定より10分遅刻して撮影現場に到着しました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、響の計4人。
  木板の足枷から突き出た響の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の傍らに響の運動靴が転がっている。

響「ひぎゃぁあはははははははっ!!! うひゃひゃひゃひゃっ!! がぁぁああっはっはっはっはっはっはっははははっはっはっ!!!」

――我那覇選手。だから時間厳守だとお伝えしたのに。いかがです? ハーフマラソン並みの長距離を走り終えて疲労した足を、スタンダードな足枷に足の指までしっかりと拘束されてくすぐられるのは?

響「ぎゃはああはははははっ!!! きついっ!! きつすぎるぞぉぉ~~ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」

――足の裏が真っ赤。酷使されたばかりの土踏まずの筋肉が、激しく掻き毟られることで、ひくひくと震えるようにもがいています。おそらく普段の数倍敏感になっていることでしょう。

響「ひぎぃぃぃ~~っひっひっひ、解説やめぇぇえあひゃあひゃあひゃひゃ!」

――遅刻は厳禁。しっかり笑って、反省してください。

響「ふぎゃぁあぁあっはっはっはっはっはっ!!! いぎぃぃぃ~~っひっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」


(暗転)


○765プロダクション事務所前
  青いシャツにジーンズ、革の靴を履いた長髪の女の子が出てくる。

――あ、すみません。如月千早(きさらぎちはや)さんですよね?

千早「……」スタスタ

――そんなに急いでどこへ行かれるんですか?

千早「これからレッスンなんです」

――あなたにとって『アイドル』とは?

千早「……歌うこと。それだけです」

――くすぐりには強いですか?

千早「……」スタスタ

――足の裏とかいかがです?

千早「どこの記者の方か知りませんが、ふざけた質問にお答えするつもりはありません。時間の無駄です。私、急いでいるんです。失礼します」


(暗転)

もちろん、強制連行させていただきました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、千早の計4人。
  木板の足枷から突き出た千早の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の周辺に千早の靴と靴下が、乱雑に散らばっている。

千早「ひゃはははははははっ!!? やめてぇぇ~~ふひゃひゃ、やめてぇ~~っはっはっはっはっはっは~~っ!!!!」

――如月さん。『ふざけた質問』に身をもってお答えいただきありがとうございます。ずいぶんと弱いようですね。連れ去られた挙句、抵抗むなしく靴も靴下も脱がしとられ、スタンダードな足枷に足の指までがっちりと拘束されて、めちゃくちゃ足の裏をくすぐられる感想は?

千早「はひゃっはっはっはっはっ!!? わはっ、私っ!! レッスンがぁぁ~~っっひゃっひゃっひゃ、レッスンがぁぁぁああははははははははははははっ!!!」

――アイドルの仕事は歌だけではありませんよ。

千早「ふひゃっひゃっひゃっひゃっ!!! そんなことっ!! ひゃひゃひゃひゃっ、あなたに言われなくてもぉぉ~~っはっはっはっはっは!!! お願いぃぃひひひひひひひひひ、やめてぇぇぇえひゃひゃひゃ」

――ファンサービスですよ。如月さん。普段クールな如月さんの笑い狂う姿を、もっとファンの皆さんに見ていただきましょう。

千早「嫌あぁぁああっひゃっひゃっひゃ、とめてぇぇぇっひっひっひ~~っ!!!! カメラとめてぇぇぇ~~っひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!!」


(暗転)


○喫茶店
  半そでのシャツにフリフリのスカート、サンダルを履いたボブヘアーの女の子が、
  四人掛けテーブルの向かいに座っている。

??「……あ、あの……っ! で、できれば女性のインタビュアー……の、方、とか?」

――すみません、萩原雪歩(はぎわらゆきほ)さん。うちの事務所、人手不足で、こうして動けるのは私だけなんです。どうしてもというのなら、日を改めますか? その日までに、女性スタッフを一人なんとか工面できれば。

雪歩「いっ、いえっ! すみません、勝手なこと言って! 良いんです……その、私のわがまま、ですし……、もっとこういうことにも、慣れていかなきゃ、いけないし」

――そうですか。助かります。では、自己紹介を。

雪歩「は、萩原雪歩、です。じゅ、17歳……。高校生で、す」

――あなたにとって『アイドル』とは?

