「おねが……やめてぇ……」
紬は力なく懇願する。
紬は両足の指に、100均でおなじみの足指セパレーターを取り付けられ、10本指の股を強制的に開かされていた。
足指が大きく広げられたことで、足指の付け根部分がぴんと引っ張り伸ばされている。
「これつけて足の裏くすぐるの、一回やってみたかったんだよね~」
「そもそもなんのための器具、これ?」
「健康器具? 足つぼの指版みたいな?」
「足の爪を塗るための固定具だろう」
男たちはそんなやりとりをしながら、プラスチックの櫛を取り出す。
「いっ……いやぁっ」
紬は悲鳴を漏らした。
あんなもので、こんな状態の足の裏をくすぐられたら……。
想像するだけでぞっとする。
男たちはそれぞれ櫛を手に持ち、紬の足へ迫る。
「おねがぃ、……します。なんでも、するから……それだけは……」
紬は涙ながらに懇願した。
「ん?」「お?」「なんでも?」
男たちは一瞬動きをとめたように見せて、
「じゃあ、笑い死ね」
一気に紬の両足の裏へ櫛をこすりつけた。
「あがあぁ゛ぁ゛あ゛ぁぁあああああああっ!!!?」
紬は目を見開き甲高い声を上げた。
「あ゛ぁぁあひひゃひゃひゃひゃ、あがぁがががはははははははははははっ!!!? やめぴぃいいっひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」
がりがりとプラスチックが足の裏の皮膚をこそぐ。紬は絶叫して笑う。
引っ張り伸ばされた足指の付け根の筋肉がびっくりしたように痙攣する。
「ひぎいぃいい゛ぃ゛~~ひひひひひひひ!!!? ほんどにじぬぅぅ゛うぅ、死んじゃう゛ぅ、あひがががひゃひゃひゃひゃあ゛あ゛ぁ゛~~~~!!!!」
紬は上半身をびたんびたんとベッドにたたきつけてもがいた。
汗でべとべとになった髪の毛を振り乱し、よだれをまき散らす。
「笑い死ねって言ってんだからいいじゃん、なんでもするんだろ?」
「それにしてもすごい反応、さすがは足指拘束と櫛のコンビネーション」
「汗とおしっこが混ざってすごいにおいになってる」
男たちは楽しそうにゲラゲラ笑いながら、紬の足の裏をくすぐり続ける。。
一人がセパレーターを装着した足指を押さえつけ、四人が反り返った左右の足の裏をくすぐっている。
四人がかりで足の裏をくすぐられた経験などない。しかも拘束されて。紬は初めての感覚に翻弄され、笑い狂った。
「あ゛あ゛ああぁはばはばはははは、だすげでぇえぇ゛ぇぇぇひぇひぇひぇひぇ!!」
どのくらい時間が経ったのかわからない。
足の裏が熱い。
びりびりと背筋を駆け巡るくすぐったさで、頭が狂いそうだ。
しばらく足の裏を櫛でひっかきまわされた紬。
こんどはその足に、ローションが塗りたくられた。
「ひぃいい゛ぃっひっひっひっひっひ!!!? しょれやめぇぇぇ、くひゅぐりゃぁぁあ゛あだはははははははは!!?」
男たちが素手でべたべたと紬の足を撫でまわす。
櫛によるくすぐりですっかり敏感になってしまった足の裏に、ローションとぬるぬるの指の刺激は堪えがたかった。
「ひゃぁあぁあっはっはっはっは、あひのうりゃぁあぁ゛あはははははは!!!! むりむりっぃいひひひひひひ、ほんどにだめりゃかりゃぁぁあ゛あひひぃ~~ひひぃひひぃ」
そうしてローションまみれになった紬の足の裏。
休む間もなく、こんどはタワシをこすりつけられた。
「ぐへぇえぇえ゛えぇぇ゛!!? いだだだひゃははははははっ!!? いだぃ゛ってぇぇえっへへへっへっへ、や゛ヴぇでぎぃぃいっひっひひっひっひっひっひ~~!!!」
じゃりじゃりと足の裏を磨かれる感覚。痛みの方が強いのに、笑いがとまらない。紬は自分の頭が本格的に狂ってしまったのだと、絶望した。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
紬は、救出されてもなおくすぐられているような錯覚を覚えていた。
警察の突入、男たちの連行の後、いつまでも幻覚に笑い続けていた紬は、我に返って恥ずかしい思いをした。
しばらくの間はひきつった頬が元に戻らず、腹の底から笑いがこみ上げてくる感覚を押さえるのに必死だった。
なにより恐ろしく感じたのは、自分がくすぐられていた合計時間がたったの28分だったことだ。体感だと3、4時間はくすぐられていた気がしたのに……。
今日の体験は一生のトラウマものになってしまうかもしれない……。
紬は不安と絶望を抱きながらも、過度な疲労のために、その日はぐっすりと眠ってしまった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
一夜明けると不思議なもので、あれだけ笑い狂わされ、ぼろぼろに砕けたはずの心が復活していた。
「ざまぁ」
男たちの顛末を想像して、紬は笑ってしまった。
紬は自分の心の強さを確信し、プライドを取り戻した。
昨夜はなにもなかった!
