くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

2017年07月

メガネっ娘女子くすぐり狩り #1

 私立L校正門前。
「ちょっと、いいかい?」「……はい?」
 生徒達は下校の時間である。ベージュの制服姿の女子生徒に混じって、場違いなスーツ姿のおっさんがいた。おっさんに声をかけられたボブカットの女子生徒はきょとんとした表情を浮かべた。
「私、雑誌記者をやっているものです。『メガネっ娘女子特集』という企画がありまして、L校を紹介させていただきたいもんで……。だれか『メガネっ娘』で思い当たる子いるかな?」
「……『メガネっ娘』って、ちょっと古くないですか?」
「いやいや、『メガネっ娘』の時代はこれからさ! コンタクトレンズとレーシックの台頭によって激減したメガネ女子! だからこそ、希少価値があるのだよ!」
「……そ、そうなんですね」
 女子生徒は若干引いている。
「誰かいないかな? メガネをかけてる子、君のクラスにいない?」
 おっさんはぐいぐい押す。
 女子生徒は「うーん……」と小首をかしげ、
「……いるにはいますけど、あんま話したこと無くて」
「大丈夫! 交渉はこっちでやりますから! なんて名前?」
「……えっと、三井佳奈(みつい かな)さんって名前ですね」
「どんな子? 容姿は? 性格は?」
「……背丈は一般的な女子ぐらいで、髪の毛は頭の後ろで雑な感じに一つくくりにしてます。本人があんまり容姿には気を遣ってないみたいで……。いつも黒縁メガネをかけてて、人と目を合わさないんです。無口で、人と喋ってるのはほとんど見たことないです。なので性格はあんまり知らない……」
「あーなるほど、休み時間も教室の隅でひとりで本読んでるタイプ?」
「……ステレオタイプだけど、……そんな感じですね」
「なるほどなるほど。君と同じクラスなんだよね。三井佳奈さん。君のクラスは――?」


 I女学院正門前。
「『メガネっ娘』かあ~」「そりゃあやっぱり」「ね!」
 場違いスーツのおっさんが声をかけた女子生徒三人組はノリノリだった。L校のややませた女子生徒らと比較すると、ずいぶんと無邪気で幼く見える。これも校風だろうか。
 緑を基調としたボレロ型の制服も、見ようによっては園児服に見えるデザインである。
「山形夢穂(やまがた みずほ)ちゃん!」
「三つ編みにしてて、いっつもはわはわしてるの!」
「よく転けるから、膝にいっつも絆創膏つけてるんだよね~」
 おっさんはふんふむと頷きながら三人の言葉をメモした。
「なるほど、……絶滅危惧種か」


