『指でくすぐった相手を虜にする程度の能力』を手に入れた博麗霊夢(はくれい れいむ)は、紅魔館へ向かっていた。
道中、大きなリボンをつけた人食い妖怪を見かけた。
「そーなのかー」
ルーミアだ。脳天気に腕を左右に広げ、ふわふわと浮遊している。発している言葉はおそらく意味がない。彼女は足りない子なのだろう。
「なのかー♪ なのかー♪」
ルーミアは上機嫌の様子だった。
黒いスカートをなびかせて、きゃっきゃとはしゃぐ姿は愛くるしい。
霊夢は、ルーミアの姿をぼんやりと眺めているうちに、無性に彼女をくすぐりたくなった。
「なのか?」
ルーミアが霊夢に気付き首を傾げる。
霊夢はそんな彼女に向けて、容赦なく夢想封印をぶっ放した。
突然の攻撃をもろに喰らい、ルーミアは声にならない悲鳴を上げて墜落した。
「あ……げほ、げほっ! あんた、なによぅ……いきなり。痛いじゃない」
地面にうつぶせに倒れたルーミアが顔をもたげ霊夢へ抗議する。せっかくおめかしした服はボロボロ。涙目になっている。
霊夢は慈悲の心を持ち合わせていない。
ルーミアの背中に馬乗りになると、両手を彼女の腋の下へ差し込んだ。
「きゃっ!!?」
ルーミアは素っ頓狂な声をあげ、びくんと体を震わせた。
霊夢はそのままわきわきと指を動かした。
「――んあぁあははははははははははっ!!? なにっ、やあぁぁはははははははははははははっ!!!」
途端にバタバタと両手を動かして暴れるルーミア。ケタケタと甲高い声を上げている。
霊夢は彼女の反応の大きさに驚いた。
「うわ。弱すぎ。……まだ軽くくすぐってるだけなのに。雑魚妖怪って弾幕だけじゃなく、くすぐりも弱いのね」
「やめてぇぇええあはははははははあははっ!! くすぐったいよ~~っはっはっはっはっははっはっははっはっは!!!」
ルーミアは涙を流して笑いながら制止を訴えてくる。
霊夢は鼻で笑ってかわし、彼女の腋から脇腹にかけてくすぐってやった。
指先一本でもかなりの反応。よほどのくすぐったがり屋らしい。
指先でくりくりと動かし、弱点を探してみる。
「あぁぁあははははははははっ!!? やだぁぁぁああっ!! やめてぇぇえあははははははははははっ!!!」
「あ、反応良くなった。そう? 横っ腹のところ、両側からぐりぐり押し込まれるのがいいのか」
霊夢は、人差し指を立てて、ルーミアの横っ腹に突き刺すようにして震わせた。
「あひあぁあはははあはははははあはっ!!! ほんとにだめぇぇえぇああああっ!! 笑い死んじゃうよおおおおおあははははははははははははっ~~!!!」
ルーミアは激しく体をよじる。
必死に腕を振り回し、足をばたつかせる。
人食い妖怪らしい大きな牙を剥きだしにして、涎を垂らして笑っている。
「指一本ずつじゃ寂しい? じゃあ、五本ずつに増やしてあげる」
霊夢はさらりと言うと、両手の計十本の指を、ルーミアの脇腹へ突き刺した。
そのままぐにぐにと揉みほぐす。
「うきゃあぁぁああああっはっはっはっははっはっは!!!? ひやぁあぁあああああああっ、だひゃっはっははっはっはっはっはっははははぁぁあ~~!!!」
ルーミアは泣き叫んだ。
バタバタ激しく両足を動かし、馬乗りの霊夢の背中を蹴り上げる。
「痛っ……、チッ……めんどうな足」
霊夢は舌打ちすると、ルーミアの体に馬乗りになったまま体を反転させ、ルーミアの足首を掴んで引き寄せる。
靴を脱がし、ぺっと放り捨てる。
次いで、白いソックスもつま先から引っ張り脱がし、ぽいと投げ捨てた。
「……ちょっ!! やだぁ、やめ――」
ルーミアは何をされるのか予想したのか、怯えた声を上げ、暴れ出す。
霊夢は無視して、ルーミアの素足の足の裏をくすぐりはじめた。
「くひゃははははははははっ!!! もうやだっ、……くあぁああっははっはっはっははっはっはっははっははっはは~~~!!!」
爪を立てて足の裏を引っかき回すと、ぴくぴくとくすぐったそうに足の指がもがいた。
ルーミアは大口を開けて笑いしながら、地面を掻きむしって悶えている。
「やめ……あぁぇえぁあはははははっはははっははははっ!!!? なんでこんなことするのぉあおあおあああっははひほひほひはひひひひひひひひ~~!!? へんにゃかんじにぃいあぁああはははははあははははは!!!」
「ふうん。足も弱いんだ。……てか、全身弱すぎ」
霊夢はため息をつきながら、ルーミアの足指の股を広げてほじくる。
「きぃいいあひひひひひひひひひひひひっ!!? そんなとこまでえぇあぁぁぁぁあっはっはっははっははっはっははっは~~!!!」
ルーミアは目を見開いて、笑いながら泡まで吹き始めた。
