くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

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くすぐりおじさんと3人の仮装娘 on Halloween

 外が騒がしい。
 おじさんが玄関の扉を開けると、3人の女子が立っていた。
 みな西洋の神話に出てきそうな化け物の恰好をしている。そうか。今日はハロウィンか。

「トリックオアトリート! トリックオアトリート! トリックオアトリート!」
「トリックオアトリート! トリックオアトリート! トリックオアトリート!」
「トリックオアトリート! トリックオアトリート! トリックオアトリート!」

「へぇ? おじさんにどんなイタズラをしてくれるんだい?」
 おじさんが問いかけると、3人は困った顔をした。

「えっと……お菓子をください。今日はハロウィンです」
 大きな鎌を持った死神風の衣装を身に着けた女子がおそるおそる言った。

 なんと、彼女らはハロウィンイベントに乗っかっておきながら、お菓子をもらえなかったときのイタズラを考えていなかったようだ! しかも、死神風の恰好で「今日はハロウィンです」などと世界観をぶち壊すメタ発言! 絶対に許せない。

「ねぇ、もう行こうよ。このおじさんお菓子くれないみたいだし」
 不思議の国のアリス風の衣装を身に着けた女子が死神のローブを引っ張った。その隣に突っ立っていた魔女風の衣装を身に着けた女子は、何も言わず踵を返す。

 なんだこの3人組は!
 他人の家にやってきておいて、礼儀もなにもなっていない!
 お仕置きが必要だ!

「待たれよ」

 おじさんは、そそくさと帰ろうとする3人組に魔法をかけ、自宅に連れ込んだ。

・・・

「あひゃひゃひゃひゃ!!! ひゃめっ、あひぃ~~っひっひっひっひっひっひ~~!!! やめてぇ~~~~あはははははははははは!!!」

 そっけない態度で立ち去ろうとしていた魔女風女子が大口を開けて馬鹿笑いしている。
 特製の足枷で両足の指をすべて拘束しているため、足首から下は一切の身動きが封じられている。その敏感な素足を、無数の小さなマジックハンドがこちょこちょとくすぐりたてていた。

「他人様の家にお邪魔したら、去り際もきちんと挨拶をしないといけないんだよ。おじさんと約束だぞ?」

「わひゃっひゃっはっはっはっははは!!! やくそくするっ、やくそくするからとめてぇぇえ~~ひゃっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 魔女風女子は端正な顔をぐちゃぐちゃにゆがめて笑う。もう少しのあいだ反省してもらおう。

 その隣では、

「いぎゃっはっはっはっはっはっは!!! なにこれっ、気持ち悪いぃ~~ひっひっひひひひっひ~~!!! やだぁぁっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 アリス風女子が体中をべとべとのスライムでくすぐられている。
 全身がつかるほどのスライムの海の中、彼女は馬鹿笑いしながらジタバタと両手足を動かし暴れている。
 スライムは彼女の服の中にまとわりつき、腋やおなか、ニーソックスの中にまで入り込み足の指先までくすぐりつくす。

「ハロウィンはお菓子を回収する遊びじゃないんだよ? お菓子をくれない人にはちゃんとイタズラしないと。こんな風に!」

「こんなのぉ~~はっはっははっはっは!!! 限度が過ぎるぉ~~ひゃははははははははははは~~!!」

 自分がハロウィンを中途半端にとらえていたくせに、まったく反省の色が見えない。まだまだお仕置きの必要がありそうだ。

 さらにその隣では、

「うひゃはははははははっ!!? やらはっはっははは、くしゅぐったいよぉ~~ぃひひひっひっひっひっひっひ!!!」 

 死神風女子が、股下から足裏までを無数の羽根でくすぐられて悶絶している。
 大きく開脚して、自身が持っていた巨大な鎌の柄に足首を縛られているため、鼠径部から足指の股まで触り放題だ。

「死神がそんなはしたない笑顔を見せるんじゃないよ。せっかく扮装したのなら、きちんと死神になりきらないと!」

「あぎゃひゃははひひひひっひひひ!? 無理無理ぃひひひひいひひひひひひい!!! おじさん許してぇぇえ~~っへっへっへへっへっへっへっへ~~!!!」

 死神風女子は涙を流して何度も謝る。まだまだ、そんなんじゃ立派な死神になれないぞ!