 C大学付属校正門前。
「ちょっと失礼、お嬢さん」
「……」
「『メガネっ娘女子特集』なんですが、どなたか良い『メガネっ娘』いませんかね~?」
「……」
「もしもしお嬢さん?」
 ショートカットの女子生徒は、おっさんを無視して早足で歩く。
「……そういうバカバカしいの、興味ないですから」
 女子生徒はイライラと言う。
「まあまあ、そうおっしゃらずに」
「……どうして私につきまとうんですか? 忙しいので。他の人にあたってください」
「お嬢さん、メガネがとてもよくお似合いですね」
「え?」


~~~


 とある倉庫に軟禁された、私立L校の三井佳奈、I女学院の山形夢穂、そして――
「こんなところにつれてきて、どうするつもりですか? 早く帰してください。警察呼びますよ。勝手にバッグを漁らないでください」
 C大学付属校のセーラー服を着たショートカットの女子生徒は早口でまくし立てる。
 おっさんは構わず、彼女のバッグから生徒手帳を抜き出した。
「なるほどなるほど。大垣静(おおがき しず)さんというお名前でしたか。偶然にも、C大付属で最初に声をかけた方がぴったりの『メガネっ娘』だったので、手間が省けました」
「ふざけないでください。早くコレを外して、解放しなさい」
 大垣静は物怖じしない。
「そ、そうです! わ、私たちを、助けてください! こんな恥ずかしい格好……、もういや」
 便乗して叫ぶのは、I女学院の山形夢穂だ。声が震えている。
「……」
 私立L校の三井佳奈は、そっぽを向いている。澄ました表情だ。反応する気がないらしい。

 三人は横一列に並べられたM字開脚診察台に、両手両足を大きく広げて拘束されていた。
 股を広げて身動きの取れない体勢は、彼女らの羞恥心をかき立てる。
 私立L校は、ベージュの上着にミニスカート、胸に大きなブルーのリボン、フリルの付いた白いクルーソックス、ショートブーツという制服。
 I女学院は、濃緑色のベストにライムグリーンのボレロ、薄緑色のプリーツスカート、フリルの付いた灰色のソックス、ローヒールの革靴という制服。
 C大学付属校は、紺のセーラー服に、ピンクのリボンという制服。足元の指定はないらしい。大垣静は、黒いハイソックスにスニーカーである。

 彼女らの足元には半裸のおっさんが二〇人程ひしめきあっている。
「無地の白、くまさん、……チ、スパッツか」
 ひとりのおっさんが、左から順番に、彼女らのスカートの中を覗き込みながらいった。
「……っ」
 さすがに三井佳奈もぴくりと眉を寄せた。
「や、やだあっ!」
 山形夢穂は顔を真っ赤にして、涙を浮かべた。
「……変態」
 大垣静は、侮蔑的な視線をおっさん達へ送った。

「説明しよう!」
 スーツのおっさんが声高に言った。
「我々は、『メガネっ娘』に騙された被害者同盟なのだ!」
「騙されたって、何を……」と返したのは大垣静だった。しかしおっさんは無視して、
「『メガネっ娘』は従来、『メガネを取ると実は美人』というキャラだったはずだ。メガネという殻に自己を封じ、本来の自分を出せずにいる、あるいは気づけずにいる。そんな、女性の二面性を萌へと昇華する担当だったはずだ! それが、現状はなんだ!? メガネがファッションアイテムの一部に成り下がり、はては、メガネをかけた姿こそ本来の自分だ、などという詭弁がまかり通っておる!! メガネとは、秘め事の象徴なのだ! 二面性を暗示させるためのメガネであり、断じて特徴のひとつとしての項目ではありえない! 『メガネっ娘』が『メガネっ娘』たる所以は、メガネという記号、メガネという意図を、そのキャラが含有するからこそなのだ! 秘め事を持たぬ者に、メガネをかける資格は無い!!」
 おっさんの演説に、三人の女子生徒はどん引きして言葉が出ない。
「我々は、ここ数年、メガネをかけていながら『メガネっ娘』としての機能を果たさぬ『メガネっ娘』達に失望させられ続け、とうとう『メガネっ娘』に復讐を誓ったのだ!」
「そ、そんな……私はただ、ちっちゃい頃から本が好きで視力が落ちちゃっただけで……」と、泣きそうな声を出す山形夢穂。
「貴様等にメガネをかける資格などないことを、身をもって思い知るが良い!」
 スーツのおっさんの声で、半裸のおっさんたちは雄叫びを上げ、三人の女子達の体へ群がった。


