鶴海さんはすでに制服に着替え終えていた。
 身長は高一女子の平均ぐらいだが、かなり細い。セミロングの髪の毛はさらさらで、肌も白かった。運動部というイメージがあんまりない女の子だった。

 美人でつんとしていて、近寄りがたいイメージ。

 しかし、松田さんや文野さんと同じように椅子に縛り付け、ソックスを脱がして素足の足の裏をくすぐってやると、二人に負けないぐらい可愛らしい声で大笑いしてくれた。

「ひやぁあああああひひひひひひひひひひっ!!? やめあぁあひぃぃぃ~~ふひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 肌感覚では三人の中で一番くすぐったがり屋だった。
 ちょっと足の裏に指が触れただけで、悲鳴を上げた。
 かわいい扁平足の土踏まずにきゅっと寄った皺をなぞるようにくすぐってやると甲高い声で笑ってくれた。

「あひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!? あなた誰ぇぇええひぇっひぇっひぇ!!!? 誰なのよぉぉ~っぉおおおあひゃ~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!?」

 整った顔立ちをぐしゃぐしゃにゆがめて笑う鶴海さん。
 俺は、ぱっと見に一番バカ笑いのイメージに合わなかった鶴海さんのそんな姿が見られて、大満足だった。

 隣の椅子に縛り付けられて失神している文野さんと松田さん。
 鶴海さんは自分の状況がまったく理解できなかっただろう。

「いやぁぁひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! もうひぃぃひっひっひっひっひ、帰らせてぇぇえええひひひひひひひひひひひひひひ!!!」

 炎天下の中、マネージャーの仕事を終えて、あとは帰るだけだった。
 そのはずが、どうしてか音楽室で足の裏を知らない男子高校生にくすぐられて笑っている……。
 彼女の心境を想像すると興奮した。

 泣き叫ぶ鶴海さんの足の裏を、俺は貪るようにくすぐり続けた。
 やはりこんな綺麗な感じな子でも、一日中靴を履いてマネージャーの仕事をしていたせいか、足は蒸れていた。

 汗ばんだ足の指の間をすべて全開に押し広げてやって、付け根の部分をじょりじょり爪でしごいてやると効果抜群だった。

「ひぎゃあぁああひゃひゃひゃひゃひゃ~っ!!!? うひゃっひゃっひゃはあひぃぃ~~ひっひぎぃぃいひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?」

 鶴海さんは、変顔コンテストでもめったに見られないほどひどい顔だった。
 萌えた。

 俺は、くすぐったマネージャー三人それぞれの痴態をムービーに撮り、口止めした。
 翌日も翌々日も、数週間経ってもその日のことは誰にもとがめられなかったので、上手くいったのだと思う。
 彼女達も、年頃の男子に靴下を脱がされて足の裏をめちゃくちゃにくすぐられて失禁させられたなんてことは、誰にも知られたくないはずだ。
 その日の思い出は、いまも俺の胸の中で輝き続けている。


(完)

♯1 ♯2 ♯3


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 なんとなく野球部マネージャーをくすぐりたくて書きました。