くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

2017年04月

鳥虫精のくすぐり制裁

「嫌ぁぁあ~~っはっはっはっはっはお願いやめてぇぇぇ~~っひぇっひぇいひぇひぃえぇ~~!!!」

 寺子屋の資料室に甲高い笑い声が響いていた。
 声の主はミスティア・ローレライ。
 宿題を忘れてしまったために、慧音にお仕置きを受けているのだ。
 両手両足を縛られ、Iの字に転がされたミスティアは、素足にされた足の裏をガリガリと貪るようにくすぐられていた。

「今度から宿題ちゃんとやってくるか?」
 鬼のような形相で言う慧音。

「やってきましゅぅぅうううひっひひひひっひひっひっやってくるからぁぁぁぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~~!!!」

~~~

「お疲れみすちー」
 数十分に及ぶお仕置きから解放され、資料室を出たところでミスティアは声をかけられた。
 チルノ、大妖精、リグル・ナイトバグの姿があった。
 慧音のお仕置きに苦しめられた面々。
 その日、慧音に復讐するための第一回作戦会議が開かれた。

~~~

「……ん、うん?」

 慧音は目を覚ました。
 自分の置かれた状況が理解できない。

(たしか、遅刻したリグルに罰を与えようとして……)

 資料室に入ったところまでは覚えている。
 見える天井も、どうやら資料室のようだ。

「……なっ!?」

 慧音は自分の体が動かないことに気付く。
 両手両足をまっすぐ引き伸ばした、英語のIの字の状態。
 手首足首は、鎖のように氷付けにされている。

「おはようございます……慧音先生」
「……っ!!」
 慧音はぎょっとした。
 いきなり顔をのぞきこんできたのは大妖精。
 さらに、チルノ、ミスティア、リグルと顔を見せた。

「き、貴様等……! どういうつもりだ! さっさと放せ!」

「先生が悪いんですよ……ことあるごとに私達をくすぐってくるから。一回、どれだけ苦しいか、体で味わってください!」

 言うと大妖精とリグルの二人が、こちょこちょと慧音の上半身をくすぐり始めた。

「あははははっ!!? こらっ、貴様等ぁぁぁ!! やめんかっ……くわっはっはっはっは!!?」

 ビクビクと身をよじって笑う慧音。
「慧音も弱いんじゃん」
「自分が敏感なくせに、よくも私達を」
 ミスティアとチルノは、いつの間にか慧音の足元にしゃがんでいた。
 そこで初めて、慧音は自身の靴と靴下が脱がされ素足にされている事に気付いた。

 ミスティア、チルノの二人が、ワキワキと指を動かし、慧音の足に迫る。

「こらぁぁぁははははは、やっ、やめっ――」

 慧音の制止を聞かず、二人は慧音の足の裏に指を突き立てた。

「ぎゃははははあははあははっ!!! こらぁぁぁやめろぉぉ~~っはっっはっはっはっはは~~!!!」

 途端に甲高い声を上げる慧音。
 顔を真っ赤にして、子供のようにわめき立てる。

「先生……どれだけ苦しいか、わかっていただけますか?」

 大妖精がこちょこちょ慧音の腋の下をくすぐりながら言う。

「わかるっ!! わかるからやめろぉぉ~~~ひゃっはっはっはっはっはっははぁぁあぁっ!!!」

「やめろ? 先生、その口の利き方あってます?」
 リグルは挑発的な表情で、慧音の脇腹を揉みほぐす。

「ぎゃはあははあはははリグルっ!! 貴様ぁぁあっははっはははははふざけるなぁぁはっははっははっはは!!!」

 慧音は激しく髪の毛を振り乱して笑いながら、リグルと大妖精をにらみつけた。
「ひっ……」
「せ、先生……全然状況がわかってないみたいです……」
「手加減することないって!」
「やっちゃおやっちゃお」
 四人は口々に言うと、さらにくすぐりを強めた。

