くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

2014年10月

後輩の躾け方

【裏切り者へ最終勧告】

 せっかく最後のチャンスをあげたのに……。
 忠告を聞き入れてもらえなかったようで残念です。
 近々……裏切り者への制裁を下します。

      『ラブリーマイエンジェルあやせたん☆ファンブログ』より


 新垣あやせ(あらがき あやせ)の盗撮写真をアップロードし続けたブログ『ラブリーマイエンジェルあやせたん☆ファンブログ』。
 高坂京介(こうさか きょうすけ)から、そのブログ管理人『さやか』の発言が過激になっていると報告を受け、御鏡光輝(みかがみ こうき)は調査を進めてきた。今回の更新は、前回の記事以上に過激で、犯行予告ともとれる内容だった。

『事態が深刻化してきたので、事務所と相談して新垣さんに現状を伝えることにしました。何も心配は要らないから、安心してください』

 御鏡光輝は、そう京介にメールを送ろうとして、思いとどまった。
 もとは京介から受けた相談だとは言え、京介は翌日が大事な模擬試験。こんなメールを送りつけて、余計な心配をさせることはあるまい。
 御鏡は作りかけのメールを削除し、新垣あやせに直接連絡を取った。

○○○

 翌日。
 御鏡とあやせは恋人同士のフリをし行動した。『さやか』をおびき出すためだった。二人が手をつなごうとした瞬間、フラッシュがたかれた。姿を見せた黒いコートにキャスケットとサングラスを着けた『さやか』と思しき人物を、二人は拉致し、とあるアパートの一室に拘禁した。しっかりと身構えた状態のあやせの身体能力をもってすれば、造作もないことだった。

 ベッドのヘッドレールに引っ掛けた手錠(あやせが持ち歩いていた)に両手首を拘束された『さやか』は、「人」の字に仰向けに寝かされている。
 外では厚底のブーツを履いていたために長身に見えたが、脱がしてみると身長は155cm程度で、キャスケットとサングラスを奪うと、ミディアムヘアの童顔の女の子であった。
「離せぇっ、このぉっ! 本物のあやせちゃんを返してよーーっ!」
「なんですか、本物って……そもそもあなた、誰ですか」
 あやせは呆れたように『さやか』を見下ろす。
「あやせちゃんのファンだよ! ずっと前からの! 毎日会ってたのに! 毎日! ……あたしの知ってるあやせちゃんはこんなことしないっ! 返せよっ! お前はあやせちゃんのそっくりの偽者なんだっ! よくもあたしを騙したなっ! 偽者め!」
 ガチャガチャと手錠を鳴らして暴れる『さやか』。
 喋り方からして、かなり幼い。
 おそらくは中学生、下手をすると小学生かもしれない。
「……まあいいです。まだ子供みたいですし、二度とこういうことをしないと約束してくれるのなら――」
「うるさいっ! あやせちゃんがっ、あやせちゃんが裏切ったのが悪いんじゃないかぁ! 制裁っ、あたしは裏切り者に制裁を下さないといけないんだあっ!」
 激昂する『さやか』を見て、あやせは、はぁとため息をつくと、
「これは、お仕置きが必要なようですね?」
「新垣さん!? 目がすごく怖いけど、……手荒なことは駄目だよっ?」
 御鏡の言葉にあやせは、
「心配要りません。殺しませんので」
「……い、いや、殺すって」
「カナコのお仕置きで、いつもやっていることですから」
 あやせの目力に押され、御鏡は口をつぐんだ。

●●●

 数分後。

「やめてぇぇぇええぇぇ~~あぁあぁぁっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 あやせは『さやか』に馬乗りになって、『さやか』の腋の下をくすぐっていた。
 外で着ていたコートは脱がしたため、『さやか』はタートルネックのトレーナーとスカート、黒いハイソックスという姿。『さやか』は足をばたつかせて、大笑いしている。

「あっはっはっはっはっ!!! いやぁぁあははははは、やめてぇ~~おねがいぃぃ~~ひひひひひひひひひひひ!!!」

「じゃあまずお名前を教えてください」
 あやせは細い指をすばやく動かし、『さやか』のアバラに食い込ませながら言った。

「だははははははははっ!!!? かひゃっ!! かきゃひぃぃ~~っひっひっひっひ、筧沙也佳(かけい さやか)ああああっはっはっはっはっはっは~~!」

 沙也佳は髪の毛を振り乱して笑いながら答える。
「筧さん、ですね? 歳は?」
 いいながらあやせは、沙也佳の脇腹を揉み解す。

「うひゃっひゃっひゃっひゃっ、ひぃぃ~~っひ~~十二歳ぃぃぃ~~っひっひっひっひ、小六ぅぅぅぅひひひひひひひひひひっ!!!」

「小学生だったんですね……。なら、今回の件は大目に見ます。反省して、もうこんなことしないと約束してくれますか?」
 あやせは、指をしなやかに、沙也佳の上半身へ這わせて言う。

