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 画面が晴れると、広田さんが拘束されていた台の上に、別の女の子が載っていた。同じように、両手両足を枷で拘束されている。
 髪の毛を二つにくくって耳の後ろに垂らした、スタイルの良い女の子。
 林さん。彼女もまたクラスで僕を嘲笑していたグループの一人だった。
 部活はバスケ部だったはず。だからか、体操服の半袖シャツにクオーターパンツ。ゼッケンをつけていた。
 窓から射し込む夕日の角度が元に戻っている。
 別の日らしい。

『ちょっと! なんなのよあんたたちっ……! 部活の途中なんだから! 帰しなさいよ……っ!』

 キンと金切り声を荒らげる。
 林さんの語気は強い。
 が、少し声が震えていた。大学生が5人もいるのだ。やはり怖いのだろう。

 僕は、口調がきつくて、いつも他人を馬鹿にしているような態度をとる林さんが、すごく苦手だった。
 クラスでは、僕のことを手を叩いて馬鹿にしていた。

『やだっ!! 触らないでっ……! やめっ……いやぁっ、あぷっ!!? ぶはっはっはっはっははっはっはっはだめぇ~~!!』

 5人の手が体に触れた途端、林さんは体をびくんと仰け反って笑い出した。

『やめぇぇええ~~!! 触んなぁぁぁああっはっはっははっはっははっはははっははいやぁぁぁあ~~!!』

 いつもつんとした表情で、他人を威嚇していた林さん。
 そんな彼女が、涙を浮かべて大笑いしている。

 体操服は刺激が通りやすいのか、それとも林さんがくすぐったがりなのか、激しく身をよじって笑っている。
 首を上下左右に激しく振って、手や足もびくびくと痙攣するようにもがいている。

『くあぁあああっはっはっはっはっはっはっはなんなのよぉぉ~~~~ばかぁぁあっはっはっはっはっはっはっは!!! 変態ぃぃいいっひっひっひっひっひ!!』

 笑いながら罵声を吐く林さん。
 あっという間に汗びっしょりになって、シャツが上半身に張り付いて、ブラが透けた。
 シャツの裾をパンツに入れていなかったことが災いしてか、素肌の脇腹をくすぐられていた。

 足元ではスニーカーソックスがするりと脱がされた。
 林さんは素足にされた足の裏を、2人がかりでくすぐられた。

「あぁぁあぁぁああっはっはっはっはっは!!! だめだめだめぇえぇえっへっへっへ!! 触んなよぉぉおおおおおおっはっはっはっはっははっははっはっは!!!」

 しばらくは暴言を吐き続けていた林さんだったが、数分も続けてくすぐられると、許しを乞いはじめた。

「ごめんなさいぃぃいひひひひっひっひっひ……っ!!! ゆるじでぇぇぇっへっへっへっへっっへっへ! おねがぁぁああいぃぃっひひっひ、帰してぇぇええっひっひっひっひっひぃぃ~~!!!」

 林さんは涙を流して懇願していた。それでも口は笑っていた。
 いくら懇願しても、5人のくすぐりは止まらなかった。

 結局林さんは20分余りくすぐられた。
 最初の態度が生意気だったせいかもしれない。
 乱れた体操服。へらへらと余韻で笑い続ける林さんの図で、画面がブラックアウトした。


(つづく)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 時すでに遅しって状況、結構好きです。