T大学近くの展望台。
白みがかる街を見下ろす、寄り添う二人あり。
明子
「飲み会、抜けてきちゃったね」
ひろし
「二人きりで日の出を見る機会なんてそうそうないしな」
明子
「そうだね……。私もひろしと一緒になれて本当に――……っ」
振り向きざまに絶句する明子。
ひろし
「どうした?」
ひろしが明子の視線を追うと、全裸の大男が近づいてくるのが見える。
ひろし
「おいおい!? 朝のお散歩か!?」
明子
「ちょっとひろし……! 煽っちゃダメだよ。変な人だったら」
X
「アサノ、ォサンポ」
ひろし
「着るもの全部洗濯して――」
言い切る前に、褐色の大男Xがひろしの顔面を殴る。
ひろし
「ひでぶっ」
明子
「ひ……ひろし!?」
ひろし、吹き飛び気を失う。
大男Xは倒れたひろしの服を剥ぎ、自身に身に着けはじめた。
明子は恐怖のあまり、その場を動けない。
ひろしの服をまとった大男X、明子のもとへ。
X
「ワラエバイインダヨ」
(つづく)
白みがかる街を見下ろす、寄り添う二人あり。
明子
「飲み会、抜けてきちゃったね」
ひろし
「二人きりで日の出を見る機会なんてそうそうないしな」
明子
「そうだね……。私もひろしと一緒になれて本当に――……っ」
振り向きざまに絶句する明子。
ひろし
「どうした?」
ひろしが明子の視線を追うと、全裸の大男が近づいてくるのが見える。
ひろし
「おいおい!? 朝のお散歩か!?」
明子
「ちょっとひろし……! 煽っちゃダメだよ。変な人だったら」
X
「アサノ、ォサンポ」
ひろし
「着るもの全部洗濯して――」
言い切る前に、褐色の大男Xがひろしの顔面を殴る。
ひろし
「ひでぶっ」
明子
「ひ……ひろし!?」
ひろし、吹き飛び気を失う。
大男Xは倒れたひろしの服を剥ぎ、自身に身に着けはじめた。
明子は恐怖のあまり、その場を動けない。
ひろしの服をまとった大男X、明子のもとへ。
X
「ワラエバイインダヨ」
(つづく)