「京子先輩って、足の裏をめっちゃくすぐられて笑い死ねばいいのに」
「ちなつちゃん!? 何言ってるの?」
「すでに拉致した京子先輩は足枷にセットしています」
「展開が早いよ!?」

 京子は両手両足を前につきだした前屈のような体勢で、板の枷に拘束されていた。
 両足とも靴下は脱がされて素足にされている。

「おお~なんじゃぁこりゃぁ!? ちなつちゃんHEY! こいよHEY!」

 睡眠薬をかがされて拉致されたにもかかわらず、京子のテンションは高かった。

「こちょこちょ」

「ぎゃははははははははっ!!?」

 動かすことのできない素足の足の裏をくすぐられ、京子は笑い出した。
 ちなつは擬音を口で言いながら、カリカリと京子の足の裏を掻きむしる。

「あははははははははははっ!! あぁぁ~~っははっはっはっっはっは! ちなつちゃんテクニシャ~~んひひひひひひひひひ!!」

 大笑いして言う京子に、ちなつはにっこりと微笑み返した。

「こちょこちょ……あかりちゃんもやりなよ」
「え」

 突然ふられ、あかりは戸惑う。

「やりなよ」
「……ち、ちなつちゃん、怖いよ」

 あかりは、苦しそうに笑う京子を見やる。
 くすぐっているちなつの指は高速に動いており、あかりの動体視力で追うことができなかった。

「あっかりぃぃ~~っひっひっひっひっひ!! やれるもんならやってみろよぉぉ~~~っはっはっはっははっはっはっは!!」

「?」

 あかりには京子の思考回路が理解できなかった。
 首を傾げるあかり。ちなつににらまれ、仕方なく京子の左足に触れる。

「わ、汗びっしょり……」
 あかりは思わず指をひっこめてしまう。

「そりゃそうだよ。こんなに勢いよく笑ってるいんだから」

「やあぁぁあぁ~っはっはっはっははっはは!!! うへやぁぁあ~~くるしぃぃぃっひゃっはっはっはっはっははっは!!!」

 淡々とくすぐり続けるちなつ。
 大笑いしながら、理解不能な要求をしてくる京子。

 あかりは考えるのをやめ、京子の左足の裏をくすぐりはじめた。


(完)