ある日、織斑千冬(おりむら ちふゆ)は拉致された。

「キャー! 千冬様、本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」

 千冬の周りに集まった女子生徒達がギャーギャーと騒ぎ立てる。
 一様に目がイッている。

 千冬は仕事着のスーツのまま、台の上に大の字に拘束されていた。

「馬鹿者ども! どういうつもりだ! 私をこんな目に――」

 千冬が怒鳴り始めた途端、

「きゃぁぁぁ! お姉様! もっと叱って! 罵って!」
 黄色い歓声が上がる。
 そして、千冬の足元にいた二人の女子生徒が千冬の靴を脱がし始めた。

「おい。何をやって――」

 千冬が言い切るまもなく、女子生徒達は黒いストッキング越しに千冬の足の裏をくすぐり始めた。

「か……っ!!? あっ、あ、はぁっ、……くはははははははははははっ!!! な、何をするっ!!? ゆぁめろうははははははは!?」

 突然のくすぐりに千冬は笑い始めた。

「あぁぁぁっ、お姉様! お姉様の笑顔最高です!」
「ああ、笑って! 笑ってお姉様!」

 他の生徒達も、千冬の体をくすぐりはじめる。

「こらやめろっ!! あぁあぁぁははははははははこらおまえらぁぁぁあっはっはっはっはっは!!!」

 首筋、腋の下、脇腹、ふともも、足の裏と這い回る百本近い指。

「あぁ悶えるお姉様!」
「なんてステキ!」
「まるで夢のよう!」

 千冬をくすぐる女子生徒達は口元に涎を垂らして恍惚の表情を浮かべていた。

「やはははははははははお前らぁぁあいいかげんにぃぃぃっひひひひひひひひひひひ!!!?」

 すると、お腹をくすぐっていた女子生徒が千冬の上着のボタンを外し始めた。

「こらぁぁあっはっはっははやめっこらぁぁぁっはっはっはっはっは!!!」

 千冬は怒鳴っているつもりだが、自身の笑い声と交じって、情けない声になる。
 目に涙を浮かべ、眉をへの字に曲げて怒ってもまったく怖くない。

「お姉様の素肌うへへ……」
「お姉様のお腹ぐへへ……」

 白目を剥きながら舌を出して笑う女子生徒達は、あっという間に千冬のワイシャツのボタンまで外し、べろんと千冬のお腹を露わにさせた。

「お姉様のおへそかわいぃぃぃいぃっひっひっひ」

 甲高い叫び声を上げ、女子生徒が千冬のおへそをほじくり始めた。

「うひゃはははははははははひぃっひぃっひっひっひ、こ、やぁぁっ!!! だぁぁっ!!!? はひぃぃ!!」

 その間に、千冬の足元ではびりびりとストッキングが破かれ、素足が晒された。

「お姉様の足ぃぃぃうきゃきゃきゃっ」

 鼻水を垂らして喚きながら、女子生徒が千冬の足の指にむしゃぶりついた。

「あひゃひゃひゃっ!!? こりゃきたなぁぁはっはっはっはっはははっ!!! 舐めるなぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっは~~!!!」

「甘くてうまいぃぃっひっひっひ」
「あぁずるい! 私もお姉様の味を確かめさせて!」

 そんな会話をしながら、千冬の素足へ代わる代わる舌を這わせる女子生徒達。

「うへへっへへへへへへへへやべろぉぉお~~~っっほっほほっほっほっほっほっほ!!!」

「こっちも! こっちも!!」
「んぃぃ~~っひぃぃ、いい匂いぃぃぃぃぃぃ!!」

 おへそをほじくっていた女子生徒は、お腹からおへそをぺちゃぺちゃ舐めていた。
 ワイシャツを腋までめくり上げた女子生徒は、千冬の腋の舌へ顔を埋め、深呼吸している。

「くおらぁぁぁあっはっはひゃっひゃっひゃっひゃっひゃやめないかぁぁぁぁっはっははっはっははだぎゃぁぁぁ~~!!!!」

「ああぁあ乱れるお姉様ふつくしぃぃぃぃぃ」
「お姉様美味しいぃぃいっひゃっひゃひゃ~~」
「お姉様の汗汁すすりたいぃぃぃっひっひ~~」

 千冬は狂った女子生徒達に、気の済むまでくすぐり犯された。
 もちろん後で全員、停学処分にした。


(完)




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