顔は真っ赤で、全身汗びっしょりである。
(そろそろか……)
霊夢はルーミアをくすぐりながらふんふむと頷く。
『指でくすぐった相手を虜にする程度の能力』の発動には個人差がある。
数名で試したところ、くすぐりに弱い相手ほど、短時間で落とせるらしい。
ルーミアはこれまでに試した相手の中でも最弱だったかもしれない……。
「きゃはははあははあはははははははっ!!! ひあぁああっはははははっははははっははあがぁぁああああああ!!!」
ルーミアはゲラゲラ笑いながら、足の指を自ら広げてきた。
彼女の口からはもう制止の声は出てこない。
霊夢がはたと手を止めると、
「ああぁあぁあっ!!」
ルーミアは名残惜しそうに声を荒らげた。
霊夢は立ち上がり、彼女を見下ろす。
ルーミアは霊夢を見上げ、視線を泳がせた。まだ彼女の中で葛藤があるらしい。
しかし、欲望には勝てなかったようで、
「……も、もっと……」
ルーミアは恥ずかしそうに顔を赤らめながら声を絞り出した。
霊夢は満足した。
ついさっきまで嫌がっていたはずの相手のひれ伏す姿を見るのは、気分が良い。それが可愛い妖怪ならなおさらである。
霊夢は彼女の頭を足蹴にして、
「なに? 聞こえないんだけど。ちゃんとお願いできないなら、もうやらない」
あえて冷徹な口調で言い放つ。
霊夢の言葉に、ルーミアは絶望的な表情を浮かべ、涙目になった。
霊夢はそんな彼女の表情を見て、ぞくぞくと高揚感を覚えた。
ルーミアは泣きそうな表情で「あう……あう……」とどもる。
「なに? あんたは私に何をして欲しいの? はっきり言いいなさい」
霊夢が促すと、ルーミアは意を決したように目をつぶり、
「お、お願いします! どうか、私を……、くすぐって……っ!」
顔は真っ赤。目尻に涙が浮かんでいる。恥じらう表情は、実にかわいらしい。
霊夢は興奮した。
ご褒美に、全裸に剥いてくすぐり犯してやった。
(完)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)
こんばんは。ertです。
くすぐりたい東方キャラ投票で割と票数を稼いでいた人食い妖怪。
『東方紅魔郷@上海アリス幻樂団』より、ルーミアさんです。
ナチュラルに好きなキャラです。くすぐりたくなる服装デザイン。
弾幕に関しては、歴代一面ボス最弱は揺るがないと思います。
道中、大きなリボンをつけた人食い妖怪を見かけた。
「そーなのかー」
ルーミアだ。脳天気に腕を左右に広げ、ふわふわと浮遊している。発している言葉はおそらく意味がない。彼女は足りない子なのだろう。
「なのかー♪ なのかー♪」
ルーミアは上機嫌の様子だった。
黒いスカートをなびかせて、きゃっきゃとはしゃぐ姿は愛くるしい。
霊夢は、ルーミアの姿をぼんやりと眺めているうちに、無性に彼女をくすぐりたくなった。
「なのか?」
ルーミアが霊夢に気付き首を傾げる。
霊夢はそんな彼女に向けて、容赦なく夢想封印をぶっ放した。
突然の攻撃をもろに喰らい、ルーミアは声にならない悲鳴を上げて墜落した。
「あ……げほ、げほっ! あんた、なによぅ……いきなり。痛いじゃない」
地面にうつぶせに倒れたルーミアが顔をもたげ霊夢へ抗議する。せっかくおめかしした服はボロボロ。涙目になっている。
霊夢は慈悲の心を持ち合わせていない。
ルーミアの背中に馬乗りになると、両手を彼女の腋の下へ差し込んだ。
「きゃっ!!?」
ルーミアは素っ頓狂な声をあげ、びくんと体を震わせた。
霊夢はそのままわきわきと指を動かした。
「――んあぁあははははははははははっ!!? なにっ、やあぁぁはははははははははははははっ!!!」
途端にバタバタと両手を動かして暴れるルーミア。ケタケタと甲高い声を上げている。
霊夢は彼女の反応の大きさに驚いた。
「うわ。弱すぎ。……まだ軽くくすぐってるだけなのに。雑魚妖怪って弾幕だけじゃなく、くすぐりも弱いのね」
「やめてぇぇええあはははははははあははっ!! くすぐったいよ~~っはっはっはっはっははっはっははっはっは!!!」
ルーミアは涙を流して笑いながら制止を訴えてくる。
霊夢は鼻で笑ってかわし、彼女の腋から脇腹にかけてくすぐってやった。
指先一本でもかなりの反応。よほどのくすぐったがり屋らしい。
指先でくりくりと動かし、弱点を探してみる。
「あぁぁあははははははははっ!!? やだぁぁぁああっ!! やめてぇぇえあははははははははははっ!!!」
「あ、反応良くなった。そう? 横っ腹のところ、両側からぐりぐり押し込まれるのがいいのか」
霊夢は、人差し指を立てて、ルーミアの横っ腹に突き刺すようにして震わせた。