雪歩「あ、その、私……こんな風に自分に自信がないからこそ、違う自分になれたらいいなって思います」

――なるほど。アイドルを通して、自分の良さを再発見したいと。

雪歩「はい。あのっ……その……、こちらからも質問ひとつ良いですか?」

――どうぞ。

雪歩「今日の撮影って……いったいどんなこと、するんですか?」


(暗転)

興味津々のご様子なので、すぐに現場へお連れしました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、雪歩の計4人。
  木板の足枷から突き出た雪歩の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の傍らに、雪歩のサンダルが並べられている。

雪歩「ひぃぃぃ~~っひっひっひっひ! 男っ!!! 男の人らめぇぇぇっひっひっひっひっひっひっ!!!」

――ずいぶんと男性恐怖症なんですね。部屋に入ってすぐ失神してくれたおかげで、拘束が楽でしたよ。萩原さん。お上品な白い足を、スタンダードな足枷に足の指までぎっちぎちに拘束されて、むさい男どもにくすぐられるお気持ちは?

雪歩「最悪っ!!! ひっひっひ、最悪ですぅぅっひゃっひゃっひゃっひゃ!!! 嫌ァァああひひひひひひひひひひひひっ」

――はっきり言いますね。

雪歩「触らないでっ!!! 触らないでぇぇぇひひひひひひひひっ、いぃぃ~~っひっひっひっひっひ!!! こんなことっ! っひゃっひゃ、こんなことされるなんて、プロデューサーに聞いてません~~っひっひっひ」

――プロデューサーにも言ってませんからね。

雪歩「ひひひひっ!!!? そんにゃっ、そんなの違法じゃないですかぁぁっひゃっひゃひゃっひゃ!!」

――心配ご無用。きちんと既成事実にしますから。

雪歩「ふひゃぁあ~~っっはっは!!? な、にをっひひひひひ!!? あがっ、いやあぁ~~っひゃっひゃあひゃひゃっ!!!」


(暗転)


○本屋
  橙のチェックシャツの上に紺のパーカー、オリーブのスカートに、ブーツ姿のボーイッシュな女の子が、
  本を立ち読みしている。

――何読んでるんですか?

??「うわっ!!? ……ってもしかしてプロデューサーが言ってた取材の人ですか?」

――遅くなりました。ところで『王子様』はずいぶんと女性向けな雑誌を好まれるんですね。

??「ボクだって女の子なんですよ」

――実は案外乙女だったりして。自己紹介をお願いします。

??「菊地真(きくちまこと)。765プロ所属。17歳。乙女座です!」

――世間ではすっかり『王子様』のイメージが定着してしまいましたが、そんな菊地さんにとって『アイドル』とは?

真「最初は、ふりふりっとしてプリプリッとしたお姫様みたいになれたらなぁって思っていたんです」

――へぇ、今と反対ですね。

真「ホントに……。トホホ。でも今は、ファンの夢のために『王子様』としてのボクを磨きつつ、少しずつ女性的な魅力もアピールできたらなって思います」


(暗転)

男性でも思わずときめいてしまいそうな爽やかな笑顔をみせてくれた『王子様』は、快く場所の移動に賛同してくれました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、真の計4人。
  木板の足枷から突き出た真の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の傍に、真のブーツが折り重なって倒れている。

真「ぶわぁぁっはっはっはっはっ!!! なっ、なんですかコレぇえぇっはっはっはっはっ!? 話と違うぅぅ~~っはっはははははははは!!!」

――王子様。スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏を思い切りくすぐられて、爽やかなイメージとは程遠い下品な笑い声を強制的に上げさせられる今のお気持ちは?