(つづく)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 清楚系女子くすぐり狩りの別パターン。私の中で、『メガネっ娘』で思い浮かぶのはアラレちゃんか地味子です。ちなみに私自身は、『

×メガネを外すと本当の自分
○メガネをかけている姿が本当の自分

』派です^p^
メガネキャラがメガネを外して露わになる姿は、背伸びした理想像。メガネをかけている姿が素の現実像。そのキャラ軸のストーリー上において、キャラ自身が自己実現を果たすために受け入れるべきは、後者だという認識であります。

#1






無邪気な弟と無防備な姉

 学校から疲れて帰ってくると、居間のソファに姉が寝ていた。
 姉は高校二年生。バレー部に所属していた。
 今日は年に数回程度しかない休養日。
 よっぽど疲れているのだろう、顔の真ん前で息を吹きかけても、ぴくりとも動かなかった。
 Tシャツとジーパンをざっくり着て、ヘソが出ていた。
 無防備にもほどがある。

 これはチャンス……。

 最近学校で流行っている催眠術で、ちょっとイタズラしてやろうと思った。

「……ん、うん?」

 しばらくして、姉が目を覚ました。

「あ、おかえりユーくん」

「ただいま、姉ちゃん。急で悪いんだけど、コマネチのポーズやってみてくれない?」

「え? ユーくんなにいって――……コマネチっ!! ……っ!!?」
 姉は言っている最中に、両手を股に角度を合わせ、一気に引き上げた。キレのあるポージングだった。

「ちょっ!? ユーくん? なにこれっ!?」

「姉ちゃん、次はシェーっていうやつ」

 すると姉は、たちまち両手を頭上と腰下に持って行き、
「シェーっ!! ……ちょっとやめてユーくん!」

 姉には眠っている間に、言いなりになるよう催眠術をかけておいたのだ。

「ユーくん! いい加減にしないと、ホントに怒るよ!」

 姉はすごい剣幕だった。
 しかしポージングが無様なので、まったく怖くない。

「あれれ~、姉ちゃん、僕にそんな態度取っていいのかなぁ?」

「な、何よぉ!」

「じゃあ、次は姉ちゃん、ケツだけ星人!」

「ひっ……!? それはだめ――ぶりぶり~♪ ぶりぶり~♪ ……ちょっとユーくんホントにやめてぇ!! ぶりぶり~♪」

 ノリノリで五歳児のような行動を取りながら怒る姉。
 これは楽しい。

「じゃあ、姉ちゃんバンザーイ」

「へっ!?」

 姉の両手が天井に向かって伸ばされる。
 ぷるぷると青筋まで立っている。

「姉ちゃん、下ろしたらダメだよ~。はい、こちょこちょ~♪」

「きゃはははははははっ!!? ちょっ、だめぇぇあははははははは~~!!」

 腋の下をくすぐると、姉はぶんぶんと首を左右に振りながらも、決して腕を下ろそうとしない。

「じゃあ今度は、おへそ、見せてもらおっか?」

「……はぁ、……はぁ、ユーくん、いい加減に――は!? へそ?」

 姉は自分のシャツの裾を両手で掴む。
「ちょっ! ダメだって……!」
 さっきはヘソ丸出しで寝ていたくせに、こんなときは恥ずかしがっている。
 両腕に力を込めているようだが無駄だ。
 姉は、自分から、ぺろんと、シャツの裾をまくり上げた。
 ヘソをこちらに向かって見せびらかしてくる。

「姉ちゃん、そんなにおへそ丸出しにして、僕にそんなに触って欲しかったんだねぇ」

「ちょっ違っ――……そうなの! はいっ! ゆ~くん? 優しく触ってね♪ ……って何このキャラぁあああ!!」

 姉が艶めかしい声でおねだりしてくれたので、お望み通り人差し指でクリクリいじってあげた。

「ふひぃぃぃっ!!? ひひゃっ、やだっ!! やめぇぇ!! ふひっひっひっひっひっ!!」

 ヘソ周りのお腹もこそこそとくすぐってみる。

「ふひゃひゃひゃっ!! ユーくん!! ホントにだめぇふひひひひひっ!!? やめなさいぃぃいいいはははははは!!」

「うん? 何? もっと弱点をくすぐって欲しいって?」

 もう姉も、その言葉で自分がどうするのかわかっているのだろう。
 顔を真っ青にして、首を振る。

「違う! そんなこと言ってなぃ――……っ、足の裏! 靴下脱いであげるから、あたしのとっても敏感な足の裏! い~っぱいこちょこちょしてね♪ ……いやぁぁぁぁあああ!!!」

 姉は絶叫して嫌がるものの、すぐにノリノリの笑顔に変わり、「よいしょ」としゃがんだ。
 自分の靴下を脱ぎ捨てると、「はいっ♪」とこちらへ素足を突き出してくれた。

