くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

時空飛行士失踪事件 #5

 フェイトは目覚めてすぐ、体の異変に気付く。
 拘束は変わらず両手足を引き伸ばされた万歳の格好。服装も乱れたバリアジャケット姿で変化無し。
 しかし、……

「ん、んぐぅ……」

 フェイトはたまらずうめいた。

 全身が熱く、先ほどくすぐられたお腹と足の裏が、妙にむずむずする。
 掻痒感、……というよりは、体がくすぐったい感覚を思い出しているというような、そんな感じ。
 足の指をきゅっと丸め、必死にその感覚を打ち消そうとする。
 しかし、むずむずが止まらない。

 やだ。この感覚……!

 フェイトは自身の体に、とてつもない嫌悪感を覚えた。

 お腹や足の裏がむずむずする。その感覚に連動するように、下腹部がうずいた。

「あら、フェイトちゃん。目が覚めたのね」

 濃紺色のフード付きローブを着た長身の女性が近づいてくる。首の下から三つ編みに縛った髪の毛が、しっぽのように垂れ下がっている。

「あ、あなたは……」

「私はムル。この館の当主。妹たちとの遊びはたのしかったかしら?」

 ふふっと、笑みをこぼすムル。
 間違いない。三姉妹の長女であり、失踪事件の黒幕である。

「あ、……み、みんなを、帰して……んぐっ」

 フェイトは体がうずくせいで、上手く呂律が回らなかった。

「あらあらフェイトちゃん。声が震えてるわよ? どうしたの?」

 そう言ってフェイトの顔に手を差し出すムル。
 ムルの綺麗な手。……
 フェイトは、近づいてくるムルの指先を見て、カッと体が熱くなるのを感じ、ぶるりと体を震わせた。

「や、やめて……もう、くすぐらないでっ……!!」

「あら? フェイトちゃん。嘘はだめね。体はそんなに反応してるのに」

「いっ……嘘なんか……」

「くすぐって欲しいんでしょ?」

「ち……ちが……」

「こちょこちょされるの大好きになっちゃった体。認めるのが怖いだけなんでしょう? 大丈夫、すぐに素直にしてあげるから」

 ムルはそう言うと、懐から手袋を取り出して両手にはめる。

 まずい……。これ以上くすぐられたら……。

 フェイトは下腹部の強烈なうずきを感じる。

 本当に、期待してしまっているのか……。この体は……。

「や、やめて……本当に……っ」

 フェイトは自分でも気付かないうちに、涙を流していた。
 怖かった。
 自分の体が自分のものではなくなっていくような感覚が怖かったのだ。

「あらあら、フェイトちゃん。泣かなくてもいいのよ。すぐに」

 ムルの手が迫ってくる。……
 フェイトは目を覆いたくなる。と同時に、下腹部が強烈にうずいた。

「笑わせてあげる」

 ムルはサディスティックな笑みを浮かべ、露出したフェイトの脇腹をくすぐり始めた。

「――ぶひっ!!!? あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!?」

 感じたことの無い強烈なくすぐったさが襲った。
 一秒たりともこらえることはできなかった。

「どう? この手袋、すべりがよくて、素肌になじんで、とってもくすぐたいでしょう?」

「あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!? ふぎぃいいっひっひひっひっっひっっひ、やめぇぇえ、やう゛ぇぇぇえええへっへへへっへへっへっへ~~!!!」

 ムルは、10本の指で、フェイトのお腹、脇腹をもみほぐす。

「モルに聞いたわよ? フェイトちゃんここが弱いんだって?」

 そう言うと、ムルはフェイトのおへそを人差し指でほじくる。

「おほほほほほほほほほほほっ!!!? ぎゃひぃいいいひひひひひひひひひひひひひひ!!!」

「その服。腋はしっかり露出してるのにお腹周りはしっかり隠れてるものね。隠れてる部分の方が敏感ってことなのかしら?」

「あいひあぁぁあああぁははっはははははは、死ぬぅういひひいっ!!!! おなかやめぇぇえあああひひひひひひひひひひひひ~~!!!」

 フェイトは泣き叫んだ。
 笑いたくないのに、笑いがこみ上げてくる。
 そうして、自分の意思に反して自分の体が反応することに、不思議な心地よさを感じてしまう自分がいる……。

