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 ぴぎぃぃぃ!

 突如、鈴仙をくすぐっていた小型のボルボックが燃え上がる。

鈴仙
「ひあっはっっはっは……えっ?」

 鈴仙が顔を向けると、上空からウイルス弾が降り注ぎ、ボルボックや触手を攻撃している。
 ウイルス弾に被弾した部分から、青白い炎が上がっている。
 鈴仙の足首手首に巻き付いていた触手がゆるみ、鈴仙は解放される。

 鈴仙の上空には、

お燐
「じゃじゃーん! お姉さん、ひとりで処理するにしては、ちょっと敵の数が多すぎるんじゃない?」

 左手を上に掲げ、ウイルス弾をまき散らす火焔猫燐。
 小型ボルボックらは、降り注ぐウイルス弾にさらされ、もがき苦しんでいる様子。

 ざしゅっ!

 ふたたび鈴仙の元へ伸びてきた太い触手が、綺麗に切断される。

妖夢
「斬れぬものなど、あんまり無い!」

 魂魄妖夢が盾になる背後で、鈴仙にかけよる東風谷早苗。

早苗
「なるほど。たしかに妖力を奪われています。幻想郷では常識にとらわれてはいけないのですね。エクステンドをどうぞ」

鈴仙
「……あ、ありがとう……て、なんで貴方達がいるの?」

早苗
「我々が来たからにはもう安心です! みんなで力を合わせて、破廉恥な妖怪を退治しましょう!」

鈴仙
「……会話が噛み合ってないんだけど(原作もだけど……)」

早苗
「幻想郷では常識にとらわれてはいけないのです!」

鈴仙
「お、おう」



(つづく)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ト書きシリーズ連載中です!


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