 そこで、素にもどったのか、姉の顔が真っ青になる。

「……もおおおお、なんなのこれぇぇぇえやだぁぁぁ!!! ――ユーくん♪ もぅ~早くくすぐってよぉ♪」

「姉ちゃんがそういうなら仕方ないなぁ」

「だから違うぅぅ――……じらさないでよぉ♪」

 こちらに向いた両足の裏。
 足の指を開いてくれているのは誘っている証拠だろう。
 ときどき素に戻ってきゅっと閉じる。
 催眠術と戦う姉の勇姿に感服した。

 敬意を表し、足の裏をガリガリ、ひと思いにくすぐってあげた。

「いぎっ!!? あぁあはははっはっはっはっははっはっははっはは!!!? サイコおおおおぉぉっほっほっほほほっほ――じゃなくてぇ嫌ぁぁああははははははははははははははは!!!」

 姉は恍惚と苦悶の表情をいったりきたりしながら大笑いした。

 ぴくぴくと動きまくる足の指が、すごくエロティックだった。

「おねがあぁぁぁいいいいっっひっひっひっひっひっひ!!! ユーくぅううううぅぅんひひひひひひひひ!!? もっとやってぇぇぇえっひゃっはっはっはっはっはっはっはっは!!! ――じゃないってぇぇえええっへっへっへ」

 どんなに嫌がろうと、姉は足を引っ込めない。
 突き出された足は、拘束もなにもされていないのだ。

 こちらは、目の前にある足をくすぐっているだけ。

「姉ちゃん。もうちょっと指開いてくれないと、指の股がくすぐれないよぅ」

「ふっじゃけんにゃぁぁぁあっはっはっはっはは――まってユーくぅん♪ あはぁぁん♪ すぐ開くからぁあっはははっははははっはっはっはっは!!」

 ガリガリとかきむしられる足の指が、ぱかっと開いた。
 くすぐられながら、こんなことができるなんて、催眠術恐るべし。

 せっかく開いてくれたのだ。足の指の間も綺麗にこそいでやる。

「いひぃぃいひひひひっっひっひっひっひ!!! もおおおおおおおおおっ!! あとでひどいからぁぁああっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! あひゃぁぁあぁぁもっとやてぇぇぇえひぇひぇひえぇへへへっへ!!!」

 姉は涙を流して、怒ったり喜んだりしていた。
 面白くてこちらまで笑ってしまう。

 夢中になってくすぐっていると、すっかり日が暮れてしまった。

 さすがにやりすぎたと思って謝罪した。姉は、むちゃくちゃ笑顔だった。その後、むちゃくちゃ怒られた。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ずいぶん前にチャットルームで書いたもの。催眠シチュは個人的な趣味で勝手に足しました。














くすぐり将軍の独裁学園

「あの……、実は、お弁当作ってきたんだよ」
「えっ、僕のために?」
「う、うん……」
「あ、ありがとう……っ」
 T学園の中庭のベンチにて、そんなやりとりをする男女がいた。ふたりとも、T学園のブレザー姿である。
 男子は長身で物腰が低い、誠実そうな青年。
 女子は中肉中背でストレートヘア、特徴はないが、素朴で落ち着きのある印象を受ける。
 顔を赤らめ、ぎこちない会話を続けながらも、楽しそうに弁当を食べる様子。見るからに付き合いはじめの初心なカップルである。

 そんな二人の様子を木の陰からのぞき見する影が二つあった。 
「ぐぬぬ、儂の命に背き、あろうことか神聖な中庭でラブコメをするとは、なんたる輩! モロナオ! 奴らはいったいどこの者ぞ!」
 激高するのはT学園生徒会長、足利高氏(あしかが たかし)。
「一年A組の脇田昭博(わきた あきひろ)と遊佐深雪(ゆさ みゆき)ですね。脇田と遊佐、ともに文芸部の所蔵です。付き合い始めてから三十四日目を迎えています。告白は脇田から。二人ともとりわけ成績が良いわけでもスポーツ万能というわけでも無く、パッとしませんが、素朴で誠実なカップルだと、一年生の間ではなかなか悪くない評判です。あと僕の名前はモロナオじゃなくて柏崎(かしわざき)です。会長」
「儂のことは将軍と呼べと再々申しておろうが、モロナオ! しかしながら、きゃつら、まだ入学して間もない分際で、儂の目の届かぬ処で色恋沙汰に現を抜かしておったのか! はなはだけしからん! ただちに侍所へ通達を下し捕らえるのじゃ!」
「はい。速やかに風紀委員を使って、特別指導室へ連行します」