 3人をくすぐり責めにしていると、また外が騒がしくなってきた。
 誰か来たようだ。次は、きちんとハロウィンの仕様にのっとってイタズラしてくれる子をお願いしたいものだ。

(完)
















 












清楚な女子大生に利きくすぐりやってもらう

街頭インタビュアー
「すみませーん! そちらのかわいらしい清楚な女子大生さん!」

女子大生
「え? 私のことですか?」

街頭インタビュアー
「そうそう! 清楚なあなたに100万円チャンス! 『利きくすぐり』にチャレンジしてみませんか?」

女子大生
「利きくすぐり? それってテレビやyoutuberがたまにやってる、誰がくすぐられているか当てるってクイズですか?」

街頭インタビュアー
「おや、よくご覧になられていますねぇ! しかし、ハズレです! 誰がくすぐられているか、ではなく、誰がくすぐっているかを当てるクイズになります! 参加者の方には目隠しをしていただき、こちょこちょ足の裏をくすぐられていただきます! くすぐってくる指の感覚だけを頼りに、誰がくすぐっているのか当てていただきます!」

女子大生
「それってかなり難しくないですか?」

街頭インタビュアー
「大丈夫! ゲーム開始前に誰がどんなくすぐり方をするのかは数秒程度体験していただきますし、当てていただくくすぐり師はたったの4人! 直感で答えたとしても1/4で100万円もらえるお得なチャレンジです!」

女子大生
「それは……太っ腹ですね……」

街頭インタビュアー
「いまだけの特別チャンスです! 参加されるならあちらのミラー号へどうぞ!!」

・・・

女子大生
「(えっ……、全然くすぐったくない……)」

街頭インタビュアー
「今のがくすぐり師Dです! 以上で4人分のくすぐりは終わりです! どうですか? 当てられそうですか?」

女子大生
「たぶん……大丈夫だと思います。(みんなそこそこ特徴的だったし、足の裏に神経を集中すればいけそう)」

街頭インタビュアー
「では、靴下を脱いで、こちらの足枷に足を載せてください」

女子大生
「え!? 靴下を脱ぐんですか?」

街頭インタビュアー
「あ、そうなんですよ! 事前に説明してなかったですかね?? ここでやめます? 1/4で100万円もらえるチャンスですが……」

女子大生
「や、……やります」ヌギヌギ

街頭インタビュアー
「そうこなくっちゃ! では目隠しをしていただき……――さらに、こうしてこうして――」

女子大生
「ちょっ……なにしてるんですか?」

街頭インタビュアー
「なにって、足指を拘束させていただいているんですよ! このように足指をしっかり広げたほうが、神経が過敏になりますから! むしろくすぐりに強い参加者には有利な条件ですよ! ここでやめますか? 1/4の100万円」

女子大生
「続けてください……」

街頭インタビュアー
「それでは準備が整ったところで、清楚な女子大生さんの『利きくすぐりチャレンジ』スタート!!」

・・・

女子大生
「ぶひゃはははははははは!!? なにこれっ、だはっはっはっはっはっはっはっは~~!?!? (待って……さっきと全然違う! くすぐったすぎる!)」

街頭インタビュアー
「おやおや、さきほどはほぼ無表情でくすぐり体験をしていたのに、大爆笑ですねぇ! 清楚なお口からよだれが! 拘束された指がびくびく震えて! やはり靴下越しと素足だと感覚が違いますか!」

女子大生
「あひゃっはっはっはっはっはは、そういう問題じゃぁあははははははははははは~~!? (素足ってだけでこんなに違うの? いや、さっきと明らかにくすぐり方が違う!)」

街頭インタビュアー
「どうですか? 誰がくすぐっているのかわかりますか? さぁ、足裏に神経を集中させて……」

女子大生
「うひゃはははははあははあはは!!? (集中したら余計にくすぐったい! こんなのムリ!!)」

街頭インタビュアー
「制限時間あと10秒ですよ~。答えられないと、100万円はなしになってしまいます」

女子大生
「まはははあはは!!? ぶひゃっはっはっはっはっはっは!!? (制限時間!? そんなの聞いてない!)」

街頭インタビュアー
「5,4,3……」

女子大生
「ぎゃははは、C!! Cですっ!! やめへぇぇええへっへっへっへへっへっへ~~!!!」

街頭インタビュアー
「間一髪答えられましたねぇ~、では目隠しを取ってさしあげましょう」

女子大生
「ちょっ……あひゃははははは!!? くすぐりもやめてぇぇぇ~~はっはっはっはっはっはっはっは!!! (あれ? いま一瞬くすぐってる指の感覚が変わったような……)」

