くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

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「文具の日」に定規で足をくすぐってくるクラスメイトがいた

 私はサヤカ。ごくごく普通の中学二年生だ。部活は一応軟式テニス部に入っているが、最近顔を出していないため幽霊扱いだ。
 いつもと同じルートで登校。教室に入って席に着く。隣の席のオタエが机の上に文房具を広げていた。
 オタエは私の視線に気づくと、

「今日って文具の日らしいよ?」

「へぇ。そうなんだ……」

 文具の日なんて初めて聞いた。
 オタエはにやにやしながら定規やら物差しやらコンパスやらを机に次々並べる。ちょっと不気味だった。

「……だから、この定規であなたの足をくすぐってあげるね」

「は?」

 私はオタエの言葉の意味が理解できず、まったく反応できなかった。
 オタエは私を押し倒すと、馬乗りになって、あっという間に上履きとソックスを脱がしてしまう。

「ちょ、オタエ!? なにするの!?」

 ガリガリガリガリ

「――ぶひゃっ!? あはははははははは!? なにすんのやめてぇぇ~~っへっへっへっへっへ!!」

 突如襲い掛かる、足の裏への刺激。
 硬いプラスチックの角でガリガリと皮膚の表面をひっかかれる感触。
 オタエは定規の角で私の足の裏をくすぐっているのだ。
 あまりのくすぐったさに、私は悲鳴をあげた。

「やらやだははっはっはっはっはっは!!! オタエっ……やめてってばぁぁっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

「今日は文具の日だから、ね?」

「意味が……意味話なんないぃひひひっひひひひっひひっひ~~!!」

 私は涙を流して笑い転げた。
 たっぷり5分ほどくすぐられ続け、私は解放された。

「ひぃ……ひぃ……おたぇぇ……なんだったのよぉ……ひどいよぉ」

 私がにらむとオタエはにやにやして、たった今私の足をくすぐっていた定規を投げてよこした。
 定規の角には私の皮膚が削れたらしい白い粉が大量に付着していた。
 急に恥ずかしくなって、急いで手で払った。

「次はカホちゃんやるから、今度はサヤカちゃんも手伝って」

「はい?」

 私の理解が追い付く前に、オタエは私の腕を引っ張った。
 私はあわてて素足のまま上履きをつっかけ、カホの席に向かう。

 カホは黙々と計算ドリルをしていた。数日前に提出期限が切れた算数の宿題だ……。
 おとなしくて真面目そうに見える割に、実はそんなに真面目じゃないし、勉強ができるわけでもない。運動も下手。部活もやってない。パッとしないにもほどがある子だ。

「カホちゃん、今日は文具の日だよ?」
「……えっ?」
 オタエが声をかけると、カホはきょとんとして聞き返した。話しかけると「えっ?」と毎回聞き返すのがカホの癖。いつもはイライラさせられる癖なのだが、今回は聞き返したくなる気持ちがわかる。

