くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

ユミハルのスキンシップ

 St.ヒルデ魔法学院中等科。
 制服が秋服に衣替えしてまもない頃、アインハルト・ストラトスが同じクラスのクラス委員長ユミナ・アンクレイヴのもとへやってきた。
「あの……ユミナさん」
「何? アインハルトさん」
 アインハルトはもじもじと恥ずかしそうに視線を泳がせた。
 意味深なアインハルトの表情に、ユミナは頭の上に「?」を浮かべて首を傾げる。
「この間、言っていただいたマッサージを、お願いできれば――」
 言いかけた途端、ユミナはがしっとアインハルトの肩をつかんで、
「もちろんッ! 待ってました!」
 目を輝かせた。
「おっ……お願いします」

 ベッドのある部屋に移動したユミナはアインハルトに横になるよう指示した。
 アインハルトがブーツを脱ぐ。
 白い素足が露わになる。
 そのままベッドの上にうつぶせになった。肘を前にやって、腕を内側に曲げ、手の甲に顎を乗せる。
「ちょ……ちょっと、恥ずかしいです……」
 アインハルトは無防備な姿を人前にさらすことになれていないのか、恥ずかしそうに漏らした。
 ユミナもブーツを脱いで素足になり、ベッドの上にあがる。
「アインハルトさん、力抜いてね」
 ユミナはアインハルトの腰に跨がり馬乗りになると、そっとその背中へ手を伸ばした。

「ひゃっ……!」

「あっ! ごめん! くすぐったかった!?」
 突然のアインハルトの小さな悲鳴に、ユミナは手を引っ込めた。
「あっ……いえ、……その、少し……」
 アインハルトは顔を赤らめ、
「くすぐったいのは、……苦手なので……」
 もじもじと恥ずかしそうに言った。
「(あれ?)」
 アインハルトの告白に、ユミナは疑問を抱いた。
「(アインハルトさんのこの言い方って……)」

 ユミナは自分の考えを確かめるために、そっと指先を、アインハルトのがら空きの腋の下へ伸ばす。

「ひひゃぁあぁっ!!?」

 びくっとアインハルトの体が跳ねた。

「ひっ、……ゆっ、ユミナさんっ!? く、くすぐったいです……っ」

 アインハルトは必死な風に言うものの、腋を閉じようとはしなかった。
「(やっぱり……)」
 ユミナは確信すると、にんまりと少しだけ口角をあげて、
「そっか~、アインハルトさんくすぐり苦手だったんだぁ~? じゃあ」
 両手の指を、アインハルトの腋の下で動かした。
「こちょこちょこちょこちょ」

「ひゃっ!? ひひゃはははははははははっ!!! ゆっ、ユミナさんやめあぁあっはっはっはははっはっははっはっはっは!!!」

 アインハルトは、足をばたつかせて笑い始めた。
「こちょこちょ~、アインハルトさんのわきわっきー」

「ひゃはははははっ、やめっ、ふひゃはははは~~」

「脇腹こりこりー」

「うくくくくくくっ……くひゃっ、あはははははははははは!!」

「わっ、アインハルトさん足白い! 足の裏もすべすべー」

「ふひゃひゃひゃひゃひゃっ!? あひゃっ、足はあぁぁっはっはっはっはっはっは!!!」

 しばらくくすぐって、ユミナは手を止めた。
「はぁっ……はぁ……ゆ、ユミナさん……?」
 アインハルトはぐてっとベッドの上で顔を上げる。
 ユミナはその隣に寄り添って横になった。
「こういうの。友達同士のくすぐりあいっこって、ちょっと楽しいよね」
 へへっと笑うユミナ。
 アインハルトは恥ずかしそうに目を泳がせた。

 アインハルトはずっとクラスでひとり浮いていた。
 もしかすると、年下のヴィヴィオやリオ達のじゃれ合いを見て、うらやましく思っていたのかも知れない。
 ユミナはそんな彼女にクラスでできた、初めての友達だった。