真「くあぁはははははははっ!!! やめっ、やめてくださいぃぃ~~っひっひっひひっひっひ!! くるしぃぃっ、苦しいぃぃひひひひひひひひひひひ!」

――王子様。ファンの方々が見てますよ。

真「嫌あぁぁぁっはっはっはっはっはっ!! 見ないでぇぇっへっへっへ、やだぁぁぁっはっははははははははっ!!!」

――多くの女性ファンを魅了する女王子様。世の男性達の嫉妬や憎悪を一心に背負って、笑い死んでください。

真「はぁぁ~~っはっはっはっはっはっ!!! いやぁぁあ~~、嫌あぁあ~~っ!! ぷろっ、ひっひっひっひ、プロデューサーぁあっはっは、誰かっ! 助けてぇぇぇっはっはっはっは!」


(暗転)


○ラーメン二十郎
  胸に大きなリボンのついたブラウス、長いスカート、ブーツ、
  長く美しい銀髪にカチューシャをつけた女の子が、
  もやしのたっぷりのった極太ラーメンをすすっている。

――すごい量ですね。『銀色の王女』と名高い四条貴音(しじょうたかね)さん。全部食べ切れますか?

貴音「それは、トップシークレットです」

――こちらのお店にはよくこられるんですか?

貴音「それも、トップシークレットです」

――あなたにとって『アイドル』とは?

貴音「それも、トップシークレットです」

――どういった質問ならお答えいただけるんでしょう?

貴音「それも、トップシークレットです」

――…………。

貴音「カメラマンさま。後ろがつかえています。おしゃべりも結構ですが、速やかに粛々と食すのです」


(暗転)

もうまったくわけがわからないので、さっさと現場へ移動していただきました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、貴音の計4人。
  木板の足枷から突き出た貴音の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の横に、貴音のブーツと靴下がまとめて放られている。

貴音「きゃははははははははっ! おやめください……っ!! ぷ、はっはっはっはっはっは!」

――質問にきちんとお答えいただくまでやめられませんよ。銀色の王女様。染み一つ無い美しい素足をスタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、むさぼるようにくすぐられてみてどうですか?

貴音「ぷひゃっはっはっはっはっははっ!!! どうってふっぁっはっはっはっは、くすぐったいですわぁぁっはっはっはっはっ!!! なにゆえっ、このような所業をぉぉっははっはっは!?」

――銀色の女王様。『トップシークレット』では取材になりません。どうか正直にお答えください。

貴音「きゃはっ、ふぁっはっはっはっは、かはっ、可能な限りお答えいたしまぁははっははっはっはっはっは~~!!!」

――ラーメン二十郎の好きなトッピングは?

貴音「麺カタカラメ野菜ダブルにんにく脂増し増しぃぃぃっひっひっひっひっひ~~っ!!」

――ご出身は?

貴音「ふっはっはっは!!? ……うくっふっふっふ、と、トップシークレット――……ぶはっ!!!? きゃは、急に強くぅぅぅ~~~っひっひっひ、きゃぁぁぁ~~ははははははははははっ!!!!


(暗転)


○タクシー後部座席
  グリーンのタンクとっぷにデニムのミニスカート、ブーツを履いた金髪の女の子が、
  座席に抱きつくような格好で眠っている。

――星井美希(ほしいみき)さん? 到着しましたよ? 起きてください。

美希「あふぅ……ムニャムニャ」

――少し予定より早くなってしまったからですかね。星井さん。あなたにとって『アイドル』とは?

美希「スー……スー……きらきらーって、輝いてる人ー」

――……寝言のようですね。


(暗転)


まったく起きる気配が無いので、現場まで運搬しておきました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、美希の計4人。
  木板の足枷から突き出た美希の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の横に、美希のブーツが並べて置かれている。

美希「やっはっはっはっはっはっ!!! なんなのっ!!? なんなのぉぉ~~っひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!?」

――星井さん。寝起き早々、スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏をたっぷりくすぐられる気分はいかがですか?

