○ミッドチルダ南部湾岸
  半袖ジャージ姿のミウラ・リナルディがサンドバッグを叩いている。

――
「ミウラ・リナルディさん!」

ミウラ
「はっ、はいっ!?」

  びくっと肩をふるわせて振り返るミウラ。

――
「そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。稽古中失礼しました」

ミウラ
「なっ、なんでしょう!?」

――
「秘密の特訓方法を伝授させていただきたいのですが、一緒に来ていただけませんか?」

ミウラ
「えっと……ごめんなさい。ボク、稽古中だし……、他を当たっていただけますか?」

  ミウラ、背を向け、稽古を再開する。

(暗転)

――
「もちろん。問答無用でお連れしました」


○亜空間

  ミウラは両足を揃えて伸ばして座った状態で手首・足首・足指をマジックリングで固定されており、前方に晒された素足を四本のマジックハンドにくすぐられている。
  傍らに、ミウラの運動靴とソックスが重なっている。

ミウラ
「あはははははははははっ!? やめてぇ~~っはっはっはっはっはっは~~!!」

――
「ミウラさん。足は第二の心臓と言われていて、このように足の指を全開にして引き伸ばされた足の裏をマッサージすることで劇的な肉体強化が期待できるんですよ?」

ミウラ
「あぁぁあ~~っはっはっはっはっはっ、だめぇぇえっへっへっっへっへくすぐったいよぉ~~!!!」

――
「あと、緊張をほぐす効能もあるとか」

ミウラ
「あっはっはっは、やだぁあっはっはっはっはお願いっ、やめてぇぇ~~足があぁぁっはっははははははははは!!!」

――
「試合前に緊張がちがちになったときは、是非お友達にやってもらってはいかがでしょう?」

ミウラ
「いやぁぁああっはっはっはっはっは!! こんなのやだぁぁぁあ~~っはっはっはっはっはっは!!」


(つづく)