くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

2019年05月

神裂さんを擽駆逐

「君は……」
「神裂火織(かんざき かおり)、と申します。できればもうひとつの名は語りたくないのですが」
「もうひとつ?」
「魔法名、ですよ」

 僕の目の前に突然現れた女性はカンザキカオリと名乗った。
 Tシャツに片脚だけ大胆に切ったジーンズという姿。これを普通の服装という範疇に含めてよいものか。

「あなたが禁書目録を狙っていることは知っています。ですから――」

 ドゴっ。
 神裂火織は倒れた。
 僕が攻撃したからだ。
 彼女がわけのわからないことを言うのが、我慢ならなかったのだ。

「……ん」
 神裂火織が目を覚ました。
 自分の置かれた状況がよくわからないようで、きょろきょろとあたりを見回している。
 僕と目が合った。
「あなた、何者ですか?」
「何、その言いぐさ。いきなり攻撃してきたのはそっちじゃないか」
「……このようなことをして、ただで済むと思っているのですか?」
 神裂火織はガチャガチャと手首の鎖を鳴らした。
 彼女は台の上で大の字に拘束されているのだ。
「禁書目録獲得の邪魔をするうるさい蠅がいるみたいだから、一匹でも多く駆除しておこうと思ってね」
 僕は、筆を手に取る。
「な、何をするつもりですか……?」
 神裂火織が怯えたような表情を作った。
 りりしい表情も良いが、こんな顔も少し可愛らしいと思った。

 僕は、筆をそっと、彼女の露出したお腹へ這わせた。

「んひゃっ!?」

 彼女が甲高い声を上げた。
 筆をそのままさわさわと動かす。

「ひゃはっ、ふひゃっ……んぁあぁっ、な、やっ、や、やめてくださいっ!!」

 彼女は必死に筆先から逃れようとお腹をへっこませている。
「君がこんな服着てるのが悪いんだからね」
 僕は言って、彼女のおへその穴へ、ちろちろと筆先を這わせた。

「んひっ、ひゃぁぁあぁっんぁぁ、あぁぁっはひっ、やめっ、はひぃっひぃ……っ!」

 彼女は首を左右に振りながら悶えた。
 顔を真っ赤にして、額に汗を滲ませている。

 ぐりんっ。

「ぽぴぃぃぃぃっ!!?」

「ぽぴぃって……」
 僕は思わず笑ってしまった。
 勢い余って筆先を彼女のおへその中へ突っ込んだら、変な声が出たのだ。
 彼女自身も予期せぬ声を発してしまったようで、恥ずかしそうに顔を赤らめている。

 僕は、筆を使い、彼女のおへそ、ヘソ周りをくるくるとなぞり、脇腹あたりまでなで上げるようにくすぐっていく。

「ひひっ、ひぃぃぃっ!!! や、やめぇぇっ、おねがいぃっやめてくださっ……んはぁ」

 彼女は目に涙を浮かべている。
 そろそろかわいそうだ。

「よくがんばったね」
「はぁ……ひぃ……、な、なんの、……つもりですか……ふざけ、て」
 筆を止めると、彼女は息も絶え絶えに言った。
 紅潮して全身汗でびっしょりだった。

 そっと彼女の両足からブーツを脱がす。
 抵抗する気力は残っていないようだった。
 汗でやや脱がしにくかった。
 露わになった素足は、熱を帯びてピンク色になっていた。
 
「や、やめて……ください……」

 彼女は涙を流しながらしおれるような声で言った。
 よほどヘソ責めが効いたようだ。
 出会い頭の、ズンと日本刀を突き刺すような声が嘘のようだ。

 僕は、リモコンを操作して、機械を作動させる。
 作動音とともに、彼女の拘束された台の下から、五十本近いマジックハンドが表れた。
 彼女は悲鳴を上げた。
 怯えるように首を必死に左右に振る彼女へ向かって、一斉にマジックハンドが襲いかかった。

「あぁぁぁあぁぁははははははははははははははいやぁぁぁあぁはははははははは!!!!」

 彼女の全身を、わちゃわちゃとマジックハンドがくすぐる。

「やははははははははあはははやべでぇぇぇえひゃはやはははははははははっ!!?」

 腋の下、お腹、足の裏。

「あひゃひゃひゃひゃひゃいぎゃぁぁあぁあひゃひゃひゃひゃだぁぁぁっはっはっはっはっは~~!!!」

 彼女が目を頻剥いて笑い狂う姿を見て、僕は満足した。

「まず一匹……」


(完)


