Tickle Love(https://twitter.com/TickleLove1)様が挿絵を描いてくれました!
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隣のクラスのクールビューティ涼子(りょうこ)をくすぐりたいと感じたのは、うららかな昼休みの中庭であった。
ひとり、長椅子の隅に腰かけ、サンドウィッチを片手に皮のカバーをつけた文庫本を読みふける彼女はあまりに美しかった。
「きれいなものほど汚したい。それが男の性というものだろう?」
ぼくは物陰から彼女を観察しながら言った。
「……まったく同意できない」
隣の紘佳はドン引きしたような顔つきだ。
「しつけが足りなかったかな」
ぼくが両手をわきわき動かしてみせると、紘佳はぎょっと肩をすくめ、
「おおお、おっしゃる通り! 松山くん(仮名)のおっしゃる通り!」
おびえたように声を震わせ、ぼくにごまをすった。
「さて、あそこにいる涼子を家に連れ込みくすぐり犯したいわけだが……。紘佳、なにか策はあるだろうか?」
「……あたしのときみたく、始末書を書かせるとかなんとか言えばいいんじゃない?」
「君のようなお猿さんと一緒にしてはいけないよ。普通の知性を持った女性は、そんな露骨な嘘に騙されない」
「んなっ!?」
「女子の間で、彼女はどんな存在なのだろうか?」
ぼくは紘佳に尋ねた。
「……涼子ちゃんは、……なんかクールビューティって感じ」
「クールビューティだけじゃわからん。語彙力がないのかね、君は」
「むむむ……。なんていうか、清楚な感じで、里英とかと似た雰囲気ではあるんだけど、ちょっと近寄りがたい、高嶺の花? って感じ。あんまり人とつるんでるところ見たことないし。ずっと微笑んでるんだけど、なんかオーラが違うっていうか。人と一緒になって騒ぐイメージがない。孤高って感じ」
「ふむ。それでは、友人を利用して呼び込むのは難しいか」
「なんかいっつも一人で本読んでるから、本は好きなんじゃない? 図書室にほぼ毎日通ってるっぽいし」
「それだ!」
「っ!?」
紘佳に涼子を尾行させて調べたところ、涼子は現在とある純文学作家の全集を読破するために図書室に通っているらしい。
そこで、涼子が未読の次巻以降をすべて借り切り、貸し出し中にした。
図書室へやってきた涼子は、書棚を見て、首を傾げた。
「あ、○○全集、また借りパクされてるんだね」
待ち伏せさせておいた里英がさっそく涼子に話しかけた。
涼子は怪訝そうに眉をひそめる。
「またってなに?」
「なぜか定期的に現れるんだよ。この全集定期的に借り占めして長期延滞する人」
里英は物知り顔で答えた。
「迷惑……」
涼子はため息をついた。
がっかりした様子の涼子に、里英は微笑みかける。
「うちのクラスの松山くん(仮名)、その全集持ってるよ。私、ちょっと前に借りて読ませてもらったの。涼子ちゃんに貸してもらえるか頼んでみようか?」
涼子は驚いたように目を見開く。少し逡巡するように顎に手を添え、
「お願いできる?」
罠にかかった。
~~~
「くふんっ……!! やっ……ま、やっ……だ……っ!?」
涼子は首を左右に激しく振りながら、口元を絞めたり緩ませたりしている。
肘掛け椅子に手首足首を縛られ身動きが取れない涼子。
ぼくは、彼女の横っ腹をぐにぐにもみほぐすようにくすぐっている。
「どうしたんだい、涼子。笑いたいなら思い切り笑っていいんだよ」
ぼくは涼子の耳元へささやく。
「や、だっ……! やめっ、て……!! こんっ!!! 帰らせ、て……っ」
くすぐられて笑うのがよほど恥ずかしいのか、涼子は目に涙を浮かべ鼻を真っ赤にして笑いをこらえている。日常の学校生活において、涼子が大笑いする姿は一度も見たことがない。
腋の下やアバラ。紘佳なら大爆笑エリアだが、涼子は耐える。
ガマン顔も実に愛らしいが、そろそろ大笑いする姿がみたいところ。
ぼくは彼女の足元にしゃがんだ。
涼子が息を切らしているすきに、拘束を外しソックスを引っ張る。
「やっ!?」
そこで涼子はぼくの行為に気付いたようで、激しく暴れだした。上半身はいくら動いてもきつく拘束されているため問題ない。自由な左足だけが脅威。もしも顎を蹴り上げられれば、さすがのぼくでも失神してしまうだろう。
ぼくは、がっちりと涼子の左足首を抱え込む。足首から先がイヤイヤするようよじれるが、握力で押しつけ、無理やりソックスを引っぺがした。
現れた素足は、やや青白く不健康に見えたが、手入れのなされたきれいなものだった。爪は短く切りそろえられ、豆やイボも見当たらない。文化系らしく偏平足気味ではあるが、指は細く、美しいバランスだ。
「やっ、やだ……! やめてっ、そこはっ……!」
