○崖の上
  お嬢様然としたロングスカート姿のヴィクトーリア・ダールグリュンが佇んでいる。

――
「ヴィ――」

ヴィクター
「そろそろ来られる頃だと思っておりましたわ」

――
「おやおや。さすが雷帝様。お見通しでしたか」

ヴィクター
「近頃アスリート達が次々と失踪しています。襲っているのはあなたですわね?」

――
「いえいえ。ただ、秘密の特訓におつきあいいただいているだけですが」

ヴィクター
「どちらにせよ、ここで成敗させていただきますわ」

  ヴィクター、デバイスを向ける。

(暗転)

――
「硬すぎて時間がかかりましたが、なんとかぶっ倒してお連れしました」


○亜空間

  ヴィクターは両足を揃えて伸ばして座った状態で手首・足首・足指をマジックリングで固定されており、前方に晒された素足を四本のマジックハンドにくすぐられている。
  傍らに、ヴィクターのパンプスが転がっている。

ヴィクター
「きゃはははははははははははやめてぇぇ~~ははははははははははは!!!」

――
「ヴィクトーリアさん。足は第二の心臓と言われていて、このように足の指を全開にして引き伸ばされた足の裏をマッサージすることで劇的な肉体強化が期待できるんですよ?」

ヴィクター
「やははははははははははははははは無理無理ぃぃ~~ひひひひひひひひひひひひひひひ!!」

――
「雷帝様もこうなってしまえばどうしようもありませんね。ずいぶんと可愛らしい声で笑ってくれるじゃありませんか」

ヴィクター
「きゃははははははっうるさっ……はっはははははははは!!! やめてっ……ホント無理っ、ひっひっひっひっひひひひひひひひひひひひひ~~!!」

――
「お嬢様の足はずいぶんと蒸れているようです。マッサージもはかどります」

ヴィクター
「やめてっ言わないでぇぇ~~~はははっはっははははははははは!!! あぁあぁ~~はははははははははは!!」


(つづく)