中二病によるプリーステスのためのくすぐり拷問

 小鳥遊立花は苦心の末、とうとう姉の小鳥遊十花を生け捕りにすることに成功した。

「不可視境界線管理局のプリーステス! ついに我らの戦いに終止符を打つときがきたようだ!」
「立花。いい加減にしろ。今ならまだ許してやる。これをほどけ」
「ひぅ……っ」
 立花は十花ににらまれ、たじろぐ。
 十花はベッドの上で鎖でIの字に拘束されていた。
「ふ……っ、強がっているのも今のうちだ、プリーステス! これからお前を拷問にかける! 管理局の秘密をすべて話してもらうぞ」

 立花は取り出した筆で、そっと十花の首筋を撫でた。

「……っ。立花。馬鹿な真似はやめな……ん」

「どうしたプリーステス。口調が少しおかしいぞ? やめてほしければ管理局の秘密を吐くのだ」

 立花は言いながら、首筋から鎖骨、露出した腕などを筆先で撫でていく。

「ん……やめ。立花。いい加減に……っ!」

 十花は目を細め、刺激に耐えながら立花をにらむ。
「ひぅっ」
 立花は怯えたようにびくっと肩を震わせた。

「くっ、さ、さ、さすがはプリーステスと言ったところ。この程度では口を割らないか」
 立花は言うと、十花の服の裾をまくり上げた。
 きゅっとくびれたお腹。小さなおへそが露わになる。

「立花。最後の警告。今なら許してやる」

 十花の眼力に立花は額に汗を滲ませるが、ふんと顎を突き出して、
「も、……問答無用だ、プリーステス」

 立花は筆先で、さわさわと十花のおへそ周りをなで始めた。

「ふひっ!? ひ、っこらっ!! や、やめっ……あ、くっ」

 首を左右に振って、必死に歯を食いしばる十花。
 筆になでられ、十花のお腹がひくひくと動く。

「やめっ、あぁ、ひっひ、ふひぃぃ……や、やぁ、あぁ!」

 立花は筆に緩急をつけ、おへそ周辺から脇腹にかけてなぞりあげる。

「ひぃひっ、こ、こんの……は、ひ……、くひっ、ひ」

「プリーステス。白状する気になったか?」

「んっ、ひ、な、馬鹿な……ひっひ、やめ、あひぃ!」

「聞いているのか!」

 立花は口調を強め、ぐりんと筆先を十花のおへそへつっこんだ。

「ふひゃあぁぁあっ!!?」

「うおっ!?」

 十花の甲高い声に、立花も驚く。
 姉の普段見せぬ姿に、支配欲を満たされているようだ。

「ふっふっふ、プリーステス、私に屈伏するのだ」

 調子に乗った立花は、十花のおへそを筆でこすりながら、空いた手で脇腹をくすぐりはじめた。

「はひゃっ……ひゃはっはっ! ははっはっはっは、ひっ、やめ、やめろぉっ、あぁははははは!!」

「ふふふ。良い姿だな。プリーステス!」

 立花はしたり顔で、十花のお腹へ指を這わせる。
 人差し指を立て、くりくりと脇腹のツボを探るように。

「あひっひっひっひっひ!! こらっははははははははっ!!! あとでっ、後で覚えてろぉぉ~~はははははは!!」

「うっ……」

 十花ににらまれ、一瞬手を止めそうになるが、すぐに、

「そ、そ、そんな口を叩いていられるのも今のうちだ!」

 立花はまるで自分を説得するかのように言い、十花のお腹へ指を突き立てくすぐった。

「あぁぁははははははははははははひひひひひひひひひひっ!!! もういい加減にぃぃひひひひひひひひひひ!!!」

 そこでやめておけばよかったと、立花が後悔するのは数時間後である。
 立花はこのあと、弱点の足の裏を死ぬほどくすぐられた。当然、靴下を脱がされ素足で。


(完)







