くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

2016年05月

ドッグ・ウォー!

「犬と猫、おまん、どっちが好きぜよ?」
「おいは犬でごわす」
「我が輩は猫である」
「はん。猫のなにがいいもんか」
「それはこちらの科白。犬なんぞ、まとわりついてウザったいだけだろうに」
「なにおう?」
「やるか」
「まぁまぁ喧嘩はやめようぜよ」
「「お前が振った話だ!」」

 世も末。
 犬派と猫派の対立は激化の一途をたどっていた。
 まさに一触即発。
 その激しさたるや、歴史上最悪の全面戦争キノコたけのこ合戦を彷彿とさせるほど。
 犬派と猫派の全面戦争はもはや避けられない。
 とある猫派の過激集団は、時勢を見切るや、いちはやく行動を開始した。

○○○

 そこは数年前に廃校となった学園艦だった。 

「ななっ、なぜ私をこんな場所へ!?」

 赤青カラフルなコンビニ制服に身を包んだ少女。
 秋山優花里は、X字拘束台の上で、両手両足を大きく広げ仰向けに拘束されていた。
 手首足首、腰をベルトで縛り付けられている。

 彼女の周囲に男数名。猫派の過激集団であった。
「大洗の犬め! 学園艦を行ったり来たり、こそこそと嗅ぎまわりおってからに! 貴様のような奴がいるから無駄な争いが絶えないのだ!」
 男の一人が言うと、優花里は目を見開く。
「なにをおっしゃっているのですか! 試合前の偵察行為は戦車同連盟の公式ルールブックで認められています! それをこんな場所へ拉致するなんて! 試合まで日がないんです! 私は西住殿のために一日でも早く多くの情報を仕入れ持ち帰らなければ――」
「黙れい!」
 優花里が早口で弁明をまくしたるのを、男はつっぱねた。
「犬みたいにキャンキャンと、露骨に忠誠心をアピールすな! ウザったい! ……こんなのの何が良いのか、犬派連中の気が知れぬ」
「……犬派? なんのことですか?」
 優花里の質問は無視され、
「犬は我々が駆逐してやる! 覚悟せい!」

「え、……犬って、いったいどういう――ぅううううう!!?」

 優花里は突然の刺激にびくんと身体を仰け反らせた。
 男達数名は、無防備に広げられた優花里の身体中をくすぐりはじめたのだ。

「あは、っあははははははははははっ!!!? な、なななあっ、なんですかぁあああはははははははははははは!!!」

 腋の下、お腹、腿から足の裏まで数十本の指が這い回る。
 腋の下を人差し指でほじくられたり、脇腹を揉みほぐされたり、ソックス越しの足の裏を爪でしごかれたり……。
 男達は他人の身体をくすぐることに慣れているようだ。

「あははははははははははっ!! やめっ、くすぐったいですよおおお~~ははははははははははは!!!」

 優花里は大口を開け、涙を流して笑っていた。
 首を大きく左右に振って、四肢をびくびくと震わせる。
 優花里は幼少期から友だちが少なくスキンシップに慣れていないせいか、くすぐりにまったくと言って良いほど耐性がなかった。
 さらに年頃の敏感な身体に、男達のごつい指。
 優花里にはあまりにも強すぎる刺激だった。

「くああああはははははははははは!!? くるしっ、なんでっ……はっはっは、こんなっ……笑いがとまらないぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」

 優花里は上下左右にがくがく顔を揺らして大笑いする。

「ほら! 犬はこうされると喜ぶんだろう!?」
 そう言って、優花里の腹あたりをくすぐっていた男が、優花里の服の前ボタンを外し、お腹を直にくすぐりはじめる。

「ひああぁあぁっはっはっはっはっはっは!!? 息がぁああああくるひぃいっひっひっひっひっひっひ!!!」

「わしゃわしゃされると嬉しいか!!? 嬉しいかぁぁああ!!?」

 男は恫喝しながら、わしゃわしゃヘソを掻き回すようにくすぐった。

「うひぃいひっひっひっひっひっひ、嬉しくないですうううっははっははっははっはっはっは!!!」

 優花里の足元。いつの間にかソックスが脱がされ素足にされていた。
 右足、左足に一人ずつ男がしゃがみ、それぞれ足の裏をくすぐっている。

 人差し指と中指を立てて、爪で足の裏の皮膚をえぐるように。
 あるいは、土踏まずのアーチを指の腹でなで回すように。……

「あひぃいい~~ひひひひっひひいひひひひ!!? あはっはっはっはっはっはっはっは!!! やめっ、くすぐらないでぇえあはははははははははは!!!」

 優花里の足の指は、くすぐったさのあまり、ビクビクと生き物のように激しく蠢いていた。

「犬は走り回るから疲れてるんだろおお!!? 足つぼをゴリゴリマッサージしてやるよお!」

「あぐはっ、はっはっはっはっはっはっはっは!!? ひぃいいいいい痛いぃいっひひひひひひひひひひひひひ~~!!!」

 優花里は息をつくまもなくくすぐられ続け、やがて失神した。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 西住殿! 追加上映~5/31の支援ssであります!


