○幻想郷紅魔館大図書館


 椅子に座って本を読むパチュリー・ノーレッジ。
 その傍らで、射命丸文(しゃめいまる あや)が両手を合わせ、へこへこ頭を下げている。

パチュリー
「そんなものダメに決まっているじゃない。禁忌魔術書の持ち出しは禁止されているの」


「そこをなんとかお願いしますよ! パチュリーさん! パチュリー・ノーレッジ大先生! どうしても我が文々。新聞で禁忌魔術の特集をやらせていただきたいんですよお!」

パチュリー
「ダメなものはダメなのよ。あんまりしつこいようだと、今後の取材には協力しないわ」

 パタン。
 読みかけの本を閉じて、パチュリーが立ち上がる。


「……どうしてもダメですか?」

パチュリー
「どうしてもよ。お引き取りを」

 背を向けたパチュリーの後ろでにやりと笑う文。


「……そうですか。なら、仕方ないですねえ……」


~~~





パチュリー
「……――くはっ!? はっ! あははははははははっ……げほっ、やめっ……やめてぁあぁっはっはっはっはっはっはっはっは~~!!」

 床の上で仰向けになったパチュリー。文がパチュリーの腰にのっかり、足の裏をこちょこちょとくすぐっている。


「パチュリーさあん? いい加減了承してもらえませんか? このままだとご持病のぜんそくをこじらせて死んでしまいますよお?」

パチュリー
「だはっ!? だめなものはっ、ダメあぁぁあ~~っひっひっっひひひひひひひひひひ、がはっ!!」


「そうですかあ。私だってこんなことしたくないんですがねえ」

 文、パチュリーの足から靴下を引っ張り脱がし素足にしてくすぐる。

パチュリー
「あひゃっひゃっひゃっひゃ!? じかは……っ! 直はだめぇぇえっひへっへっへっへっへっへっへっへっ~~!!」


「死ぬ前に折れてくださいね。私、人殺しにはなりたくないですから」

 にやりと首を傾げて笑う文。パチュリーは目を剥いて大笑いしている。

パチュリー
「はひゃっはっはははっはははははっ!! やはっ!? ああぁぁ~~はっはっはっはっはっはっははっ!!! もうだめぇぇ~~うぃひひひひひひひひ!!」


(完)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 『東方紅魔郷@上海アリス幻樂団』より、パチュリー・ノーレッジさんです。
 くすぐりMMDにストーリーをつけてみました。
 
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