アイシス・イーグレットは台の上に両手両足をまっすぐ伸ばし、Iの字に拘束されていた。

「何この状況!?」

 アイシスは思わず叫んだ。
 アイシスはその店にただ買い物に訪れただけだった。
 それが、
「当店ではヘソ掃除のサービスをやっております」
「はいぃぃ!?」
「ときどきその刺激に耐えられず、店員に危害を加えるお客様がいらっしゃいますので、現在では一律にこのような形に――」
「いらないっ! そんなサービスいらないから!」
 アイシスの叫びを無視して、ひとりの女性店員が近づいてきた。
 手には梵天付きの耳かきをもっている。
「ひっ……」
 アイシスは恐怖に顔をゆがめた。
 その刺激を想像し、身震いする。
「お、頼んでない! そんなサービス頼んでないから!」

 店員は無視して、
「はーい、痛くないですからねー?」
 梵天をアイシスの露出したヘソ周りに這わせ始めた。

「ふひっ!? ふひひひひひひひひひっ!! やっ、やめっ、嫌っあ、あひぃぃっひっひっひっひ」

 くるくるとお腹を撫でられ、たまらず笑い声を上げるアイシス。

「まずはお腹をマッサージします」
 店員が言う。

「いらないぃぃっひっひ、いらなっ、頼んでないのぉぉ~~ひひっひっひっひ!!」

「常日頃から露出されているようなので、垢がたまっています。是非掃除させていただきたく」
 店員は言うと、耳かきのへらの部分をくりっと、アイシスのおへそへ入れ込んだ。

「ぽぴぃぃぃぃぃっ!!?」

 アイシスはびくっと顎を上げ甲高い悲鳴を上げた。
 店員はそのままこり、こり、と耳かきを動かし始める。

「ほひっ、へひっ!!? あひゃっ、ひぃぃぃ~~ひひひひっ!! やめ、嫌ぁぁぁ~~」

「ずいぶんと汚れていますよお客さん。たまにはおへそも掃除してあげないと」

「うるっひぃっひぃ、うるさいっ!! やめぇぇあひぃぃひゃぁぁ!!」

 アイシスは、ヘソを耳かきでほじられ、首を左右に振って悶えた。

「この様子だと、他の部分も汚れていそうですね。追加サービスもいたします」

「いぃぃぃいっ!? なっ、うぇぇぇえっ!!? はひっ、いらないぃっ!!! ふひゃっは、あぁぁぁぁあ!!? おへそやべてぇぇぇ~~!!!」

 アイシスの白いお腹は、ぴくぴくと痙攣するように震えていた。

 別の店員が、アイシスの靴を脱がした。

「うひぃぃっ!? ひぃぃ、な、何、して、――あひゃぁぁあひひひひひひひひっ!!?」

 アイシスが言いかけたところで、いきなり脇腹を揉まれた。
「少しマッサージが足りませんでした。血行を良くした方が、もっとおへそ掃除が気持ちよくなるんですよ?」

「きひひひひっ、気持ちよくなくていいからぁぁあっははひひひひひひひ!!」

 そんなことをしている間に、アイシスは両足とも靴下まで脱がされ素足にされた。
 梵天付き耳かきを受け取った足元の店員が、アイシスの足の指の付け根に梵天を這わせた。

「あひやぁぁぁあっ!!?」

 たまらず声を上げるアイシス。

「やはり、こちらも手入れがあまりされていませんね。角質をこそいで差し上げます」
 足元の店員は、耳かきのへらの部分でカリカリ足の指同士の間をこそぎ始めた。

「あひひひひひひひひひっ!!? いぃぃ~~っひっひっひっひ、それはだめえぇぇえひひひひひひひい!!!」

 アイシスは両足をくねらせて笑う。

「暴れなくても大丈夫ですよ。両足10本の指の間すべて綺麗に磨いて差し上げますからね」

「いひゃはははははははっ!!! いらないっ!!! いらないからぁぁぁはっははひひひひひひひひひひ!!!」

 脇腹を揉んでいた店員は、再び耳かきでアイシスのヘソをいじり始める。
「ふひぃぃぃっ!?! あはあはははははいやぁぁあぁぁはひぃぃぃっひぃぃ!!」

 アイシスのヘソ周りは、血色がよくなって桃色になっている。
「おやおや、カスが飛んでしまいましたね」
 店員は言うと、梵天でヘソをこそこそと掃除する。

「ふひひひひひひひひっ!!? いぃぃぃ~~っひっひっひっひっひやめてぇぇぇぇ~~!!!」

「あらあら、こちらの角質もずいぶん……」
 足元の店員は、しつこい汚れを見つけたのか、足指の付け根を強めに引っ掻き始めた。

「ぐひひひひひひひひおねがぁぁぁっはっはっはっはっはっははははひゃぁぁあぁぁあ!!!」

 アイシスはくすぐったさに笑い続けた。
 数分間で解放されたアイシスは、へとへとになってしばらく立ち上がることができなかった。
 落ち着いてから確認してみると、ヘソと足指が、自分一人の手入れでは不可能なほどものすごく綺麗に掃除されていた。


(完)