↑よろしければクリック1票お願いします!
(別ウィンドウが開きます)







アンツィオ対くすぐりパスタ

チョビ
「くそぅ! まさかパスタが巨大化して私たちを襲ってくるとは! これがパスタの呪いか!? 呪いなのか!?」

 突如アンツィオ高校を襲った無数のパスタは、一本一本が人間の二の腕ほどありそうな超極太であった。
 それぞれのパスタがまるで意志を持っているかのように這いずり回り、女子学生達を襲った!

チョビ
「ペパロニっ! あぶなぁああい!!」

ペパ
「姐さあああああん」

 無数のパスタに絡め取られ、宙づりにされるペパロニの姿を、アンチョビはただ見ていることしかできない。

ペパ
「うひひひっ!!? あぁぁあっ!!? こらぁぁあ、そんなとこ……!!? やっ、あははぁぁああ!!!」

 超極太のパスタは丸みを帯びた尖端で女子学生の身体をまさぐる習性があるようだった。
 パスタが両腕両脚に巻き付いているため、ペパロニは身動きが取れない。
 ペパロニのスカートやシャツの裾から入り込んだパスタは、くねくねとペパロニの素肌をなでまわす。

ペパ
「ひゃはははははは!! やめぇぇ!!? くすぐたぁああっはっはっはっはっは~~!!?」

 パスタに身体中をまさぐられて大笑いするペパロニ。

チョビ
「くっ……ペパロニまで、餌食に……っ!」

 アンチョビは怒りにわなわなと拳を震わせた。
 そっと肩へ手が添えられた。
 いつの間にかカルパッチョが隣にいた。

パッチョ
「あのパスタ、おそらく変態ですね」

チョビ
「なん……だと……!?」

 カルパッチョは片手で「ふぁっさあああ!」と長髪を払い上げ、キリリと表情を引き締めて見せた。

パッチョ
「あれは意志を持って、女子をくすぐって楽しんでいます!」

チョビ
「そんな、……馬鹿な! パスタが意志を持つなんて、ありえるのか!?」

パッチョ
「パスタが巨大化して人間を襲う事態を目の前にして、まだドゥーチェは現状がありえるか否かの次元で話をしているのですか! あれを見て下さい!」

 アンチョビはカルパッチョの指を追う。
 二人の前にはパスタに襲われる数十名の女子学生達の姿がある。
 宙で大の字に絡められているもの、逆さ吊りになっているもの、ぐるぐる巻きにされているもの、……。
 みなアンツィオ高の制服を着ているが、パスタにまさぐられたせいで乱れている。

女子A
「きゃはははははは!!? やだぁあっはっはっは!!」

女子B
「たすけぇぇええあぁぁあ~~っはっはっはっは!!」

女子C
「おほほおおおっほほほほほ!!? そこはだめぇぇえっへっへっへっへ~~!!」

 かん高い複数の笑い声が響き渡っていた。
 アンチョビは心が痛くなった。

パッチョ
「ドゥーチェ! あそこです!」

 カルパッチョが指し示す方向には、先ほど捕らえられたペパロニの姿。

ペパ
「ぎゃはははははははは!!! あぁっぁ返せっ!! ぬがさぁぁっは、はなせぇぇえっはっはっはっはっは~~!!」

 パスタはペパロニの靴と靴下を脱がし取り、足の裏をくすぐっていた。
 服の中で蠢くパスタは、腋の下や脇腹のあたりでは特に動きが激しいように見えた。

パッチョ
「ドゥーチェ。パスタは人間のくすぐったい部位を集中的に責めてきます。あれはくすぐりパスタです!」

チョビ
「くすぐり……パスタ……!」

パッチョ
「ドゥーチェ! もう一刻の猶予もありません! 焼き払いましょう!」

チョビ
「な、なにぃ!? P40を使うと言うのか!? みんなが捕まっているんだぞ!? 怪我したらどうするんだ!」

パッチョ
「しかし! あんな変態パスタを野放しにしたままでは――きゃあああ!?」

チョビ
「カルパッチョ!?」

 二人は会話に夢中になって、迫り来るパスタの存在に気づかなかった。
 突然宙に投げ出されたカルパッチョ。
 彼女の右足首にはパスタが巻き付いていた。
 逆さ吊りにされてジタバタと暴れるカルパッチョ。

