○チャプター5:『黒森峰女学園の戦犯』


 薄暗い部屋。
 黒森峰女学園の試合用制服を着たまほが、手術台の上に仰向けに寝かされている。
 両腕、両脚をピンとまっすぐIの字に引き伸ばして拘束されている。

 
 合計20本の手袋をはめた手が、まほの体中をくすぐっている。

まほ
「ぎぃぃぃ~~~ひひひひひひひひひひひひひっ!!!!? ぐひひひひひひひ、ひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」

 首、腋の下、アバラ、脇腹、お腹、内股、腿、膝、足の裏など全身に、それぞれ人差し指で計20本の指の突き立てられ、まほは歯を食いしばりながらも顔を真っ赤にして笑っている。

――非常に残念でした。「西住流の名に懸けて」負けてしまいましたね。いくら格好良くても、負けは負け。強化選手としての責任は重いですよ?

まほ
「ひぎっひっひっひっひっひ!!! いぃひひひひ、ふがっ、ひい~~ひひひひひひひひひ!!」

 むき出しになったまほの白い腿。
 手術台の下に、まほのブーツが置かれ、左右のブーツそれぞれの中に、まほの脱がされた靴下が詰め込まれている。
 くりくりと人差し指で、各部位を集中的にくすぐられるまほは、びくびくと体を痙攣させるように震わせる。目には大粒の涙がたまっている。

まほ
「ぃぃ~~ひひひっひひひひひひひ!!!! あひゃっひっひっひっひ~~!!!」

 土踏まずのちょうど真ん中をこそこそと指一本でいじられ、まほの足の指は激しく動いている。

――西住流は、戦車道は、今後いったいどうなっていくのでしょうか? 笑いながらでいいので、しっかりと今後の方針をご検討願いますよ?

 まほの全身をくすぐる人差し指は、一定の速度とリズムを保ったまま、無慈悲に、機械的に動き続ける。

まほ
「ひっひっひ、ふひゃっ!!!? ひぎぃぃひひひひひひひ、ひぎゃぁあ~~はひっはひっはひぃぃ~~!!!」


『戦犯たちの末路』


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