日影さんにも感情があります

 日影さんは感情がないそうです。

「なんなん?」

 不機嫌そう(かもしれない)なのも無理ありません。
 日影さんは台の上でIの字に縛り付けられています。

 今日は、日影さんの感情を引き出して遊ぼうと思います。

「わけがわからん」

 日影さんは余裕をかまして(いるかもしれない)いますが、果たしていつまで持つでしょうか。

 日影さんの露出したお腹。
 くびれがとても綺麗です。
 その上に、どろりとローションを垂らします。

「ちべたい」

 率直な感想をいただきました。
 足元へ向かい、ブーツを脱がし、素足にします。
 足にもローションをたっぷりと垂らします。

「んぁ……」

 日影さんは気持ち悪そう(かもしれない)に足の指をくねくねと動かしました。
 くちゅっと指が擦れ合い、音を立てます。

 再び上半身に戻ってきて、日影さんのお腹のローションを引き伸ばします。

「……っ、……っ」

 びくりと日影さんの体が震えました。

 ぬりぬり。

「っ、っ」

 にゅるにゅる。

「っ……!」

 やっぱりくすぐったいのでしょうか。
 日影さんの口元がもごもごしています。

 ローションを徐々に引き伸ばし、脇腹、背中の方へ。

「ん……っ」

 声が漏れました。
 その顔は、笑いをこらえているようにも見えます。

 指先で日影さんのお腹の皮膚をマッサージするように。

「……んぅ……ぁ、――ひぁっ!」

 一段と高い声を上げました。
 指が乗っているのは、おへそです。

 そのまま、ゆるりと指を這わせてみます。

「ひゃぁっ!? んはっ、はぁぁぁんっ!!」

 艶めかしい声です。
 日影さんは眉を寄せて、渋面を作っています。

 ひとしきりお腹にローションを塗りおえて、もうずいぶんと感度も上がったことでしょう。
 てかてかと光る日影さんのお腹、脇腹に指を立てて、本格的にくすぐり始めます。

「ひゃっ、はっ、うはっ――!!!」

 あっけない幕切れでした。

「ははははははははははははっ!!! ひあはっははっはははっははっはは!!!」

 日影さんのお腹は、くすぐるたびにぽこぽこと上下します。

「あぁっはっはっはっははっはっははひぃっひっひっひっひひひ!!」

 感情がないのではなかったのでしょうか。
 けらけら笑う日影さんは、年相応の可愛らしい女の子でした。

「あはははははっ、ははははははぁぁあああっはっはっはっはひぃ!!」

 足元へ移ります。

「……ひぁ、はぁ、も、もうええやろ?」

 息を切らした日影さんが懇願してきました。
 無視して、足のローションを引き伸ばします。

「うひゃっ、あひゃひゃっ、はひひひひひやめっ、はひぃぃ~~」

 今度は触っているだけでもかなり笑っています。
 一度笑って敏感になっているせいか、それとももともと足が弱いのか。

 足全体にローションをのばしてから、ぐっと指を足の裏に食い込ませます。

「あひゃぁぁあはははははははふひぃぃっひっひっひっひ~~!!」

 かなり激しく笑い出しました。
 やはり足の裏は弱いようです。

「はひひひひひひひひひひひひひひぃぃいいっひっひっひっっひっひ!!!」

 くちゃくちゃと激しく音を立てながら足の指が暴れています。
 綺麗な足の形でした。
 くねくねよじれる様は、とても官能的でした。

「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!! あひゃぁぁ~~はっはっはっはっはっはっはははっはひぃぃ!!」

 激しく首を左右に振って、笑い悶える日影さん。
 結論。
 日影さんにも感情があります。


(完)







蒼崎姉妹、殺し合いと笑い合い

「私の貯金返せやゴルァ!」
「魔眼殺し返せやヴォケェ!」

 一触即発。
 蒼崎青子と橙子の殺し合いが始まった。
 青子が左拳を橙子の顔面めがけ突き出すと、橙子は右拳を青子の顔面へ突き返した。
 拳は交差して双方の横っ面へめりこんだ。