パッチョ
「や、やめ……、はなし――……ふひゃ!? ひあぁああっはっはっはっはっはっはっはっは!!?」

 パスタはカルパッチョのもがく左足を絡め取ると、あっという間に靴と靴下を脱がし、素足の足の裏をくすぐった。
 さらに、両手首を絡め取り真下へ引っ張りのばし、腋の下や脇腹をくすぐる。
 スカートがまくれ上がって丸見えになった太ももや内股などにもパスタが伸びた。

パッチョ
「きゃあぁああっはっはっはっはは!!? ひぁああぁひひひひひひひ!!! どぅーちぇぇえええっへっっへっへ、早くっ!!! パスタを食い止めてぇええっははっはっはっはっはっは!!!」

チョビ
「……カル、パッチョ……」

 アンチョビは歯がみする。
 たしかに、カルパッチョの言うようにP40の34口径75mm砲ならば荒れ狂うパスタどもを一掃できるかもしれない。
 しかし、仲間達に危険が及ぶのはしのびない。

パッチョ
「どぅうちぇぇぇぇ!!! 早くっ、っひっひっひっひ!! どぅーちぇにしかできないっ……どぅーちぇにしか救えないんですうううひっはっはっはっははっはっは~~!!!」

チョビ
「私にしか……救えない……っ」

 アンチョビは笑い狂う彼女らへ背を向けて走り出した。

チョビ
(待ってろみんな! 私がっ! 私がみんなを救ってやるからな!)

 耳元ではみんなの「ドゥーチェ」コールが鳴り響いている!

 ……ドゥーチェ! 

 ……ドゥーチェ!

 ドゥーチェ……!

・・・
・・・・
・・・・・

ペパ
「ドゥーチェ? おーい、ドゥーチェ! 起きないっすね~」

パッチョ
「ドゥーチェったら、疲れてたのね」

チョビ
「……くー……むにゃむにゃ……待ってろよみんな、すぐに変態パスタから救ってやるからなぁ~……むにゃむにゃ」

ペパ
「なにいってるんすか?」

パッチョ
「さぁ?」


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 眠れない夜にふと思いついて書きました。
 らぶらぶ大作戦はもの凄くリスペクトしています。
 全国の映画館にて~5/31まで追加上映中です^p^


↑よろしければクリック1票お願いします!
(別ウィンドウが開きます)







