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 人間の里。稗田家。
 正座して机に向かう稗田阿求。書き物をしている。


阿求
「……? なんだか外が騒がしい?」

 立ち上がり、障子を開けると、

通行人A
「あはははははははははいやぁあああ~~!!!」

通行人B
「あぁぁっはっはっはっはっはっは、くえぇ~!!」

 外にいる人間達が、触手に絡み取られてくすぐられてる。

阿求
「……????」

 首を傾げる阿求。

 ガラリ。廊下側の扉が開く。慌ただしく本居小鈴が駆け込んでくる。

小鈴
「やっぱりまだいた!」

阿求
「小鈴? どうしたっていうの?」

小鈴
「いま外は大変なのよ! 空から黒い雪が降ってきて……って、説明してる場合じゃないよ。早く逃げないと、ここももうじき奴らに――きゃあっ!?」

 突如、廊下側へ引きずり込まれるように姿を消す小鈴。

阿求
「小鈴!?」

 阿求が廊下に出てみると、

小鈴
「あひゃっ!? あひゃははははははははははははっ!!! はやすぎるぅううぅはっはっはっはっははっはっは!!!」

 クネクネと触手を蠢かせる、2mほどの藻の塊。
 小鈴の四肢を絡め取り、腋から脇腹、足までくすぐっている。

小鈴
「あきゃははっはっはっはっはっはっ!!! あんた……早くにげてぇぇえええはっははっはっはっはははは~~!!!」

阿求
「こ、これって……くすぐりボルボック?」



(つづく)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ト書きシリーズ連載中です!


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