それは機動六課ができる前のお話。

「ヴィータちゃーん! ヴィータちゃんどこー?」
 高町なのははヴィータを探して管理局内を探し回っていた。
 建物の中を練り歩きながら「スターライトブレイカー」をぶっ放すその姿は、まさにターミネーターであった。
「白い悪魔だ! 白い悪魔がくるぞ!」
「あああ、助けて! 私は、本当に知りません!」
 局員達の悲鳴がこだまする。
 なのははニコニコと恐ろしい笑顔でヴィータの名を呼び続け、立ちはだかる局員達を吹き飛ばしていった。
「……くそ、なんでまたあたしなんだよ……」
 ヴィータは倉庫の裏に隠れていた。
 地上部隊制服の茶色のジャケットを脱ぎ、頭を隠している。
 しかし、……

 ドーン!

「!?」

 突然の轟音にヴィータが顔を上げると、
「ヴィータちゃん、みぃ~つけたぁ~♪」
 倉庫の天井を砲撃で吹き飛ばされ、なのはがのぞき込んでいた。
「な、なのは……!」
 ヴィータは抵抗するまもなく、ワイシャツ姿のまま四肢をバインドで拘束された。
 ふわりとヴィータの体が浮かび上がり、なのはの前まで引き寄せられる。そのまま両手を体側につけたIの字の姿勢で拘束された。
「ヴィータちゃん、こんなところで何してたの? もしかして私から逃げてたのかな?」
「そ、そんなんじゃ、……ねーけど」
 ヴィータはぷいっと視線を逸らす。
 なのはの顔が見ていられなかった。
「あ、そのちょっと怯えた感じの表情可愛い! じゃあ――」
「ひっ!?」
「くすぐっていい?」
 なのはニッコリと笑うと、
「HEY!」
 ぽん、ぽん、と二つマジックハンドを出現させた。
 さらに、ヴィータの左足首の捕らえていたバインドがぐぐぐと持ち上がっていく。
「……んなっ!?」
 ヴィータは左足だけを前につきだした姿勢で固定された。
 すかさずマジックハンドがヴィータの左足から靴と靴下を奪い去る。
 素足にされたヴィータの足の指がきゅっと縮こまった。
「なな、なのは、なんだよこの体勢……」
 恥ずかしそうに顔を赤らめてにらむヴィータ。
「今日はヴィータちゃんのかわいい足の裏をじっくり観察しようと思ったの!」
 なのはが言うと、マジックハンドはヴィータの左足の裏に指を突き立て、くすぐりはじめた。

「うひゃっ!!? あははははははははははっ!! やめあぁあぁぁっはっはっはっはっはっはっは~~!!」

 ヴィータの足がくねくねとよじれる。
 もう何度目かわからないなのはの余興によってすっかり開発されてしまったヴィータは、わずかな刺激にも耐えることが出来ず大笑いしてしまう。

「あぎゃあぁっはっははっははははっはっは!!! なのはだめあぁぁああははははははははははは!!!」

 足を自ら差し出したような間抜けな格好でくすぐられるヴィータ。
 頭を左右に激しく振って、すでに鼻水まで垂らしている。

「やっぱりヴィータちゃん可愛い! 足の指がぴくぴく動いて赤ちゃんみたい!」

「やぁああああはやははははははっはひっひっひっひっひ!!! そんな足ぃぃぃひひっひっひっひはがぁぁあぁっはっはっはっはっは!!!」

 マジックハンドは指先でヴィータの土踏まずや踵をガリガリと引っかき回している。
 その刺激に、足の指が苦しそうにもがいたり、反り返ったりめちゃくちゃに動く。

「あがははははははははははっ!!? もうだめっ!! だめだってぇえ~~ひゃははははははははははははははっ!!!」

 がくんがくんと首を揺らして笑うヴィータ。
 左足をたった二本のマジックハンドでくすぐられているだけだが、すでに限界の様相だった。

「んー。ヴィータちゃん最近ちょっとスタミナ落ちてきたのかな?」

「あひゃひゃひゃひゃっ!!? なの……っ、なのはのせいだひゃっはっはっははっはっはっはっはっは~~!!!」

 ヴィータは涙を流して大笑いしながらなのはをにらんだ。

「あっ、その顔可愛い! ヴィータちゃん! 今! それ! もっと!」

 マジックハンドはなのはのテンションに呼応するように動きが激しくなる。
 足指の間をこじ開け、ぐりぐりとほじくってくる。

「うぎひひひひひひひひ!? それだめっあばばばははははははははははっ!!! やめれぇええええひゃひひいひひひひひひひひひ!!」

 ヴィータはその日も、失神するまでくすぐられた。


(完)