「きひゃひゃ、こんなことってなんだよぉぉ~~~っはっはっはっはっは!!? お前がやめれょぉぉ~~~っはっはは、この裏切りものぉぉぉ~~ひゃははっはあははははは!!!」

 沙也佳は目に涙を浮かべて笑いながらも、悪態をついた。
 あやせは再びため息をついた。

「まだ反省しませんか……なら、もっとお仕置きが必要ですね」
 あやせは言うと、くすぐる指を止めた。
「……っ!!? ぶはっ……げほげほぉっ!!」
 すると、沙也佳は勢いよく咳き込んだ。
 からだを反転させたあやせは、沙也佳の両脚を揃えて、膝の上に乗った。
 あやせは両手を伸ばし、沙也佳のつま先を掴んだ。
「けほっ……ちょ、何するんだよぅっ! ……こほっ、やめろよぉ!」
 沙也佳は息を切らして言いながら、足首から先をイヤイヤするようにくねらせる。が、両足のソックスはあっという間に脱がされてしまう。
 両足とも素足にされた沙也佳は、きゅっと足の指を縮こまらせた。
「筧さん、筧沙也佳ちゃん。もう一度聞きます。反省しますか?」
 あやせは首を沙也佳の方へ向け問うた。
 沙也佳はぶすっとして口をつぐんでいた。

 途端、あやせは両手の指を勢いよく沙也佳の足の裏へ走らせた。

「あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!? ぃひひひひひひひひひひ、だめぇぇえぇあぁあぁっはっはっはっはっはっは!!!」

 沙也佳はびっくりしたように大口を開け、笑い始めた。
 沙也佳の両足は、あやせの指から必死に逃れるようにくねくねとよじれる。
 あやせは、執拗に沙也佳の足を追いかけ、土踏まずやかかとをガリガリと掻き毟った。

「きぃぃぃいっひっひっひっひっひ!!!! ホントにだめぇぇぇホントにだめぇぇぇぇぇひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」

 足の指と指の間を丹念にいじくると、沙也佳はより一層高い声を上げた。

「いひゃぁぁぁぁ~~~~っはっはっはっはっはっ!!!? そこ嫌あぁっぁあっはっはっはっは!! くすぐったいぃぃひひひひひひ、やだよぉぉおおひゃははははははははは!!!」

 沙也佳は可愛い顔をぐしゃぐしゃにゆがませて泣き叫び続けた。

 結局、沙也佳の口から「ごめんなさい」が出るまで五分とかからなかった。
 なんやかんや、「あやせが裏切った」という沙也佳の誤解も解け、一件落着した。


(完)

BAIBAI-TICKLING

『白粉(おしろい)さんの気分が沈んでいます』
 HP同好会会長槍水仙(やりずい せん)が電話に出ると、いきなりそんな事実を告げられた。非常に落ち着いた冷たい声だった。
『先輩と佐藤(さとう)君が原因だと言っています。どうしてあなたたちはそういうことしかできないんですか?』
 声は抑揚無く淡々と述べた。
「なんだ」
 槍水仙は、毅然として言った。
「いたずら電話か?」
『とぼける気ですか? とぼける気ですね。怒りますよ? 怒ります。覚悟していてください』
 ブチリと通話が切られた。
「本当に、なんだ?」
 怪訝な表情をした槍水仙は、そのままHP同好会の後輩の佐藤へ電話をかけた。
「今、やたら遠回しな殺人予告と思しき電話を受けたんだが……」
 佐藤によると、電話の主は佐藤のクラスメイト白梅梅(しらうめ うめ)という女子生徒らしい。同じくHP同好会の後輩白粉の、小学校時代からの友人で、妙に白粉に対して思いいれがあるらしい。
「その、なんだ。私は殺されるのか?」
 槍水仙はいつもと変わりない口調で言った。
 通話口越しに佐藤は『先輩なら十分白梅と渡り合えそうな気がする』と言うが、実際のところ槍水仙はそれほど運動神経が良いわけではなかった。
 通話を切った後、一抹の不安を抱きながらも、槍水仙は後輩が部室へ戦利品を持って戻ってくるのを待った。
 戻ってきた佐藤は初白星を挙げていた。二人で祝い、余興にチェスをし、帰路に着いたのは深夜だった。彼女は、いつのまにか、電話のことを忘れていた。

