○空
  ローブをまとったファビア・クロゼルグが箒に腰掛けて飛んでいる。

――
「ファビア・クロゼルグさんですね」

ファビア
「……っ!?」

――
「突然声をかけてびっくりさせてしまいましたか。すみません」

ファビア
「……どうやって、飛んでいるの?」

――
「それはさておき、秘密の特訓におつきあいいただきます」

ファビア
「……?」

  ファビア、首を傾げる。

(暗転)

――
「社会情勢に疎い魔女さんで助かりました」


○亜空間

  ファビアは両足を揃えて伸ばして座った状態で手首・足首・足指をマジックリングで固定されており、前方に晒された素足を四本のマジックハンドにくすぐられている。
  傍らに、ファビアのロングブーツが横倒しに転がっている。

ファビア
「ぷひゃははははははははっ!!!? あぁぁぁはははははははははははっ、っはっはっはっはっはっはっは~~!!」

――
「ファビアさん。足は第二の心臓と言われていて、このように足の指を全開にして引き伸ばされた足の裏をマッサージすることで劇的な肉体強化が期待できるんですよ?」

ファビア
「ふひゃひゃははははははははははっ、ぶふぅぅ~~ははっはっはっははっははっははやぁぁぁ~~!!!」

――
「魔女さんのブーツで蒸れた足は敏感なようで、まったく会話ができません」

ファビア
「ふぁひひゃははははははは!!? ひゃめっ、ひゃべぇぇぇ~~ひゃはははははははははははぴゅひぃぃ~~~っひぃぃ~~!!!?」

――
「ルーテシア選手と正統派魔女のガチンコ対決には期待を寄せていたんですが」

ファビア
「ふひゅっひゃっひゃっひゃっひゃひゃ、いぃぃぃ~~~ひひひひひひひひひひひひひひひひくぴぃぃ~~!!!」


(つづく)