「犬と猫、おまん、どっちが好きぜよ?」
「おいは犬でごわす」
「我が輩は猫である」
「はん。猫のなにがいいもんか」
「それはこちらの科白。犬なんぞ、まとわりついてウザったいだけだろうに」
「なにおう?」
「やるか」
「まぁまぁ喧嘩はやめようぜよ」
「「お前が振った話だ!」」
世も末。
犬派と猫派の対立は激化の一途をたどっていた。
まさに一触即発。
その激しさたるや、歴史上最悪の全面戦争キノコたけのこ合戦を彷彿とさせるほど。
犬派と猫派の全面戦争はもはや避けられない。
とある猫派の過激集団は、時勢を見切るや、いちはやく行動を開始した。
○○○
そこは数年前に廃校となった学園艦だった。
「ななっ、なぜ私をこんな場所へ!?」
赤青カラフルなコンビニ制服に身を包んだ少女。
秋山優花里は、X字拘束台の上で、両手両足を大きく広げ仰向けに拘束されていた。
手首足首、腰をベルトで縛り付けられている。
彼女の周囲に男数名。猫派の過激集団であった。
「大洗の犬め! 学園艦を行ったり来たり、こそこそと嗅ぎまわりおってからに! 貴様のような奴がいるから無駄な争いが絶えないのだ!」
男の一人が言うと、優花里は目を見開く。
「なにをおっしゃっているのですか! 試合前の偵察行為は戦車同連盟の公式ルールブックで認められています! それをこんな場所へ拉致するなんて! 試合まで日がないんです! 私は西住殿のために一日でも早く多くの情報を仕入れ持ち帰らなければ――」
「黙れい!」
優花里が早口で弁明をまくしたるのを、男はつっぱねた。
「犬みたいにキャンキャンと、露骨に忠誠心をアピールすな! ウザったい! ……こんなのの何が良いのか、犬派連中の気が知れぬ」
「……犬派? なんのことですか?」
優花里の質問は無視され、
「犬は我々が駆逐してやる! 覚悟せい!」
「え、……犬って、いったいどういう――ぅううううう!!?」
優花里は突然の刺激にびくんと身体を仰け反らせた。
男達数名は、無防備に広げられた優花里の身体中をくすぐりはじめたのだ。
「あは、っあははははははははははっ!!!? な、なななあっ、なんですかぁあああはははははははははははは!!!」
腋の下、お腹、腿から足の裏まで数十本の指が這い回る。
腋の下を人差し指でほじくられたり、脇腹を揉みほぐされたり、ソックス越しの足の裏を爪でしごかれたり……。
男達は他人の身体をくすぐることに慣れているようだ。
「あははははははははははっ!! やめっ、くすぐったいですよおおお~~ははははははははははは!!!」
優花里は大口を開け、涙を流して笑っていた。
首を大きく左右に振って、四肢をびくびくと震わせる。
優花里は幼少期から友だちが少なくスキンシップに慣れていないせいか、くすぐりにまったくと言って良いほど耐性がなかった。
さらに年頃の敏感な身体に、男達のごつい指。
優花里にはあまりにも強すぎる刺激だった。
「くああああはははははははははは!!? くるしっ、なんでっ……はっはっは、こんなっ……笑いがとまらないぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」
優花里は上下左右にがくがく顔を揺らして大笑いする。
「ほら! 犬はこうされると喜ぶんだろう!?」
そう言って、優花里の腹あたりをくすぐっていた男が、優花里の服の前ボタンを外し、お腹を直にくすぐりはじめる。
「ひああぁあぁっはっはっはっはっはっは!!? 息がぁああああくるひぃいっひっひっひっひっひっひ!!!」
「わしゃわしゃされると嬉しいか!!? 嬉しいかぁぁああ!!?」
男は恫喝しながら、わしゃわしゃヘソを掻き回すようにくすぐった。
「うひぃいひっひっひっひっひっひ、嬉しくないですうううっははっははっははっはっはっは!!!」
優花里の足元。いつの間にかソックスが脱がされ素足にされていた。
右足、左足に一人ずつ男がしゃがみ、それぞれ足の裏をくすぐっている。
人差し指と中指を立てて、爪で足の裏の皮膚をえぐるように。
あるいは、土踏まずのアーチを指の腹でなで回すように。……
「あひぃいい~~ひひひひっひひいひひひひ!!? あはっはっはっはっはっはっはっは!!! やめっ、くすぐらないでぇえあはははははははははは!!!」
優花里の足の指は、くすぐったさのあまり、ビクビクと生き物のように激しく蠢いていた。
「犬は走り回るから疲れてるんだろおお!!? 足つぼをゴリゴリマッサージしてやるよお!」
「あぐはっ、はっはっはっはっはっはっはっは!!? ひぃいいいいい痛いぃいっひひひひひひひひひひひひひ~~!!!」
優花里は息をつくまもなくくすぐられ続け、やがて失神した。
(完)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)
こんばんは。ertです。
西住殿! 追加上映~5/31の支援ssであります!