美希「やぁぁ~~~ははははははははは!!! わかんないっ!! 全然意味がっ、わかんないのぉぉ~~っはっはっはっはっはっはっは~~っ!!」

――トップアイドル星井さんは、実はくすぐったがり屋ですか?

美希「きゃひゃひゃひゃっ!! くすぐったいぃぃっひっひっひ、美希はぁぁっはっは!! くすぐったがりなのぉぉっひっひ、やめてぇぇ~~ふぁっはっはっ!」

――各局のDさん。これで星井さんの寝起きどっきりのテンプレは決まりましたね。では眠気覚ましに、もう少し笑っていただきましょう。

美希「嫌あぁぁあぁっはっはっはっはっはっ!!! やめっ、やめてなのぉぉ~~~ふひっひっひっひっひっひ!!!」


(暗転)


○スーパー特売品売り場
  オレンジ色のトレーナーにデニムの短パン、白い靴下にスニーカーを履いた、ツインテールの女の子が、
  買い物カゴに大量のもやしを詰め込んでいる。

――そんなにもやしばかり買って何を?

??「あっ、今日はもやし祭りなんです」

――もやし祭り?

??「はいっ! と~~っても! 美味しいんですよー」

――自己紹介をお願いします。

??「うっうー! 高槻やよい(たかつきやよい)! 14歳! 6人姉弟の、一番お姉さんなんですー」

――あなたにとって『アイドル』とは?

やよい「はい! 少しでもウチにお金を入れて、両親の役に立ちたいなーって思います」


(暗転)

家族のためにがんばってアイドルのお仕事をこなしているようなので、楽しいお仕事を紹介してさしあげました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、やよいの計4人。
  木板の足枷から突き出たやよいの左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の周囲に、やよいのスニーカーとくしゃくしゃになった靴下が落ちている。

やよい「ふひゃはははははははははははっ!!! にゃっ、何ですかこのお仕事ぉぉ~~~ひにゃははははははははははは!!!?」

――スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏をくすぐられるお仕事ですが、何か?

やよい「こんなの嫌ですぅひゃっ!! は、は、は! ふにゃっはっはっはっはっはっはっは~~っ!!」

――ずいぶんとくすぐりに弱いようですが?

やよい「ひひゃぁぁっはっは!? こにゃっ……こんにゃ状態でくすぐられたらぁぁっ! 誰だって笑っちゃいますよぉおっ、ぃにゃはははははははははははっ!! やめてくださぃぃぃっひっひっひ~~」

――ご家族のために、しっかり笑って稼いで帰ってください。

やよい「ひにゃぁぁ~~っはっはっはっはっ!!? か、っひゃっひゃっひゃ、もうだめぇぇっ、もう駄目ですぅぅっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!」


(暗転)


○某テレビ局廊下自販機前
  黄フードのピンクパーカー、スパッツの上に白スカート、向かって右側にサイドテールを作った女の子が、
  ベンチの上で胡坐をかいてポータブルゲーム機をいじっている。

――お休み中失礼します。双海真美(ふたみまみ)さん。あなたにとって『アイドル』とは?

真美「んー、もっとも~っと、テレビとか出てみたいかな」

――今以上にですか。それは、『亜美真美(あみまみ)』としてですか? それとも、『双海真美』として?

真美「どっちも! 亜美(あみ)は亜美でがんばってるから、真美も真美でがんばらなきゃって思うし、それとは別に、亜美と真美でもがんばりたいなーって」

――今日は、まだ帰られないんですか?