「お腹がいやならこっちがいいのかしら?」

 ムルはそういって、フェイトの足元に移動すると、フェイトの両足の裏をくすぐりだした。

「いひっっひっひひっひっっひっ!!!? それもだまえぇぇぇぇえああひはははっひひひひひひひひひ!!!」

 手袋が足の表面をこする感覚は、先ほどの歯ブラシや櫛とはまったく異なる刺激だった。

「フェイトちゃん。顔真っ赤にして喜んでるわね。よかったわ」

「ぐひひひひひひひ喜んでないぃいいいっ!!!? 喜んでなひいひひいい~~っっひっっひっひっひっひっひっひ!!!!」

 フェイトは泣きながら否定する。

「いいのよ、強がらなくて。たねを明かしてあげると、いまね、私たち姉妹は、くすぐり奴隷を作るための精神操作魔法の研究をしているところなの」

「いひぃいいっひっひひひひいひっ!!!? くしゅぐりどれいぃってぇぁああああひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~~!!?」

 くすぐり奴隷という言葉にぞっとする。
 この世界では、いまだ奴隷という概念が残っているのか。
 精神操作魔法にいたっても、非人道的であるという理由から、全世界で撤廃の方向に向かっているというのに。
 ムルはフェイトの素足をくすぐりながら淡々と述べる。

「その名前の通りよ。くすぐられて性的に喜んじゃう変態さん。そういう奴隷ちゃんを量産して、売買するの。これが結構儲かるのよね」

「いひゃぁぁあああっはっはっはっはっはっはっははっ!!? そんにゃはははははははははっ、くひひひひ、狂ってるぅううううひっひっひっひっひっっひ~~!!!」

 奴隷売買。精神操作。……
 フェイトは失踪事件のとんでもない真相に戦慄する。
 いますぐにでも時空管理局に報告し、この恐ろしい三姉妹を厳重に処罰しなければならない。

 それなのに、……

「ふふ。フェイトちゃんももうすぐ、そんな狂った世界で、楽しい人生が始まるからね」

「いやぁぁああああひゃひゃひゃひゃひゃははははははっ!!! はじまりたくないぃいいいっっひひひっひひいひっひっひ~~!!!」

 フェイトは体中の興奮を抑えることができない。
 言葉では否定しても、笑いがとまらない。

 もっと、……くすぐって欲しい。

 はっきりとそう認識した瞬間、フェイトのくすぐり奴隷としての人生がはじまった。



(完)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 久々のなのはモノ。フェイトさんをくすぐって欲しいとご要望いただきました!








時空飛行士失踪事件 #4

 メルはフェイトの足元に立つ。フェイトのブーツに手をかけた。

「……な、えっ? なに」

 フェイトはきょとんとする。
 メルはにんまりと笑い、

「あたしは基本こっち専門なんだよね。フェイトさんに、くすぐったい場所は上半身だけじゃ無いって教えてあげるよ」

 フェイトの足からブーツを脱がし取ると、黒いニーソックスを穿いた足の裏へ、両手の指を突き立てた。

「きゃはっ!?」

 途端にびくんと体を仰け反るフェイト。
 お腹をくすぐられ、笑い続けていたために、汗をかいていた。
 履きっぱなしだったブーツの中は蒸れていて、足の感度もあがっているようだった。

「わあ、やっぱり蒸れてる……。ちょっと臭うね」

 そんなことを言われ、フェイトは恥ずかしくなる。

「でもさ。こんぐらい蒸れてる方が、効くんだよね。ほ~ら、こちょこちょ」

 メルは言いながら、指先を軽くフェイトの足の裏の表面で動かした。

「あひゃっ!!? んはははははははははっ!!! やっ……だはっはっはっははっはっは!!?」

 想像以上のくすぐったさに、フェイトは驚いた。
 足の裏なんて、お腹に比べれば大したことないと思っていたのに……。

「あらら。まだ軽く撫でてるだけなのにこんな反応。モルに上半身を散々やられて感度上がっちゃったかな?」

「やはははははははっ!! そ、そんなっ……いぇめぇぁああっはっはっはっははっは!!」

 フェイトは足首から先をくねくねと左右に振る。しかし、メルはよじれるフェイトの足を追いかけるように、両手を密着させくすぐってくる。

「やめてっ……!!! ああははっはっはっはっはっ!!! あしがぁぁぁあっははっははははははは」

 すると、メルは手を止めて、

「さてさて靴下の上からこの反応なら、素肌にするとどうなっちゃうんだろうね~」

 フェイトはメルが何をしようとしているのか想像し、ぞっとした。

「や、やめて……。げほっ……それだけはぁっ」

 フェイトは涙ながらに懇願するが、メルは無視してフェイトの両足のソックスのつま先を握りしめた。
 力任せにぐいぐいと引っ張る。

「やだっ……やめてぇ……っ」

 足枷の部分でひっかかり、びよーん、とソックスが伸びる。そして、メルが「ふんっ」と力を入れると、すっぽんっ、と勢いよく脱げた。
 フェイトは普段滅多に人前に晒さない素足を露出させられ、しかも足の裏をまじまじと観察され、恥ずかしくなった。