アキミカのポルカ

アキ
「ミカ。明日のエキシビジョン、楽しみだね! 大洗チーム、きっと勝てるよね」

ミカ
「どうかな? 明日は明日の風が吹くからね。今日の風に聞いてもわからない」ポロロン

アキ
「またそんなひねくれたこといってぇ」もーっ

ミカ
「勝つか負けるか……、期待することに意味はあるのかな?」ポロン

アキ
「えー、じゃあなんのために試合するっていうのよー?」

ミカ
「風が行き着く先は誰にもわからない。それなら、いま吹いてくる風を、全力で感じるまでさ」ポロンポロン

アキ
「……もーっ! またわけのわかんないこといってぇ。ちゃんと教えなさいよー」脇腹つんつん

ミカ
「……~♪」ポロロンポロン

アキ
(あれ? 全然反応ない……。効かないのかな)ツンツンツン

ミカ
「……~……♪」ポロン……ポポロン

アキ
「……あれ? ミカ、ちょっととちった? もしかして、くすぐったいのガマンしてる?」さわさわっ、つんつん

ミカ
「…………」ポロン、……ポロン

アキ
(黙ってるってことは、効いてるのかな?)コチョコチョ

ミカ
「……っ! ……~~♪」ポポッ、ポロンポロン、……ポロロン

アキ
「ミカ、無理してない?」脇腹コチョコチョ、ツンツン

ミカ
「……それを続けることに、……意味はあるのかな?」ポロン、……ポロ

アキ
「うーん、意味……。ミカのいってることの方が意味わからないから、ちょっと仕返ししてみようかなって」腋サワッ、脇腹グリグリ

ミカ
「……人はすぐ結論を急ぎたがる生き物だからね。行為と結果が近ければ近いほど、安心できる。逆に、結果がすぐに出ないと、焦ってしまうんだ」ポロ、……ポロロ~ン

アキ
「だからそういうのがわけわかんないのよ!」コチョコチョコチョ

ミカ
「……」ポロ、ポロ、ポローン

アキ
「ミカ?」コチョコチョ

ミカ
「風の声を聞いていたのさ」ポロン、……ポローン

アキ
「だからあ!」コチョコチョ

ミカ
「……そう、風が奏者なら、人は楽器かも知れないね」ポロロン

アキ
「なにいってるの?」

――
―――
――――

 ズンチャ、ズンチャ♪
 ポルカに乗せて、ミカの細い指先が踊る。

「きゃははははははっ!!? ミカっ!! やめ……あぁぁ~~っはっはっはっはっはっは!!?」

 体をIの字に両手足を引き伸ばされ仰向けに横たえさせられたアキ。
 ぺろんと服の裾をめくられ晒されたアキのお腹を、ミカはカンテレを演奏するかのように指で弾いていた。

「ミカぁぁあっはっはっはっはっはっは!! ごめんぃぃっはっはっはっは!!! 調子に乗りすぎたぁぁっはっはははははははは~~!!!」

 ミカは澄ました表情でアキのお腹をくすぐり続ける。
 さきほどくすぐられた報復なのは明らかだ。
 アキはお下げの髪の毛をぶんぶんと左右に振り回して大笑いしている。

「おねがぁっはははっはっは!!? ミカぁぁあはははははははは、反省してるっ!! 反省してるからぁあっはははっはあはっはは!!!」

 アキが目に涙を浮かべて謝罪しても、ミカの演奏は止まらない。
 カンテレの演奏を日課にしているためか、ミカの指先の動きはしなやかだった。

「あぁぁあっはっはっはっはっは~~、ちょっとおおおおおはっはっはっはっは!? 聞いてるうううっはっはっははっはっは!!! もぅ勘弁してぇええっはっはっはっはは~~!!」

 アキの体は、時にカンテレ、時にアコーディオンを演奏するように指を這わされた。
 カンテレのパートはお腹を両手でくすぐられる。
 アコーディオンのパートは、片手五本の指で足の裏を弾かれた。

「ひあぁあっははっはっははっはっは~~!!!? ちょっとおおおおおおっはっはっはっはっはは!!! アコーディオンのメロディながいぃいっひっひっひっひ~~~!!!」

 演奏中のとあるポルカは、アコーディオンの見せ場が多い。
 スケールのために指を激しく上下移動を繰り返させられるのは、アキにとって地獄だった。

「かあああっはっはっはっはっはっはっは!!! おわってぇぇぇえっはははっはっははは!! ごめんっぁぁははっはっははごめんていってるのにぃぃぃっひっひっひっひ!!!」

 足の指をびくびくと震わせて大笑いするアキ。
 約三分間の演奏で、アキはすっかり意気消沈してしまった。

「……ひぃぃ、ひぃ、ミカぁぁ……、やりすぎだよぉ……」

 全身汗だくになって、目に涙まで浮かべているアキに、ミカは言い放つ。

「今日の風は、アンコールを所望しているようだよ」ポロロ~ン


(完) 


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 個人的に、継続ちゃんはこのぐらいのバランスが好みかも。
 ちょうど追加上映期間と被ったのは偶然です^p^








愛しの彼はくすぐりフェチ ♯5

 日曜日。
 村田綾香は予定通り、石川保奈美を先輩の家に連れ込んだ。
 ベッドの上でIの字に拘束された保奈美は戸惑いを隠せないようだった。
「えっ……ええっ!? 綾香ちゃん? 奈美ちゃん?」
 ミニスカートに革ジャケット姿。生足である。彼女はブーツを素足で履いていたのだ。
 奈美は保奈美の蒸れた足をくすぐるのが、少し楽しみだった。
 綾香は申し訳なさそうに眉をひそめている。
「さ、綾香ちゃん。はじめるんだ」
 先輩はすでに撮影を始めていた。
 しぶる綾香。
「いいのか? あの動画を公開されても」
 先輩の脅しに、身震いした綾香はそっと保奈美の身体へ手を伸ばした。
「ごめんなさい……石川さん」

「えっ……何っ、綾香ちゃ――きゃはぁっ!?」 

 保奈美は、綾香の指先が脇腹に触れると同時に声を上げた。
 綾香はびくっと手をひっこめた。
「綾香ちゃん、何やってるんだ。続けるんだ」
 先輩の言葉におびえながら綾香は再び手を伸ばす。

