引っ越し6

ヴィータは目覚めたくなかった。
ほら、やはりあの笑い声が聞こえてくる。
あいつのあんな声聞きたくなかったのに。
ヴィータの意識は、絶叫にも似た笑い声によって強制的に開かれた。
先ほどまで自分が横たわっていたベッドに仰向けに拘束され笑い狂っているのは、まぎれもなく意識の最後に見た人物、フェイト・T・ハラオウンであった。
「いぃぃぃいひひひひひひひひひひひ!!!?ふへへへへへっ!!ひぎゃぁぁぁあははははは…あひゃっ!!?うひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」
黒い半そでポロシャツに白い短パン、間違いなくフェイトだ。
男はフェイトの右の素足の足の裏を両手で押えてなめ回していた。
「ぎひひひひひひひひっ!!だはっだめぇぇえへへへへふひやははははっひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!?」
男の舌はフェイトの素足を丹念に舐めまわし、足の指と指の間から土踏まずの窪みまでレロレロとくすぐっていた。
ヴィータはフェイトの笑い狂う姿をみてぞっとする。あれは相当くすぐったいだろうと。
フェイトの左足は少し中に浮いた状態でバインドで拘束されていたが、こちらはショートブーツを履いたままであった。もともとフェイトは素足でショートブーツをはいていたらしく、左足にもソックスは見られない。
フェイトの両腕は横に大きく広げられた状態で固定されており、まったく身動きが取れそうにない。
「さぁいつまで粘るのかな?早く白状しないと君の精神が崩壊してしまうよ?」
男が言う。
「にゃはははははははっ!!!だかっ…ひっ!?いえにゃぁはははははははははっひひひひひひひhきぃぃひひひひひっひっひっひっひっひ!!!!」
「まぁ俺は君が精神崩壊してもよいことしかないんだけどね」
男はフェイトの素足を舐めるのをやめ、唾液でふやけてぬるぬるの足の裏を右手でぐにぎにと追い打ちをかけるようにくすぐった。
「ぎぃぃゃやっはっはっはっははっはっははは!!!!!うはっっひゃっひゃっひゃっひゃっ!?いひhぁひゃひゃひゃっひひくへへっへへぎひ!?」
左足のブーツも脱がされ、両足に羽、耳かき、孫の手、ボールペンを当てられ、フェイトは汗でぬれてしまった金髪を振りみだしながら笑い狂っていた。
「ひぎっ!?ぎゃははははははひはひはひあひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!くるっひゃぅひゅひゅふひひひひひ!いぃぇははへへへっへへへ」
フェイトの眼から光は感じない。虚ろな目で大笑いしながら涎と涙を振りまいていた。
ひとしきり暴れ狂い、フェイトは失禁して動かなくなった。

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(ここからしょーもないコメント)

 こんばんは。ertです。
 復元し忘れていた黒歴史企画の引っ越し編です。
 引っ越し編はこれで終了。


「チキチキ原点回帰! 晒そう僕らの黒歴史!」第三十八弾・終