真美「この後亜美と一緒にゲームする約束があるから」


(暗転)

『竜宮小町』の収録が終わるまで、うちの事務所へご招待しました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、真美の計4人。
  木板の足枷から突き出た真美の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の傍らに、真美のピンクのスニーカーがばらばらに放られている。

真美「にゃははははははっ!! うにゃっはっはっはっはっは!!? なんでっ、なんでぇぇぇ~~っへっへっへっへっへ!!!」

――スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏をくすぐられるゲームです。

真美「ゲームぅぅぅにゃんにゃぁぁぁああっはっはっはっはっはっはっ!!?」

――小さな足の裏がごつい指に激しくくすぐられ、たまらず泣き喚く少女。こういうのを求めるファンもいるんですよ。

真美「あぁぁっはっはは、意味ぃぃ~~意味わかんにゃぁぁっはっはっひっひっひひひひひひひ!!!」

――双海亜美さんが到着されるまで、存分に笑ってくださいね。

真美「あにゃぁっぁっはっはっはっは!!? 亜美ぃぃっひっひっひ、逃げてぇぇ~~っはっはっはっは!!」


(暗転)


○某テレビ局控え室
  黄フードの青パーカー、スパッツの上に白スカート、向かって左側にサイドアップを作った女の子が、
  鞄に台本やペットボトルを仕舞い、帰り支度をしている。

――双海亜美さん。収録お疲れ様でした。これからお帰りですか?

亜美「うん。真美に待ってもらってるからねー。急がなきゃ」

――ならひとつだけ。あたなにとって『アイドル』とは?

亜美「なんか大変だけど、チョー楽しいよね!」ニカッ

――最高の笑顔をありがとうございました。


(暗転)

お急ぎのようなので、事情を説明してうちの事務所に駆けつけていただきました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、亜美の計4人。
  木板の足枷から突き出た亜美の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の傍らに、亜美の青いスニーカーがばらばらに放られている。

亜美「にゃはっはっははははっ!! うにゃっ!? 嘘つきぃぃっ!! 嘘つきぃぃ~~っひっひっひっひっひ~~っ!!!」

――嘘つき? ゲームはゲームでも、スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏をくすぐられるゲームです。

亜美「そんっ! にひひ、そんなの聞いてにゅ……っはっはっはっはっはっはっ!!!」

――悪態などつかず、ファン達にとびきりの笑顔をお願いします。

亜美「あぁぁ~~っはっはっはっは!!? 笑顔ってぇぇひゃひゃ、……真美はっ!! 真美はどこぉぉ~~にゃははははははははは!!!」

――準備中です。すぐにお会いできますよ。

亜美「うにゃぁぁ~~っはっはっは、どういうことぉぉ~~ひゃひゃひゃ!?」


(暗転)


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、亜美、真美の計5人。
  4つ穴の開いた長い木板の足枷から突き出た亜美、真美の素足を、
  くすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。

亜美「ふにゃはっはっはっ!!! 真美ぃぃ~~っひっひっひっひ」

真美「亜美ぃぃっひひひひひひ、にゃぁぁ~~っはっはっは」

――並べて足の裏をくすぐられる『亜美真美』の貴重なワンシーンです。ファンの皆様、互いに名を呼び励まし合う姉妹愛、むさい男達に足裏を掻き毟られてもがき笑い狂う少女達の断末魔、合わせてお楽しみください。

亜美「嫌っ、いにゃぁぁ~~あっはっはっはっはっはっは!!」

真美「にひっ!? やめてぇぇ~~っひゃっはっはっはっは!!」


(暗転)


○カフェレストラン
  紫色のワンピースドレスにサンダル、前髪をアップにしたロングヘアーの女の子が、
  丸テーブルの向かいに座り、ストローで100%オレンジジュースをすすっている。
  うさぎのぬいぐるみを片手に抱えている。

――水瀬伊織(みなせいおり)さん。そちらのうさちゃんのお名前を教えていただけますか?

