引っ越し4

ヴィータはけたたましい笑い声で目を覚ました。
自分のバインドは解かれてないが、位置がベッドの上から部屋の隅に移っている。
先ほどまで自分がくすぐられていたベッドの上で笑い狂っているのは、無論友人の月村すずかである。
「ひゃははははははははははっ!!!!きぃひひひひひひぃいひひっ…っけほっ…あひゃひゃひゃひゃ!!?くひっひひひひひひはあああっはははっははっは!!!」
すずかは大の字にバインドで固定されており、男がすずかの両足の裏を両手で執拗にくすぐっていた。すずかの白いソックスは両方とも脱がされており、ヴィータのそばに乱雑に投げ捨てられていた。男がすずかの可愛い素足の足の裏をカリカリと爪でひっかくような刺激を与えるごとに、すずかに耐えがたい笑いの衝動を与えているようだった。
「…っげほっ」
!?
声が出ない!?
「俺の魔法で少し声は出せなくさせてもらってるよ」
男は相変わらずすずかをくすぐりながら言った。
「君はちょっと口が汚すぎるからね。この清楚なお嬢様と戯れる間、君の汚い口で横やりを入れられたくないんだ。この子と遊び終わったら、また相手してあげるからね。もうちょっと眠っていようか。バインド」
ヴィータはなぜさっき気を失ったかを悟った。男は呪文に二つ以上の意味を込められるのだ。唐突に自分の首付近に現れたバインドを見たのを最後に、ヴィータの意識は暗転した。

お嬢様をくすぐるのは非常に楽しい。普段清楚にふるまい落ち着きのある娘を、一瞬にして激しく下品な笑い地獄にたたき落とすことができるのだから。
たいていのお嬢様は足の裏が敏感だ。常にソックスで素足を隠し、はしたない格好を避けるよう幼少からしつけられているからだ。そのため、素足を他人にさらすことに非常に大きな抵抗を感じる。恥ずかしいという感情である。中には素足を他人にみせることは生殖器を他人にみせることと同義と感じてしまう人もいるくらいである。
お嬢様のそんな恥ずかしくて敏感な場所をひたすら攻める、大きな快感である。
「な…なにするの…?お願い…やめて」
大の字に固定されたすずかは目に涙をいっぱいためて懇願する。
この涙をもうすぐ笑い泣きに変えることができると思うと胸が昂る。
玄関先で拘束したため、やはり靴のまま。ゆっくりと両足の黒い革製のドール靴を脱がしていく。
すずかの両足の裏には全く汚れが見えず、フリルのついた白いソックスはフリルからつま先まで純白であった。
俺は両足の中心に人差し指をちょんっと突き刺した。
「ひゃんっ!!!??」
びくっとすずかは全身を強張らせた。
「やはり相当弱いみたいだね。そのかわいらしいソックスは今から没収します」
「え??」
唖然とするすずかをよそに、両足のソックスのつま先をもって一気に引っ張る。
すこしきつめの伸縮のある白いソックスはびよんと伸びてすずかのかかとで一旦つっかえる。さらに両手に力を入れて引っ張ると、すぽんっとすずかの素足が露わになる。ヴィータとは対照的の土踏まずが平らでくびれの少ないお嬢様らしい足である。
すずかは突然の羞恥に顔を赤らめ横を向いてしまう。
まだすずかは何をされるか予期できていないようである。顔をそむけたまま痛みに耐えようとするかのようなすずかは滑稽であった。
すずかが見ていないうちに俺はすずかの両方の素足に両手を近づける。
一気にやってしまおう。
「……んにゃはひはほなlはkjhじゃhっ!!!??」
俺がすずかの素足の足の裏を両手の人差し指と中指でこちょこちょとくすぐると、すずかは突然の刺激に声にならない声を上げた。
さらに各素足ごとに二本の指でこちょこちょと刺激を与える。
「くっふふふふふっきゃっ!!?ぷひゃははははははははははははははははっ!!!!!」
少しは耐えようとしたのか、ただ慣れないすずかにとって耐えられる刺激ではなかった。
「きゃはっ!!!ひゃはっ!?ぃやはははははははははははあ!!!」
俺は徐々に素足をくすぐる指を増やしていき、両足をがりがりと両手でくすぐられるともはやすずかにとっては拷問以上の何物でもなかった。
「いやっはっはっはっはっはっはは!!!!ぎゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃはひゃ!!!!くぅぅひひひひひっはっははははははっは!??」
時折俺は片手で、すずかの片足の指を反らせ足の指と指の間をカリカリっとくすぐってやった。
「にゃぁぁぁっぁぁぁぁぁっはhっはっはhっはっはっひっひひhぃllhぃひlひひっひゃひゃはyひゃひゃひゃひゃ!!!!!!!あひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!ぐgひhぎぎぎぎg;っじじjひひひlhlj」
そして耳かきを持ってきて反らせた素足の足の裏、ちょうど土踏まずの真ん中をカリカリと掃除した。
「ぐゃああははっはっはっはhっはっはっ!!!!?いぃぃぃひひひひひひひひひひhくふふふふふひゃひゃひゃひゃひゃひ…にゃっひゃっひゃひjljkづ!?」
クライマックスには反らせた素足の一番でっぱった所を五本の指を駆使してわしわしと爪を立てて引っかき回してやるのだ。
「ぎゃははははははははは!!!!きゃあぁぁぁlははっはっはっはっはははいひひひhっひひゃひゃひゃひゃ!!?あひゃっあひゃはyひゃひゃひゃひくkj!」
羽で両足をくすぐったり、芯のないボールペンで素足の足の裏に落書きしたり、筆でなぞったり、俺はすずかの素足で遊びまくった。
「ありゃひゃひゃひゃはははははひひひひきlっぃぃぃっぃぃぃぃにににいっぃぁ!!!???」
二時間ぶっ通しでくすぐり続けた結果、すずかは狂った笑い声と絶叫をあげ、失禁して気絶してしまった。
気絶したすずかの顔は涙と汗と涎でぐちゃぐちゃ、乱れてぐしゃぐしゃの髪の毛が頬や額に張り付き、大口を開いて舌を垂らし白目をむいていた。お嬢様の清楚で落ち着いたイメージは完全に崩壊してしまっていた。

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(ここからしょーもないコメント)

 こんばんは。ertです。
 復元し忘れていた引っ越し編です。

 
「チキチキ原点回帰! 晒そう僕らの黒歴史!」第三十六弾・終