「……ユミナさん、……いじわるなので、仕返しします」
 アインハルトはふてくされたように言うと、両手をユミナの脇腹へ押し当てた。

「きゃはっ!? あははっ、もう! アインハルトさんいきなりぃっ! きゃははははっ」

 ユミナは体をよじって笑い、
「やったなーっ」
 おどけて言って見せ、アインハルトの腋をくすぐった。

「ひゃはははっ!? ユミナさんずるいですっははっはははっはは!!」

 ユミナとアインハルトはすっかり息が切れるまで、ベッドの上で互いの体をくすぐりあった。
 疲れた筋肉はほぐすはずが、本末転倒である。
 しかし、二人とも心の緊張がずいぶんとほぐれたようだった。


(完)


くすぐりに夢中 ♯3

 コロナはその晩、夜遅くまで勉強をしていた。
『コロナ・ティミル』
 か細い声。
 コロナは気付かずに勉強に集中している。
『コロナ・ティミル』
「えっ?」
 二度目の呼びかけに、コロナは顔を上げた。
 部屋を見渡してみるが誰もいない。
(気のせい……?)
『コロナ・ティミル』
「!?」
 今度ははっきりと聞こえた。
「誰?」
 返事はない。
(幻聴? 疲れてるのかな……?)
『そうだ。コロナ・ティミル。お前は疲れている』
「!?」
 考えが読まれ、コロナは驚いた。
『睡眠不足は脳に悪い。早く寝るのだ』
 声はぼんやりと頭の中に響いてくる。声は少しだけ苛立っているように聞こえた。
 もしかしたら、自分の体の疲労を無意識下で訴えてくれているのかもしれない。
(確かにちょっと夜更かししすぎたかな……)
 コロナは納得すると、ノートを閉じて、ベッドに入った。

『遅い!』
「ふぇっ!?」
 コロナはピンクのもやのかかった白い空間に飛ばされると、声に怒鳴られた。
『初等科の学生が夜更かしてまで勉強するもんじゃない! 待たされた分、きつめに罰を与えよう』
「え、えっ? な、何ですか? ここ……っ、もしかして、ここがヴィヴィオの言ってた……」
 コロナが状況把握をする間も与えず、地面から生え出た腕がコロナの足首を掴んだ。
「きゃっ!?」
 コロナはバランスを崩し、尻餅をつく。
 そこへ複数の手がわらわらと集まり、コロナのローファーを脱がし始めた。コロナは制服姿に替わっていた。
「やっ、なっ! やめてくださいっ……!」
 コロナは必死に抵抗する。
 が、尻餅をついた状態で足首を持ち上げられ、上手く力が入らず、ローファーと、次いでソックスまで脱がし取られた。
 すると今度は地面からくねくねと細長い紐がミミズのように生え出てきた。
「やっ、な、何……?」
 紐はコロナの足指に巻き付き、あっという間にコロナの足の指を全開にして縛り上げて固定してしまった。
 ぺたんと尻をつけ、両足を前に突きだして座った状態で押さえつけられたコロナ。
「な……やっ、ここ、夢、じゃ――」
 未だに状況が上手く飲み込めず、きょろきょろと首を振るコロナの足の裏を、地面から生え出た二本の手が人差し指でくすぐりはじめる。

「ほひっ!!? ひやぁああああ~~っ!? なひっ、なぁああああああ~~!!!」

 途端に甲高い悲鳴を上げるコロナ。
 指先でなでなで足裏の表面をなぞり上げると、ひくひくと縛られた足指が苦しそうに微動した。

「はひっ、はひひっひひひひひひひひひひっ!!? やだぁあっ!! なはっ、何するんですかぁああ~~あひひひひひひひひひひひひひっ!!!」

 声は答えない。
 足の裏をくすぐる指が増えていく。
 二本、三本と、撫でる動きから、ひっかき、こそぐような動きへ。

「あひゃあぁああああああ~~!!!? むりむりむりむりぃぃいひひひひひひひひひひひっ!!! それだみゃああああひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!」