●●●

 深夜。体育用具入れ。
 槍水仙は制服姿のまま、並べて置かれた平均台の上で、両腕を体側につけ、からだをまっすぐに伸ばし、両足のかかとを揃えた、Iの字の状態で、長縄跳び用のロープでぐるぐる巻きにされていた。
 佐藤と別れた直後、彼女は何者かに襲われ、気がついたら拘束されていたのだ。
「不覚だったな」
「ご自分に言っているのですか? 覚悟をしておくように電話で言ったはずです。どうしてあなたたちは、そんなに問題意識が低いんですか? だから白粉さんを唆してのうのうとしているんですか? そうですか。怒っていいですか? 怒ります」
 制服姿の白梅梅は、芋虫のような状態に縛り付けられた槍水仙を見下ろし、つらつらと早口に淡々と述べた。
「質問なのか自己完結なのかはっきりしろ。面倒なのはあまり好きではない。用件を言え」
 槍水仙が言うと、
「問答無用です。先輩には、白粉さんを唆した罪を償ってもらいます」
 白梅梅はポケットからカッターナイフを取り出し、カタカタカタカタと勢いよく刃をのばし始めた。
 突然出現した刃物に、さすがの槍水仙も軽く額に汗をにじませた。

 白梅梅がカッターナイフを刃先を向けたのは、槍水仙の喉元……ではなく、彼女の履いた厚底のアーミーブーツであった。
「……何をやっている?」
 槍水仙は意表をつかれたのか眉を寄せ、視線を足元へ落とし言う。白梅梅は黙々とナイフを動かし、槍水仙の靴のつま先から縦方向に引く。
 じょりじょりと白梅梅がナイフでそぎ落としたのは、槍水仙の靴底であった。
 両足のブーツから靴底のみを取り払われた槍水仙は、見かけ上は膝下までアーミーブーツを履いたまま、ストッキングに包まれた足の裏を外気に晒した状態になった。ブーツの中で蒸れたのか、外気に触れた瞬間、槍水仙はきゅっと足の指を縮こまらせた。ストッキング越しに足の指、くびれ、土踏まずの凹凸がはっきりと確認できる。
「なんだ」
 槍水仙が繰り返し問う。
 白梅梅は答えず、カッターナイフをしまった。
「問答無用と言ったはずです」
 白梅梅は言うと、そっと槍水仙の足の裏へ触れた。

「んひ……っ!!!?」

 槍水仙は、あからさまにからだをびくんと震わせ、足の指を反らせ反応した。
 すぐに口を閉じて抑えたものの、一瞬漏れ出た声は、普段の彼女のものとは思えないほど艶かしく間の抜けたものだった。
 白梅梅は、槍水仙の大きな反応に驚いたのか手を止め、
「先輩。もしかして、くすぐったがりですか? そうですか。なら、好都合です」
「ま、待て。勝手に自己完結するな」
 槍水仙の口調には狼狽が見え隠れしていた。
「私はくすぐったがりなどでは――」
 白梅梅の人差し指の先端が、遣水仙の足の裏をついた。

「あひぃっ!!?」

 槍水仙は、さきほどよりも甲高い声を発し、からだを震わせた。
「やっぱり弱いじゃないですか。先輩。先輩は今夜、白粉さんにちょっかいを出した罪を背負い、笑い死にします」
 白梅梅は淡々と言うと、左右人差し指をそれぞれ槍水仙の両足のかかとから足裏の中央あたりまでをゆっくりとなぞるように這わせた。

「ふひっ……!!! ひっ、……や、やめ……っ!!!? あひっ、ひぅぅ!!!」

 槍水仙の足の指がくねくねとくすぐったそうに動く。
 足首から先を左右によじりたいようだが、足裏以外はアーミーブーツに覆われ可動域が制限されているため、かなわない。

「あひっ、ひっ、……おいっ、やめっ!!! うふっ、白粉ひひっ……ちょっかいとは、なんのこと……だはっ!!?」

 槍水仙は歯を食いしばり、笑いをかみ殺しながら言った。
「とぼける気ですか? そうですか。怒ります」
 白梅梅は言うと、左右の指をそれぞれ二本に増やし、槍水仙の足の裏を撫で上げるようにくすぐり始めた。
 
「くは……っ!!! ひっ……! ひ、ひ、ひ……」

 槍水仙はぎゅっと目をつぶり左右に首を振った。
 口元は緩みかけ、ひくひくと頬が痙攣するように上下している。

 白梅梅は、機械的に指を動かし、徐々に使用する指の数を増やしていく。

 両手それぞれ四本の指でくすぐり始めて一分程度。
 歯を食いしばり悶えていた槍水仙の口の端からだらりと涎が流れ落ちた。

「ぎひっ、うひひひっ……ひゃっ……ひひひっ、やめっ……ぐひっ……」

 顔を紅潮させ、必死に笑い声をあげまいと抵抗する槍水仙の言葉はかなり弱々しくなっていた。
 うっすらと開かれた目はうつろで、目尻には涙が浮かんでいる。

「選挙の根回しで鍛えた私のテクニックでここまで耐えた人間は、先輩が初めてです」
 唐突に語りだした白梅梅は指を止め、槍水仙を見下ろした。
「……くはぁ……ひ、ひぃ……」
 荒く息を吐く槍水仙。
 言葉を吐く余裕はない様子。
「次で決めます。先輩。笑ってください」