~~~

 薄暗い特別指導室にて。
「や、やめろぉ……! やめてくれぇ……っ!」
 脇田は悲痛にうめいた。
 椅子に縛り付けられており、身動きが取れない。

「きゃ~~っはっはっはっはっはっは!! いやぁぁあっはっはっはっははは、助けてぇ~~っ!!!」

 脇田の目の前で、激しく笑い声を上げる深雪。
 彼女は、体を部屋の中央に置かれた台の上でX字に拘束されており、高氏によってくすぐられていた。
「ほ~れ、ほれ。おぬし、入学説明会において、儂の許し無く男女が不純に交友することを禁ずる命を下したことは知っておろうな。儂の命に背き、訳のわからぬ男との色恋に現を抜かし、神聖な中庭を汚した。身を以てその罪を贖い奉れ」
 高氏は大きく開いた彼女の腋の下に両手を差し込み、親指で乳房の付け根辺りを、ぐりぐりくすぐっている。

「あはははははははははは!!! くるしぃひっひっひっひ~~、やめっ、……脇田くんたすけてぇぇええっはっはっはっはっはっはっは~~!!!」

 深雪は、髪の毛を振り乱して笑っている。
 上着のボタンを外され観音開きにされ、薄いブラウス越しにくすぐられているために、かなりきつそうだ。

 脇田は歯がみした。
「畜生……っ! お、おいっ! て、てめぇっ……、遊佐さんから離れろお……っ!」
 震える声で叫ぶ。

 しかし、高氏は見向きもせずに、深雪の乳房の裏をくすぐり続ける。
「負け犬の遠吠えが聞こえておるな。儂に向けて暴言をよこすなど、身の程をわきまえぬ愚か者ぞ。おぬし、あのような不届き者に身を預けてはならぬ。この国は、将軍のもの、すなわち儂のものである。おなごはみな、儂に忠誠を誓うのが理。ただちにあの者との縁を絶ちきり、儂の寵愛を受け入れるのじゃ」

「いあぁはっはっはっはっはっは!!? な、何言って……ひぃぃ~~っひっっひっひっひ!!! 意味わかんなっ……っはっはっは、そんなの、おかしいですぅううあはっはっはっはっはっはっははっはっは~~!!」