ぼくが指を近づけると、涼子は声をひっくり返らせておびえた。
血色悪くひんやり冷たくなった涼子の足。硬そうで柔軟性がない。
見た瞬間にわかる。この子は足の裏が激弱だ。
ぼくは、じらすようにゆっくりと指を近づけたり離したりする。
「ひぃっ……やっ!! お願いっ、なんでもするからっ……! そこだけは触らないで……」
「じゃあ笑おうか」
ぼくは発すると同時に、涼子の足の裏へ5本の指を突き立て、ガリガリとかきむしった。
「ぷひっ――いひゃぁあ゛あ゛ぁあ゛ああはははははははははははははははははっ!!!? や゛あぁ゛あかはははははははははははははははは!!!?」
涼子は吹き出し、体をのけぞって激しく笑いだした。
ぼくは、涼子の足の裏で指を激しく動かしながら上下に往復させる。
「やらっ、あだはははははははははははははは!!!? に゛ぃ゛いいいひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!!!」
よほど足の裏が弱かったらしい。
普段の澄ました表情を崩壊させ、歯茎をむき出しにして笑い狂う涼子。
くすぐったさのあまりことばも発せないようで、人間の声とは思えない奇声を発し続けている。
「涼子はあんまり足の裏を触られたことがないみたいだね。今日はマッサージがてら、一生分足の裏を触りつくてあげよう」
「や゛あ゛あぁ゛~~ははははははははははははははっ!!!? いぎぁあぁあははははははははははははははっ!!!!」
涼子は甲高い笑い声を発し続ける。
首を左右に振って否定の意を示しているのか、くすぐったくて髪の毛を振り乱しているのかわからない。
「やめてほしいのかい?」
「がぁあああ゛はははははははははははははっ!!! ひぎぃ゛い゛ひひひひひひひひひひひひひひ~~!!!!」
首の動きに若干上下移動が混じったように見えるが、やはりわからない。
「安心したまえ。君みたいに足の裏が激弱の娘は、もう足の裏をくすぐられることしか考えられないほどの変態さんになっちゃうからね。もう本を読む暇もなくなるよ」
「いぎゃぁあ゛あぁ゛はははははははははははははっ!!? だや゛ぁああ゛あがははははははははははははははははははっ!!!」
涼子はそのまま数分間笑い続け、失神した。
足の裏だけで失神した娘は久々だった。
(つづく)
#1 #2 #3 #4 #5
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隣のクラスのクールビューティ涼子(りょうこ)をくすぐりたいと感じたのは、うららかな昼休みの中庭であった。
ひとり、長椅子の隅に腰かけ、サンドウィッチを片手に皮のカバーをつけた文庫本を読みふける彼女はあまりに美しかった。
「きれいなものほど汚したい。それが男の性というものだろう?」
ぼくは物陰から彼女を観察しながら言った。
「……まったく同意できない」
隣の紘佳はドン引きしたような顔つきだ。
「しつけが足りなかったかな」
ぼくが両手をわきわき動かしてみせると、紘佳はぎょっと肩をすくめ、
「おおお、おっしゃる通り! 松山くん(仮名)のおっしゃる通り!」
おびえたように声を震わせ、ぼくにごまをすった。
「さて、あそこにいる涼子を家に連れ込みくすぐり犯したいわけだが……。紘佳、なにか策はあるだろうか?」
「……あたしのときみたく、始末書を書かせるとかなんとか言えばいいんじゃない?」
「君のようなお猿さんと一緒にしてはいけないよ。普通の知性を持った女性は、そんな露骨な嘘に騙されない」
「んなっ!?」
「女子の間で、彼女はどんな存在なのだろうか?」
ぼくは紘佳に尋ねた。
「……涼子ちゃんは、……なんかクールビューティって感じ」
「クールビューティだけじゃわからん。語彙力がないのかね、君は」
「むむむ……。なんていうか、清楚な感じで、里英とかと似た雰囲気ではあるんだけど、ちょっと近寄りがたい、高嶺の花? って感じ。あんまり人とつるんでるところ見たことないし。ずっと微笑んでるんだけど、なんかオーラが違うっていうか。人と一緒になって騒ぐイメージがない。孤高って感じ」
「ふむ。それでは、友人を利用して呼び込むのは難しいか」
「なんかいっつも一人で本読んでるから、本は好きなんじゃない? 図書室にほぼ毎日通ってるっぽいし」
「それだ!」
「っ!?」
紘佳に涼子を尾行させて調べたところ、涼子は現在とある純文学作家の全集を読破するために図書室に通っているらしい。
そこで、涼子が未読の次巻以降をすべて借り切り、貸し出し中にした。
図書室へやってきた涼子は、書棚を見て、首を傾げた。
「あ、○○全集、また借りパクされてるんだね」
待ち伏せさせておいた里英がさっそく涼子に話しかけた。