 二人には互いに貸しがあった。
 青子は金。橙子はアイテム。
 青子が橙子の工房から魔眼殺しの材料を奪った経緯については割愛する。

 橙子がなんやかんやと魔術を使い、青子をなんらかの光で拘束した。

「なっ……!? 放せゴラァ!」

「遊びは終わりだ。青子。愚昧にはこれから本当の地獄を見せてやろう」

「はぁ? 何を言って――ひゃっ!?」

 Iの字に体を引っ張り伸ばされた青子は突然悲鳴を上げた。
 橙子が、彼女のシャツの袖から手を差し込み、素肌の腋の下を弾くように触りはじめたのだ。

「ちょっ!? やははっ、姉貴!? いきなりなによ?! あはは」

 橙子は両手をシャツの袖からねじこみ、こちょこちょと腋の下をくすぐる。

「あはははははははっ!? なにっ! くすぐったい~~はははははははは!」

 青子はぶんぶんと長い赤髪を振り乱して笑った。

「愚昧よ。くすぐっているのだから、くすぐったいのは当たり前だ。ほら。ここはどうかな」

 橙子は、青子のシャツの裾をめくりあげ、白いお腹を外気に晒す。
 上下に引っ張り伸ばされたヘソのシワへ指をつっこむ。

「ひははっはははっ!!? なにっ! どこさわってんのあぁぁあぁひっひっひ、ひぃ」

 青子は涙を流して嬌声を上げた。

「ふんふむ。常日頃から見せびらかしている割に弱いのだな」

 言いながら橙子は、ヘソをなぞるように指の腹を上下に這わす。

「ひやっはっはっはっはっは!!? だめっ!! ひぃぃぃやめぇぇぇ」

 軽く爪を立て、ヘソの周りをわしゃわしゃとくすぐる。

「うひゃはははっはははははっ!! いきなりつよいぃぃいっひっひっひっひっっひっひっひっひ~~!!」

 青子は必死にお腹をへこませるも橙子の指先がわしゃわしゃとヘソ周りを蹂躙する。
 ひとしきり腹回りをくすぐった橙子は、青子の足元で、靴を脱がし取る。
 ジーンズの裾からのぞく青子の足。
 橙子は次いで、靴下も脱がし取った。

「……ひぃ、ひぃ、姉貴。やめなさい、よぉ」

 くすぐられ続け、息を切らす青子。

 橙子はそんな青子の足に容赦なく爪を立てた。

 ガリガリガリガリ。

「ふがぁぁ――ああはっははっはははははっはははは!!!?」

 青子は体をびくんと仰け反らせて笑い出した。
 橙子の指の爪が青子の素足の皮膚を掻きむしる。

「やめてぇええははははっはははははは!!! もう限界っ!!! げんかいだかっらぁぁはっはっはっはっははっはっははっは!!!」

 青子の足の指がくねくねとよじれる。
 橙子は足指を掴んで反らし、付け根を掻きむしった。

「いやははははっはははっはははは!! ひぃぃ~~ひっひひっひひっひやめぇぇええ!」

「足、弱いな」

「言うなぁあぁあははははははははははははは!!!」

 泣き喚く青子。
 追い打ちを掛けるように、橙子は青子の足の指の間に指をねじこんで震わせる。

「うひぃぃぃい~~~~っひっひ!!? 姉貴ぃぃいいひひひひ、殺してやるっ!!! 殺してやるからぁぁははははははははははは!!!」

 青子は涎を垂らして笑いながら、悪態をついた。
 橙子と青子の殺し合いは、今日も白熱している。


(完)




吸血忍者vs擽りメガロ

「あれは、ヘビー級メガロ、モハメド・クイ!」
 ハルナが説明してくれた。
 アリクイの姿をしたメガロは、とんとんと跳ねるような軽めのフットワークでこちらを見つめている。
 対峙する俺、ハルナ、セラ。
「セラ――」
 いくぞ。と声をかけようとしたが、隣にいたはずのセラの姿が消えていた。
 刹那、景色がぶれて一転する。俺の体は吹き飛ばされたらしい。アリクイの蹴りは速くて強かった。衝撃で体が壁にめり込んだ。動けない。
 鉄がぶつかり合うような音がして、前方を見ると、セラとアリクイが戦っている。
 木の葉で出来たセラの剣とアリクイの拳が交わる。
 ぶつかる瞬間は見えても、動きは俺の目に映らない。
 それほど二人は速かった。
 とてもじゃないが、ゾンビには追いつけそうになかった。
 ふと見ると、ハルナはいつもの紫色の湯気でダウンしている。
 俺が魔装少女に変身できるのは24時間に1回だけらしい。
 あと数時間あるので、しばらくセラに任せることにする。
「歩。代わってください」
 しばらくして、いきなりセラからお声がかかる。
「無理だ。動けない。助けてくれ」
「武器がなくなります。血が足りません」
 いつものきりっとした表情で言われた。刹那、彼女の持つ剣がただの木の葉に変わる。
 どうしてこいつらは大事なことを先に言ってくれないのか!
 動けない俺とハルナ。
 武器を失ったセラ。
 絶体絶命だ。それを見逃すほどメガロもお人好しではない。
 逃げるセラ。アリクイは長い舌でセラの足首を絡め取り、転倒させた。