「ちょっ、ちょっと! 綾香ちゃんやめっ――きゃはははっ」

 保奈美の脇腹の横で、ちょこちょこと小刻みに指先を動かし始めた。

「くひひひっ……やはっ、なっ! やめて! やめてよぉ! ふくひひ……っ」

 保奈美は眉をしかめて声を荒げる。
 必死に耐えている様子。
 奈美は、自分もくすぐりたくてうずうずしていた。
「まだまだ手つきがぎこちないな。奈美。お手本を見せてやれよ」
 奈美は待ってましたと、さっそく保奈美の足下へ移動した。

「くふっ……やっ!! 奈美ちゃん……!? 何っ、これ、どういうこと!!?」

 歯を食いしばりながら、怒気を露わにする保奈美。
 奈美は無視して、保奈美の両足の裏を人差し指でほじくり始めた。

「くひひひひひひひっ!? ……んふふ、ひひ、――ふはっはっはっはっはっはっはっはやめてぇぇ~~~!!!」

 保奈美は一瞬耐える素振りを見せたが、蒸れた足の裏のくすぐったさには耐えきれなかったのか大笑いを始めた。

「奈美ちゃやぁぁあ~~っはっはっはっは!! 何するのぉぉ~~ひっひっひっひっひっひぃぃ!!」

 可愛らしい声を押しつぶすようにして叫ぶ保奈美。
 足の指はぐねぐねともがき苦しむように蠢いている。

「ごめん……ごめん……」
 つぶやきながら、綾香は保奈美の腋の下をくすぐる。

「ひゃははははははは!? やめてっ!! あやかちゃぁぁあんひひひっひひっひひ!!」

 たった二本の指に翻弄されてくねくねとよじれる保奈美の素足は見ていて痛快だった。
 奈美は指を増やし、ガリガリとむさぼるように保奈美の足の裏をくすぐった。

「ぎゃぁぁっははははっははははははっは!! ふひゃぁぁあひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 保奈美は泣き叫んだ。
 奈美は楽しかった。

 保奈美は足の指の間に汗をかいていた。
 そこへ指をつっこみ、ずるずると滑らせるように動かした。

「えっへっへっへっへへへへひひひひひひひひぃぃ~~ひっひっひっひやぁぁああ~~~!!!」

 保奈美はびくびくと身体をよじって笑う。
 綾香もだんだんくすぐる力加減がわかってきたようで、指の動きが激しくなっている。
 済まなそうな顔をしながらも、少し顔が赤い。
 奈美は、綾香に負けていられないと思った。

「やぁあぁあひゃひゃひゃひゃ!!! うひひひぃ~~~っひっひっひっひっひっひっひ!!」

 保奈美は可愛い顔をぐしゃぐしゃにして笑い続けた。
 しばらくして先輩は奈美達のくすぐりをやめさせた。
 釘を刺し、保奈美と綾香を帰す。

(…………)

 奈美は、物足りないと感じていた。

「奈美。だいぶくすぐりが上手くなったじゃないか」
 先輩のお褒めの言葉は、たいして嬉しくなかった。
 欲求不満だったのだ。
「先輩」
「なんだ?」
「桃香のムービー……コピーして、いただけませんか?」

 奈美は、思い至った。
『こないだはごめん。ちゃんと謝りたいから、今から遊びに行って良い?』
 桃香はきっと許してくれる。
 そうしたらまた桃香をくすぐろう。
 抵抗したら、先輩がやったように脅せば良い。
 奈美は、桃香をくすぐりたくて仕方が無かった。
 今すぐ、くすぐりたくて、仕方が無かった。


(完)


♯0 ♯1 ♯2 ♯3 ♯4 ♯5


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 晒そう企画の『ストーカー』を原作にした、リメイク第二弾。
 ひとまず完結です。
 今回はIの字拘束にこだわってみました。
 揃えられた足。くねくねと身をよじる様。魅力がいっぱいです。

 今回より、オリジナル作品完結ごとに満足度アンケートを設けます。
 読者の方が気軽に参加できる機能が欲しかった! 奮ってご参加ください!