 コロナは足の指を一本も動かせない状態で、足裏をくすぐられ、絶叫した。
 上半身を激しくよじるが、押さえつける手の力が強くかなわない。

「ひゃはああぁあああっひゃっひゃっひゃっ!!! ふぎぃぃひひひひひひっひひひひひひひやめてぇええええあははははははははははははっ!!!」

 コロナは髪の毛を振り乱し、歯をむき出しにして大笑いしている。
 ガリガリと足の裏を掻きむしる音が響き渡る。

「ほにゃがいひっひひひっひひっひひっ!!! 何ぃぃいいいひひひひひ何なのぉぉ~~~ああはあばばはははっはははははっははっははひやあぁあああ!!!」

 コロナは訳もわからず笑い続けた。
 彼女の甲高い笑い声が響き渡る中、暗転し、空間は闇に包まれた。


(完)

♯1 ♯2 ♯3


くすぐりに夢中 ♯2

 リオ・ウェズリーは気が付くと、見たことのない空間にいた。
「あれ? どこ、ここ?」
 ピンクのもやに白い背景。
 リオはハッとした。
「もしかしてここがヴィヴィオの言ってたトレーニングルーム?」
 リオは自分がベッドに入って眠ったのを覚えていた。
 服を見ると、パジャマから制服に替わっている。
 間違いない。
「なんか、話に聞いてすぐ夢で見るなんて、変な感じ……へへ」
 誰もいない。
 リオは適当に跳んだり跳ねたり、自主トレを行う。
「ホントに体が軽いね。さすが夢」
『現実だ』
「うぇっ!?」
 突然声がして、リオは飛び上がった。
「あ、この声が、ヴィヴィオの言ってた……って、現実ってどういうこと?」
 声は質問に答えない。
 代わりに地面から生え出た四本の手が、リオの手首足首を捕らえ、空中で大の字に引っ張り伸ばした。
「痛っ!? えええっ!? なにこれぇ!?」
 リオは必死にもがく。
 さらに二本、地面から腕が伸び出てきて、リオの脇腹をわしゃわしゃと揉み始めた。

「きゃははははははははっ!? いひゃっ!? なんならぁぁあぁっはっはっはっはっはっははっは~~!!?」

 訳もわからずくすぐったさに笑い悶えるリオ。
 地面から次々と生えてくる。
 足元の手が、リオのローファーを脱がし取った。

「やははははははははっ!!? なにぃぃぃ~~なんなのぉぉ~~あはははっはははははは!!!」

 少し動いただけで、リオの足は蒸れていた。
 ソックスが汗を吸って黒ずんだ足の裏をカリカリと指先でくすぐる。

「にゃはははははははっ、嫌ぁああああ!!! そこはだめだってぇぇ~~っははっはっははっはっはは!!!」

 ぶんぶんと首を左右に振って笑い叫ぶリオ。
 開きっぱなしの口からは涎が流れ出ている。

「いやぁぁあはなしてぇぇえ~~ははははははっ!!! はなしてってばあぁぁっはっはっはっははっははっはは!!!」

 嫌々と足をくねらせるが、リオは両足ともソックスを引っ張り脱がされた。
 素足にされた足の裏に、一斉に数十本の指が襲いかかる。

「うひゃははははははははっ!!! やぁあああはははははははははっ! こんなのっ……ふやっはっは、こんなの聞いてないぃぃぃひひひひひひひひひひ~~!!!!」

 リオは四肢を引っ張り伸ばされたまま、腋の下や脇腹、腰回り、脚から足の裏にかけて全身をくすぐられた。
 びくびくと体を痙攣させるように振るわせ、甲高い笑い声をあげる。