「わあ、さっきくすぐったおかげかな? 血色良くなってるね。この靴下は……、うん! くっちゃい! フェイトさんにあげるね」

 メルはそういうと、フェイトの足から脱がし取ったニーソックスを、フェイトの顔に向かって投げた。

「ぷえっ……!!? ちょっ、げほっ!! やめてっ……」

「きゃはははっ!! フェイトさん自分の足の臭いで咳き込んでるじゃん」

 メルに煽られ、フェイトは余計に恥ずかしくなる。

「そんなくっさいフェイトさんの足の裏を、これから思いっきりこちょこちょしてあげるからね? 知ってる? 足の裏って神経がものすごーく密集してるんだよ? だから、神経質な人ほど足の裏が弱いとかなんとか……。フェイトさんはどうかな~?」

 鼻歌交じりにそんなことを言いながら、メルはフェイトの両足の裏に爪を立て、引っ掻き始める。

「んひゃぁあぁあっ!!!? ああひひぃぃぃっひっひっひっひっひっ!!? それはだめぇぇええええへっへっへへへっへへっへへっへ~~!!!」

 普段滅多に触れられることの無い素足の裏。

「わあ、フェイトさんの足の裏やわらかーい。足の指びくびくしてる。おもしろーい」

 メルは棒読みで実況しながらフェイトの足の裏を引っ掻きまわしている。

「いひぃいひひひひいっひっひいっ!!! だめぇええええあひゃひぃぃい~~っひっひひひっひっひ!!!」

 フェイトはちぎれんばかりに首を上下左右に振り乱して笑い狂う。
 足の裏から脳髄にびりびりと伝わってくるくすぐったさは、フェイトの想像を超えていた。
 土踏まずをごりごりとほじくられ、踵を掻きむしられ、足指の付け根をひっかかれる。……

「いひゃぁああああっはっはっはははっはは!!! おねがいあぃあいあいあひひひひひひひひい、くるっちゃうういひひひひひひひひひひひ~~!!」

 泣き叫ぶフェイトに、メルは鼻で笑った。

「もう、フェイトさん。人間はこのぐらいで死なないよ。じゃあ今度はこれなんか使ってみようか」

 メルがそう言ってフェイトに見せつけたのは……、

「え……歯ブラシ?」

 少し毛先の開いたピンクの歯ブラシであった。
 何をされるのか直観する。しかし、フェイトの脳が、想像することを拒んだ。

「そう! これで、足の指と指の間を――」

 メルは、フェイトの左足の人差し指と中指の股を押し広げて、

「ごしごし~」

 歯ブラシで磨き始めた。

「うひょひょひょひょひょひょっ!!!? ひぎぎぃいいいいいいひぇいへぃえぃひひひひひひひひひひっ!!!!? ふがぁぁぁっぁあああ」

 フェイトは目の前に閃光が走るような錯覚を覚えた。
 それほどくすぐったかった。
 いや、くすぐったい。というよりも、笑え、という命令が直接脳に響いてくるような。そんな感覚である。

