○ホテルアルピーノ
  臨戦態勢になったルーテシア・アルピーノが仁王立ちしている。

――
「ルーテシア・アルピーノさんですね」

ルーテシア
「ふぅん? あなたが黒幕なんだ? 私を最後に残したのは何か意味があるのかな?」

――
「お待たせしてしまって申し訳ありません」

ルーテシア
「別に待ってないけど」

――
「さっそく秘密の特訓にお連れしようと思うのですが」

ルーテシア
「嫌だと言ったら?」

  ルーテシア、不敵な笑みを浮かべる。

(暗転)

――
「力づくで、お連れいたします」


○亜空間

  ルーテシアは両足を揃えて伸ばして座った状態で手首・足首・足指をマジックリングで固定されており、前方に晒された素足を四本のマジックハンドにくすぐられている。
  傍らに、ルーテシアのブーツとニーソックスが綺麗に整えて置かれている。

ルーテシア
「きひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! あひぃぃ~~なんでわたしがぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

――
「ルーテシアさん。足は第二の心臓と言われていて、このように足の指を全開にして引き伸ばされた足の裏をマッサージすることで劇的な肉体強化が期待できるんですよ?」

ルーテシア
「うひひひぃぃ~~っひっひっひっひっひっひっ……こんにゃっ!!! はひゃひゃっ、こんなことやってなんのつもりぃぃ~~ひひひひひひひひっひひひひ!?」

――
「結局誰にも信じていただけませんでしたが、こちらとしては純粋にアスリートの皆さんに特訓方法伝授したかっただけなのですよ」

ルーテシア
「うさんくさ……っ、くひゃっはっはっはっははっはっは!!! うひぃ~~っひぃぃ~~みんなを解放しりょぉぉ~~っほっひょっひょっひょ」

――
「仲間思いですばらしいですね。ご心配なく。皆さん、成果を確認していただければ順次解放させていただきますよ」

ルーテシア
「かきゅっひっひっひ、確認てぇぇえ~~ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ、できるかぁぁあぁ~~っはははははははははははははふひゃぁあ~~!!!?」


(暗転)


~魔法格闘少女たちに秘密の特訓を伝授してあげました~




(完)