「あひゃぁあああははははははははっ!!! だっ、……説明!!! 説明だけでもしてぇえええひゃひゃひゃひゃっ!!! 意味がぁあはははははは、意味がわかんにゃいぃぃいっひっひっひひっひっひひ~~!!!」

 リオが泣き叫ぶ中、空間は暗転していった。
 暗闇の中に、リオの悲痛な笑い声が響き続けた。


(つづく)

♯1 ♯2 ♯3


くすぐりに夢中 ♯1

「なんだろ……? ここ?」
 高町ヴィヴィオ(たかまち――)は気が付くと、見たことのない空間にいた。
 真っ白な背景の中にピンク色のもやがかかっていて、そこはまるで――
「そっか! 夢だ!」
 ヴィヴィオは自分が寝ていたことを思い出した。
 数時間前、間違いなく自分は家にいて、ベッドに入ったのを覚えている。
(服もなぜか変わってるし……)
 就寝前にパジャマに着替えたはずだったが、ヴィヴィオはSt.ヒルデ魔法学院校初等科の制服を着ていた。
(どうしよう……こんななんにもない場所の夢は初めてだな)
 ヴィヴィオは手持ち無沙汰になってトレーニングを始めた。
 拳を突き出してみたり、脚を振り上げてみたり。
「あれ? なんかいつもより体が軽い?」
 適度に汗もかいて、そろそろ目覚めようかと思った矢先、
『高町ビビオ』
「はいっ!?」
 突然声がしてヴィヴィオはどきりとした。
 きょろきょろあたりを見回すが、声の主の姿はどこにもない。
『高町ビビオ、もう目覚めるのか?』
「あ、えっと……はい」
『ここは君だけのトレーニングルームだ。高町ビビオ』
「あの、……ヴィヴィオです」
『ここのことは、決して誰にも話し――』
「ヴィヴィオー! 朝ご飯できたよー!」
 世界をかき消すような母親の声で、ヴィヴィオは目を覚ました。
 勢いよく起き上がると、自室のベッドの上だった。
 見ると、服もパジャマにもどっている。
「……やっぱり、夢だったんだ」

「――なんて夢見て、びっくりしちゃったよ~」
 ヴィヴィオは学校で、親友のリオ・ウェズリーとコロナ・ティミルに夢のことを話した。
「へぇ! なんか精神と時の部屋みたいでおもしろいね!」
「うんうん。寝ている間にトレーニングできちゃうなんて、うらやましいな」
 リオとコロナも興味を示した。
「ていっても、夢だからね。夢の中でトレーニングしたからって、朝目が覚めて体に変化があったわけじゃないし……」
 ヴィヴィオはたははと笑う。
 その後は三人でたわいもない話をして笑い合い、学校、練習を終え、帰宅した。

