巷では「櫛で足の裏を掻きむしるとどんなJKも笑っちゃう」という説がある。
 櫛で足の裏を掻きむしっただけで、本当にJKが笑ってしまうのか!?
 ぜひとも検証が必要であろう!

 街をぶらり。
 するとウェーブがかったミディアムヘアに、ポロシャツと紐ネクタイ紺ハイソックス制服のクール系JKを発見! 切れ目で、シュッとした顔だち! 涼しそうな表情で、周囲にまったく興味を持っていない様子がいかにもクール系! ジッとスマホを凝視してなにやら熱中している模様!

「あ、すみません! 今ちょっと、とある説について検証中なんですが、ご協力お願いできませんか?」

「……え? 私? パス。他当たってください」

「そんなこと言わずに! 説ですよ! 説!」

「何回も言わなくても聞こえてますけど。説とか、私には関係ないんで…」

「あなたのようなシュッとした顔立ちのクールビューティな方に協力してほしいんです!」

「しつこいですよ。今忙しいんで、他の方に頼んでください」

「おや? スマホゲームですか?」

「……」プイッ

「あ、そのゲームだったらうちと提携してるんで、説に協力していただけたら、一万ポイントプレゼントしますよ?」

「……え」

 いったん食いついたらこっちのもの!
 しばらく渋りを見せていたものの、課金ポイントとレアアイテムの魅力には勝てない!
 車に乗ってもらったら即監禁。そのまま事務所に連行する。
 クール系JK。生徒手帳を勝手に拝見させてもらったところ、サキちゃんというらしい……。

~~~

「ちょ……こんなの聞いてないです! 帰してください!」

 サキちゃんは、両足を前方へ晒したまま身動きがとれない。
 板の足枷で足首を固定。まるで小さなあんよが二つ、板から生え出しているよう……。

「説の検証っていったよね? サキちゃん? ポイントとアイテムに釣られたのはだれかなぁ?」

「うぐ……」

「それじゃあさっそく検証にまいりましょうか」

「待っ……な、なにする気――」

 すぽ~んと両足のソックスを脱がしとる。
 サキちゃんはあまりに予想外だったのか、「へ……?」とマヌケな表情になっている。

 そこへ、櫛を取り出して……

「え、それは……櫛?」

 突き出された素足の左足の裏へガリガリと突き立てる。

「んぎゃっ――!? ぶははははははははははは!!? やめっ……やめぇぇええぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは~~!!!」

 途端に表情をゆがめて笑うサキちゃん。
 口角を限界まで上げ、情けなく眉をへの字にして……
 街で見かけた涼しげな表情はどこへやら……

「やらっ……やらぁぁっはっはっはっはっはっは!!! なんで櫛っ!? 足をひっかくにゃぁぁ゛はははははははははははは~~!」

「なるほど。クール系JKも他の子と変わらない様子……。あ、サキちゃんのために説明すると、いまね、櫛で足の裏を掻きむしったときにJKが笑うのかどうか検証しているんだよ」

「はぁぁぁっはっはっはっはっは!!? んなもんっ……笑うに決まってんでしょうがひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! そんなことのために私がぁはははっははっはは!!!? ふざけんにゃはははははははははははははは~~!!!」

「サキちゃん……口が悪かったんだね。にっこにこの顔で罵詈雑言吐いても怖くないけどね。じゃあ、このまま追加検証」

 もう一本櫛を出して見せる。
 すると途端にサキちゃんの顔が青ざめる。

「やはははっ!? わかりましたっ……! だめっ……くひひひ、増やすのはやめ――」

 何か命乞いのようなものが聞こえたけれど、無視してそのまま右足の裏を掻きむしる。

「ふぎゃあぁぁあ゛ぁ゛ああああああ!!? あばはははははははは!!! やらっやらったらひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ~~!!!?」

 サキちゃん、声が一段と甲高くなった。
 目を見開いて、よだれを垂らす。
 激しく身をゆするが、拘束具はとても頑丈。びくともしない。
 両足の指が、くすぐったそうにバラバラによじれている。

「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!! やヴぇっで、やヴぇでぇへへへへへへへへ!!? うぎひっぃぃっひひひひいひひひひひひいひひひひはぎゃぁぁぁあああ~~!?」

 もうクールもクソもあったもんじゃない。
 サキちゃん、顔面崩壊するほど笑い狂っている……。

 検証結果!

 櫛で足の裏を掻きむしるとクール系JKも笑っちゃう!

 いまのところ「どんなJKも」当てはまっているが、まだまだ検証は穴だらけ! 今後も検証を続けていくぞい!


(完)


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