「やめひゃっはっはっはっはっはは!!? マナミぃぃ~~ひっひっひ、なんなのこれぇえ~~ひゃっはっはっはっは!!!」
 ニナがくすぐられていたベッドで、マナミの部活の先輩であるチトセがくすぐられている。X字に拘束された彼女は、運動着に素足という恥ずかしい姿。運動部で鍛えられた引き締まった体中をおじさんたちの指がはい回る。
「やめへぇぇ~~っへっへっへ!! そんなとこさわらないれぇぇ~~っへっへっへっへ~~!!!!」
 脚の筋肉に沿って指を這わされ、チトセは悲鳴を上げた。
「引き締まった筋肉!」「腹筋割れてる!」「腕の筋肉もほぐしてあげようね」「キレイにへこんだ土踏まずはくすぐりやすいぞ!」
 おじさんたちは口々に感想を漏らしながら、チトセの体を蹂躙する。
 腹筋の筋を指でなぞられ、半袖の袖から突っ込んだ指で腋の下を直になでられ、土踏まずの真ん中を爪でこそがれ、……チトセは狂ったように笑いもだえた。
「あびゃぁぁああひゃひゃひゃひゃ!!? まなっ……まなびぃいいっひっひっひっひ!!! あんた恨むからにゃぁぁっはっはっはっはっはっはっは~~!!!」
 チトセは涙と涎と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながらマナミに向かって叫んだ。
 マナミは、後輩の目の前で無様に笑い狂う先輩の顔を見ていられず、目を背けた。

(つづく)