「文具の日だから、定規であなたの足をくすぐってあげるね」

 オタエは私に言ったセリフと同じセリフを言い放ち、カホを椅子から引きずり下ろした。

「サヤカちゃん! おさえて!」

 オタエにすごい剣幕でにらまれ、私はしぶしぶカホの足を押さえる。

「えっ……? なに? サヤカちゃんも? え? なんでぇ……?」

 涙目になるカホ。ちょっと痛ましい。

「靴と靴下脱がして」

 オタエに言われ、私はカホの上履きを脱がした。
 ちょっと汗臭かった。
 そのままソックスも脱がしとると、親指の付け根にタコのある素足が現れた。

「……え、なにするの? やめてよぉ」

 カホは涙声で言う。

 さっきオタエが言っていたことをまったく聞いていないらしい。

 オタエはカホの体に馬乗りに立ったまま体を反転させる。
「あたし、右足。サヤカちゃんは左足。おけ?」
 オタエに指示され、しぶしぶ頷く。

「えっ……足? や、やだぁ――」

 急に何をされるのか想像したのかカホは暴れだした。
 オタエと私はそんな彼女の足を押さえつけ、定規でガリガリ足の裏をくすぐり始めた。

「――ぶっ!? ふふぁっ!? はわわははははははは!!? やらっ……やらぁぁっはっはっはははははははっはは!! ひやぁぁあああ~~!!」

 カホは甲高い声で笑いだした。
 よほどくすぐったいのか、足の指がぐねぐねと激しく動いている。

「おたえちゃっ……さやかちゃん……やめてぇえははははははははははは!!! 足やめてぇぇっへっへっへっへっへっへっへ~~!!!」

 さっき私がされたみたいに、角を立て、皮膚の表面を削るようにくすぐると効くらしい。
 特に、親指の付け根のふくらんだ部分がくすぐったいようだった。

「はひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!! どっちか! せめてどっちかにしてよぉぉ~~あひゃっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 カホも5分ほどくすぐって、オタエは解放した。

「もうすぐナユキが朝活からもどってくるから、そしたらカホちゃんも手伝って」

 ぜぇぜぇ肩で息をするカホにオタエは定規を投げ渡した。

 カホはよほど足をくすぐられたのがトラウマなのか、藁にすがるようなしぐさで靴下をひっつかみ、急いで穿きなおしていた。

 そうこうしているうちに、ナユキが教室に入ってくる。
 ナユキはブラスバンド部で、朝早くに来て楽器の練習をしている。なにかの大会が近いんだとか。「朝練」という表現を使うと怒られるらしいので「朝活」という名目でこっそり練習しているらしい……。実質一緒なので、どっちもバレたら怒られると思うのだが……。

「ナユキ。今日は文具の日だよ」

「うん? そなの? おめでとう」

 オタエが話しかけると、ナユキはけだるげに応じた。
 ナユキは普段からサバサバしていて、クラスメイトとの会話はさらっと流すことが多いのだ。

「……だから、定規であなたの足をくすぐってあげるね」

「……は?」

 ナユキがきょとんとした隙に、オタエ、私、カホの三人でとびかかる。

「きゃぁ!? ちょっと、やめてよぉ!」

 ナユキは怒りをあらわにするが、三人がかりの押さえつけには太刀打ちできない。
 オタエに言われるがまま、私はカホの時と同じようにナユキの上履きを脱がす。
 煮干しのようなにおいがした。
 そのままソックスも脱がす。
 ちょっと足指を動かして抵抗されたが、力任せに引っ張ると、すんなり脱げた。
 踵の皮がちょっと剥げた素足があらわになった。

 ガリガリガリガリ

「だひゃ!? ぶひゃははははははははっ!? なにするのよぉおおおはははははははははははは!!! サヤカ、カホ、あんたらまでぇぇっへっへっへっへっへっへ~~」

 カホがナユキの上半身を抱きしめるようにして押さえ、私とオタエで足を押さえてくすぐる。

 オタエ……。さっきカホに定規渡したの意味ないじゃん……。

 さておき、二人目ともなると、私も定規で足の裏をくすぐるコツがつかめてきた。
 ナユキの足はちょっと幅広。
 角をしっかり立てるよりもやや寝かせて、そぐように動かす方が効くようだ。

「ぎゃはっはっはっはっはっは!!! やめてって! いひぃぃぃ~~っひっひっひっひっひっひ!! ばっかっ……サヤカぁぁはははは!! あんた許さねぇぇからぁぁひゃははははははは~~いぃぃひぃぃ~~!!」

 なぜか私にだけ矛先を向けられたので、腹いせにジョリジョリを激しくしてやる。

「ぐひゃひゃはははははは!!?? ちょぉぉぁはっははっははっはっは!! それはないって、無理無理無理ぃぃひひひひひひひひひひひひひ~~!!!」

 普段サバサバしているナユキが顔を真っ赤にして大口を開けて笑う姿。……ちょっとだけきゅんときた。
 5分でくすぐりをやめると仕返しをされそうで怖かったので、オタエに延長をお願いしてみると、すんなり了承された。

