Tickle Love(https://twitter.com/TickleLove1)様が挿絵を描いてくれました!


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 ぼくは、女性をくすぐることが大好きな、くすぐりフェチだ。
 覚醒は幼少期に始まり、小学校、中学校と、卒業までに何人もの女友達をくすぐり過ごしてきた。天下の小中高一貫教育校、MT大学付属学園。高校にエスカレーター入学して半年。クラスにもなじんできたことだし、そろそろ誰かをくすぐりたくなってきた時期である。

 昼休み、教室の最後尾の主人公席にて女子生徒の値踏みをしていると、
「危ないっ!」
 甲高い声と一緒に、バレーボールが顔に飛んできた。
 ぼくは、持ち前の運動神経でかわし、壁に当たってバウンドしたボールを片手でキャッチした。クラスから拍手が起こった。
「ごめーん! 松山くん(仮名)! 手がすべっちゃってー! 大丈夫だった?」
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 バレー部の紘佳(ひろか)だ。両手をすり合わせへらへら笑いながら駆け寄ってきた。
 その様子にクラスの面々はぎょっとした表情を浮かべる。当の紘佳だけが、能天気にふるまっている。
 ぼくはこほんと咳払いをして、ボールを紘佳に渡してやる。
「教室内でボール遊びをするもんじゃないよ。紘佳。ぼくじゃなきゃ、頭に大けがをしていたところだ。気を付けたまえ」
「はーい」
 紘佳はふてくされたように鼻声で返事をした。まったく反省のそぶりがない。
 よく見るとなかなかかわいらしい顔立ちをしている。
 よし。高校デビューは君に決めた!
「紘佳、まったく反省の色が見えないね。放課後ぼくの家まで来なさい。始末書を書いてもらうよ」
「え……、マジで? あたし、放課後は部活があるんだけど」
 紘佳は難色を示した。
「断ろうというのかね?」
 ぼくが威圧すると、紘佳の隣にいた友人たちが「紘佳、おとなしく従っておきなよ」「松山(仮名)には逆らわないほうがいいよ……」「内申に響くよ」と紘佳に耳打ちする。
 ぼくは、MT大学付属学園理事長の息子だ。皆、ぼくのバックある権力に恐れおののいている。それゆえぼくは自由にふるまえる。かなりの無茶がまかり通るのである。
 紘佳は大きなため息をついて「……仕方ないなー」しぶしぶ肯いた。
 小さく舌打ちをして「最悪」と小声で漏らしたのを、ぼくは聞き逃していない。

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「ぐひゃははははははははははは!!? やだぁあっ、ぎぎゃぁあはっはっはっはっははっはっはっはっはっは~~!!!」

 学校でふてくされた表情をしていた紘佳がだらしなく顔をゆがめて大笑いしている。
 ぼくの十本の指が、彼女のがら空きになったわきの下で踊り狂う。
 紘佳は、特製の肘掛け椅子に座ったまま両手両足を縛られているため、いくらくすぐったくても逃れられないのだ。
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 ぼくの住まいは学園と隣接しているため、連れ込むのは容易だ。飲み物に睡眠薬を盛り、眠ったところを椅子に運び、手首足首を縛る。「始末書を書いてもらう」などという陳腐な嘘にひっかかった紘佳がちょろかったというのもあるが、とても簡単な仕事だった。

「松山くっぎぃっひっひっひっひっひ、やべでぇええははははあはははははははははは~~!!! あやばるぅうううっひっひっひっひ、あやまるがらぁああっははははははははは!!」

 紘佳は涙まで流して懇願してくる。学校での生意気な態度が嘘のようだ。

「もう教室内でボール遊びをしないって約束できるかい?」
 ぼくは紘佳の腋の下からあばらにかけて、ワイシャツ越しにぐりぐりくすぐりほぐしながら言った。

「やぐぞぐするぅううひひひひひひひ!!! 約束するからぁあ゛あぁっはっはっはっはは、ぎえぇえええっへへへへへへへへへ!!!?」

 あっさりと屈服してしまう紘佳。笑い方が汚い。
 ぼくは彼女の脇腹から手を離し、手前に回り彼女の足元に膝をついた。

「けほけほっ、……え、なに……」

 左足首の拘束を解いて、ソックスを引っ張る。汗で張り付いて脱がしづらかった。なんとか脱がすと、ずいぶんと汚い素足があらわになる。豆があり、かかとの皮は剥けている。爪の手入れがまったくされていないようで、長さがまちまち。中指と薬指の爪は黄色っぽく変色していた。小指の爪はひしゃげていて、爪の形に見えない。

「……まさか。やめて! もうこちょばさないで!」

 紘佳はなにをされるのか想像したようで、暴れだした。
 ぼくは彼女の左足をがっちりと抱えて押さえつける。
「ダメダメ。これからはぼくのいうことを素直に聞くようちゃんとしつけをしないといけないからね」
「いうこと聞く! なんでも聞くから!」
 紘佳の足がくねくねとよじれた。

「それじゃあ、笑おうか」

 ぼくは彼女の足の裏へがりがりと爪を立てた。

「ひぎゃぁああはははははははははははっ!!!? やだやだやだぁああがはははははははははははっ!!!」
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 紘佳は体をのけぞらせて笑いだした。
 長年鍛え上げたぼくのくすぐりテクに翻弄されているのだろう。

「あがぁぁあっへっへっへっへっへっへ!!! 足があぁっははっははっは、こしょばぁあははっはっはっはっはっはっは~~!!?」

 触れてみてすぐにわかる。
 きれいにへこんだ土踏まずのアーチ。このあたりが彼女の弱点。
 しっとりとした足の裏の皮膚を縦にこそぎ落とすように爪を立てて掻き立てる。

「やははははははははははっ!!! いえぇぇげっ、げひっ、うひぃいいいひひひひひひひひひいひ、やめでぇぇええへっへへへへへへへへへ!!」
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 紘佳は髪の毛を振り乱し、よだれを垂らして大笑いする。
 さきほどまでの上半身のくすぐりも効いたようで表情に疲れが見えた。

「ぼくのいうことは絶対服従するかな?」
 ぼくは指を止めずに問いかける。

「するするぅうううひひひひひひひひひひっ!!! するから止めてぇええへっへっへへへへへへっ!!!」

「逆らったら学園にいられなくなるかもしれないよ」

「逆らわないっ!!! 逆らわないからぁああひゃはははははははははははははっ!!!」

 紘佳は必死の形相で懇願する。
 ぼくが手を止めると、紘佳は大きくせき込み肩で息をした。
「それじゃあ命令するね」
 ぼくが微笑みかけると、紘佳はおびえた表情で何度もうなずいた。

「『もっとくすぐって』って言ってごらん」

「……え」
 紘佳は絶望した表情を浮かべた。

「言えないならもっと躾が必要だね」
 ぼくはそう言って再び彼女の足の裏へ指を突き立てた。


(つづく)


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