街頭インタビュアー
「残念!! 正解はBでした!!」

女子大生
「まひゃひゃひゃ!!! 待って!! いま入れ替わって――」

街頭インタビュアー
「不正解なので罰ゲーム!!! このままA,C,Dも加わり、くすぐられ続けていただきましょう!!」

女子大生
「ちょぁおああ゛あぁははははははははははあ!!!? それ゛は聞いてない゛ぃいいっひっひっひっひっひっひっひっひっひっひ~~!!!」

街頭インタビュアー
「この企画、果たして100万円を手にする利きくすぐり最強女子は現れるのでしょうか!! 次回の挑戦者にこうご期待!」

女子大生
「あぎゃっはあっはっはっはっはわがっだから帰してえっぇええぇ~~っへっへっへっへっへっへっへ~~!!! ぶひひひひゃひゃひゃひゃひゃ~~!!!」


(完)













 












人付き合いが苦手なJKが笑顔で友達と話せるようになるまで【くすぐり】

 私の名前は朝風絵理沙(あさかぜ えりさ)。
 A学園に通うJKだ。
「朝風さん。ハンカチ落としたよ?」クラスメイトに声を掛けられ、びくっと体が縮こまった。
「ん……ぁ、ありがと……」私はハンカチをひったくるように奪い、逃げた。

「何あのぶっきらぼうな態度!? 目も合わせず行っちゃうなんてひどくない?」
「朝風は中学のころからああいうやつよ。典型的なド陰キャコミュ障って感じ」

 後ろから聞こえてくるクラスメイトの声に耳をふさぎたくなる。
 そうだ。私は他人と会話をするのが苦手で、目も合わせられない。話しかけられるだけで、すぐ逃げだしたくなってしまう癖があった。

 もっと普通に他人と会話できれば、友達だってたくさんできるだろうに……。

「朝風さん」
「……びびくぅっ!?」
 今度は男の声。私はひっくりかえりそうになった。
 振り返ると、隣のクラスの山田君。元サッカー部のエースで、クラスのイケてるグループの女子たちがよくキャーキャーと噂を立てる超絶イケメンだ!
「ちょっと付き合ってもらえないかな?」
 付き合って!? 魅惑のボイスでささやかれ、私は卒倒しそうになった。
「ぁう……ぁう……、ご、ごめんなひゃひっ……!」
 私は噛み噛みで叫び、頭から煙を出して逃げ出してしまった。

 トイレにこもって、自暴自棄になる。
 あぁ……。せっかく山田君に告られたのに、あんな態度取っちゃうなんて……。
 鏡に映る自分の顔は青鬼も逃げ出しそうなほど恐ろしい形相をしていた。

「朝風さん!」
「びびくぅっ!?」
 トイレから出たところで、再び山田君に声をかけられた。
「びっくりさせちゃってごめんね。実は朝風さんに紹介したいものがあるんだ」
「え……?」

 数分後。私は、山田君に連れていかれた空き教室で、椅子に拘束されていた。

「な、……なにこれ……?」
「朝風さんに笑顔になってもらおうと思ってね」
「え……笑顔……?」
 山田君が手元のリモコンのボタンを押すと、椅子の後ろからウィンウィン機械音がして、左右上下から無数のマジックハンドが生え出てきた。

「ま、まさか……!」

 察した途端、マジックハンドが私の体に密着。一斉に私の体をくすぐりだした。

「んっ――ぷはっ……あははははははははははは!? なにこれぇ~~っはっはっはっはっはっは!!」

 身動きの取れない状態で、わきの下、脇腹、太もも、足の裏をくすぐられ、私は笑いを抑えられなかった。こんな大声で笑うのははじめてだ。

「ほら。笑えば素敵だよ。朝風さん」
 山田君はにっこりとほほ笑んだ。
「やはははははは!!? やめてっ、やまだくっ……ひゃっはっはっはっはっはっは~~!」
 マジックハンドのくすぐり攻撃は加減を知らない。服の裾から入り込み、胸の付け根をくすぐったり、スカートの中に侵入して鼠径部をいじくったり、靴下を脱がして素足にした足の裏をひっかいたりしてくる。

「朝風さん。友達がなかなかできなくていつも孤立していたから、ちょっとお手伝いをしてあげたくてね」

「あひゃっひゃっひゃひゃ!? これがっ……っはっはっはっは! 何の関係がぁぁ~ひゃひゃひゃひゃ!?」

「知ってる? あの有名テレビ番組『〇▽□でポン!』でも紹介されたんだけど、話しかけやすい女子の特徴として男女1000人に統計を取ったところ、約80%が『愛嬌』『笑顔』って答えてるんだ! つまり、笑顔になれば友達ができやすいってことさ!」

