小鳥遊立花は苦心の末、とうとう姉の小鳥遊十花を生け捕りにすることに成功した。

「不可視境界線管理局のプリーステス! ついに我らの戦いに終止符を打つときがきたようだ!」
「立花。いい加減にしろ。今ならまだ許してやる。これをほどけ」
「ひぅ……っ」
 立花は十花ににらまれ、たじろぐ。
 十花はベッドの上で鎖でIの字に拘束されていた。
「ふ……っ、強がっているのも今のうちだ、プリーステス! これからお前を拷問にかける! 管理局の秘密をすべて話してもらうぞ」

 立花は取り出した筆で、そっと十花の首筋を撫でた。

「……っ。立花。馬鹿な真似はやめな……ん」

「どうしたプリーステス。口調が少しおかしいぞ? やめてほしければ管理局の秘密を吐くのだ」

 立花は言いながら、首筋から鎖骨、露出した腕などを筆先で撫でていく。

「ん……やめ。立花。いい加減に……っ!」

 十花は目を細め、刺激に耐えながら立花をにらむ。
「ひぅっ」
 立花は怯えたようにびくっと肩を震わせた。

「くっ、さ、さ、さすがはプリーステスと言ったところ。この程度では口を割らないか」
 立花は言うと、十花の服の裾をまくり上げた。
 きゅっとくびれたお腹。小さなおへそが露わになる。

「立花。最後の警告。今なら許してやる」

 十花の眼力に立花は額に汗を滲ませるが、ふんと顎を突き出して、
「も、……問答無用だ、プリーステス」

 立花は筆先で、さわさわと十花のおへそ周りをなで始めた。

「ふひっ!? ひ、っこらっ!! や、やめっ……あ、くっ」

 首を左右に振って、必死に歯を食いしばる十花。
 筆になでられ、十花のお腹がひくひくと動く。

「やめっ、あぁ、ひっひ、ふひぃぃ……や、やぁ、あぁ!」

 立花は筆に緩急をつけ、おへそ周辺から脇腹にかけてなぞりあげる。

「ひぃひっ、こ、こんの……は、ひ……、くひっ、ひ」

「プリーステス。白状する気になったか?」

「んっ、ひ、な、馬鹿な……ひっひ、やめ、あひぃ!」

「聞いているのか!」

 立花は口調を強め、ぐりんと筆先を十花のおへそへつっこんだ。

「ふひゃあぁぁあっ!!?」

「うおっ!?」

 十花の甲高い声に、立花も驚く。
 姉の普段見せぬ姿に、支配欲を満たされているようだ。

「ふっふっふ、プリーステス、私に屈伏するのだ」

 調子に乗った立花は、十花のおへそを筆でこすりながら、空いた手で脇腹をくすぐりはじめた。

「はひゃっ……ひゃはっはっ! ははっはっはっは、ひっ、やめ、やめろぉっ、あぁははははは!!」

「ふふふ。良い姿だな。プリーステス!」

 立花はしたり顔で、十花のお腹へ指を這わせる。
 人差し指を立て、くりくりと脇腹のツボを探るように。

「あひっひっひっひっひ!! こらっははははははははっ!!! あとでっ、後で覚えてろぉぉ~~はははははは!!」

「うっ……」

 十花ににらまれ、一瞬手を止めそうになるが、すぐに、

「そ、そ、そんな口を叩いていられるのも今のうちだ!」

 立花はまるで自分を説得するかのように言い、十花のお腹へ指を突き立てくすぐった。

「あぁぁははははははははははははひひひひひひひひひひっ!!! もういい加減にぃぃひひひひひひひひひひ!!!」

 そこでやめておけばよかったと、立花が後悔するのは数時間後である。
 立花はこのあと、弱点の足の裏を死ぬほどくすぐられた。当然、靴下を脱がされ素足で。


(完)