「お待たせしました! ピザファットです!」

 玄関の外から元気な女性の声がした。
 午後五時半のマンションだ。
 大声で宅配ピザの訪問を告げられると若干恥ずかしい。

 がちゃり。

 扉を開けると、ピザファットの制服を着た大学生ぐらいの女の子が立っている。
 俺は驚いてしまった。

「いつもありがとうございます!」

 元気よく言って、笑顔を見せてくれる女の子。歳は大学生ぐらいに見える。髪の毛はポニーテールにしていて可愛らしい。名札に『溝口』とある。
 俺の舐めまわすような視線に気づいたのか、溝口ちゃんは首を傾げた。

「……女の子の配達スタッフははじめてだね」

「はい、いつもありがとうございます! 今月からこちらの地区の配達スタッフに移りました! 今後ともよろしくお願いいたします!」

 にっこりと笑って答える溝口ちゃん。
 慣れているところを見ると、他の家でも同じ説明をなんどかしているのかもしれない。

「それではっ! 商品の方、お渡ししてもよろしいでしょうか!」

 溝口ちゃんは言うと、手に持った保温ケースを開く。

 それにしても、可愛い子だ……。これは、チャンス……。

「溝口ちゃん」

「はいっ!?」

 突然の呼びかけにびっくりしたのか、溝口ちゃんは素っ頓狂な声を上げた。

「あ、ごめんね。名札が見えたから……。こっちの棚に置いてくれる?」

 俺は扉の内側、玄関すぐ傍の棚を指した。

「あ、はい!」

 溝口ちゃんは疑いなく扉の内側へ足を踏み入れる。
 俺は彼女の体が完全に扉の内側へ入ったことを確認すると、すぐさまポケットから取り出したハンカチを彼女の口へ当てた。

「――んぐ!!? ぐ……」

 薬品を染みこませたハンカチだ。溝口ちゃんは膝からガクッと崩れた。ピザの箱も床に落ちてしまったがどうでも良い。扉を閉めて、鍵を掛ける。
 俺は溝口ちゃんの両足から靴を脱がすと、両腋をかかえずるずると室内へ引っ張り込んだ。
 ベッドに仰向けに寝かせると、溝口ちゃんは「うーん……」と苦しそうにうめいた。

 黒いジャケットに黒の短パン。ハイソックスは紺色だ。

 俺は未だ意識を取り戻さない彼女の右足を掴み、ソックスを脱がしにかかる。
 少し汗ばんでいるせいか、足に張り付いて脱がしにくい。
 力任せに引っ張ると、すぽん、と脱げた。
 ソックスの紺色の糸くずがついた溝口ちゃんの素足。
 親指が一番長く、人差し指から小指までなだらかな斜線を描いている。いわゆるエジプト型というやつだ。土踏まずのアーチはそれほど深くない。
 左足も同じように脱がし取る。

 うめく溝口ちゃん。
 俺は、彼女の四肢を大の字に広げ、手首、足首をロープで順に縛っていった。
 ロープの端はそれぞれベッドの脚に引っかけて固定する。
 これで彼女は、自力での脱出はできないはずだ。

「……ん、――んぅ?」

 溝口ちゃんが目を覚ました。
 両手足のロープがギシッと音を立てる。
 きょとんとした表情で左右を見回すと、

「――なっ!? なんですかこれぇ!!?」

 声を荒らげた。

 俺は彼女に馬乗りになり、彼女の腋の下へ手を差し込んだ。

「ひゃっ!!? ちょっ……なっ、にぃっぃいいあははははははっ!!?」

 こちょこちょと指を動かすと、溝口ちゃんは可愛らしい笑い声を上げた。

「やはははははははっ!!? やめっ、なんなんですかぁぁっはっはっはっはっはっは!!!」

 くすぐられるのは苦手だったようだ。
 大口を開けて、ぶんぶんと左右に首を振り乱して笑っている。

 腋の下は人差し指を中心に押し込んで、ぐりぐりとほぐすようにくすぐってやるのが効くようだ。

「あぁぁあっはっはっはっはっはっはっははっ!!! やめてぇぇえ~~~やだぁぁああはははははははははははは!!!」

 笑いたくないのに笑ってしまう苦しみ……。
 溝口ちゃんは泣いてしまった。

 かわいそうなので、両手を徐々に下方へ、アバラ、脇腹へと下へずらしてくすぐってあげる。

「あきゃはあぁぁ~~はははははははははははは!!!! ひいひひひひひひひひ、息できないぃぃ~~ひひひひひひひひひひ!!!」

 腰のくびれに手を添え、もみもみと指先でほぐしてあげると、溝口ちゃんは甲高い声を上げた。
 脇腹もずいぶんと弱いようだ。
 涙を流し、大口を開けて笑う。顎が外れてしまいそうだ。

 さらに短パンからのぞく太もも。白くてむっちりとしている。俺は内股へ指を差し込み、震わせる。

「やひははははははははははっ!!? やめぇえひぃぃ~~っひっひっひっひっひっひ、そこホント嫌ぁぁあっはっはっはははっははっはははっはっは!!!」

 彼女は膝をがくがくゆらしてもがく。
 涎まで垂れ流して笑っている。
 喜んでくれてなによりだ。

 俺はベッドからおり、彼女の足下へしゃがみこんだ。
 目の前にはきゅっと指の縮こまった小さなエジプト型の素足がある。

「……や、げほげほっ、な、なにが目的なんれすぁぁ……」

 笑いすぎて酸欠なのか、溝口ちゃんは舌足らずになっている。

 俺は、そんな彼女の両足の裏に爪を立てた。
 ガリガリと掻きむしると、途端に彼女の体がびくんと反り返った。

「きゃぁあぁ~~っはっはっはっはっはっは!!? もうやだぁぁああっはっはははっはははははははははははははは~~!!!」

 溝口ちゃんは、がくがくと首を上下に揺らして悲鳴を上げている。
 足の指がくすぐったそうにびくびくと蠢く。

 俺は、足の裏の皺を爪でなぞったり、土踏まずのくぼみをこそいだりして、溝口ちゃんの素足を弄ぶ。

「ひやはははあははははははあははあははは!!! ほぁおあぁぁはははは、ほん゛どに゛ぃ゛いぃぃっひひひひっっひっひひ、くすぐっだいよぉぉ~~~っはっはははははははっは~~!!!」

 可愛い顔がぐしゃぐしゃだ。

 一時間あまりくすぐって解放してあげた。
 彼女が笑い悶え挙げ句失禁する姿はしっかりと録画しておいた。「youtubeに公開するぞ!」と脅すと、泣きながら口止めに応じてくれた。
 汗と尿でびしょびしょになった制服のまま、力なく帰っていく溝口ちゃん。
 ずっと彼女の携帯が震え続けていたのはお店からだろう。お店に戻ったら、きっと長時間の外出を叱られるに違いない。
 不憫で不憫で、俺は笑いが止まらない。


(完)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 宅配ピザって高いけど定期的に頼みたくなる不思議。

 2017年11月3日に『くすぐり失禁キャットハウス』様が開設20周年を迎え、お祝いに、下の小説を制作寄稿させていただきました! 20年間継続して月更新率100%は本当にすごい! 
クスグリトラレ ( m / f )
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