「いやぁぁあっははっっはっはあふぎゃぁぁぁぁおおおおおお前等ぁぁぁあっはっはっははっは~~!!!」

「慧音が反省するまで、やめないからなっ!」

「ぎゃはははははうるさいこのばかぁあぁぁっひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」

「あたし馬鹿じゃないもんっ!」

 チルノは頬を膨らませると、慧音のスカートの中に頭をつっこみ、素肌の内ももをくすぐった。

「やははははははははこらどけぇぇぇひゃははははははははは~~!!!」

 さらに、お腹にまで手を伸ばし、人差し指でおへそを探り当て、くりくりといじり始める。

「うひょほほほほ!!? こらっあぁぁ、そんなところ、あぁぁぁ~~ひゃあぁぁぁあぁひぃぃぃ!!!」

 上半身を大妖精とリグルにこちょこちょとくすぐられ、足の裏をミスティアに爪でガリガリとくすぐられ、素肌のお腹や内ももをチルノにくりくりとくすぐられ……。

「うひゃひゃひゃひゃひゃお前等あぁぁっはっはっはっっはは、ただじゃすまさんぞぉぉ~~ははははははははは!!!」

 慧音は大笑いしながらも、教師としての威厳を保っていた。

「慧音先生、全然わかってくれないね……どうしようチルノちゃん」
「反省するまでくすぐり倒せばいいじゃん」
「そうそう」
「笑い死ねぇ~」

 四人は調子に乗ってくすぐり続けた。
 大妖怪ハクタクがくすぐられただけで死ぬはずもない。
 こんな仕打ちを施して、後でどんな制裁が待ち受けているか、彼女らに想像できる頭はなかった。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 『東方永夜抄@上海アリス幻樂団』より、ミスティア・ローレライさん、上白沢慧音さんです。
 とあるチャットルームで書いたもの。
 鳥虫精のくすぐり制裁 ( f / 上白沢慧音)

 みすちーのスペル『毒蛾の暗闇演舞』は、個人的に、紅魔郷から星蓮船までの6作品の2面ボス中では最も好きなスペルでした。









復讐のさやあん

 佐倉杏子はとうとう追い詰められた。

「だからあたしじゃねーって!」

 杏子は部屋の角に背をつけ、振り向きざまに叫んだ。
 目の前には、魔女化した美樹さやかが立ちふさがっている。

「嘘ばっかり! あんたがあたしのプリン食べたんでしょ」

「だから濡れ衣だって!」

「じゃあそのほっぺたについてるのは何!?」

「えっ!? いや……これは、……」

 杏子の頬から顎にかけてプリンに載っていた生クリームがついている。これは言い逃れできない。

「お、お前が名前書いておかないのが悪いんじゃねーか! 冷蔵庫に入ってたら普通食うだろ!?」

「あんた、開き直ってんじゃないわよ! あれ高かったんだから! 楽しみにしてたのに……っ!」

 美樹さやかはわなわなと身体を震わせた。

「お、お前っ、その姿で怒りを露わにするんじゃねーよ! こえーよ!」

「絶対に……許さない……っ」

 美樹さやかが慟哭すると、その背後から五本の黒い紐が触手のように出現した。五線譜をかたどったようなそれは、杏子の四肢をあっという間に縛り上げた。

「うわっ! やっ、やめろぉっ!」

 両手両足をまっすぐ上下に伸ばした状態で拘束された杏子。
 いつものパーカーにホットパンツという姿。
 さやかは手を、むき出しになった足元へ伸ばしていく。

「今日こそは反省しろ」

「いっ、きっつ……おまっ、まさか……っ!」

 さやかは杏子の素足の足の裏をこちょこちょとくすぐり始めた。

「やははははははははははっ!!! ちょおまぁああああっはっはっはっははっはっはそれは駄目だってぇぇえ~~!!」

 杏子は大笑いを始めた。
 足首から先くねくねとよじれる。

「あははははははははははっ!! その手ぇぇえやめぁぁああっはっははっはっはっはっはっははっ~~!!」

 魔女化したさやかの指は、長くごつごつと硬質であった。
 指の尖端がかりかりと杏子の土踏まず、踵をひっかき回す。

「ひぃぃぃ~~っひっひっひっひっひ! いっつもそこばっかやめあぁあっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