「次は薬指の間もやろうね~」

「あひあぁぁああがあぁぁぁぁっはっはっははっはっはっはははっ!!! ひえぇぇえええっへっへへっへへっへえがあっぁああ!!!?」

 こしこし、と歯ブラシがフェイトの足の皮膚をこすり上げる音が響いている。
 フェイトは、自分が泣いているのか笑っているのかもわからなくなっていた。

「さて、と」とメルが手を止める。彼女は歯ブラシを放り捨てると、今度は懐から櫛を取り出した。

「げほっ……も、もう、やめて……」

「だーめ」

 メルはフェイトの左足の指を押さえてそらすと、つっぱった足の裏へぐしぐしと櫛の先をこすりつけた。

「いひゃあははあはあはははははあはははっ!!!!? それはきついぃいいいひひひひひひひひひひひひひっ!!!」

 ぴんと引っ張られた柔らかい足の裏へ、細くて硬い櫛の尖端がこすりつけれられる。
 フェイトは弓なりに体をそらし、背中を台に打ち付けて笑った。

「ほんとにぃいいいいひひひひひひひひひひひひひっ!!! あがぁぁああはははははははははははは~~!!!」

「ふんふむ。やっぱり足の裏に櫛は効果抜群みたいだね。どんなに足の裏強い子でも、だいたい櫛使えば笑っちゃうし……。あ、フェイトさんはもともと弱いから関係ないか」

「あがぁぁっはっははっははっははっはっ、ホントにやめへぇぇえええっはっはははははははふげぇぇぇ~~!!!」

 足の裏から伝わってくる激しいくすぐったさ。
 フェイトは意識がもうろうとしてきた。

 自分はいったい何をしているのか。
 なんでこんなところでこんな無様な格好で笑い狂わされているのか。

 フェイトは、自身の状況が滑稽にすら思えてきた。それでも腹の底から沸き起こってくる笑い。
 なにがおかしくて笑っているのか。なにが苦しくて笑っているのか。……
 感覚がぐちゃぐちゃに錯綜する中で、フェイトは意識を手放した。



(つづく)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 久々のなのはモノ。フェイトさんをくすぐって欲しいとご要望いただきました!








時空飛行士失踪事件 #3

「……ん、うん?」

 フェイトは目覚めると体の節々に痛みを感じた。
 起き上がろうとして気付く。
 手足が拘束され、まったく動かなかった。

 フェイトは、台の上に仰向けに寝かされ、両腕をまっすぐ真上に伸ばす万歳の格好で拘束されていた。
 両手首足首に頑丈な枷がはめられて、体を引っ張り伸ばされている。
 変装用のローブははぎ取られ、バリアジャケット姿である。

「おはよう」

「き、君は……っ」

 フェイトは目の前に現れた女性の姿を見て、絶句する。
 茶色のフード付きローブに身を包んだ小さな少女。顎の下からおさげがのぞいている。

「ごめんね。フェイトお姉ちゃん。私が、この家の三女なの」

 ここ第八世界で初めて出会った少女モルが、黒幕のひとりだったのだ。
 フェイトは自身の浅はかさを悔やんだ。

「異世界から転送魔法が使われたら、私たちぐらいになるとすぐわかるからね。転送場所で待ち伏せしてたの」

 モルはにっこりと笑った。
 無邪気な笑みに、フェイトはぞっとする。

「こういうの。飛んで火に入る夏の虫っていうのかな? フェイトお姉ちゃん。さっき、ムル姉のこちょぐり見てたんだよね? だったらいまから何されるか、わかるよね?」

 モルは言いながら、両手をフェイトに向けて伸ばしてくる。
 フェイトはエレンのくすぐられる姿を思い出した。
 エレンをくすぐっていたのはムル姉というらしい。呼び名からして、おそらくモルの姉なのだろう。

「……き、君たちは、なんのために、こんなことをしているの?」

 フェイトはおそるおそる訊ねた。
 すると、モルは手を一瞬止めて、くすりと笑った。

「いまにわかるよ」

 直後、フェイトの露出した腋の下に冷たい指先の刺激が伝わってくる。

「――ひぁぃんっ!!?」

 フェイトはびくんと体を仰け反って声をあげた。

「わあ、フェイトお姉ちゃん敏感だね! これはやりがいがあるよ~」

 モルは言いながら、小さな指先をこちょこちょ動かし始める。

「ふやっ……!? あひっ、あはぁあんっ……やめっ、もるっ、やはぁぁあんっ!!」

 フェイトは腋の下の刺激に、ぷるぷると体を震わせて悶えた。
 腕を下ろしたくても手首の枷はびくともしなかった。

 幼いモルの細くて小さな指が、フェイトの腋をなで回す。

「やはあんっ、ひっ、いひっ……!! やひぃぃいんっ」

「お姉ちゃん、顔真っ赤っかだよ? そんなに笑いたくないの? そっか! 私みたいなちっちゃいこにこちょぐられて笑っちゃうのはプライドが許さない? ねえ」

 モルはにやにやと笑いながら、フェイトの腋をくりくりとくすぐり続ける。

「くひぃいっ!! そんな……わけじゃぁあ、あひぃあああ!! んぎぎぎひぃぃ」

 フェイトは必死に奥歯を噛みしめた。
 ちょっとでも力を抜くと笑い出してしまいそうだ。
 モルの煽り文言は、肯定したくないものの、言い得て妙なり。くすぐられて笑い出す、という自分自身の体の反応に対して、恥ずかしさと屈辱感を覚えてしまう。

