○浜辺(朝)
  ジャージ姿の高町ヴィヴィオ(たかまち ――)がジョギングをしている。

――
「おはようございます! 高町ヴィヴィオさんですよね?」

ヴィヴィオ
「ハッ、ハッ……、は、はいっ……そうですけどっ」

――
「朝からトレーニングですか? 熱心ですね」

ヴィヴィオ
「はいっ……試合もっ、ハッ、ハッ、……近いのでっ」

――
「そんなヴィヴィオさんに、すぐに効果が見える秘密の特訓方法をお教えに伺ったのですが」

ヴィヴィオ
「……ハッ、ハッ、……結構です……」

――
「どうしてですか!? もっと強くなりたくありませんか?」

ヴィヴィオ
「私には、もう師匠がいますのでっ……ではっ、ハッ、ハッ、……失礼しますっ」

  走るスピードをやや上げ、目の前を通り過ぎるヴィヴィオ。
  見送る撮影者――。

(暗転)

――
「もちろん。強制連行させていただきました」


○亜空間

  ヴィヴィオは両足を揃えて伸ばして座った状態で手首・足首・足指をマジックリングで固定されており、前方に晒された素足を四本のマジックハンドにくすぐられている。
  傍らに、ヴィヴィオのスニーカーとソックスが絡まるように落ちている。

ヴィヴィオ
「きゃはははははははは!? 何ぃぃ~~っひっひっひっひ、いやぁぁぁああぁっはっはっはっは~~!!」

――
「ヴィヴィオさん。足は第二の心臓と言われていて、このように足の指を全開にして引き伸ばされた足の裏をマッサージすることで劇的な肉体強化が期待できるんですよ?」

ヴィヴィオ
「やはははははははっ、そんなのっ……そんなの嘘だぁあぁあぁっはっはっはっはっはっは!!!」

――
「おや? 我々の研究を侮辱するんですか?」

ヴィヴィオ
「やめてぇぇえ~~っへっへっへ、お願いひひひひひひひ!! お家帰してぇぇぇ~~っはっはっはっはっはっはっは!!」

――
「まだ効果が感じ取れませんか? おかしいですね。もう少し強くしてみましょう」

ヴィヴィオ
「そんにゃぁぁはっはっは、これ以上は無理っ――あああぁあぁぁぁあははははひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!?」


(つづく)