「ふーん、そんなこと言うなら」

 さやかが言うと、杏子の身体に巻き付いた五線がぎりぎりと杏子の身体を引き伸ばし始めた。

「うははははっ!!? いっ、痛っ、……な、なにすんだぁぁっはっはっはっはっは!!」

 足の裏をくすぐられ続け、杏子は笑いながら抗議した。
 杏子の身体は上下に引っ張り伸ばされ、パーカーの裾がめくれ上がった。
 白いお腹とヘソが露わになる。
 さやかは手を止めた。

「そういえば、こんなところ、くすぐったことなかったわよねぇ?」

「……けほっ、うぇっ?」

 酸欠からまったく回復できていない杏子。
 そんな杏子の脇腹を、さやかはいきなりわしゃわしゃとくすぐり始めた。

「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!?」

 突然の刺激に、杏子は悲鳴を上げた。

「ほれほれ、伸びきった脇腹はくすぐったいかー?」

「あじゃははははははははははははっ!!? やめっ、やめれぇぇええええっへっへっへっへっへっへっへっへ!!」

 杏子は足をくすぐられることが多かったせいもあり、脇腹の刺激になれていなかった。
 新鮮な刺激に杏子は首を左右に振って泣き叫ぶ。

「へそも広がってんぞー」

 さやかは指揮棒を出すと、その尖端を杏子のヘソの穴に当てた。

「ひぃぃぃぃぃ~~!!!」

 杏子は涎を垂らしながら白目を向いた。

「ほーれ、ちろちろ」

「うひっひひっひっひっ!! ごらぁあぁああひっ、ひぃぃ、ひぃぃ、あじゃじゃ、やべっ!! あぁぁあああ~~!!!」

 細長い指揮棒の尖端が杏子のへそをいじくる。
 くりくりと穴の中を引っ掻く度に、杏子は泡を吹いた。
 
「中をもふもふしてやろう」

 さやかが意地悪く言う。
 すると、ヘソの穴に収まっていた指揮棒の尖端に、無数の羽根が球状に出現し、耳かきの梵天のような形に変形した。

「ふぎゃぁあぁああひぃぃっ!!?」

 甲高い悲鳴を上げる杏子。
 さやかは杏子のヘソを、梵天でさわさわとなで上げた。

「ひゃひゃっ、ひゃっひゃっひゃっひゃ!!? ふひぃぃぃ~~~っひっひひぃぃぃあひゃひぃぃぃ~~~!!!?」

 杏子はお腹をふるふると震わせて笑った。
 食いしばった口の端からだらだらと涎が流れ落ちる。
 顔はすっかり紅潮し、目の焦点は合っていない。

「さひゃああっ、さやかっひゃっひゃっ!! やべっ、やう゛ぇてっ、ふひひっひっひっひ、ホントにぃぃっ!! ほんとにくるううひっひひひひひひっひっひ!!!?」

 慣れない腹回りのくすぐりに杏子は発狂寸前の様相だった。

「反省した?」

 さやかは羽根の先でやさしくおへそを掃除するようにくすぐりながら言う。

「はひっひひっひっひっひっ……はんぜいぃぃじだっうひょっひっひひ!! 反省したからぁぁあひっはひっはひっひっひっひぃぃぃ」

「冷蔵庫の中のもの、もう勝手に食べない?」

「食べにゃひぃぃっひっひっひっひっひっひっ!! 食べませんからぁああふひぃぃぃぃぃぃ」

 さやかはさらに二、三分、無言でくすぐり続けて、ようやく杏子を開放した。
 杏子は開放されてからもしばらく立ち上がれなかった。
 彼女は、いつも素足履きで蒸れた足の裏だけでなく、普段私服でチラリズムを醸し出しているお腹周りもウィークポイントのようだ。その日以来、杏子とさやかの喧嘩に、腹周りのくすぐりが現れるようになった。 


(完)