「敏感なくせにがんばるよね。お姉ちゃん。もしかしてツボはもっと別にあるのかな?」

 モルはそういうと、徐々に指先を下方へずらしていく。

「あひぁっ、だ、だめぇっ、ひ、ひ、ひ、んひゅいいいっ!!!」

 アバラをくりくりといじるモル。
 フェイトは溜まらず「ぷふっ」と涎をふきだしてしまう。

「うわ、お姉ちゃんきっちゃない! アバラゴリゴリはやっぱり辛い? ご~りご~り」

「やははっ……そやぁぁっ、それだめぇえっ、にひっ!! いひひっ、あひぃぃ~~!!?」

 フェイトは必死にこらえるものの、すでに口からは笑いが漏れている。
 口角が上がってしまうのを抑えられない。

「じゃあ、お腹~」

「くひひひひひっ……あひぃい、んひゃぁああっ!!?」

 フェイトは、脇腹からお腹に指を這わせられると、びくんと体をよじる。

「あ、ちょっと反応よくなった。へえ。お姉ちゃんって、露出した腋の下より、お腹の方が弱いんだね~。んじゃあ……」

 と、モルはフェイトの腰のベルトを外し始める。

「……ん、えっ!? ちょ、ちょっと。なにやって」

 フェイトは慌てて制止を求めるが、ベルトははぎ取られ、

「はーい、ぺろりんちょ~」

 べろん、と服の裾をまくられ、くびれたお腹が外気に晒されてしまう。

「じゃあ、人差し指でちょんちょんっと~」

「うひゃああぁあっ!!!」

「うわぁ、おへそ弱い!! じゃあ、おへその周りもく~るく~る」

 モルは、可愛らしく鼻歌を歌いながら、人差し指でフェイトのヘソ周りをなで始めた。

「ひぃぃいいいいいいいいひひひひひひっ!!!? ふひゅぅぅ~~ふふっ……んぎぃひひぃぃぃぃいい~~!!!?」

 フェイトは体を仰け反った。
 ぴんと上下に引っ張られたお腹を優しくいじられるのは、たまらなくくすぐったい。

「どう? どう!? お姉ちゃん! 生殺し、気持ち悪い? ねえ?」

「ンひゅひひひぃぃいぃい~~……やめぇえぇんぎぃぃ~~んにゅぅぅううあひぃぃっ!!!」

 モルは手遊びするようにフェイトのヘソ周りをなで回す。
 フェイトはお腹を思いっきりよじる。素肌のお腹なんて、他人に触れられたことなどなかった。未知の刺激に、フェイトは首を左右に振って悶えた。

「ほひぃぃい……ほんとにっ、やめひぃぃいいいいんっ!!!? ……あひ、はひ、はひ……、……え?」

 突然指を止めたモル。フェイトは顔をもたげた。
 刺激が急に止んだことで、不覚にも――

「お姉ちゃん、いま、もっとやって欲しいって思ったでしょ?」

 モルはニッコリとフェイトに微笑みかけると、10本の指でわしゃわしゃフェイトのお腹をくすぐりはじめた。

「――ぶふぅうううううううっ!!? っはっはっはっははっははっははっ!!? ぶはっはっはっははははっはははははっははやめぇぇええええ!!!」

 その刺激は、人差し指一本で散々生殺しにされて敏感になったフェイトには絶えられなかった。
 フェイトは盛大に吹きだして笑い出す。

「いひゃはははははははははは!!!? ちょとおっっぁあっはっっはっはっっははっは、くるしぃいいっひひひひひひひひ、うはぁぁぁあああ~はははははははははは!!!」

「お姉ちゃん、やっぱり激しくこちょぐられるの待ってたんでしょ? 涎までたらして喜んじゃって」

「ちがううぅぅひひひひひひひひひっ!!! くすぐるのだめぇぇええええはははははははははははははは!!!!」

 フェイトは自分でも驚くほど甲高い声を上げて笑っていた。
 いままで人前でこんなに声を上げて笑ったことなど無い。
 普段めったに大口を開けることも無いため、顎が外れそうだった。