「ふひゃっひゃっひゃひゃ!? な、なにそれぇ~~はははははははははは!」

「さらに、ポンピピポン大学の最新の研究、合コンに参加した女性50人を対象にした実験で、意識的に相手に笑顔を見せるように心がけたグループと、そうでないグループでは、前者のほうが2.5倍話を振られる回数が多く、3.2倍も後日男性から連絡をもらえる回数が多かったんだ!」

「どこその大学ぅ~~ひひひっひっひっひっひ~!!」

「笑顔になればなんでもできる! 朝風さんにこれまで友達がいなかったのは、話下手だからじゃない! ただ笑顔が足りなかっただけなんだよ!」

「ひぃ~~っひっひ!? そっ……そんなばかなぁぁ~~はっはっはっはっはっはっはっはっは~~!!」

 10分ほどで、私は解放された。
 笑いつかれ、立ち上がることができない。

「ほら、朝風さん。顔の筋肉がほぐれて、口角が上がってる。このくすぐりマシンは、表情を豊かにするための素敵な装置なんだ。表情が柔らかくなった朝風さん、きっと明日から友達が増えるよ」
「そ、……そんなわけ……ない……」

 私は半信半疑で帰宅。
 しかし翌日学校で……

「ねぇねぇ朝風さん。この問題わかる?」
「ふぇっ……!?」
 突然隣の席の三田村さんに声をかけられ、私は驚いた。
「なんか今日、朝風さん話しかけやすいなって思って」三田村さんの言葉に私は驚愕。たどたどしいながらも問題の解説をすると、
「わぁ! 朝風さんすごく頭いいんだね! ねぇねぇ、今度ほかの友達と勉強会するんだけど、よかったら朝風さんも来ない?」

 放課後、私の足は自然と山田君に昨日くすぐられた空き教室へ向かった。

「ほらね。朝風さんには笑顔が足りなかっただけだったんだよ」
 山田君はさわやかな笑顔で嫌味なく言う。
「す……すごい……」
「定期的にこのくすぐりマシンで笑う練習をすれば、もっと自然な笑顔が作れるようになるし、笑うことで脳が活性化するよ」
「ほ、……ほんと……?」
「そうそう。マヨチンチン大学の最新の研究では、毎日笑う人は、笑わない人よりも寿命が1.3倍も長いなんてデータが出ているよ」
「そ、そうなんだ……」
「今日も乗っていくよね?」
 山田君がにこりとくすぐりマシンを指すと、私は反射的に頷いてしまった。

 その日のくすぐりは一段と強かった。

「あぎゃはははははあははあは!!!? ふひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ、なんにゃりゃぁぁあひゃひゃひゃひゃひゃ~~!!?」

 くすぐりマシンから生え出たマジックハンドが、私の全身を余すところなくくすぐる。
 昨日はなかったローション責めや、ブラシ責めも加わり、私は狂いそうだった。スカートがずり落ち、シャツもまくれ上がり、下着が上下とも丸見え。それなのに、昨日ほど嫌な感じはない。むしろ大笑いすることで体が喜んでいるような錯覚を覚える。

「朝風さん。笑えば笑うほど魅力的になるね」

「あひゃ~~ははははは!!? ほんとっ!? ほんとにぃぃ~~っひっひっひっひっひっひっひ~~!?」

「毎日こうやって笑っていれば、最高の人生が待っているよ」

「あぎゃはははははははは!! うれひっ……嬉しぃい~~ひぇっひぇひぇひっひぇっひぇっひぇ~~!!」

「ただね……」
 山田君はそう言って手元のリモコンのスイッチを押す。

「ひゃっひゃ……えっ……?」
 突如停止するくすぐりマシンに私は驚愕。体がうずいて仕方がなかった。

「このマシンを稼働するにはコストがかかるんだ」山田君の無念そうな表情。
「コスト……?」
「〇〇万円」
「ひぇっ……そんなに……」
「でも、その額の分の効果は保証できる。朝風さんは肌で実感してると思う。そこで、僕が新しく作った『笑いで人生を豊かにする研究部』の部員が増えると、部員から徴収する部費でまかなえるんだ」
「『笑いで人生を豊かに……』」
「部費は月額〇〇〇円。朝風さん、入部しない?」
「えっ……と……」
 私が迷っていると、
「部員なら毎日、このくすぐりマシン使い放題。いますぐ稼働して続きを楽しんでもらうこともできるよ」
「入ります!」

