時空管理局に恨みがあったので、適当に魔導師を拉致ってきた。

「や……やめてください。どうしてこんなことするんですか……?」

 怯えているのか、声が震えている。
 奪った身分証明データによると、名前はキャロ・ル・ルシエ。
 自然保護隊所属の陸士だ。
 おっとりとした雰囲気と童顔のために、実年齢よりもずいぶんと若く見える。
 両手両足は拘束済み。両足を前に突き出すような体勢で、ぺたんと台の上に座らせてある。

 あんた個人には恨みはないが、少しばかり鬱憤を晴らさせてもらおう。

「……え。あっ! あなたもしかして……、一週間前に釈放された武力団体構成員の……」

 若くてもさすがは管理局員。犯罪者の顔はちゃんと把握しているらしい。
 感心、感心。
 ところで、邪魔な靴は脱がさせてもらおう。

「いっ!? な、やめてくださいっ」

 暴れても無駄だ。
 たかだか魔導師ランクCそこそこで外せる拘束じゃない。

 両足の靴下も引っこ抜いて、素足にする。

「やっ……」

 小さな白いあんよが現れた。
 きゅうっと指を縮こまらせてかわいいものだ。

 足の裏の中心辺りに、きゅっと皺がよっている。
 そこを指で引き伸ばしてやる。

「きゃっ!? あはっ!? な、なにするんです……っ、かははははっ!!?」

 びっくりしたように足の指が広がると、くねくねと逃げるように暴れ始めた。
 足の指を掴んで伸ばし、土踏まずをカリカリ引っ掻いてやる。

「あっ、あははははははははっ!!? いやぁぁあぁははははははははっ、やめてぇ~~!!!」

 ずいぶんかわいい声で鳴いてくれるね。
 それにしてもずいぶんと敏感肌だ。
 爪を立てて、わしゃわしゃと皮膚をこすってやると、掴まれた足の指もびくびくとあらぶっている。

「いやぁっひっひっひっひっひっひ!!! おねがっ……やめてくだしゃいぃぃぃ~~ひっひひひひひひひひふひぃぃ~~!!」

 足の裏全体をまんべんなく掻きむしるもよし。

「やぁぁははははははははははっ!! やだぁぁあっはっはっはっはっはっは!!?」

 思い切り足の指を後ろ側へ反らしてやって、つっぱった土踏まずの中心を、局所的にこりこり引っ掻いてやるもよし。

「にゃははははははっ!?! ふひぃぃいぃ~~っひっひひひひひひひひひひ!! なんでこんなことするのぉぉ~~うにゃぁぁはははははははは!!!」

 指の付け根も案外効くみたい。

「ひやぁあぁああはははははははっ!!? いひひひっひひひひひっやだぁぁあぁ!! 触らにゃいでぇぇぇっひっひっひっひぷぴぃぃ~~!!!」

 しばらくくすぐってやめてやると、ぽろぽろ涙を流し始めた。

「……ひぅ……や、やめて、……ください……」

 やはり年頃の女の子。
 少し刺激が強すぎたのかも。
 でも、こっちにだって事情があるからね。

 ハンディモップを見せてみた。

「いっ……やっ!! も、もうやめてください!!」

 怯えたように喚きだした。
 首を左右に振って、かわいらしい。

 良い表情を見せてくれたので、お礼に足の裏を掃除してあげよう。

「嫌っ、やめてっ!! やめてく――……ぷひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?」

 わさわさ両足の裏を撫でてやると、はじけたように笑い出した。

「ぷひひっひひひひひいひやぁぁあああっはっはっはっはっはっははは!!!」

 足の指がくねくねと暴れている。
 実はこのモップ、化学繊維でできているためちょっと硬い。足の裏の皮膚を磨くにちょうど良さそうなのを持ってきた。

「おにゃぁああっ!!? お願いぃぃっひっひひっひっひひやべっ、やめでぇぇえっへっへっへっへっへっふへぇぇ~~!!!」

 ひどい顔になっている。
 涙と涎でぐしゃぐしゃだ。

「いやぁあぁああおでっ!!! いかいひひひひひっひひっ!! 一回やめてぇぇぇあぁあぁがあぁあははははははははははは~~っ!!!?」

 甲高い悲鳴を上げたかと思うと、ちょろちょろ台の上に液体が広がり始めた。
 どうやら失禁してしまったらしい。
 かわいいバリアジャケットが汚れてしまった。

 足の裏をモップでくすぐられておしっこ漏らすなんて、まだまだ修行が足りないなあ。

「あああぁぁあはははははははははっやべでぇぇえ!!! やべでぇぇええぇっひえっひえっへっへっへっへっへっへうひゃぁあ~~!!!」

 やめてあげない。
 だってまだ、鬱憤は晴れてないから。


(完)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 『DDD産業』のDDD様に描いていただいた絵から、妄想を膨らませて書かせていただきました!
キャロ(DDD様より)