くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

2017年03月

くすぐりボルボックが幻想入り #29

29

 マヨヒガ。

霊夢
「くすぐりボルボック?」

阿求
「はい、日本神話上の妖怪で、笑いの神が生み出したとされています。くすぐりボルボックとヤマトの神々との大戦は、千五百年ほど前までは口承文学として存在していたらしいのですが、それも途絶え、現代では個人編纂の古文書の一部にほんの少し情報が残っている程度です。よほどの長寿妖怪かマニアでないと、存在すら知らない妖怪でしょう」

魔理沙
「神話なのに、くすぐりボルボックって洋風な名前なんだな」

阿求
「……。……そのくすぐりボルボックですが『父なる力によりて封ぜられき』という一文でくくられています」

魔理沙
「あ、そこ触れるのタブーですか。りょーかいデース」

霊夢
「『父なる力』……抽象的ね。でも、その正体さえ掴めれば、勝機があるわね」


「ええ。それは、遙か昔から外の世界に存在し、かつ未だ幻想入りしていない力」

霊夢
「そんなもの、ある?」


「……わからない?」

霊夢
「うん?」

阿求
「いにしえより天変地異は神の力によってもたらされているものと伝えられています。自然を司るそれぞれの神にはもちろん性別がありまして……」

魔理沙
「……ああ、父って」


「幻想郷にない最も大きな外の力……。私がスキマを作るから、霊夢は端を持って引っ張ってくれる? あなたぐらいの能力がないと、幻想郷中の空は覆えないから」

霊夢
「待って。私だけピンと来てないんだけど……」

・・・

 幻想郷全域が大雨に見舞われる。
 雨に打たれくすぐりボルボックは断末魔を上げ、しなびてゆく。
 次々と解放される妖怪達。

・・・

霊夢
「うん、しょっぱい……なるほどね。遙か昔から外の世界にあって幻想入りし得ない力……海の力、ね。ただ海が父性ってあんまりピンとこないんだけど」

魔理沙
「海を治めるよう命じられた素戔嗚尊だっけ、が男神ってこと由来らしいぜ……よく知らないけど。こんなに広いスキマ作って、外の世界の海底と繋げるなんて、スキマ妖怪様々だな」

 霊夢、スキマの端を持って広げながら、下界の様子を眺め、ため息をつく。

霊夢
「……異変が起きたら、まずは阿求か紫から情報仕入れろって教訓ね」



(完)



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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ト書きシリーズこれにて完結です!
 「触手系モンスターの弱点が海水」というネタを幻想入りさせたくて書き始めたら結構の量になってしまいました。お付き合いありがとうございました。


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くすぐりボルボックが幻想入り #28

28

 霧の湖。河口付近。

チルノ
「ぎゃぁぁあぁああ゛あ゛ははははははははあばばばばばばばば!!!」

大妖精
「だっひゃっひゃっひゃひゃっひゃひゃふぎゃぁ゛ぁぁ゛あああ゛~!!」

 チルノと大妖精が、触手に体中をこねくり回され笑い転げている。

 そんな二人を傍目に、霊夢と魔理沙あり。
 魔理沙、カプセルから取り出した紙片を眺め、悔しそうに顔をしかめる。

魔理沙
「にとりもやられちまったか……あいつが無事ならこっちの戦力もまだなんとかなると思ったんだけどな……」

霊夢
「それでも、彼女が残してくれた情報はありがたいわ。幻想郷の攻撃がすべて効かないとなると――」

魔理沙
「外の世界の武器か……香霖堂にあるかな」

霊夢
「いや、外の世界と幻想郷の事情を確実に把握してる阿求のところへ行きましょう。ていうか、香霖堂にはあんまり今は行きたくないというか……」

魔理沙
「ん? なんでだ?」

霊夢
「想像して。もし香霖堂があの藻に襲われていたら……」

魔理沙
「……ああ。たしかに、こーりんの濡れ場は……っ///」

霊夢
「なんでちょっと顔赤らめてるのよ」

魔理沙
「いやいやっ! 賢明な判断だと思うぜ! ……人間の里か。稗田阿求、無事だといいけどな」


「心配には及ばないわ」

魔理沙
「うぉう!?」

 空間に亀裂が走り、ひょっこりと紫が顔を出す。

霊夢
「あら紫、いいところに」


「稗田阿求は保護したわ。私もこれを見つけたからね」

 紫、懐からガチャガチャカプセルを取り出す。


「この遺言のおかげで、稗田阿求の救出こそがこの異変解決の肝であることが判明。一手遅れていれば、稗田阿求が奴らに吸収されて、幻想郷は壊滅していたでしょうね。河童様々よ……。そして霊夢。あなたが無事でいてくれてよかった。マヨヒガにいらっしゃい。あそこなら特殊な結界が張ってあるから安全よ」

魔理沙
「『マヨヒガ』って書いて『まよいが』って読むんだZE☆」



(つづく)