 それから私の人生は一転。
 毎日くすぐりマシンにくすぐられて大笑い。いつの間にか眉間のしわも消え、鏡に映る自分の顔は常にふにゃふにゃ。別人になったように感じられた。
 すっかりくすぐりマシンの虜になったところで、ほかの部員を紹介された。部員は全部で十数名。
 なんと、同じクラスで隣の席の三田村さんがいた。
 部活動の一環として、孤立している子を『笑いで人生を豊かにする研究部』に勧誘するための策に私ははめられたらしい。
 くすぐりマシン依存症となった私が、いまさら彼女を恨むことはなかった。
 運用のためにはまだまだ部員の数が足りないらしい。
「勧誘予定の夜桜琴音。クラスで孤立している無口のタイプ。朝風さんが委員会一緒だったね。明日彼女をくすぐりマシンにかけるから、明後日の委員会で、朝風さんのほうから自然に話しかけて友達風の約束を取り付けてもらえるかな? 『今日の夜桜さんは話しかけやすい』って補足することを忘れないようにね」
「はい……」
 山田君に言われるがまま、私は部員としての活動をまっとうする。くすぐりマシンの稼働にはコストがかかる。そのためには部員をたくさん集めなければならいのだ。すべては、私の豊かな人生のため……っ。


(完)


 












くすぐりエイリアン #3

 T大学近くの展望台。
 白みがかる街を見下ろす、寄り添う二人あり。

明子
「飲み会、抜けてきちゃったね」

ひろし
「二人きりで日の出を見る機会なんてそうそうないしな」

明子
「そうだね……。私もひろしと一緒になれて本当に――……っ」

 振り向きざまに絶句する明子。

ひろし
「どうした?」

 ひろしが明子の視線を追うと、全裸の大男が近づいてくるのが見える。

ひろし
「おいおい!? 朝のお散歩か!?」

明子
「ちょっとひろし……! 煽っちゃダメだよ。変な人だったら」

X
「アサノ、ォサンポ」

ひろし
「着るもの全部洗濯して――」

 言い切る前に、褐色の大男Xがひろしの顔面を殴る。

ひろし
「ひでぶっ」

明子
「ひ……ひろし!?」

 ひろし、吹き飛び気を失う。
 大男Xは倒れたひろしの服を剥ぎ、自身に身に着けはじめた。

 明子は恐怖のあまり、その場を動けない。

 ひろしの服をまとった大男X、明子のもとへ。

X
「ワラエバイインダヨ」


(つづく)












くすぐりエイリアン #2

 検体Xの変異がはじまってから丸一日が過ぎ、二度目の朝を迎えようとしていた。

清香
「先生……。自分の目で確かめるっておっしゃっていたのに……」

 浦部はいつの間にか眠ってしまっていた。
 椅子に腰かけ机につっぷすようにして寝ている浦部の背中にそっと毛布をかける。

 清香はそれほど眠気がなかった。
 定期的に声を上げて笑ったことが、眠気覚ましになったのかもしれない。

清香
「は、は、は、は……!」

 ひとりで笑い声をあげてみても、検体Xに変化はない。いつまでも同じようにうごめいているだけだ。

(……シテ)

清香
「えっ……?」

 空耳かと思った。
 しかし、確かにガラスケースの中から人間の声らしき音が聞こえた。

 清香はおそるおそる、ガラスケースをのぞきこむ。

(……シテ)

清香
「して?」

(……ダシテ)

 かすれるような声だが、確かに「ダシテ」と聞こえた。
 24時間以上、ただれた肉体をうごめかせつづける検体Xの醜い姿……。
 清香は、目の前の地球外生命体が苦しみ、助けを求めているように思えた。

 血迷った。

 清香がガラスケースのふたを開けた途端、中の検体Xが勢いよく飛び出し、清香の頭に つ か み か か っ た 。

清香
「……っ!?」

 間違いなく人間の手の感触。
 清香の頭にぶら下がる生温かい肉塊。
 清香は視界を奪われパニックになる。必死になって振りほどくと、……

清香
「え……こんなことって……」

 目の前に、褐色の全裸の男が立っていた。

清香
「いまの、一瞬で人間の大きさにまで……?」

 清香は腰が抜けてしまった。

X
「イマノ、イシュンレ、ニゲノ、オキサマ、レ?」

 検体Xは口をぱくぱくさせ、清香の発した音を真似する。

清香
(なんて進化の速さ……。まさか、ケースから出るために、私を利用した……?)

 清香は青ざめた。目の前の地球外生命体は、想像以上に生存能力に長けている。
 検体Xは、一歩、一歩、と大地を確かめるように清香に近づく。

X
「ワラエバイダヨ」

 検体Xの発した音は、先日浦部教授が清香をくすぐる寸前に発した言葉をトレースしたものだった。


(つづく)













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