 深雪は、高氏の指さばきに翻弄されながらも、必死に抵抗した。

「ほう、おぬし、まだ儂の寵愛のありがたみが理解できぬのか?」

「あはっはっはっはっはっは!! なひゃっ、……何言ってるか、全然わかんないぃいっひひひひひひひ~~!!! やめてぇぇ~~!」

「ふむ、まだ足りぬと申すか。されば、仕方あるまい」
 高氏はそう言って、ぺろりと唇を舐め、にやりと笑う。

~~~

 数分後。

「おぼほほほほほほほほほ!!!? ひぎいぃひひひひっっひっっひっっひっひっっひはひゃぁぁ~~~!?」

 深雪は尋常では無い反応を示していた。
 目を剥いて、激しく首を振って笑う彼女の姿。脇田は苦悶の表情を浮かべている。
「やめて、くれよぅ……」
 彼の足元には、くしゅくしゅに丸められた白いハイソックスが二足、落ちている。先ほどまで深雪が穿いていたものだ。

 高氏は、素足にした深雪の右足の指を舌でれろれろと舐め回し、左足の裏を五本の指でこちょこちょと弾くようにくすぐっていた。

「ひいぃぃい~~っひひひひひひひひひひひひ!!!! ふぎゅぃいいひひひひひひひひい、はにゃぁぁあぁひゃひひひっひひひひひひひ~~!!!」

 深雪は体中をびくびくと痙攣させながら笑い悶えている。
 脇田はうつむいてしまった。自分の交際相手が、別の男に素足を舐められ、バカ笑いしているのだ。あまりにも無様で、情けない状況に思えるのであろう。

「ほれ、どうじゃ? 儂の舌使いは? 初めての経験であろう」

「いぎゃひぇっひぇっひぇっひぇ、ぐひゅひゅひひひひっひひひひひひひ~~!!!」

 深雪は、高氏の言葉に反応できないほど笑っている。
「な、なんで……」あまりにも異常な反応に、脇田は声を漏らした。
 すると、そっと横へ近づく影。
 T学園生徒会副会長兼会計兼書紀の柏崎である。
「彼女のことはあきらめた方が良いですよ」
「……え?」
「会長はこれまで、何人もの女性を彼のくすぐり技の虜にしてきました。会長のくすぐりに堕ちたら最後、彼に絶対服従を誓わずにはいられなくなります。そうして会長は、この学園を支配してきたのです」
「……な、何を言っているのか……、全然わかりません」
「彼女の笑いっぷりをご覧なさい。嫌がる言葉が出てこないでしょう。彼女は、会長の舌くすぐりに完全に翻弄されているのです」
 脇田は呆然と彼女を見る。

「ひぁぁああ~~っはっはっはっはっはっは!!! ふにゃぁぁひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ、ひぃいいいぎぃいいひぃぃいふひゅひぃぃ~~!!!」
 深雪は、体を仰け反らせ、大口をあけている。涎が垂れ流れようが、鼻水が噴き出そうが、気にする様子も無い。緩みきった表情だ。こんな顔、付き合ってから一度も見たことがない。。
 高氏の舌が、ねっとりと彼女の中指と薬足指の股に滑り込む。まるで、彼の舌を受け入れるかのようにスムーズだった。左足は、足指が大きく広がっている。足指を縮こまらせていた数分前とは対照的だった。高氏の右手が、そんな彼女の伸びきった左足の裏をくすぐり犯す。

「会長の舌くすぐりで、堕ちなかった女性はいません。残念でしたね。今後もし交際をするならば、他校の相手にするか、校内でも決して会長の目に触れないよう注意することをオススメします」
 柏崎に肩をぽんと叩かれて、脇田は涙が溢れた。

 高氏は、べろんと深雪の素足を踵から指先まで舐め上げると、
「どうじゃ? 儂に忠誠を誓うか?」

「あひゃひゃひゃひゃっ!!! ひ、誓いましゅぅううひひひひひひひひひひっ、あぎゃひぃいっひっひっひっひ~~!!!! あひゃひぃいっっひっっひっひっひ、誓うぅうひっひっひっひっひっひ~~っ!!」

 深雪は大粒の涙を流し、舌を出して笑いながら叫んだ。

「……されば」
 と高氏は、くすぐる手を止め、
「その者へ、しかと別れを告げるのじゃ」
 脇田を指して言った。
