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 魔法の森。その深部。木々の頭からつきでている巨大ボルボック。その高さ15m程度。
 札弾、星弾、小粒弾、座薬弾、光弾、ウイルス弾が、巨大ボルボックへ降り注ぐ。
 霊夢、魔理沙、妖夢、鈴仙、早苗、燐は、空中で無数の触手攻撃をかわしながら弾幕をまき散らす。

妖夢
「速さが足りない!! その程度は、到底、幽々子様の空腹は満たされない!!」

 妖夢、目にもとまらぬ速さで地上から襲いかかる触手を切り裂いてゆく。

お燐
「お姉さん素早い! 速さと火力なら、あたいも負けないよ!」

 燐、炎を纏った車輪を召喚し、高速移動しながら触手の群を焼き切る。

鈴仙
「……さっきよりも大きくなってる。本当に、なんなのかしら。この生命力」

早苗
「これだけ撃ちこんでダメとなると……」

萃香
「私の出番かな!」

 萃香、むくむくと巨大化し、巨大ボルボックに立ち向かう。
 触手を引っ掴み、一本背負い。ぶくぶくと太った巨大な藻のかたまりが、宙に弧を描いて地面に叩きつけられる。
 辺り一面に藻の破片が散乱する。
 そこへ、追い討ちをかけるように弾幕を撃ち込む一同。動き続ける触手を叩き切る妖夢。炎玉を放つ燐。巨体を生かして、触手をねじ切る萃香。

早苗
「ゴジ○対ビオラ○テ……」

魔理沙
「なんて?」

早苗
「いえ、なんでも……。ん?」

 早苗、ふと気づき、戦線離脱。

早苗
「霊夢さん、どうしましたか? 攻撃をやめてしまって」

 霊夢、バラバラになって木々に絡まった藻の破片をじっと眺めている。

魔理沙
「ん、何かあるのか?」

 魔理沙、霊夢の元へふわりと飛んでくる。

霊夢
「……あいつら、私達の攻撃、効かないんじゃない?」

早苗
「えっ!?」

魔理沙
「まさか!」

霊夢
「見て。弾幕で木っ端微塵になった細胞が――」

 しゅるしゅるしゅる。

魔理沙
「……!? どんどん集まって、小さな個体として再生した……だと……!?」

早苗
「だとしたら、あんなにバラバラにしたら、まずくないですか?」

・・・

萃香
「――ふにゃあああああっ!!?」

鈴仙
「なにっ!?」

お燐
「鬼さんどうしたの?」

 巨大萃香、突然暴れ出す。

萃香
「にゃはははははははははっ!!? だひゃっ、いきなりいああははっははっはっはっはっはっはっはっは!」

鈴仙
「わっ……! 危ない」

 萃香が腕を振り回して暴れる。避ける鈴仙達。

妖夢
「斬れぬものは、あんまりない!!」

 妖夢、一太刀で萃香の着ていた服を切り裂く。

鈴仙
「あ……あれはっ……!?」

お燐
「あちゃあ、ちっこい藻が体中に張り付いてくすぐってるね」

萃香
「ひあぁはっはっはっはっはっはっはっはっ!! かゆいっ……きついあぁはっははっはっはっはっはっはっはっはは~~!?」

 萃香、体中を掻きむしりながら笑う。

・・・

早苗
「服の中で再生したんですね……」

魔理沙
「まて。鬼の妖力なんか吸収しちまったら」

霊夢
「やばいわね」



(つづく)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ト書きシリーズ連載中です!


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