伊織「シャルル・ドナテルロ18世」シャララン

――美味しそうな名前ですね。

伊織「ちょっと! やよいみたいなこと言わないでください!」

――最近ではすっかり『竜宮小町』で有名になってきましたが、あなたにとって『アイドル』とは?

伊織「まだまだです! もっともっとこの伊織ちゃんをみーんなに認めさせないと!」

――『みんなに』とおっしゃいましたが、『ご家族に』ということですよね?

伊織「ぐっ……」


(暗転)

家族間でフラストレーションが溜まっているようなので、しっかり発散していただきましょう。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、伊織の計4人。
  木板の足枷から突き出た伊織の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷の周辺に、伊織のサンダルとシャルルが無造作に散らばっている。

伊織「きゃぁぁあっはっはっはっはっ!!!? やめてっ!!! やめなさいよっ!! あぁぁあっはっはっはっはっは~~!!!」

――スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏をくすぐられる今のお気持ち、率直にお聞かせ願えますか?

伊織「うるさいうるさいうるさいぃぃ~~っひっひっひ!! すぐやめなさいっ!! やめないとっふゎっはっはっはっはっはっは!!!」

――やめないと?

伊織「きゃはははははっ!!? ひ、ひ、ひ、ひどいんだからぁぁ~~っはっはっはっはっは!!!」

――今日は日々のストレスも忘れて、たっぷり笑って帰ってください。

伊織「はぁぁっはっは!!? 何言ってんにひぃぃ~~~ひっひっひっひ!! にひひひひひひひひひひひひひっ!!!」


(暗転)


○結婚式場
  ウェディングドレスに身を包んだショートカットの女性が慎ましくお辞儀をする。

??「三浦あずさ(みうらあずさ)です。私、のんびり屋さんですけど、アイドル頑張っていますよ~。うふふ」

――あなたにとって『アイドル』とは?

あずさ「運命の人を探す旅です。こうしてアイドルとしてがんばっていれば、きっと誰かが見つけてくれますよね」

――……結婚の予定も無いのにウェディングドレスを着ると、婚期が遅れるって言いますが。

あずさ「そうなんですぅ。でも、絵になるからってリツコさんが~~」

――ところで、くすぐりにはお強いですか?

あずさ「あらあら……、試してみます?」


(暗転)

案外ノリノリのご様子だったので、さっそく同行していただきました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、あずさの計4人。
  木板の足枷から突き出たあずさの左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷のすぐ傍に、あずさのウェディングシューズが丁寧にそろえられている。

あずさ「あははははははははははっ!!! ま、はぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは~~」

――ずいぶん協力的で助かりました。美しい花嫁姿のまま、スタンダードな足枷に足の指までがっちがっちに拘束されて、足の裏をくすぐられるご感想は?

あずさ「ふふっ、あははははははっ!! 案外っ……ひ、きついものですねっ、あぁ~~はっはっはっはっはっはっはっは!!」

――花嫁衣装がまぶしいですね。

あずさ「あはははっ、ありがとうございますぅぅふふふふ、ふぁっはっはっは」

――実に絵になっています。くすぐられる花嫁。見ている方々は、さまざまな妄想を膨らませ、興奮することでしょう。

あずさ「はっはっはっはっ!!! すふっ、すみませんっふふふふふふっ、いひ、……いつまで続けるのかっ、ふぁはは! 教えていただけませんかぁぁ~~っはっはっはっはっはっはっは!?」


(暗転)


○461ビル1階『応接室』
  レディーススーツをぴっちりと着た、メガネの女性が腕を組んでソファに座っている。

――秋月律子(あきづきりつこ)プロデューサー。どうなさいましたか?

律子「どうもこうもありません。確かにうちのアイドル達の取材の許可はしましたが、あんな破廉恥な撮影を許可した覚えはありません」

――律子プロデューサー、あなたにとって『アイドル』とは?