 その晩、ヴィヴィオは前日と同じ夢の中にいた。
「あれ? また同じ夢?」 
 ヴィヴィオは周囲を見渡した。
 やっぱり同じだ。
 服装も、就寝時のパジャマから制服に替わっている。
 しかし、少し汗ばんでいた。
 体も少し疲れている気がした。
「……そっか、昨日自主トレした後だから」
『高町ビビオ』
「わっ!?」
 突然声がした。
 昨日と同じく、どこにもその姿はない。
 ヴィヴィオが振り向いた瞬間、突然地面から生え出た手に足首を掴まれる。
「きゃっ!?」
 ヴィヴィオはバランスを崩し尻餅をついてしまう。
 両手両足をそれぞれ揃えて押さえつけられ、悲鳴を上げる。
「なっ、何この夢っ!?」
『夢ではない、現実だ』
「えっ」
 声は続けて、
『お前がこの空間に迷い込んだのは偶然だった。こちらにも落ち度はあった。しかし、お前はここの存在を他人に喋ってしまった』
「……!?」
『お前はもう、ここから出ることができない』
「そ、そんな……」
 ヴィヴィオは、前回目覚める寸前の声の言葉を思い出していた。
(誰にも話しちゃいけないってことだったんだ……)
『お前には罰を受けてもらう……が、その前に』
 ヴィヴィオは「罰」という言葉に不安を感じた。
 一体何をされるのだろうか。
 声は続けて、
『誰にここの場所を喋ったか、教えてもらおう』
「えっ?」
 ヴィヴィオは「罰」が気になって、質問をちゃんと聞いていなかった。
『誰にここのことを喋ったのだ?』
 声が質問を繰り返した。
 ヴィヴィオの頭に、リオとコロナの顔が浮かんだ。
「そ、それを聞いて、どうするんですか?」
『その者にも罰を与えなければならない』
「そんな!」
 ヴィヴィオは二人に喋ったことを後悔した。
 自分のせいで、二人には迷惑をかけられない。
「い、言えません!」
 ヴィヴィオは黙秘することに決めた。
『そうか。ならば、吐かせるまでよ』
 声が消えると、足元の地面から生え出た二本の手がヴィヴィオの靴を脱がした。
「えっ、な、何するの?」
 ヴィヴィオが何をされるのかと足元を見下ろした瞬間、二本の手は、ソックス越しにヴィヴィオの足の裏をくすぐりはじめた。

「きゃっ!!? ……っ、あ、あははははははははっ!? なにっ!? なにぃぃ~~やぁははははははは!!」

 突然の刺激にヴィヴィオは笑い出してしまう。
 二本の手は、トレーニングで疲れた足の筋肉をほぐすようにくすぐってくる。

「やぁぁっはっはっはっははっはっ!!! やめてぇぇ~~くすぐったいぃいひひひひひひひひひ!!」

 ヴィヴィオは髪の毛を振り乱して笑った。
 両手両足を押さえた手の力が強く、まったく拘束を解くことができない。

「あはははははははやだぁぁあははははははははは!!!」

 足をくすぐる手は、指先で土踏まずをなぞったり、足指の付け根をほじったりと、様々な手法でヴィヴィオを苦しめる。

「やぁぁああ~~ははははははははははははっ!!! やだよぉお~~はははははははは夢ならさめてぇぇえ~~きゃあはははははははは!!!」

『現実だと言っている。ビビオ。先の質問に答えるのだ』

「ヴィヴィオだよぉぉ~~あぁあああっはっははっはっはっははっはっはやぁぁあははははっはあは!!!」

 ヴィヴィオは足の裏を激しくいじられ悲鳴を上げる。
 声はなかなか答えないヴィヴィオに苛立ち始めた。
『強情な娘だ。ならば、好きに笑い死ぬがいい』

 ヴィヴィオの足元の手が、ソックスを脱がし取った。
「やっ、……げほげほっ!! あ、直はやめ――」
 ヴィヴィオの懇願もむなしく、二本の手は、ヴィヴィオの素足の足の裏をがりがりと激しく掻きむしり始めた。

「嫌ぁあああああははははははははははは!!? ふひゃあぁぁああはははははははははははやだぁぁあああははははっはははははは~~!!!」

 ヴィヴィオの笑い声が一段と大きくなった。

「やははっははあはははっはははっ!! ひやぁああああはははははははははだぁぁあ~~!!!」

 足の指はくすぐったそうにびくびくと激しく動いている。
 さらに足元から三本、四本と手が増え、ヴィヴィオの足の指を掴んで反らし、つっぱった親指の付け根や、足指の間まで激しくくすぐられる。

「うぎひひひひひひひひひひっ!!? ひぎゃぁあああひゃひゃひゃひゃひゃやめでぇええええあひゃぁあぁ~~!!?」

『言え。言うのだ。高町ビビオ』

 足の裏を数十本の指がはげしく這い回る。

「あひゃはやひゃはあはははははははっ!!? いやぁあぁあだぁあぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」

