調査の結果、石川保奈美は、日曜日に六組の村田綾香(むらた あやか)と映画に行く約束があることが判明した。
 幸い奈美は、選択授業で綾香と面識があった。
 彼女の性格は多少分かっていた。
 気が弱くて従順。
 奈美は先輩に、綾香を強制的に協力させて、日曜に保奈美をくすぐる計画を提案した。

「な、何するつもりですか……?」
 土曜日。
 奈美は部活を終えた綾香を拉致して、先輩の家に連れ込んだ。
 ベッドの上でIの字に拘束された綾香は不安そうに眉を寄せている。
 セミロングの髪に童顔。
 制服のブレザーがよく似合っている。
「奈美。俺の趣味がわかってるじゃないか。こんな可愛い子なら是非協力を仰ぎたいな」
 先輩は、好みの女子が一人余分にくすぐれるということで喜んでいるようだった。
「え……っ」
 先輩は、恐怖に身を震わせる綾香のブレザーのボタンを外した。
「いや……っ! 後背さん……助け――」
 綾香が言い終える前に、先輩の指がワイシャツの綾香の腋の下へつっこまれた。

「うひゃっはっ!!?」

 綾香は敏感だったようで、身体が上下にびくんと波打った。
 そのままこちょこちょと先輩は指を綾香の腋の下で動かした。

「いひゃっはぁぁぁははははははは!!! うふぇへへへへへっへへっへ、ひぃぃ~~っひっひひひひひひひひひひひひひ!!!?」

 おとなしくておっとりとしているイメージの綾香のバカ笑いに、奈美は驚いた。
 腋の下をくすぐられて、身体を引きちぎらんばかりに左右に激しくねじって笑う。

「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃやめてぇぇ~~~ふひぇひぇへへへへへへへへへ!!!!」

 先輩の指が綾香の腋の下で激しく動き回る。
「奈美。何をぼーっとしているんだ? 奈美も手伝えよ」
「あ、はい」
 奈美は綾香の珍しい表情に釘付けになっていた。
 足下へ移動して、綾香のスクールソックスをつま先から引っこ抜いた。
 足の裏は少し汗をかいている。
 もう罪悪感などなかった。
 上半身のくすぐったさに、悲鳴を上げ続ける綾香。
 呼応するように足の指が激しく動いていたので、奈美はその指をがっしりとつかみ押さえつけた。
 反らして、ぴんと張った足の裏を、がりがりと掻きむしる。

「あひゃぁあ~~ひゃひゃひゃひゃ!!!? あぎゃあははははははははははははははダメぇえぇえぇへへへへへへへへ!!!」

 綾香は敏感だった。
 奈美は自分の指の動きに合わせ、悶え、叫び、笑い声を上げる綾香の様子に満足感を覚えた。

「ふぇぇえひゃひゃひゃひゃ!! うしゅひひひひひ、後背さんやめてぇ~~~ひぇひゃははははははははは!!」

 少し指の動きを変化させるだけで、綾香はおもしろいように反応する。
 しばらくくすぐっていて、奈美は、綾香の弱点を見つけた。

 足の指の間だ。

 奈美は縮こまる綾香の足の指を無理矢理押し広げ、自分の人差し指をその指間へグリグリとねじこんでいった。

「うぎゃぁぁあひゃひゃひゃふふぇへへへへへへへへへへ、あきゃきゃきひゃひゃひゃひゃぁ~~っ!!!」

 綾香は泣き叫ぶ。
 奈美はくすぐりながら、綾香の反応を見たくなった。

「ふひぇひぇひぇひぇ!!! ひぎぃぃぃ~~っひっひっひっひあがぁぁああっはっはっはっはっは!!!」

 綾香は鼻水を垂れ流し口周りを涎でべとべとにしながら、舌を出して笑っていた。
 ひどい顔だった。
 先輩にムービーを撮られていた。
 奈美は満足した。

 解放されても、綾香は立ち上がれなかった。
 口を半開きにして頬を引きつった表情で、へらへらしている。
「綾香ちゃんいいか? この動画をネットにアップロードされたくなかったら……」 
 先輩は動画を綾香に見せた。

『あきゃぁぁあああ~~っははははははひあぃはぃひひゅふふふふふふふ!!!?』

 綾香は自分のとんでもない表情を見せつけられて、小刻みに首を振る。
「明日、石川保奈美ちゃんをこの家へ連れてくるんだ。いいね?」


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 こんばんは。ertです。
 晒そう企画の『ストーカー』を原作にした、リメイク第二弾!