 白梅梅は淡々とお願いをすると、両手計十本の指を槍水仙のストッキングに覆われた足の裏につき立てた。

「かは……っ!!!?」

 槍水仙は目をカッと見開き、からだを仰け反って反応した。

 シャリシャリシャリシャリシャリシャリシャリ――

 暗い体育用具入れ内に、ストッキングと指の擦れる音が響き渡った。

「――……ぶはっ」

 一瞬頬をぷくっと膨らませ最後の抵抗を見せた槍水仙は、直後、弾けるように笑い出した。

「ぶゎはははははははははははっ!!!!!? あぁぁ~~っはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 眉をへの字にゆがめ、大口を開けて笑う槍水仙。
 からだが波打つように上下に激しく震える。

「だぁぁあっはっはっはっはっはっは!!!! やめろぉぉ~~~ははははははははっ、やめてくれぇぇぇ~~ぐわっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 白梅梅の指がわちゃわちゃと槍水仙の足の裏を掻き毟る。
 くすぐられている足は、びくびくと意思を持った生き物のように可動域いっぱいに暴れている。

「頼むぅぅぅ~~ひゃっははっはっは!!! やめれぇぇえぇっひぇっひぇ、私はぁあぁがはははははあははは、弱いんだぁぁあぁっはっはっはっはっはは!!!!」

 槍水仙は情けない笑顔のまま涙を撒き散らしながら、プライドを投げ捨てるように懇願した。

「駄目です。許しません」
 白梅梅は切り捨てるように言うと、槍水仙の足の親指と人差し指の付け根あたりに指をつっこみガリガリと激しく引っかいた。

「がひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!? やめっ、やみゃっはっはっは、はぎゃぁぁあ~~ははははははははははははっ!!」

 白梅梅は乱暴に爪を立て、ぐりぐりと人差し指で、槍水仙の足の指をほじくるように動かす。
 そのうち槍水仙のストッキングは足指の付け根あたりに穴が開き、そこが押し広げられるようにビリビリと破かれていった。

「あぁぁ~~ひゃっひゃっひゃ!!! やべろぉぉ~~~っふぁっはっはっは、やめてくれぇぇぇ~~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」

 露になった槍水仙の素足。
 足の指が官能的にぐねぐねともがいた。

 白梅梅はそんな彼女の足の指と指の間に無理やりに手の指を突っ込み、指間をくすぐる。

「あひひひひひひひひひひひっ!!!? ぎぃぃぃ~~ひっひっひっひっひ、そりゃだみゃぁあぁっはっはっはっはっはっはっは!!!!」

 銀髪を振り乱し、涎をだらだらと流しながら笑い狂う槍水仙。
 『氷結の魔女』の威厳も何もあったものではない。

「ぐひゃひゃひゃひゃ、お願いだぁぁあっはっはっははっははっやめて! やめてぇぇぇぇ~~~うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 機械的にくすぐりは続き、彼女の言葉が聞き入れられることはとうとう無かった。

 白梅梅は明け方まで槍水仙をくすぐり続けた後、

「人間って意外とタフなんですね。笑い死にってどうやったらできるんでしょうか?」

 引きつった笑みを顔面に貼り付けたまま失神した槍水仙に向けて言い残し、体育用具入れを去った。


(完)

「チキチキ原点回帰! 晒そう僕らの黒歴史!」第十三弾

ストーカー13

「さて、奈美ちゃん。実はこの映像は何時間も前のことなの。今は・・・」
かの子がリモコンを操作すると壁が開く。
そこには大の字にマジックハンドで拘束され、
アイマスクをつけた三人の少女が全裸で笑い狂っていた。
ぼさぼさのロングヘアを振り乱し、足の指をうねうねと笑いまくっているのは夏喜であろう。
「あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!!
ひぎぃぃひひひひひひひひ、だめっだめっ、うひゃひゃぁぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
ツインテールで細い腕と細い足を必死にばたつかせているのは絵梨だろう。
「きゃぁぁぁははははははははっ・・・ひぃぃひひひひ、あっはっはっはっはっはっはぁ~」
ショートカットで真っ白な素肌を存分にくすぐられ、
よだれにまみれて笑っているのは萌であろう。
「ひゃはははははははっ!!!!
たははははあっははははは、
ひひひひ、きぃぃひひひひっひいくすぐったいよぉぉははははははは」
「三人ともちゃんと録画してあるから、奈美ちゃん、家に帰ったらちゃんと見てね」
かの子は玲菜の分、夏喜の分、絵梨の分、萌の分のDVDを奈美に手渡した。

その日から毎日1枚、奈美の家のポストにDVDが入れられるようになった。
中には奈美が関わりを持った友人のみだらな姿が映し出されていた。
かの子の言う『奈美ちゃんのお友達にはお仕置きしちゃうんだから』
という意味を奈美はようやく理解した。

12へ 14へ

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここからしょーもないコメント)