くすぐり紅魔郷1面

霊夢「邪魔するなら殺すわよ」
霊夢
「なにあんた、邪魔する気? 殺すわよ?」

ルーミア「そーなのかー」
ルーミア
「そーなのかー」

霊夢舌打ち
霊夢
「……」



・・・


・・・


・・・



ルーミア笑い1

ルーミア笑い2
ルーミア
「にゃはははははははははは!!? やめぇぇへぇえええっへっへへっへっへへっへ!!!」

霊夢の捨て台詞
霊夢
「弱いくせに私にたてつくからよ。自業自得。笑い死ね」

ルーミア笑い3

ルーミア笑い4
ルーミア
「や゛あ゛ぁ゛あ゛ああははははははっ!!! だう゛ぇぇえ゛ぇええへへひえ゛ぇっへっへっへへっへ~~!!!」



(完)



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 なんとなく東方MMDでゆるい四コマ漫画風味なくすぐりモノを作れないかしらと思って1面のみ試作してみました。思ったよりも時間がかかってしまって(´・ω・`)ショボーン

使わせていただいたモデル
・博麗霊夢【不思議の幻想郷】Ver 1.00:フロマージュ様
・神守大二重螺旋スキマVer 1.00:フロマージュ様
・陰陽玉Ver 1.00:フロマージュ様
・ルーミアモデルver2.01:クレサト様
・マジックハンド(棒タイプ)ver1.00:たていす様
・MMD用ステージ紅魔館:フレスベルク様
ありがとうございました!



もふもふと泥闇の魔女

「我輩はゼロだ」

 まるで、無垢な少女と娼婦の妖艶さが同居したような顔立ち。
 そんな美貌を備えた、銀髪の少女は、フードの下でにいと笑った。

 夜更けの森の一画。
 全身をボロ布で纏った魔女ゼロと、獣堕ちの男“傭兵”が向かい合って座っている。たったいま、お互いの親指の腹同士を付き合わせ、血の契りを交わしたところだった。『傭兵がゼロの護衛となれば、ゼロが傭兵を人間にする』という契りであった。

 ゼロは名前では無くて数字だ。傭兵は突っ込みたいところをこらえた。

「俺の名前は……聞かねぇのか?」

「興味が無い」

「はぁ?」

「我輩が名を呼ぶのは我輩の眷属――下僕のみだ。名は魔女にとって重要なもの。我輩に名を知られてみろ、たちまち君をその名で縛り、決して逆らえない下僕にしてしまうぞ」

 ゼロはそう言うと、取って食うぞと言うように両手を掲げ、襲いかかる仕草をとる。

「そいつぁ……究極に魔女っぽいな」

「そうとも、我輩は究極の魔女だ」

 傭兵が笑うと、恐ろしいだろう、とゼロも笑った。

「傭兵よ。究極の魔女であり絶世の美女の我輩の護衛となれて嬉しいだろう?」

「別段嬉かねぇよ。……てか、自分で絶世の美女とか言うのかよ――……って、どこ入ってるんだ!?」

 ゼロは、素早く傭兵の懐に潜り込むと、

「うむ。やはりいい! 見た目通り最高の毛並み! ふかふかもふもふ! 寝床としても最高だ!」

 傭兵の腰あたりの毛皮にまとわりつき、頬ずりを始めた。

「寝床だあ!? ふざけるな!」

「なんだ。一人寝は寒いし寂しいものだ。二人でいるならば、二人で寝るのが道理だろう。しかも、こんな上質な毛皮。至福の眠りに誘うこと間違いなし……っ!」

 ゼロはじゅるりと舌なめずりをした。

「うわっ、汚ねっ! 寝床なんてまっぴらだ! 俺は許さねぇぞ! 離れろ!」

 傭兵はゼロを引きはがそうと、彼女のまとったボロ布を引っ張る。
 しかし、ゼロもしがみついて離れない。

「なぜだ! 我輩のふかふかもふもふ。君は、我輩の傭兵だろう? 傭兵は雇い主に従うものだ」

 ゼロの毛皮への執着は思いのほか強いようだった。

(ちっ、こうなったら……)

