○○○

 手撮りに違いなく、画面が震えている。
 ぼんやりと映し出される女子生徒の姿。
 ピントが合うと、そこはデレ園ホールのステージ、女子生徒は椿玲奈(つばき れな)だとわかる。スポットライトに照らされた表情は、神々しくも、硬い。
 椿玲奈は制服姿で、ステージ中央でぺたんとお尻をつき、大きく開脚して、モップに両足首をくくりつけられて固定されている。両腕は後ろで縛られているようだ。
 両足とも素足で、ステージ上には、脱がされたらしい黒いニーソックスと上履きが、点々と落ちている。

男の声
「はい。こちらは、美化委員一年生代表の椿玲奈ちゃんでーす。こんにちはー」

玲奈
「な、なんですかあなたは。神聖なデレ園ホールで、こ、こんな……」

 玲奈は顔を赤らめ、目を伏せる。
 
男の声
「学年首席で美化委員代表! 聖女様は学園中を歩き回って、お疲れのことでしょーう」

玲奈
「……っ?」

 玲奈はいぶかしげに眉をひそめる。

男の声
「というわけでー、椿玲奈ちゃん? これが何かわかるかなー?」

玲奈
「……ぐ、軍手……?」

男の声
「はい。滑り止め付き軍手でーす」

 画面に、軍手をはめた男の手が映りこむ。手の平の部分にゴムの突起がいくつもくっついている。

男の声
「今日は、これで、聖女様に足裏マッサージをプレゼントをしたいと思いまーす」

●●●

玲奈
「いやああああああああっはっはっはっはっはっは!!! あぁぁ~~っはっはっはっはっはっは~~!!?」

 玲奈が大口を開けて笑っている。

男の声
「血行がだんだんよくなってきたようです。最初真っ白だった椿玲奈ちゃんの足の裏がだんだん桃色になってきましたー」

 玲奈の素足。
 男が軍手をはめた手で、玲奈の素足の足の裏をくすぐっている。
 ぼりぼりとゴム状の突起を素肌にすりつけるように五本の指を動かす。

玲奈
「やだぁあぁあぁっははははははははっ!!!! やぁぁあ~~っはっはっはっはっはっはっは、やめてぇぇぇぇ~~っはっはっはっは!!!」

 玲奈はぶんぶんとさらさらの髪の毛を振り乱して笑う。

男の声
「どうですかー? 聖女様。足の疲れはとれますかー?」

玲奈
「やひっひっひっひ、とれないっ!!!! っひっひっひ、とれないからぁぁぁっはっはっはっは~~!!!」

男の声
「もう少し強く刺激する必要がありそうですねー」

 男は、指先を玲奈の足の指の間にねじ込み、ぐりぐりとくすぐる。

玲奈
「ひやぁああぁはっはっはっはっはっははっは!!! あひっあひっあひっあひっひぃぃ~~!!?」

男の声
「皆さんいかがですかー? 聖女様の素敵な笑顔ですよー?」

 さらに、かかとから足の指の付け根まで、縦横無尽に指を這わせる。

玲奈
「嫌っはっはっは、あははははははははは!!? やめてぇぇぇ~~へへへへへへへ、おねがいぃぃっひっひっひっひっひ~~!!!!」

 涙を流し、顔を真っ赤にして笑い狂う玲奈。

 その動画は、玲奈がくすぐったさのあまり、失神するまで続いた。


(完)