 こんばんは。ertです。
 短いっ!
 ですが、最初に決めたルール(保存してあるごとに投稿する)は守ります。
 これを書いた時期は、まだMDとかビデオテープが普通に流通していました。Gコード予約をするとCMがものすごくいっぱい入るので手動で押そうと思って構えていたのに録画ボタン押すの忘れて本編始まった最初のCMで気付いて大騒ぎするアナログ時代。
 当時、DVD録画機器を持っているお宅は、かなりの金持ち、最先端というイメージ(主観)。wikipediaで調べてみると、BDも既にあったようですが、私は存在を知りませんでした。
 
登場キャラクターまとめ
 反町かの子(そりまち かのこ):卓也に関わった娘を擽るストーカー。高校2年生
 後背奈美(うしろ せなみ):卓也の妹。バスケ部。中学1年生
 里川夏喜(さとかわ なつき):奈美の友人。同級生。無口陰っ娘系。中学1年
 宍戸絵梨(ししど えり):奈美の友人。バスケ部。天真爛漫系。中学1年生
 畑野萌(はたの もえ):奈美の友人。委員会つながり。真面目純心系。中学1年生

 もう被害が飛び火しすぎて、卓也(誰?)まったく関係ないです。かの子ちゃん、当初の目的思い出して!


「チキチキ原点回帰! 晒そう僕らの黒歴史!」第十三弾・終

こちょこちょ生放送

 男がなんとなしにテレビをつけると、とあるトークバラエティ番組のスペシャル生放送中であった。
 ゲスト達のたいしておもしろくもない体験談に会場が笑いに包まれる。
「それでは続いてのコーナー参りましょう」
 ひと段落ついたところで、司会のアナウンサーが言った。
 男はチャンネルを変えようとリモコンを手に取る。が、画面に映し出された「クールビューティー! 涼風爽が行く!」という文字を見て、リモコンを置いた。
 涼風爽(すずかぜ さやか)はとある大手事務所の新人アイドルで、歳相応の幼さを残しつつさらりとクールなキャラクターで売り出し中である。ショートカットで華奢な体躯。いつも仏頂面だが、ぼそりと彼女の放つ一言に棘があるため、画面上での存在感が高くなる。男は、アイドルにあまり興味がなかったが、涼風爽にはどこか魅力を感じていた。
「現地の涼風さーん?」
 アナウンサーが呼びかける。
 どうやら、涼風爽がさまざまな地方スタジオを訪問し、地方アイドルと対談するというコーナーらしい。
「これだけ見るか……」
 男はつぶやき、画面を見やる。
 が、画面に映し出されたのは涼風爽でなく、

「きゃはははははははっ!! やだやだぁぁあっはっはっは、やめてぇぇえ~~、嫌っはっはっはっはっはっは!!!」

 セミロングの黒髪を振り乱して笑う地方アイドルの新井円(あらい まどか)。
 彼女の四肢が、能面をつけた全身黒タイツの人間四名に押さえつけられており、それを取り囲んだ六名の黒タイツに全身をくすぐられている。
 胸に大きなリボンのついたこげ茶色のワンピースドレスを着ており、その足下にロングブーツが転がっている。

「やぁぁあ~~っはっはっはっはっはっ!!! 駄目ぇえぇ~~っ、駄目だってばぁぁぁっはっはっはっははははははは!!」

 新井円は、晒された素足をくねくねとよじって笑う。
 彼女の足の裏では、全身黒タイツ達の十数本の指が踊り狂っていた。

「一体これはどういうことでしょう!? 中継先で一体何が……っ」
 アナウンサーは狼狽したように言った。
「説明しよう」
 機械で変えたらしい声とともに中継先の画面が切り替わり、真っ白な背景に大きく「T」の文字が現れた。フォントはOLD ENGLISH TEXTである。
「我々は、『くすぐり』の素晴らしさを世に広めんとするテロ集団である」
「な、なんだってー!?」
 アナウンサーが仰々しく声を荒げた。
 声は続けて、
「こちらのスタジオは我々がジャックした。要求する。著名アイドルを大勢でくすぐる番組を作り、全国ネットで放送すること。局アナの君が、今、全国生放送の場で宣誓しろ」
「わ、私が!?」
 アナウンサーは焦ったような表情を見せた。
「さもなくば、こちらのスタジオの女性陣が、全員笑い死にすることになる」
「ま、待ってください! 私には番組制作の権限なんて……」
「決心が固まるまで、彼女らの死に行く様を存分に楽しむが良い」
 声がそう言うと、画面が切り替わった。

「うにゃはははははははははっ、やぁ~~っはっはっはっはっはっはっ!!! にははははははははははははははっ!」

 笑っているのは、黒いワイシャツと黒いパンツを履いた茶髪のポニーテールの女性。
 同じく四肢を全身黒タイツ達に押さえつけられ、首、腋、お腹、足の裏など、全身をくすぐられている。
 足下には彼女の履いていたであろう、ローヒールと靴下が無造作に放られていた。