……と、思いたいところだったが、紬の中では確実な変化が芽生えていた。
トラウマから、フェティシズムへ。
これからは部活動の指導において、鉄拳制裁の代わりにくすぐりを取り入れるのも悪くない……。
想像すると口元が緩んだ。
鏡を見ると、昨夜の男たちと同じ顔をしていた。
さて、今日はコンクール当日だ。
(完)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)
こんばんは。ertです。
足指セパレーターをつけてマスターベーションするのオススメ^p^
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あんなもので、こんな状態の足の裏をくすぐられたら……。
想像するだけでぞっとする。
男たちはそれぞれ櫛を手に持ち、紬の足へ迫る。
「おねがぃ、……します。なんでも、するから……それだけは……」
紬は涙ながらに懇願した。
「ん?」「お?」「なんでも?」
男たちは一瞬動きをとめたように見せて、
「じゃあ、笑い死ね」
一気に紬の両足の裏へ櫛をこすりつけた。
「あがあぁ゛ぁ゛あ゛ぁぁあああああああっ!!!?」
紬は目を見開き甲高い声を上げた。
「あ゛ぁぁあひひゃひゃひゃひゃ、あがぁがががはははははははははははっ!!!? やめぴぃいいっひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」
がりがりとプラスチックが足の裏の皮膚をこそぐ。紬は絶叫して笑う。
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「ひぎいぃいい゛ぃ゛~~ひひひひひひひ!!!? ほんどにじぬぅぅ゛うぅ、死んじゃう゛ぅ、あひがががひゃひゃひゃひゃあ゛あ゛ぁ゛~~~~!!!!」
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「あ゛あ゛ああぁはばはばはははは、だすげでぇえぇ゛ぇぇぇひぇひぇひぇひぇ!!」
どのくらい時間が経ったのかわからない。
足の裏が熱い。
びりびりと背筋を駆け巡るくすぐったさで、頭が狂いそうだ。
しばらく足の裏を櫛でひっかきまわされた紬。
こんどはその足に、ローションが塗りたくられた。
「ひぃいい゛ぃっひっひっひっひっひ!!!? しょれやめぇぇぇ、くひゅぐりゃぁぁあ゛あだはははははははは!!?」
男たちが素手でべたべたと紬の足を撫でまわす。
櫛によるくすぐりですっかり敏感になってしまった足の裏に、ローションとぬるぬるの指の刺激は堪えがたかった。
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・・・・・・・・・
紬は、救出されてもなおくすぐられているような錯覚を覚えていた。
警察の突入、男たちの連行の後、いつまでも幻覚に笑い続けていた紬は、我に返って恥ずかしい思いをした。
しばらくの間はひきつった頬が元に戻らず、腹の底から笑いがこみ上げてくる感覚を押さえるのに必死だった。
なにより恐ろしく感じたのは、自分がくすぐられていた合計時間がたったの28分だったことだ。体感だと3、4時間はくすぐられていた気がしたのに……。
今日の体験は一生のトラウマものになってしまうかもしれない……。
紬は不安と絶望を抱きながらも、過度な疲労のために、その日はぐっすりと眠ってしまった。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
一夜明けると不思議なもので、あれだけ笑い狂わされ、ぼろぼろに砕けたはずの心が復活していた。
「ざまぁ」
男たちの顛末を想像して、紬は笑ってしまった。
紬は自分の心の強さを確信し、プライドを取り戻した。
昨夜はなにもなかった!
……と、思いたいところだったが、紬の中では確実な変化が芽生えていた。
トラウマから、フェティシズムへ。
これからは部活動の指導において、鉄拳制裁の代わりにくすぐりを取り入れるのも悪くない……。
想像すると口元が緩んだ。
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さて、今日はコンクール当日だ。
(完)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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こんばんは。ertです。
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