「お姉ちゃん、お腹、ひくひくしてるよ~? そんなにこちょぐったい?」

「ひぃぃ~~ひぎぃいっひっひっひっひ、当たり前ぇぇええっへっへっへっへ、やめてぇぇええ~~!!!」

 モルはへらへら笑いながらフェイトのお腹をなで回す。
 フェイトは激しく体をよじり、金髪のツインテールを振り乱しながら笑い狂った。

「だめだめ! 『こちょぐったいの弱いからやめてちょんまげ』って言わないと……」

「にあぁぁはっははははっはっははっはっ!!? なにそれぇぇぇええっへっへっへへっへっへっへ~~!!? なんでそんなことぉおおあはははははっはははは!!!」

 モルの悪ふざけなんて、付き合ってられない……。
 しかし、付き合ってやらないと、くすぐりが止まらない……。

 わしゃわしゃわしゃ。

「きぁあぁえひゃはははははははっはははっ!!!?」

 モルの指先の動きが速くなった気がした。
 くすぐったさが増し、腹の底から沸き起こる笑いに歯止めが利かない。

「いひぃひひひひひひひぎぎぃぃぃ~~!!! 息があぁぁはっはっはっはっはっ、いきがぁぁががひゃはははははははははっは!!!!」

 このままでは窒息してしまう。
 背に腹は替えられない。

「こひょっ……いぃぃいいっひっひひいいひひ、こちょぐぐたぃのひょわいぃいひいひひひっひひひ!!!! やめへひょんまべぇぇえっへっっへっへっへっへ!!!」

 フェイトは涙を流しながら、叫んだ。

「えーなになに? お姉ちゃん、いまのじゃ何言ってるか全然わからない。もっかい!」

「そんにゃぁぁああはっはっははははははっははははは!!!! 卑怯なぁぁあっはっははっはははっははは!!!」

 あんな恥ずかしい台詞を、馬鹿みたいに大口を開けて笑いながら、また叫ばなければならないなんて……。

 わしゃわしゃわしゃ。

「ひぎぃいいいあっひひっひっひひっひひひひひひひっ!!!?」

 思考すらままならない。
 お腹から脳に送られてくるくすぐったさで、気が変になりそうだった。

「こちょあおおおおあっはっはっはっはっはっは!!!! こちょぐぅううったいの弱いからぁああああっははははっはっ!!! やひゃひゃ、やめてちょんまげぇぇえぇええひぇへ~~!!!」

 自分はいったい何を言わされているんだ……。
 しかも、こんな小さな子に……。

 フェイトのプライドはずたずただった。呼吸困難による苦しさと、自尊心を傷つけられた悲しさがぐちゃぐちゃに混ざり合って、感情がコントロールできない。

「あ、お姉ちゃん! よく言えたね! いまのはよく聞こえたよ!」

「あひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!!? 言ったからぁぁぁあははっははははっはは、言ったからやめへぇぇぇぇえっっへっへへっへへっっへ!!!」

 モルの指は一向に止まる気配が無い。
 それどころか、脇腹のツボに親指をねじこんできて、フェイトは悲鳴を上げた。

「えー。それ言えたらやめるなんて言ってないじゃーん。にひひ。フェイトお姉ちゃん、ちゃんと言えたから、も~っといっぱいこちょこちょしてあげるね」

 モルはそう言うと、片手でフェイトのおへそをほじくりながら、もう片手で脇腹を揉みほぐす。

「ひぎゃぁぁああああひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!? そんにゃぁぁああああっはっはははははっははっはははっはは~~!!! 頭がへんににゃるゆぅううううひひひひひひひひひひひひひ!!!」

 フェイトが半狂乱で笑い続けていると、突然部屋の扉が開いた。

「ちょっとモル、そろそろ替わりなさいよ」

 そう言って入ってきたのは、薄緑色のフード付きローブを着たフェイトと同い年くらいに見える女の子だった。フードに隠れて見えづらいが、どうやら髪の毛は顎の下あたりでぱっつんに切りそろえている様子。

「あ、メル姉」とモルは手を止める。たったいま入ってきたぱっつん少女、名前と見た目から、おそらく三姉妹の次女であろう。
 急にくすぐりが止んで、フェイトは大きく咳き込んだ。

「もう十分遊んだでしょ。あたしだって新しい子で遊びたいんだから」

「えー。まだ途中なのにー……」

「ワガママ言わないの。順番順番」

「しょうがないなー……」

 フェイトは二人のやりとりをぼんやりと聞いていた。息を整えるのに必死で、内容はほとんど耳に入ってこない。
 そのうちにモルは部屋を出ていき、メルが残った。

「フェイトさん。だよね。あたし、メル。次はあたしと遊ぼうね」

 メルはそう、にっこりと首を傾げて見せた。
 フェイトは、先ほどのモルの無邪気な狂気とは違う、もっと悪質な狂気をその笑顔に認め、戦慄した。



(つづく)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
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