涼子は怪訝そうに眉をひそめる。
「またってなに?」
「なぜか定期的に現れるんだよ。この全集定期的に借り占めして長期延滞する人」
里英は物知り顔で答えた。
「迷惑……」
涼子はため息をついた。
がっかりした様子の涼子に、里英は微笑みかける。
「うちのクラスの松山くん(仮名)、その全集持ってるよ。私、ちょっと前に借りて読ませてもらったの。涼子ちゃんに貸してもらえるか頼んでみようか?」
涼子は驚いたように目を見開く。少し逡巡するように顎に手を添え、
「お願いできる?」
罠にかかった。
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「くふんっ……!! やっ……ま、やっ……だ……っ!?」
涼子は首を左右に激しく振りながら、口元を絞めたり緩ませたりしている。
肘掛け椅子に手首足首を縛られ身動きが取れない涼子。
ぼくは、彼女の横っ腹をぐにぐにもみほぐすようにくすぐっている。
「どうしたんだい、涼子。笑いたいなら思い切り笑っていいんだよ」
ぼくは涼子の耳元へささやく。
「や、だっ……! やめっ、て……!! こんっ!!! 帰らせ、て……っ」
くすぐられて笑うのがよほど恥ずかしいのか、涼子は目に涙を浮かべ鼻を真っ赤にして笑いをこらえている。日常の学校生活において、涼子が大笑いする姿は一度も見たことがない。
腋の下やアバラ。紘佳なら大爆笑エリアだが、涼子は耐える。
ガマン顔も実に愛らしいが、そろそろ大笑いする姿がみたいところ。
ぼくは彼女の足元にしゃがんだ。
涼子が息を切らしているすきに、拘束を外しソックスを引っ張る。
「やっ!?」
そこで涼子はぼくの行為に気付いたようで、激しく暴れだした。上半身はいくら動いてもきつく拘束されているため問題ない。自由な左足だけが脅威。もしも顎を蹴り上げられれば、さすがのぼくでも失神してしまうだろう。
ぼくは、がっちりと涼子の左足首を抱え込む。足首から先がイヤイヤするようよじれるが、握力で押しつけ、無理やりソックスを引っぺがした。
現れた素足は、やや青白く不健康に見えたが、手入れのなされたきれいなものだった。爪は短く切りそろえられ、豆やイボも見当たらない。文化系らしく偏平足気味ではあるが、指は細く、美しいバランスだ。
「やっ、やだ……! やめてっ、そこはっ……!」
ぼくが指を近づけると、涼子は声をひっくり返らせておびえた。
血色悪くひんやり冷たくなった涼子の足。硬そうで柔軟性がない。
見た瞬間にわかる。この子は足の裏が激弱だ。
ぼくは、じらすようにゆっくりと指を近づけたり離したりする。
「ひぃっ……やっ!! お願いっ、なんでもするからっ……! そこだけは触らないで……」
「じゃあ笑おうか」
ぼくは発すると同時に、涼子の足の裏へ5本の指を突き立て、ガリガリとかきむしった。
「ぷひっ――いひゃぁあ゛あ゛ぁあ゛ああはははははははははははははははははっ!!!? や゛あぁ゛あかはははははははははははははははは!!!?」
涼子は吹き出し、体をのけぞって激しく笑いだした。
ぼくは、涼子の足の裏で指を激しく動かしながら上下に往復させる。
「やらっ、あだはははははははははははははは!!!? に゛ぃ゛いいいひひひひひひひひひひひひひひひひひひっ!!!!」
よほど足の裏が弱かったらしい。
普段の澄ました表情を崩壊させ、歯茎をむき出しにして笑い狂う涼子。
くすぐったさのあまりことばも発せないようで、人間の声とは思えない奇声を発し続けている。
「涼子はあんまり足の裏を触られたことがないみたいだね。今日はマッサージがてら、一生分足の裏を触りつくてあげよう」
「や゛あ゛あぁ゛~~ははははははははははははははっ!!!? いぎぁあぁあははははははははははははははっ!!!!」
涼子は甲高い笑い声を発し続ける。
首を左右に振って否定の意を示しているのか、くすぐったくて髪の毛を振り乱しているのかわからない。
「やめてほしいのかい?」
「がぁあああ゛はははははははははははははっ!!! ひぎぃ゛い゛ひひひひひひひひひひひひひひ~~!!!!」
首の動きに若干上下移動が混じったように見えるが、やはりわからない。
「安心したまえ。君みたいに足の裏が激弱の娘は、もう足の裏をくすぐられることしか考えられないほどの変態さんになっちゃうからね。もう本を読む暇もなくなるよ」
「いぎゃぁあ゛あぁ゛はははははははははははははっ!!? だや゛ぁああ゛あがははははははははははははははははははっ!!!」
涼子はそのまま数分間笑い続け、失神した。
足の裏だけで失神した娘は久々だった。
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