「ほ~れほ~れリイン、ここがええのんかい?」

「いやぁあっはっはっはっははやめてぇえぇぇ~~はっはっはっは!!」

 はやては、手に持った『闇の書』に筆を這わせていた。
 背表紙の部分を筆先でなぞる。

「あぁぁはははははははははこしょばいぃぃっひっひっひっひっひ!!」

 そこはリインフォースの背中であった。
 『闇の書』の内部、何もない空間の真ん中ではリインフォースが背中のくすぐったさに両手をじたばたさせてもがいていた。

「じゃあここは~?」

 はやては筆を本の下側へ。
 表紙とページの隙間に筆先を滑り込ませ、さわさわとこすり上げる。

「あひゃぁぁあははははははあははははっ!!! ひっぃぃいっひぃぃい~~!!」

 『闇の書』の内部。
 リインフォースは右足を両手で抱え込んで笑う。

 筆はさらに、ページの隙間へ入り込む。

「あがぁあはははははははは!!? 指の間ぁぁぁあ指の間はいやぁぁぁぁっはっはっははっはっはは!!!」

 リインフォースはごろんごろんのたうち回った。

「ほぉ~、ここがええのか? んん~~??」

 はやては言いながら、ページの端を一枚一枚、丁寧にさすっていった。

「うひひひひひひひひっ、いぎぃぃ~~っひっひっひっひっひっひぃ!!!」

 足指を一本一本丁寧にくすぐられる感覚に、たまらずリインフォースは叫び声を上げる。

「あひぃぃっひっひっひっひっひっふぎぃぃっひいぃぃぃい!!!」

 一通り筆先で撫で終えると、今度は指の先で弾くように、本の下の中央あたりを引っ掻く。

「ひゃっひゃっひゃっひゃっ!? あぁぁあぁあそんなとこぉぉぉあ~~ひゃははははははは!!!」

 中のリインフォースにとっては土踏まずにあたる。
 まったく防御不能な状態でくすぐられリインフォースは涙を流して笑い続けた。

「あぁぁぁあぁはっはっははっっはははもうやだぁぁぁぁあははははははは~~!!!」

 はやては、『闇の書』の新しい遊び方を見つけた。


(完)