 傭兵は、強硬手段に出る。
 ゼロは両腕を目一杯に広げて、傭兵の腰に抱きついてる。そこで、傭兵は、毛皮に覆われた右手の人差し指を伸ばし、彼女のガラ空きの脇腹を軽くつついた。

「――にゃっ!!?」

 途端に、びくんと体を震わせて甲高い声を上げるゼロ。しかし、毛皮を離そうとはしなかった。

「うぉうっ!?」

 傭兵は、彼女の反応が予想以上に大きかったため驚く。

(こいつ、こんな表情もするのか……)

 傭兵はドキリとした。

「……お前、もしかして、くすぐったがり屋……なのか?」

「……っ」フードの下からのぞくゼロの顔は少し赤い。図星らしい。彼女の両手にきゅっと力がこもるのがわかった。

「……なるほど。あくまで離す気はねぇんだな? それなら――」

 こんどは両手を使って、ゼロの脇腹を掴み、ぐにぐにともみし抱くようにくすぐった。

「ふぁあああっ!!? ……んくくっ!! んにゃっ……、あはははっ!!」

 ゼロは傭兵の毛皮にしがみついたまま、体をくねらせ、笑い出した。

「おら、離せ魔女。でないと、もっとくすぐってやるぞ」

「ははははははっ……だれが、あはははっ! 離すものかっ!! わはっ、我輩のもふもふぁははははははははあはっ!!!」

 ゼロは顔を真っ赤にして、ケラケラ笑いながらも、しがみつく力は緩めなかった。

「だからお前のもんじゃねぇ!!」

 傭兵は、じたばたと空を蹴り続ける彼女の素足の足首を片手で掴み、ぐいぐいと引っ張りながら、空いた手で彼女の腋の下をくすぐる。

「あははははははっ!!! 我輩は屈さぬぞおお~~あっはははっははっはっははは!!!」

 引っ張り伸ばされた腋の下をくすぐられてなおもしがみついたまま離れない。
 想像以上にしぶとい。
 ……というより、彼女はこの状況を楽しんでいるようにさえ見えた。

 それにしても、くすぐられてもがき笑うゼロの姿は妙に艶めかしい。傭兵は心臓の高鳴りを感じていた。

「いい加減にしないと――」

 傭兵は、片手でゼロの足首を掴んでおいて、上向きに晒された足の裏をくすぐった。

「あはっ!? いひっ……くふふひはははははははっ! そこは反則だあぁあっははっはっはっは~~!」

 ゼロは身をよじって甲高い笑い声を上げた。
 しかし、毛皮を手放すことはなかった。

「離すまでやめねぇぞ!」

「くあははははははははっ!!! 望むところだぁぁあひひはははははははははっ!」

(なんなんだ、この魔女……)

 くすぐってもくすぐっても、離そうとしない。
 ボロ布がはだけ、吐息も荒く、紅潮した表情……。ゼロの乱れた姿に、傭兵はドキドキしていた。

 数分間の奮闘の末、とうとう傭兵は根を上げた。体力的にも、精神的にもきつかった。

「勝手にしろ!」

 そういって傭兵がくすぐる手をとめると、

「ひはははっ……ん? なんだ、もう終わりか? 傭兵」

 ゼロは傭兵を見上げ、きょとんとした表情を浮かべる。あまりにひょうひょうとしたゼロの態度に、傭兵は数分間の奮闘が馬鹿らしく感じられた。さっきまであんなに大笑いしていた癖に……。ゼロの笑い悶える姿を思い出して、少し恥ずかしくなった。

「寝床ぐらいなら……、好きにしろ……」

 傭兵は目線をそらして、ぶっきらぼうにつぶやく。
 するとゼロは、くすりと笑った。

「傭兵。もしや、我輩に欲情したのではないか?」



(完)



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 とりあえずアニメ化記念で軽く一本。一話の範囲で無理矢理挿入するならこのあたり。
 昔書いた『ゼロから始める魔法の書』販促くすぐり駄文がもう三年近く前……時の流れに恐怖しています。







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