私がまだ中学一年生だった頃。
 クラスの女子の間で「くすぐり」が流行った。

 発端はクラスの仲良し四人組で遊んでいたときのこと。
「千尋ってあんまり声出して笑わないよね」
 千尋の家でトランプをしている最中、突然、奈々が言った。千尋は「えー。そんなことないよー」と否定するが、確かに千尋が大声で笑うところ見たことがなかった。
「うん。あたしも見たことない」
 智子が便乗した。
「三人でくすぐっちゃう?」
 そんな流れで、私、奈々、智子で千尋をくすぐる流れに。
「えっ? ちょっと、やめて!」
 なんて逃げようとする千尋を三人がかりで押さえつけた。
 千尋はブラウスにフリフリのスカートを着ていた。
 千尋の両腕を足で抑えた智子が腋の下、腰の上に馬乗りになった奈々が脇腹、膝の上にのった私が足の裏をくすぐった。
「あっ、ちょっ……やぁっ……あぁぁ~~!」
 最初は笑いを我慢するような変な声だったが、私達のしつこいくすぐり責めに、次第に笑い声へと変わっていった。
「あはっ、きゃっ……はははっ、やだっんはぁっ……くふっ!!! ――だっ!? あははっ、ははははは!!!」
 千尋の大笑いする姿をそのとき初めて見た。
「へぇ千尋って笑うとこんな声なんだ」
「めっちゃお腹ぴくぴくしてる」
 奈々と智子は楽しそうに言いながら千尋をくすぐった。
「きゃはははははははっやだぁぁっ!!! やめてぇ! あっはっはっはっはっは!!」
 私も楽しくなって、千尋の両足からフリルの付いた可愛いソックスを脱がし取って素足にして、足の裏をくすぐった。
「やぁぁぁああひゃはははははははっ!!! やだぁぁあやめてぇぇえっふひゃっはっはっはっはっはっはっは~~!!」
 やっぱり素足にした方が反応が良かった。
 くねくね動く足の指は、なんかエロくて面白かった。
 しばらくくすぐって解放すると、千尋は、
「……ひぃ、く、くすぐったかった。こ、今度は奈々ちゃんの番だから!」
 そうしてその日は奈々、私、智子の順で三人がかりのくすぐり合いをして解散した。
 初めてのくすぐり遊びは楽しかった。
 またやりたいなぁ、なんて思っていたら、週明けの学校で奈々が面白い提案をしてきた。


(つづく)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ノリ的な意味で、JCはいいものだなァ!