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くすぐりボルボックが幻想入り #27

27

 人間の里。稗田家。
 家の中に侵入した十数体のボルボックによって、くすぐり犯される稗田阿求。

阿求
「ふひゅひひひひぇひえぃひえいへいえいひひひひぃ!!!」

 部屋の中央で、宙づり大の字で触手に拘束されている。
 着物の裾から侵入した触手が阿求の素肌をくすぐる。
 足袋は脱がされ素足にされ、袴もずり落ちている。

 廊下には、力尽きた小鈴が白目を剥いて倒れている。

阿求
「ひゅぃいいいひひひっひっひひっひ……誰かぁぁ、助けてぇぇひっひっひひひっひっひ~~!!!」

 阿求が泣き叫ぶ。
 そんな折、部屋の空間がぼんやりと歪んでいく。

 ぐにゃり。

 空間に切れ目が入り、スキマが出現。八雲紫がひょっこりと顔を出す。


「あら、捕まってたの? ……それでも、まだ、元気そうね。よかったわ。無事でいてくれて」

阿求
「ひひゃぁぁあっはっはっはははっ!!? やひひひひ、紫しゃまっ!!? ふひゅへひぇひぇひぇひゅ」


「ずいぶんと愉快な笑い声を上げるのね。あなた」

阿求
「ひゃめぇひえぃえぇっへっへっへっへ、はじゅかしぃいふひゅひぃへいえいぃひひひひひ!!」


「ね。あなたの博識。力を貸して欲しいの。この妖藻について……」

阿求
「ひゃひいひふへへへへへへ、ひゃう゛ぇれにゃぁぁひあぁ!! 先に助けてぇえひえひえへへへへっ!」



(つづく)



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くすぐりボルボックが幻想入り #26

26

 魔法の森。
 ぶくぶくに巨大化したくすぐりボルボックは、高さ100m近く。
 枝分かれした触手の先端に絡まってくすぐられている森の妖精や妖怪達。

妖夢
「ぎぎぎぎひひひひひひひっ!!? ひぎぃいいい゛い゛ぃぃいい~~!!」

鈴仙
「あばばばばばだひゃぁぁぁっひゃっひゃっひゃっひゃ~~!?」


「に゛い゛ぃ゛ぃぃっひっひっひ、はぎゃぁぁあぁひひぇひぇひぇ!!」

萃香
「ぎゃはっはっはっはっはっはっ、んがががががががが!!」

 そして、その中心部では、

神奈子
「おほぉお~~ぼぼぼぼ、あがぁあぁひょひょひょあっぁあひあ゛あ゛ぁあぁぁあ~~!!!」

諏訪子
「ひがゃぁぁあ゛ぁ゛あぁぁあ~~ひゃひゃひゃひゃっ、ふぎぃいいひひひひひひひ~~!!!」

早苗
「あぎゃあぁぁああはははは、げひゃひゃひゃひゃひゃはぎぃぃぃい~~~へえへへへえへ!!!」

 神奈子、諏訪子、早苗が、ほとんど裸のようなボロボロの姿で触手にくすぐられている。
 それぞれ体がボルボックの本体にめり込んで、まるで一体化しているように見える。

・・・

 その様子を上空から眺める霊夢と魔理沙。

魔理沙
「想像以上にひどいな……」

霊夢
「私達は急いで雲の上まで避難してたからよかったものの……地上はほとんど全域がやられてるみたいね。爆発の時に外に出ていて、細胞片を浴びた連中は全滅。屋内でやり過ごした連中も、再生した妖藻に次々と餌食になってる」

魔理沙
「これからどうするんだ? 助けに行っても返り討ちに遭う未来しか見えないぜ……」

霊夢
「奴ら妖藻の弱点を探す。弾幕が効かない以上、なんらかの方法を模索しないと」



(つづく)



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くすぐりボルボックが幻想入り #25

25

 博麗神社。
 虫かごの中で、鼻歌を歌っている少名針妙丸。

針妙丸
「霊夢マダカナー♪ ……ん?」

 ふと顔を上げた先。
 縁側から、どろりと緑黒い触手が部屋の中に入り込んでくる。

針妙丸
「ひ……っ??」

 触手をくねらせて虫かごに近づいてくるボルボック。大きさは人間大程度もある。

針妙丸
「や、やだっ! なにあれ!? 怖いっ!!! 霊夢、助けて!!」

 触手がぐにゃりと虫かごにへばりつく。

針妙丸
「やだっ!!!」

 ぶにゅり。

 しかし、虫かごの格子は狭すぎて通り抜けられない様子。

針妙丸
「……ほっ。と、通れない?」

 針妙丸が安堵のため息をつく。
 しかし次の瞬間、触手の先端がびろんと無数に分裂する。

針妙丸
「いぃぃっ!!?」

 声にならない悲鳴を上げる針妙丸。
 細く分裂した触手は、かごの格子をやすやすとすり抜け、針妙丸へ襲いかかる。

針妙丸
「嫌ぁあぁああっ!! 嫌ぁぁあっ!! 嫌……あにゃはははははははははっ!!? なにぃぃぃいい~~、やだぁぁあっはっはっははっはっはっははっはっはっはっは~~!!!」

 ぴろぴろと、裁縫糸程度の太さの触手で体中をくすぐられる針妙丸。

針妙丸
「ふみゃあぁぁはっはっはっはっはっはっはあっ!!! 腋いやぁぁぁぁはははははは、そんなとこはいってこないでぇぇぇえあはははははは!!! あはぁぁっん!? あひゃひゃ、足もだめぇぇぇえぇひゃはははははははは~~!!!」

 虫かごが触手に覆い尽くされ、針妙丸の姿は外からまったく見えなくなる。



(つづく)



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