「メ、メイクさん……っ」
 アナウンサーが絶望したような声を出した。

「にゃぁぁあ~~っはっはっはっはっはっ!!!? やぁああぁぁははははははははっ、なんでぇぇぇっはっはっははっは!! なんであたしがぁぁぁはははははははは~~っ!!?」

 X字に押さえつけられたメイクさんは、顔を真っ赤にして泣き叫ぶ。
 全身黒タイツ達の指がメイクさんの体に食い込むたびに、彼女の体はびくびくと跳ね上がるように動く。

「人質が死なないうちに、決断することだ」
 機械の声が言うと、再び画面が切り替わる。

 新人ADだというショートボブの娘もまた、全身黒タイツ達に四肢を押さえられ、全身をくすぐられていた。
 Tシャツにジーンズ姿。足下には、スニーカーと靴下が散らばっている。

「あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!? ひぃぃ~~っひっひっひっひ、嫌あぁぁあぁっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」

 新井円やメイクさんよりも長くくすぐられていたのか、新人ADは全身汗だくで、笑い声もひときわ激しかった。
 
「やぁあぁあっひゃっひゃっひゃ、助けっ!! 助けてぇぇえぇぇっへっへっへっへっへっへ!!!」

 新人ADの手の指や足の指がくすぐったそうにもがいている。
 
「……くっ」
 アナウンサーが顔をしかめる。

「まだ決心がつかないか」
 機械の声は続けて、
「ならば涼風爽をご覧にいれよう。彼女はスタジオ入りの瞬間に拉致され、かれこれ三時間近くくすぐられ続けている。いまや発狂寸前だ」
「な、に……?」
「テレビの前の諸君もとくと見るが良い。『くすぐり』は素晴らしい。『くすぐり』は、斜に構えた生意気な少女を、ここまで壊すことができるのだ」

 画面が切り替わる。
 映し出された映像は、アナウンサーとテレビの前の男を絶句させた。
 四肢を押さえつけられたその少女は、インナーらしいノースリーブに、ミニスカート姿であった。
 彼女の周囲にはジャケット、シャツ、ネクタイ、ニーソックスやショートブーツといった衣類が散乱している。
 彼女に群がる全身黒タイツ達。ある者は彼女の首を両手の指先でこそこそとくすぐり、ある者はがっぽりと開いた腋の下をくりくりとくすぐり、ある者はインナーをめくり上げ晒された彼女のへそをほじくるようにくすぐり、ある者は脇腹を揉み解すようにくすぐり、ある者はスカートの裾から腕を突っ込み脚の付け根をくすぐり、ある者は足の指を反らしてガリガリと土踏まずをひっかくようにくすぐっている。
 目を見開き、大口を開け、激しく笑い狂う彼女に、『さらりとクールな毒舌アイドル』涼風爽のイメージはなかった。

「だひゃははははははっ!!! がばっ!!? ぎぃぃひひひひひひひひひひっ、うぎっ、あぎゃぁあぁ~~ひゃっはっはっはっはっはっ!!!! だぁぁぁあ~~ひゃひゃひゃひゃひゃぎぎぃっ!!?」

 悲鳴とも絶叫とも嬌声ともとれるような甲高い笑い声。涼風爽の幼い中にも知的さを思わせる美しい顔は、醜くゆがんでいる。

「彼女は最後まで抵抗した」
 機械で変えた声が響く。
「さすがアイドル。自身のキャラクターを守ろうとしたのか、三十分近く笑い声をあげなかった」
 声は訥々と語る。
「そこで、一枚ずつ身包みを剥いでいき、長時間、素肌を激しくくすぐり続け、ついに我々は達成した」