「あひぃ……ふひゅひぃい……あへ……、脇田、きゅん……、うひひ、……ごめんにぇ、別れてぇ」
 深雪はへらへらと余韻で笑いながら、彼に別れを告げた。
 脇田は嗚咽を漏らした。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 KTRはいいぞ!






初瀬「先輩。メガホンの縁って足裏をくすぐるのに最適だと思いませんか?」 ニワカ「?」

初瀬
「小走先輩。プラスチックメガホンの縁って、足の裏をくすぐるのに最適だと思いませんか?」

ニワカ
「どういうこと?」

初瀬
「先輩、試しに靴脱いでもらえますか」

ニワカ
「そういう流れ無いから」

初瀬
「んー……じゃあ……。あっ、先輩! あんなところにUFOが!」

ニワカ
「どこ!?」

初瀬
「隙あり!」

ニワカ
「ぐえっ!! 何すんの!?」

初瀬
「小走先輩がUFOに気を取られて上を向いた隙に、右足を持ってすくい上げて転かし、マウントを取りました」

ニワカ
「……いや、そういう実況しろって意味じゃなくて」

初瀬
「小走先輩、靴脱がしますね」

ニワカ
「あ、こら! 勝手に脱がすな!」

初瀬
「はい、これでOKです。……あ、ちょっと黒ずんでますね」

ニワカ
「そういうこと口に出すな。お前はにわかか? 白ソックスだから汚れは目立つんよ」

初瀬
「で、このメガホン、朝顔になっている円形の縁の部分ですね。これを、先輩の足の裏に押し当てて――」

ニワカ
「ひゃっ!?」

初瀬
「がりがりがりー」

ニワカ
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!?」

初瀬
「ほら! 先輩、どうですか? メガホンで足の裏をひっかくとすごくくすぐったいんですよ」

ニワカ
「ひゃひゃひゃっ……!! そんなのっ、いまっ、肌で感じとるわぁぁあっはっはっはははははははは!! やめろぉおおお~~!!!」

初瀬
「すっごい、足の指ぴくぴくしてますね! さらに! ソックスの真ん中あたりの汚れをこそぎ落とすようにすると――」

ニワカ
「こりゃっはっはっはっはっは!!? 土踏まずはやめぇぇぇえ~~ぐあっぁっはっはっはっははっはっはっは~~!!」

初瀬
「足の指押さえた方がいいですかね?」

ニワカ
「いひゃぁぁぁあああああははははははは!!? 母指球はあかんてぇぇええ~~いぃぃひひひひひひひひひひ!!!」

初瀬
「このように、足の指を反らせると、メガホンの縁でひっかきやすくなります」

ニワカ
「いひひひひひ、実況いらぁんにゃぁぁあっはっはっはっはっはっは~~!!!」

初瀬
「先輩、ソックス脱がしてみてもいいですか?」

ニワカ
「ぎゃっはっはっは、いいわけあるかぁぁああっはっはっはははっはっははっは~~!!!」

初瀬
「スルスル」

ニワカ
「……あっ、こら! 脱がすなって言ってるのに――」

初瀬
「こちょこちょ」

ニワカ
「うにょひょほほほほほほほほほっ!!?」

初瀬
「やっぱり、布一枚あるのと無いのでは全然違いますね。素足の方が、プラスチックの縁の硬さがしっかりと伝わって、くすぐったさが増す感じですか?」

ニワカ
「うへぇぇえっへっへっへっへ!!! ほんときついぃっ!! やめろぉぉ~~~、後でひどいぞっぉおおひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

初瀬
「……?」

ニワカ
「いひゃっひゃっひゃ!? きょとん顔やめいぃいいいひひひひひひひひひひひ~~っ!!」

初瀬
「メガホンの縁を使った足の裏くすぐり、横に動かすよりも縦に動かすのが効果的。指や筆、あるいは櫛とはまたひと味違った感覚が楽しめますよね」

ニワカ
「しひひひひひ、知らないっ!! そんなん比較したことないわぁぁぁあひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ~~!!! 足痛いぃいいっひっひっひっひひっひ~~!!」