愛しの彼はくすぐりフェチ ♯4

 調査の結果、石川保奈美は、日曜日に六組の村田綾香(むらた あやか)と映画に行く約束があることが判明した。
 幸い奈美は、選択授業で綾香と面識があった。
 彼女の性格は多少分かっていた。
 気が弱くて従順。
 奈美は先輩に、綾香を強制的に協力させて、日曜に保奈美をくすぐる計画を提案した。

「な、何するつもりですか……?」
 土曜日。
 奈美は部活を終えた綾香を拉致して、先輩の家に連れ込んだ。
 ベッドの上でIの字に拘束された綾香は不安そうに眉を寄せている。
 セミロングの髪に童顔。
 制服のブレザーがよく似合っている。
「奈美。俺の趣味がわかってるじゃないか。こんな可愛い子なら是非協力を仰ぎたいな」
 先輩は、好みの女子が一人余分にくすぐれるということで喜んでいるようだった。
「え……っ」
 先輩は、恐怖に身を震わせる綾香のブレザーのボタンを外した。
「いや……っ! 後背さん……助け――」
 綾香が言い終える前に、先輩の指がワイシャツの綾香の腋の下へつっこまれた。

「うひゃっはっ!!?」

 綾香は敏感だったようで、身体が上下にびくんと波打った。
 そのままこちょこちょと先輩は指を綾香の腋の下で動かした。

「いひゃっはぁぁぁははははははは!!! うふぇへへへへへっへへっへ、ひぃぃ~~っひっひひひひひひひひひひひひひ!!!?」

 おとなしくておっとりとしているイメージの綾香のバカ笑いに、奈美は驚いた。
 腋の下をくすぐられて、身体を引きちぎらんばかりに左右に激しくねじって笑う。

「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃやめてぇぇ~~~ふひぇひぇへへへへへへへへへ!!!!」

 先輩の指が綾香の腋の下で激しく動き回る。
「奈美。何をぼーっとしているんだ? 奈美も手伝えよ」
「あ、はい」
 奈美は綾香の珍しい表情に釘付けになっていた。
 足下へ移動して、綾香のスクールソックスをつま先から引っこ抜いた。
 足の裏は少し汗をかいている。
 もう罪悪感などなかった。
 上半身のくすぐったさに、悲鳴を上げ続ける綾香。
 呼応するように足の指が激しく動いていたので、奈美はその指をがっしりとつかみ押さえつけた。
 反らして、ぴんと張った足の裏を、がりがりと掻きむしる。

「あひゃぁあ~~ひゃひゃひゃひゃ!!!? あぎゃあははははははははははははははダメぇえぇえぇへへへへへへへへ!!!」

 綾香は敏感だった。
 奈美は自分の指の動きに合わせ、悶え、叫び、笑い声を上げる綾香の様子に満足感を覚えた。

「ふぇぇえひゃひゃひゃひゃ!! うしゅひひひひひ、後背さんやめてぇ~~~ひぇひゃははははははははは!!」

 少し指の動きを変化させるだけで、綾香はおもしろいように反応する。
 しばらくくすぐっていて、奈美は、綾香の弱点を見つけた。

 足の指の間だ。

 奈美は縮こまる綾香の足の指を無理矢理押し広げ、自分の人差し指をその指間へグリグリとねじこんでいった。

「うぎゃぁぁあひゃひゃひゃふふぇへへへへへへへへへへ、あきゃきゃきひゃひゃひゃひゃぁ~~っ!!!」

 綾香は泣き叫ぶ。
 奈美はくすぐりながら、綾香の反応を見たくなった。

「ふひぇひぇひぇひぇ!!! ひぎぃぃぃ~~っひっひっひっひあがぁぁああっはっはっはっはっは!!!」

 綾香は鼻水を垂れ流し口周りを涎でべとべとにしながら、舌を出して笑っていた。
 ひどい顔だった。
 先輩にムービーを撮られていた。
 奈美は満足した。

 解放されても、綾香は立ち上がれなかった。
 口を半開きにして頬を引きつった表情で、へらへらしている。
「綾香ちゃんいいか? この動画をネットにアップロードされたくなかったら……」 
 先輩は動画を綾香に見せた。

『あきゃぁぁあああ~~っははははははひあぃはぃひひゅふふふふふふふ!!!?』

 綾香は自分のとんでもない表情を見せつけられて、小刻みに首を振る。
「明日、石川保奈美ちゃんをこの家へ連れてくるんだ。いいね?」


♯0 ♯1 ♯2 ♯3 ♯4 ♯5


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 晒そう企画の『ストーカー』を原作にした、リメイク第二弾!
 
累計PV数
メールフォーム

名前
メール
本文
最新コメント
  • ライブドアブログ