「はぎゃははははははっ、ひぎぃぃぃぃひひひひひひひひひ、ぐびぃいぎっひっひっひ~~!!」

 声の後ろでは涼風爽の笑い声が響き続けている。
 彼女の引き攣ったように開かれた口元からは、だらだらと涎が垂れ流しになっている。

 普段テレビや雑誌では微笑むことすら少ない涼風爽の笑い乱れる姿が、全国ネットで放送されている。
 この異常事態に、テレビ視聴者は一様に固まっていることだろう。

「……わかりました」
 たっぷり数分経ってから、アナウンサーは口を開いた。

「がひゃひゃひゃっ、がはっ……ぶひょっ、ぎひひひひひっ!!! あひゃひゃっ、ひがっ、……うひぇひぇひぇ、ふひひひひひひひひひ!!!!」

 涼風爽は、鼻をずるずると鳴らし、涙を流して、笑い続けている。
 散々笑わされ続け、限界という様相だ。

「私達は、著名アイドルを大勢でくすぐる番組を全国ネットで放送することを、皆さんにお約束します!」

 アナウンサーが朗々と宣言した時間と、予定されていた生放送番組の終了時間は同じだった。
 テレビ画面はCMに替わった。

 テレビの前で、男は放心していた。
「アイドルが、……くすぐられる、番組」
 男はごくりとつばを飲み込んだ。
 この生放送が、予期せぬハプニングによる放送事故だったのか、なんらかの圧力のかかったヤラセだったのか、明かされることはない。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 2014年1月25日にpixivで実施したリクエスト企画にて見送らせていただいたクラウムチャウダー様のシチュ「テロリストが施設占拠して見せしめに人質を擽る」を参考にさせていただきました。
 これにて、pixivで募集したシチュエーションはすべて昇華(改変)。いただいたシチュエーションから妄想を膨らませるのはとても楽しかったです。募集企画に協力してくださった、630様、クラウムチャウダー様、boajbak様、雑魚様、fe様、そこのH様、しゃもじ様、ありがとうございました。

先手必勝! 恋敵を擽り倒せ!

「今日の放課後って時間ある? あるよね。久しぶりだし、どこか行こうよ。ほら、駅前のファミレスとかさ」
 藍越学園学生食堂にて、凰鈴音(ファン リンイン)は積極的であった。
 彼女はその日転校してきたばかりであったが、むしろ一年間の不在を盾に、「将来毎日酢豚を食べさせる」と約束をした男、織斑一夏(おりむら いちか)にアプローチをかけていた。
「あいにくだが、一夏は私とISの特訓をするのだ。放課後は埋まっている」
 応えたのは一夏ではなく、突如割り込んできた篠ノ之箒(しののの ほうき)。一夏の幼馴染みである。
「そうですわ。クラス対抗戦に向けて、特訓が必要ですもの。特にわたくしは専用機持ちですから? ええ、一夏さんの訓練には欠かせない存在なのです」
 さらに便乗してきたのはセシリア・オルコット。一夏とは同じクラスの、学園の入学試験で首席通過かつ、イギリス国家代表IS操縦者候補生である。一夏と一戦を交えたことをきっかけに、彼を見直し、好意を抱いている様子。
 箒とセシリアは恐ろしい形相だ。
 しかし鈴音は特に気にした様子も無く、
「じゃあそれが終わったら行くから。空けといてね。じゃあね、一夏!」
 余裕しゃくしゃくという態度で、食べかけのラーメンのスープを飲み干し、足早に立ち去った。
 鈴音は小学校五学年から中学校二学年までの丸四年間を一夏と過ごした。その期間の長さ、彼女自身のさばさばとした性格、交わした約束が、その余裕をもたらしたのだろう。
 鈴音の後姿を見送った箒とセシリアは、互いに顔を見合わせ、頷き合った。
「一夏、当然特訓が優先だぞ。……と、言いたい所だが」
「わたくし達、少し急用ができてしまいましたので、放課後の特訓には代役を立てておきますわ。くれぐれも、時間一杯、真剣に取り組まれますよう」
 箒、セシリアににらまれた一夏は、肩をすくめた。

○○○

「ちょっと!? なにすんのよあんた達!」
 放課後、学生寮1025室のベッドの上には、制服姿の鈴音が四肢をロープで縛り付けられ、からだを大の字に引き伸ばされていた。ブレスレットは外されている。
「この状況でよくもそんな口が叩けるものだな」
「代表候補生といえど、こうなってしまえば、ただの生意気な女の子に過ぎませんわね」
 鈴音を取り囲み、不敵な笑みを浮かべるのは箒とセシリア。
 1025室は一夏と箒の相部屋である。
 箒とセシリアは共謀して鈴音を呼びつけ、隙を突いて拘束したのだった。
「単刀直入に言おう。一夏の特訓の邪魔をするな」
「はあ?」
「そうですわ。わたくし、有意義な時間を彼の特訓にささげているんですの。それをあなたに邪魔されては――」
「別に四六時中特訓してるわけないんでしょ? なんで駄目なわけ?」
 セシリアの言葉をさえぎるように、鈴音は言った。
 ぐっと言葉を詰まらせるセシリア。
 それを見た鈴音は、
「ははーん、もしかしてあんた、一夏に惚れてんの?」
「なっ!?」
「あ、図星? でも残念、実はあたし、もう一夏と予約済みなんだよね」
「「何っ!!!?」」
 箒とセシリアが同時に声を上げた。
「耳元で叫ばないでよ」
「嘘だ!」
「嘘じゃないよ。小学校のとき約束したんだから」
 鈴音は嘆息する。
「わかった? もうあんたらの出る幕ないんだって。わかったら早くこれ解いて――」
「お黙りなさい!」
 突然のセシリアの激昂に、びくっと肩を震わせ口をつぐむ鈴音。
「篠ノ之さん? こんな嘘つき娘にはお仕置きが必要だと思いませんこと?」
「珍しく同感だ」
 セシリアと箒はともに頷きあうと、ゆっくりと鈴音の無防備なからだへ、手を伸ばした。
「……なっ!? ちょっと!? あんたたち、何するつもり……?」
 二人の恐ろしい笑顔を見て、鈴音は表情をこわばらせた。