『言え』

 答えないでいると、さらにくすぐりは激しくなった。
 親指と小指を二本の手に掴まれ、左右に引っ張られると、強制開指された指股を激しくほじくられる。

「あがががははははははははははふぎゃぁぁあはははははははは!!」
 
 かなりの時間くすぐられ続け、とうとうヴィヴィオは根を上げた。

「ぐぎひひひひっひひひひひ言ううぅぅううういうからあぁああひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」

 ヴィヴィオの顔は涙と涎と鼻水でぐしゃぐしゃだった。
 白目を剥いて、舌を出して笑う、ひどい有り様だ。

「おにゃあぁああ同じクラスのぉぉひゃひゃひゃ、リオとコロナあぁああひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! 二人ともごめんにゃぁあぁあひゃひゃひゃひゃ~~!!!」

 ヴィヴィオは泣きながら、親友の名前を叫んだ。

『リオとコロナ。把握した。お前は隔絶空間で永久に笑っていろ』

「なにゃあぁあああはははははははっ!!? 答えたぁぁあ答えたのにぃぃっひっひっひっひっひ、くすぐりやめてぇぇえ~~うひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?」

『誰が答えたらやめると言った。お前はもう、笑い死ぬ運命なのだ』

「いやぁあああああひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~~!!! ママあぁああひゃひゃひゃひゃひゃたすけてぇぇええ~~っはっはっはっはっはっは~~!!!」

 声の気配が消えるとともに、空間が暗転した。
 ヴィヴィオは暗闇の中でくすぐられ続け、笑い叫び続けた。


(つづく)

♯1 ♯2 ♯3

~魔法格闘少女たちに秘密の特訓を伝授してあげました~ るー子編

○ホテルアルピーノ
  臨戦態勢になったルーテシア・アルピーノが仁王立ちしている。

――
「ルーテシア・アルピーノさんですね」

ルーテシア
「ふぅん? あなたが黒幕なんだ? 私を最後に残したのは何か意味があるのかな?」

――
「お待たせしてしまって申し訳ありません」

ルーテシア
「別に待ってないけど」

――
「さっそく秘密の特訓にお連れしようと思うのですが」

ルーテシア
「嫌だと言ったら?」

  ルーテシア、不敵な笑みを浮かべる。

(暗転)

――
「力づくで、お連れいたします」


○亜空間

  ルーテシアは両足を揃えて伸ばして座った状態で手首・足首・足指をマジックリングで固定されており、前方に晒された素足を四本のマジックハンドにくすぐられている。
  傍らに、ルーテシアのブーツとニーソックスが綺麗に整えて置かれている。

ルーテシア
「きひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! あひぃぃ~~なんでわたしがぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

――
「ルーテシアさん。足は第二の心臓と言われていて、このように足の指を全開にして引き伸ばされた足の裏をマッサージすることで劇的な肉体強化が期待できるんですよ?」

ルーテシア
「うひひひぃぃ~~っひっひっひっひっひっひっ……こんにゃっ!!! はひゃひゃっ、こんなことやってなんのつもりぃぃ~~ひひひひひひひひっひひひひ!?」

――
「結局誰にも信じていただけませんでしたが、こちらとしては純粋にアスリートの皆さんに特訓方法伝授したかっただけなのですよ」

ルーテシア
「うさんくさ……っ、くひゃっはっはっはっははっはっは!!! うひぃ~~っひぃぃ~~みんなを解放しりょぉぉ~~っほっひょっひょっひょ」

――
「仲間思いですばらしいですね。ご心配なく。皆さん、成果を確認していただければ順次解放させていただきますよ」

ルーテシア
「かきゅっひっひっひ、確認てぇぇえ~~ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ、できるかぁぁあぁ~~っはははははははははははははふひゃぁあ~~!!!?」


(暗転)


~魔法格闘少女たちに秘密の特訓を伝授してあげました~




(完)
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