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「なにおう?」
「やるか」
「まぁまぁ喧嘩はやめようぜよ」
「「お前が振った話だ!」」
世も末。
犬派と猫派の対立は激化の一途をたどっていた。
まさに一触即発。
その激しさたるや、歴史上最悪の全面戦争キノコたけのこ合戦を彷彿とさせるほど。
犬派と猫派の全面戦争はもはや避けられない。
とある猫派の過激集団は、時勢を見切るや、いちはやく行動を開始した。
○○○
そこは数年前に廃校となった学園艦だった。
「ななっ、なぜ私をこんな場所へ!?」
赤青カラフルなコンビニ制服に身を包んだ少女。
秋山優花里は、X字拘束台の上で、両手両足を大きく広げ仰向けに拘束されていた。
手首足首、腰をベルトで縛り付けられている。
彼女の周囲に男数名。猫派の過激集団であった。
「大洗の犬め! 学園艦を行ったり来たり、こそこそと嗅ぎまわりおってからに! 貴様のような奴がいるから無駄な争いが絶えないのだ!」
男の一人が言うと、優花里は目を見開く。
「なにをおっしゃっているのですか! 試合前の偵察行為は戦車同連盟の公式ルールブックで認められています! それをこんな場所へ拉致するなんて! 試合まで日がないんです! 私は西住殿のために一日でも早く多くの情報を仕入れ持ち帰らなければ――」
「黙れい!」
優花里が早口で弁明をまくしたるのを、男はつっぱねた。
「犬みたいにキャンキャンと、露骨に忠誠心をアピールすな! ウザったい! ……こんなのの何が良いのか、犬派連中の気が知れぬ」
「……犬派? なんのことですか?」
優花里の質問は無視され、
「犬は我々が駆逐してやる! 覚悟せい!」
「え、……犬って、いったいどういう――ぅううううう!!?」
優花里は突然の刺激にびくんと身体を仰け反らせた。
男達数名は、無防備に広げられた優花里の身体中をくすぐりはじめたのだ。
「あは、っあははははははははははっ!!!? な、なななあっ、なんですかぁあああはははははははははははは!!!」
腋の下、お腹、腿から足の裏まで数十本の指が這い回る。
腋の下を人差し指でほじくられたり、脇腹を揉みほぐされたり、ソックス越しの足の裏を爪でしごかれたり……。
男達は他人の身体をくすぐることに慣れているようだ。
「あははははははははははっ!! やめっ、くすぐったいですよおおお~~ははははははははははは!!!」
優花里は大口を開け、涙を流して笑っていた。
首を大きく左右に振って、四肢をびくびくと震わせる。
優花里は幼少期から友だちが少なくスキンシップに慣れていないせいか、くすぐりにまったくと言って良いほど耐性がなかった。
さらに年頃の敏感な身体に、男達のごつい指。
優花里にはあまりにも強すぎる刺激だった。
「くああああはははははははははは!!? くるしっ、なんでっ……はっはっは、こんなっ……笑いがとまらないぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」
優花里は上下左右にがくがく顔を揺らして大笑いする。
「ほら! 犬はこうされると喜ぶんだろう!?」
そう言って、優花里の腹あたりをくすぐっていた男が、優花里の服の前ボタンを外し、お腹を直にくすぐりはじめる。
「ひああぁあぁっはっはっはっはっはっは!!? 息がぁああああくるひぃいっひっひっひっひっひっひ!!!」
「わしゃわしゃされると嬉しいか!!? 嬉しいかぁぁああ!!?」
男は恫喝しながら、わしゃわしゃヘソを掻き回すようにくすぐった。
「うひぃいひっひっひっひっひっひ、嬉しくないですうううっははっははっははっはっはっは!!!」
優花里の足元。いつの間にかソックスが脱がされ素足にされていた。
右足、左足に一人ずつ男がしゃがみ、それぞれ足の裏をくすぐっている。
人差し指と中指を立てて、爪で足の裏の皮膚をえぐるように。
あるいは、土踏まずのアーチを指の腹でなで回すように。……
「あひぃいい~~ひひひひっひひいひひひひ!!? あはっはっはっはっはっはっはっは!!! やめっ、くすぐらないでぇえあはははははははははは!!!」
優花里の足の指は、くすぐったさのあまり、ビクビクと生き物のように激しく蠢いていた。
「犬は走り回るから疲れてるんだろおお!!? 足つぼをゴリゴリマッサージしてやるよお!」
「あぐはっ、はっはっはっはっはっはっはっは!!? ひぃいいいいい痛いぃいっひひひひひひひひひひひひひ~~!!!」
優花里は息をつくまもなくくすぐられ続け、やがて失神した。
(完)
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こんばんは。ertです。
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