●●●

 数分後。

「きゃははははははっ!!!? やぁぁあ~~っはっはっはっは、あんたらぁぁあははははは!!! やめなさいよぉぉ~~っはっはっはっは!」
 
 鈴音はツインテールを左右にぶんぶんと振り回し、大笑いしていた。
 箒とセシリアは、鈴音のからだの左右に立ち、それぞれ腋の下やアバラ、脇腹、腰辺りに指を這わせている。
「9話のお返しに、たっぷり笑わせて差し上げますわ」
 セシリアは高慢な笑みを浮かべて言うと、おなかをさわさわと撫で回した。

「ふにゃあぁあはははははははっ!? きゅうわっ、きゅうわってなにぃぃぃ~~っひっひっひっひっひっひ~~っ!!?」

 鈴音は激しくからだを揺らし暴れる。四肢を拘束したロープはきつく、ぎちぎちと音を立てた。

「さっき言っていた約束とはなんだ?」
 箒が、鈴音の腋の下を激しく指でこそぎまわしながら言った。

「がひゃひゃひゃひゃひゃっ!!? 嫌あぁぁあはははははははははっ、腋やめっ!!! 腋やめてぇぇぇえ~~ひゃひゃはははははははは!!!」

「約束について説明を要求する」
 箒は追い討ちをかけるように、片手で鈴音の首筋を撫でた。

「ふやぁぁあっはっはっはっはっはっ!! しゅぶっ、すぅぅふふふふふっ!! ブタっ! すぶっ、っひっひっひっひ、ブタっぉぉ~~ふぁっはっはっはっはっ」

 鈴音は目に涙を浮かべて叫んだ。

「なん……だと……?」
「だ、だっ、誰がブタですって!?」
 箒とセシリアは大口を開けて笑う鈴音の顔を一瞥すると、
「この期に及んで何たる言い草。怖いもの知らずなのか、馬鹿なのか」
「わ、わ、わたくしをブタ呼ばわりなんて、良い度胸ですわね!」
 二人の指の動きが激しくなった。 

「ちがっ、ちがぁぁあはっはっはっはっははっはっ!!! しゅぶひゃはははははははっ! すぶぅぅひっひっひっひっひ!!」

 鈴音は首を左右に振りながら、目を見開き箒とセシリアに訴えかけるように叫んだ。

「ぶひぶひうるさいな」
「さらにきついお仕置きが必要ですわね」
 すると、セシリアは鈴音の足元に移動し、鈴音の両足から靴下を脱がした。
 箒は両手で、鈴音の腋の下をむさぼるようにくすぐり続けている。

「あぁぁ~~ははははははははっ!!! やめてぇぇえっひゃははははははは!! やくそくぅぅひゃひゃっ、きゃっはっはっは、しゅぶっ、ばっはっはっはっはっは!」

 鈴音が必死に何かを訴えかけようとするのを無視して、セシリアは鈴音の両方の素足の足の裏をかりかりと引っかき始めた。

「うにょぁあぁああははははははははははっ!!! ひゃめえっ!! あひっ、あひやだぁぁあっはっはっはっはっは!!」

「おやおや、ずいぶんと敏感ですこと。足の指をそんなに動かしては、はしたないですわ」
 言いながら、セシリアは鈴音の土踏まずと足指の付け根に爪を立てた。

「くわぁぁあっはっはっはっはっはっは!!! だめぇぇえへへへへ、だめだってぇえひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 鈴音は泣き叫んだ。

「足ばかりに気をとられてもらっては困るな」
 箒は、ごりごりと鈴音のあばら骨をほぐすようにくすぐる。

「ふがぁぁはははははははははっ!!! いやぁぁああ無理無理無理ぃぃぃぃひひっひひひひひひひひひひひひひ!!」

 鈴音は舌を出して笑いながら、目の前の箒をにらみつけた。

「なんだその顔は」
「まだ懲りていないようですわね」
「さらに仕置きが必要だな」
 二人の指が加速する。

「いやぁぁぁあっはっはっはははっはは! だひゃぁあ~~ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 そのとき、

「何やってるんだ?」

 突然かけられた一夏の声に、びくっと肩を震わせて振り向く箒とセシリア。
 特訓を終えたらしい一夏は首をかしげている。
 二人は鈴音をくすぐるのに夢中になって、時間を忘れていた。

「篠ノ之。オルコット」
 凄味を帯びた低い声。一夏の後ろから、セシリアが代理を頼んだ織斑千冬(おりむら ちふゆ)がぬっと顔を出した。
「ひっ!?」
「お、織斑、先生……」
 箒とセシリアの表情が引きつる。
 千冬の表情は「こんなくだらないことのために自分を代理に立てたのか」という非難に満ち溢れていた。

 そのあと、二人は罰としてめちゃくちゃくすぐられた。


(完)

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