「……っ?」
 ホロは突然の体の異変に戸惑った。
 突然しっぽがくねりはじめ、自身の靴を脱がし始めたのだ。
「な、なんじゃこりゃ?」
 まったく制御がきかない。
 しっぽはそのまま、むき出しになったホロの素足の足の裏をさわさわなで始めた。

「うひゃっ!!? はっ、なひゃっ、なんじゃっひぃっひひっひ、ぞわぞわするぅ」

 足を引っ込めようにも、足の指がぴんと張って動かない。

「ひゃははははっ、やめっ、やめんかふひひひっひひひひひひ~~っ!!」

 ホロの笑い声がどんどん激しくなる。
 まるで、体が何者かに乗っ取られたかのようだ。

 しっぽの動きはさらに激しさを増し、思い切りさらけ出された足の裏をばっさばっさと掃除するように動く。

「あひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! やめぇぇぇ~~やだぁぁぁっはっはっはっはっははひぃぃ~~!!!」

 ホロは体が思うように抵抗してくれず、涙を流して笑う。

 しばらくして突然両手足しっぽの感覚が戻り、同時にしっぽの動きも止まった。

「ひひふひひひひっ……にゃ?」

 ホロはしっぽを動かしてみたり、両手足を振ってみたりして、感覚を確かめる。

「……ひ、ひひぃ……、わっちのからだ、何が起こっとりゃぁ……の?」


(完)