「あひあぁあはははあはははははあはっ!!! ほんとにだめぇぇえぇああああっ!! 笑い死んじゃうよおおおおおあははははははははははははっ~~!!!」
ルーミアは激しく体をよじる。
必死に腕を振り回し、足をばたつかせる。
人食い妖怪らしい大きな牙を剥きだしにして、涎を垂らして笑っている。
「指一本ずつじゃ寂しい? じゃあ、五本ずつに増やしてあげる」
霊夢はさらりと言うと、両手の計十本の指を、ルーミアの脇腹へ突き刺した。
そのままぐにぐにと揉みほぐす。
「うきゃあぁぁああああっはっはっはっははっはっは!!!? ひやぁあぁあああああああっ、だひゃっはっははっはっはっはっはっははははぁぁあ~~!!!」
ルーミアは泣き叫んだ。
バタバタ激しく両足を動かし、馬乗りの霊夢の背中を蹴り上げる。
「痛っ……、チッ……めんどうな足」
霊夢は舌打ちすると、ルーミアの体に馬乗りになったまま体を反転させ、ルーミアの足首を掴んで引き寄せる。
靴を脱がし、ぺっと放り捨てる。
次いで、白いソックスもつま先から引っ張り脱がし、ぽいと投げ捨てた。
「……ちょっ!! やだぁ、やめ――」
ルーミアは何をされるのか予想したのか、怯えた声を上げ、暴れ出す。
霊夢は無視して、ルーミアの素足の足の裏をくすぐりはじめた。
「くひゃははははははははっ!!! もうやだっ、……くあぁああっははっはっはっははっはっはっははっははっはは~~~!!!」
爪を立てて足の裏を引っかき回すと、ぴくぴくとくすぐったそうに足の指がもがいた。
ルーミアは大口を開けて笑いしながら、地面を掻きむしって悶えている。
「やめ……あぁぇえぁあはははははっはははっははははっ!!!? なんでこんなことするのぉあおあおあああっははひほひほひはひひひひひひひひ~~!!? へんにゃかんじにぃいあぁああはははははあははははは!!!」
「ふうん。足も弱いんだ。……てか、全身弱すぎ」
霊夢はため息をつきながら、ルーミアの足指の股を広げてほじくる。
「きぃいいあひひひひひひひひひひひひっ!!? そんなとこまでえぇあぁぁぁぁあっはっはっははっははっはっははっは~~!!!」
ルーミアは目を見開いて、笑いながら泡まで吹き始めた。
顔は真っ赤で、全身汗びっしょりである。
(そろそろか……)
霊夢はルーミアをくすぐりながらふんふむと頷く。
『指でくすぐった相手を虜にする程度の能力』の発動には個人差がある。
数名で試したところ、くすぐりに弱い相手ほど、短時間で落とせるらしい。
ルーミアはこれまでに試した相手の中でも最弱だったかもしれない……。
「きゃはははあははあはははははははっ!!! ひあぁああっはははははっははははっははあがぁぁああああああ!!!」
ルーミアはゲラゲラ笑いながら、足の指を自ら広げてきた。
彼女の口からはもう制止の声は出てこない。
霊夢がはたと手を止めると、
「ああぁあぁあっ!!」
ルーミアは名残惜しそうに声を荒らげた。
霊夢は立ち上がり、彼女を見下ろす。
ルーミアは霊夢を見上げ、視線を泳がせた。まだ彼女の中で葛藤があるらしい。
しかし、欲望には勝てなかったようで、
「……も、もっと……」
ルーミアは恥ずかしそうに顔を赤らめながら声を絞り出した。
霊夢は満足した。
ついさっきまで嫌がっていたはずの相手のひれ伏す姿を見るのは、気分が良い。それが可愛い妖怪ならなおさらである。
霊夢は彼女の頭を足蹴にして、
「なに? 聞こえないんだけど。ちゃんとお願いできないなら、もうやらない」
あえて冷徹な口調で言い放つ。
霊夢の言葉に、ルーミアは絶望的な表情を浮かべ、涙目になった。
霊夢はそんな彼女の表情を見て、ぞくぞくと高揚感を覚えた。
ルーミアは泣きそうな表情で「あう……あう……」とどもる。
「なに? あんたは私に何をして欲しいの? はっきり言いいなさい」
霊夢が促すと、ルーミアは意を決したように目をつぶり、
「お、お願いします! どうか、私を……、くすぐって……っ!」
顔は真っ赤。目尻に涙が浮かんでいる。恥じらう表情は、実にかわいらしい。
霊夢は興奮した。
ご褒美に、全裸に剥いてくすぐり犯してやった。
(完)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)
こんばんは。ertです。
くすぐりたい東方キャラ投票で割と票数を稼いでいた人食い妖怪。
『東方紅魔郷@上海アリス幻樂団』より、ルーミアさんです。
ナチュラルに好きなキャラです。くすぐりたくなる服装デザイン。
弾幕に関しては、歴代一面ボス最弱は揺るがないと思います。