ある日、高鴨穏乃は山で不思議なキノコを食べ、くすぐりフェチに目覚めた。

穏乃
「うおおおおおおお~~!!?」

 ドタドタ!
 ガラリ!


「穏乃ちゃん!? どうしたの!? そんな大声出して。今日は休みだよ?」

 松実玄は、部室にて、ひとり、掃除をしていた。

穏乃
「うぇひひひひひひ!! 玄さぁぁあん!! いますぐくすぐらせてください!!!」シュコーシュコー


「……え、えっと……? 穏乃ちゃん、大丈夫? 顔も赤いし、息も荒いし、言ってることおかしいし、熱でもあるんじゃ――」

穏乃
「も、もぅっ……ガマンできましぇぇぇえぇん」バッ


「――きゃっ!? し、しずちゃ……なに――にぃあぁあはははは!!!?」

 玄の持っていた箒がはじけ飛ぶ。
 穏乃、玄に飛びかかり床へ押し倒すと、のしかかり、スクールセーターの上から脇腹をくすぐりはじめた。

穏乃
「玄さぁあぁん!!! うぇひひひっ、玄さんの腋ぃいいいひぇぇひぇえぇひぇ~~」


「やははははははははっ!!? やめて穏乃ちゃぁぁっはっはっははっはっはっは!!? くすぐったいよぉ~~~はははは!!」

 玄は胸あたりに埋まった穏乃の頭部を必死に押しのけようと力を込める。
 しかし、しがみついた穏乃は離れない。
 穏乃は、玄の体に密着し、脇腹からアバラへ十本の指をわしゃわしゃ這わせている。

穏乃
「腋ぃぃいい腋ぃいいいひぇひぇ!」


「きゃはははははは、そこ腋じゃないよおおぉ~~っはっはっはっはっはっはっは~~!!!」

 穏乃は「腋」を連呼しながら玄の脇腹をくすぐり続けている。


「ひゃぁああっ!!? あひあはあははははははははっ!!!?」

 突然玄の反応がよくなった。

穏乃
「うぇひひっ、玄さん、ここが弱いんですかぁ~?」

 穏乃は、玄の横っ腹のやや背側あたりの一点へ人差し指をほじくり入れてぐりぐりとくすぐる。


「ひあぁぁひひひひひひひひっ!!!? しひひひひひっ、しずっ、穏乃ちゃぁぁああはひゃはははははは!!! そこだめぁぁあああっははははははははは!!!?」

穏乃
「玄さぁぁあん、笑った顔可愛いですよおおお~~うぇひひひ」


「ひあぁぁははははははははっ、やめてしずぅひゃぁぁっはっはっは!!? 頭がおかしくなるぅぅ~~はっはっはっはっはっはっは~~!!!」

 玄は、穏乃にくすぐられるうちに、顔が上気していく。
 笑いすぎて呼吸困難に陥りながらも、徐々にそれが苦でなくなっていく……。
 穏乃の指先から分泌されるキノコの胞子が玄の体をむしばみはじめたのだ。

 穏乃が山で食べてしまったキノコは、人間をくすぐり人間に変えてしまう、恐ろしい寄生キノコだった!

 脇腹のツボをくすぐられ続けた玄は疲労困ぱいして動けなくなった。
 穏乃はそんな玄から上履きとニーソックスを脱がし取ると、両足をハの字に広げ、足首を箒の柄に縛り付けた。


「……し、……しずの、ちゃん……ひぃぃ、や、やめてぇぇ~」

 玄はポロポロ涙を流していた。
 全身汗びっしょりで、息は荒く、酔ったように表情がとろけている。
 キノコの胞子に毒されながらも、最後の理性で抗っているようだ。

穏乃
「玄さん足綺麗ですね。うぇひひ、うぇひひひひひひ」

 穏乃、涎を垂らしながら玄の素足へ爪を立ててくすぐりはじめる。


「ふきゃぁぁあはっはっははっはっはっはっは!!!? だめぇぇぇははははははははははは!!!」

 玄、体をびくびく震わせながら大笑いする。
 足の指がくすぐったそうに激しく動いている。

穏乃
「玄さんの足ぃぃ……うぇひっ、……あしぃぃ」ジュルジュル


「やぁぁあっはっはっはっはっはっは、あひがぁぁぁはっはっはっはっはっはやぁぁぁあっはっはっはっは~~!!?」

 舌なめずりをしながらくすぐる穏乃。
 不思議なキノコに寄生されたことで、穏乃は他人をくすぐることで興奮を得る。
 すっかりくすぐりフェチに墜ちている。


「あばばばばばば!!? ひぁぁあひゃひゃひゃはははははは!!! だめっぇえぇひひひひひひあがぁぁぁ~~!!?」

 玄は素足の足裏を直にくすぐられ、皮膚表面から直接胞子を浴び、発狂寸前。
 彼女がキノコに冒されるのも、時間の問題である。


(完)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 キャラ崩壊等もろもろごめんなさい^p^
 思いついたものは仕方ない。
 くすぐり感染ネタ流行ろう。

 阿知賀編の大将戦淡穏って、実はほむまど。