初瀬
「あ、もう土踏まずがピンクになってる」

ニワカ
「あひあっぁあっはっはっはっはっは、おねがっ……ひっかくのやめぇぇぇっへっへっへっへっへっへっへ~~!!」

初瀬
「『王者の打ち筋』って10回言えたらやめますよ」

ニワカ
「ひゃぁぁああっはっはっはっは!!? ふじゃっ、馬鹿にしてんのかぁぁあっはっはっはっはっはっはっは!!?」

初瀬
「『王者の打ち筋』言えますか?」

ニワカ
「いぃひひひっひっひっひっひ、王者のうちしゅじおうじゃのうちしゅじゅおうじゃのうじゅじゅじゅ、王者のうじしゅじ! 王者のぉぉひゃっひゃっはっはっはっはっはっは!? くひゃひゃ、くすぐられながら!! 10回も言えるかぁぁぁはっはっはははっはっっっは~~!!!」

初瀬
「…………。……先輩、くすぐり関係なく、ただの一回も、言えてないです」

ニワカ
「!?」



(完)



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 夏は全国大会の季節ですね!
 角とか縁のある物体は、全てくすぐりの道具です!
 初瀬ちゃんがメガホン落とすシーン、好きでした。













教室の後ろから

「なんでアズサ靴下穿いてないの?」
「え? 暑いじゃん」
「いや、暑いけども。汚くない?」
「なんで?」

 ある夏の午後。
 教室の後ろからそんな会話が聞こえてきて、興奮した。二人の女子生徒が机にもたれかかって話している。片方の女子はきちんとつま先まで制服を着ていた。が、もう片方の女子は、上はきちんと制服なのに、足元は靴下を穿かず素足で上履きを履いていた。
 その日は一段と蒸し暑かった。

「いやいや……だって、それ、上履き。素足で履いてるし」
「ん? だから暑いからじゃん」
「あ、うん……、いいや」

 会話がかみ合っていなくて面白かった。

「カナも脱いだら?」

 素足で上履きを履いているアズサが、きちんと靴下を穿いているカナに向かってそんなことを言った。

「えー。やだよ」

 カナはマジで引いている。

「そんなこと言わずに脱ごうよぉ~」
 そう言いながら、アズサはカナにもたれかかった。

「だからやだって……こらっ! まとわりつくな! ――ってきもいきもいきもいぃぃひゃひゃひゃひゃっ!?」

 アズサは、カナに抱きついて脇腹をくすぐっていた。
 カナは身をよじって笑っている。

「やめぁあっはっはっはっはっは……あだぁぁあ!?」

 二人はもつれ合って、床に倒れこんだ。

「アズサ……あんたいい加減に……、こら! 重いって! おりろぉ~」

 アズサがうつぶせになったカナのお尻に馬乗りになっていた。
 アズサはにやにやとイタズラっぽく笑うと、
「へっへ~、脱がしちゃうもんねぇ」
「あっ、こら、やめろ~」
 身動きの取れないカナの足から、上履きを脱がし取り、靴下まで脱がし取った。

 そして、アズサは何を思ったのか、カナの足の裏をくすぐりはじめたのだ。

「うひゃひゃひゃひゃひゃっ!!? なにっ!? やめあぁぁぁぁははっはあはははははははははは!!!」

 アズサは天井を向いた足の裏を、ガリガリと掻きむしっていた。
 カナは、上半身をびたんびたんと床に打ち付けて笑っている。

「カナも靴下脱ぐ?」
 くすぐりながらアズサが問う。

「脱ぐからぁぁあっはっはっはっはっはっは!」
 カナは、涙を流して笑っていた。

 その日以降、カナは素足に上履きを履いていた。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 仰向けになった子の膝とか尻の上にのっかって、足の裏をガリガリするシチュは割と好きです。







 
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