「あっ!」

 セラはびたーんと両手を前に突き出して顔面を打った。
 あれは痛い。

 そのままぐねぐねと、アリクイの舌はセラの体に巻き付いていく。

「くっ、汚らしぃっ――」

 唾液でまみれた長い舌でセラの体は両腕を体側につけたIの字の状態で拘束された。

「くぁっ、あぁ……っ、んあぁっ」

 ぎりぎりと締め付けられて、セラが荒い吐息と艶めかしい声を漏らす。
 なんかエロい。
 ……いや、そうじゃなくて、
「大丈夫か!? セラ!」

「あぁっ、……大丈夫な、わけないが……あぁ、クソ虫がっ!」

 八つ当たりのように罵倒された。
 ゾンビ、悲しい。
 なにか手立てはないものか。
 すると、アリクイの舌先がちょんと、むき出しになったセラのお腹へ触れた。

「ひゃっ!?」

 甲高い声を上げてお腹を引っ込めるセラ。
 アリクイはへこんだセラのお腹のちょうど真ん中、おへそをちろちろと舐め始めた。

「きゃぁっ、あふぅぅっ……こんっ!!! 何おっ、このっ!! あぁぁぁっ!!!」

 ぺちゃぺちゃと言う音があたりに響く。
 顔を赤くして身をよじるセラの姿は、なんというか……。

「あひっ……歩っ!! はやっく……ひゃぁぁあん、助けてくださいぃっ!!」

 俺は官能的なセラの反応に一瞬ぽーっとしてしまったが、いかんいかんと首を左右に振って、
「待ってろセラ! あと少しで変身できるようになるから」

 いつの間にかアリクイがセラの足元までやってきていた。
 前足を不器用に動かして、ぐいぐいとセラのブーツを引っ張っている。
 脱がそうとしているようだ。
「はひっ……こ、こらっ、やめ!」
 セラは蹴り上げたいのだろうガクガクと膝を揺り動かすが、舌の拘束がきつくされるがままだ。

 すぽんっ。

 アリクイはなんとか、セラの右足からブーツを脱がした。
 するとアリクイは、毛むくじゃらの前足で、さらされたセラの素足の足の裏をこちょこちょくすぐりはじめた。

「いひゃっ何をぉぉ……――あっ、くははははははははははっ!!?」

 ここからじゃ、アリクイの前足の構造がどうなっているのかよく見えない。
 が、セラの笑い方からして、かなりテクニシャンのようだ。

「くわはははははははははっ!!? なんだあぁぁやめよぉぉ~~っはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 すごい笑い声だ。
 セラの普段のクールな態度からは想像できない。

 アリクイの舌は、べろべろと脇腹を舐め、さらに服の裾から侵入してアバラあたりまでくすぐっているようだ。

「ひゃぁぁっはっはっはっはっははっは!!? ぐはあぁそんなとこ入ってくるなぁぁあっはっははっはっはっはは~~!!!」

 そんな舌が侵入してきやすそうな服を着てるから……。

 アリクイはさらに左足のブーツまで脱がし取り、セラの両足の裏をくすぐり始めた。

「いやはっはっはっはっははだぁぁぁ~~ははははははははははははっ!!!」

 セラは悲鳴のような声で笑っている。
 激しく髪の毛を振り乱し、涙を流し、口からは涎を垂らして。

 もう少しだ! セラ! もう少し辛抱してくれ!

 俺が変身できるようになるまで後2時間弱といったところ。

「あっひゃっひゃっひゃっっひゃっひゃぎゃぁぁぁ~~~!!!」

 これ、あと2時間も持つのだろうか?
 セラの様子を見ると少し心配だったが、まあ吸血忍者なら大丈夫だろう。
 俺はポジティブに考えることにした。
 ネガティブシンキングじゃ、ゾンビはやってられない。


(完)



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