律子「これからの――って、何インタビューしているんですか! こっちは抗議しにきているんですよ? うちのアイドルの破廉恥な映像を頒布することは許しません。対応いただけないようなら、出るところに出ますよ」


(暗転)

ずいぶんとご立腹なようなので、さっさと笑っていただきましょう。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、律子の計4人。
  木板の足枷から突き出た律子の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷のすぐ傍らに、律子のパンプスがひっくり返って転がっている。
  ストッキングは破かれ、両足ともかかとまでずり下げられている。

律子「いぎゃぁぁっはっはっはっはっはっ!!! 嫌ぁぁぁははっははははっ!! やめ……っ、うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」

――どうですか、律子プロデューサー。スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏を徹底的にくすぐられるシチュエーションは? 楽しんでいただいてますか?

律子「楽しくないっ!!! ぃぃっひっひ、楽しくなんかないぃぃぃ~~っひっひっひっひ!! なんで私がぁぁぁっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!?」

――律子プロデューサーも元アイドルだそうじゃないですか。ファン達も大喜びですよ。

律子「なっ!? ひぎゃぁぁはははははははっ、やめっ、こんな映像外に出さないでぇぇ~~っひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」

――鬼軍曹も笑顔の方が似合ってますよ。

律子「嫌ぁぁあっはっはっはっはっはっ!! やめてぇぇ~~っひぇっひぇっひぇ」

――映像頒布をご許可いただくか、笑い死ぬか選んでください。

律子「ぎゃぁぁぁあ~~っっはっはっはっはっ、そ、そんなぁぁっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!! ひぎゃぁぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!」


(暗転)

おまけ


○765プロ事務所
  緑色を基調とした事務員の制服姿、インカムを付けたショートヘアーの女性が机に向かっている。

――音無小鳥(おとなしことり)さん。あなたにとって『アイドル』とは?

小鳥「あはは……私はアイドルじゃありませんよ」

――ピアノバー『Unamela』で歌手業をされているという情報がありますが。

小鳥「あらら、バレてますか。でもあちらは本業ではありませんし」

――アイドルになろうとは思わなかったんですか?

小鳥「女には色々な過去があるんですよ。今の私は時々歌えればそれで幸せなんです」


(暗転)

ピヨピヨと仕草がかわいらしかったので、事務員さんもお持ち帰りしました。


○461ビル3階『仮想拷問室』
  撮影者1人、くすぐり師2人、小鳥の計4人。
  木板の足枷から突き出た小鳥の左右の素足をくすぐり師2名がそれぞれくすぐっている。
  足枷板の端に小鳥のサイハイソックスがだらんとひっかけられており、
  サンダルはその傍らに転がっている。

小鳥「あははっ、あぁぁぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっ!!! やめっ、やめてくださいぃぃっひっひっひっひっひっひっひ!!!」

――音無さん。アイドルの皆さんにも楽しんでいただいた、スタンダードな足枷に足の指まで拘束されて、足の裏を徹底的にくすぐられるシチュエーションはいかがですか?

小鳥「ひぃぃ~~っひっひっひ!!? あは、皆さんもこんにゃっ!!!? いゃぁぁ~~っはっはっはっはっはっは、駄目ぇぇぇっひっひっひっひっひ!!」

――アイドルのお仕事ですよ。

小鳥「やめてぇぇぇぇひゃっひっひっひっひっひっ!!! だからぁぁっひゃっひゃ、私アイドルじゃありませんひひひひひひひひひ~~!!」

――可愛らしいので問題ありません。

小鳥「もひょっ!!? 問題だらけですぅぅ~~っはっはっはっはっはっははっ」

――ピヨピヨ言っていただけませんか? オオトリですよ、コトリさん。

小鳥「ぴよっ!!? よほぉぉ~~っふぉっほっほっ、にゃっ!? 何言わせるんですかぁぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっ!! 駄目駄目ェえぇぇっひっひっひっひっひ~~っ!!」


(暗転)

~現役アイドル達の足の裏をくすぐっちゃいました!~


(完)

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