「あぎゃはははははは、ごめんっぅぅぅぅひひっひっひっひっひ!!! ごめんってぇぇへへへへへへ!!! なんでもするからぁあははははっはあっは~~ゆるしてぇぇへへへへへへひぇぇぇ!!」

 ナユキは何に対してかよくわらない謝罪を叫び笑う。
 10分ほどくすぐって解放されたナユキは、ぐったりと床に寝そべったまましばらく動けなかった。

「昼休みに次の子くすぐるから、手伝って」

 オタエは、ナユキにも定規を投げ渡した。ナユキは「なんでもする」といった手前引き下がれなくなったのか、「わかったわよ……手伝うわよ」と明確に仲間になる宣言をした。
 カホはいまだにオタエにおびえている。
 私は、なんだかよくわからないが、定規で他人の足をくすぐるのがちょっとだけ楽しくなってきていた。



(完)











身体計測を利用して可愛い女の子をくすぐる方法

 かわいい女の子をくすぐりたい……!
 その欲求は変態男子にだけ生じるものではない。健全な女子である、私、佐々木姫子(ささき ひめこ)もまた、その欲求に支配されている。
 今日は学校の身体計測の日。
 私はこの日を心待ちにしていた。身体計測中は自由時間も多く、みんな強制的に体操服に素足という薄着になる。何かと理由をつけて、かわいい女の子をくすぐるチャンスを生み出せるのだ。
「ねえねえ。アコちゃん! 足の大きさ比べっこしようよ!」
 私はさっそく、三角座りをして順番を待っていた同じクラスの女子生徒に声をかける。長谷川亜子(はせがわ あこ)ちゃん。小柄でおかっぱ頭のおとなしい女の子だ。
「えぇ~……恥ずかしいよぅ」
 亜子ちゃんは顔を赤らめ、つま先をきゅっと内側へ寄せた。半分ぐらいの女子は、素足で上履きを履くのに抵抗があるのか、かかとを踏みつけてつっかけのようにしているが、亜子ちゃんはきっちりかかとまで履いている。真面目だなあ。
「ほら、私の足! 女子にしては大きめなんだよ~」
 私は亜子ちゃんの前で上履きを脱いで見せ、足指をくねらせた。亜子ちゃんは恥ずかしそうに唇をかむ。人前で靴を脱いだり、靴下を脱いだりするのが恥ずかしいタイプの子だ! 願ったりかなったり。
「いや……私は……」と渋る亜子ちゃんだったが、私のしつこい懇願にとうとう根を上げた。
 亜子ちゃんはゆっくり、おそるおそるという風に、人差し指を右の上履きのかかとに差し込む。
 チラと、私がガン見しているのを確認してから、一気に脱いだ。
 あらわになる真っ白な亜子ちゃんの素足。足の裏をぺたっと地面につけたままきゅっと指を縮こまらせた。
「はい! じゃあ、亜子ちゃん足立てて!」
 私が自分の左足の踵を地面に付け、足裏を亜子ちゃんに向けて見せた。
「う……うん」
 亜子ちゃんも真似をして、ゆっくりと足を立てた。すごく恥ずかしそうだ。
 足は小さめで偏平足。指先がピンク色になっているのは、真面目に上履きをかかとまで履き続けていたために蒸れたらしい。
 私は、亜子ちゃんの右足の裏にぺたりと自分の左足の裏を合わせた。ぷにぷにの柔らかい皮膚感がたまらない。
「わぁ、亜子ちゃん足ちっちゃくてかわいいね~」
 と、感想を言うポーズをとりながら、……

 くにくに、と足指を動かし、亜子ちゃんの足の裏をくすぐる。

「ひゃはははっ……やだっ! 佐々木さん……、くすぐったいよぉ」

 亜子ちゃんはびくっと肩を上下させて足をひっこめた。
 予想通りの反応。顔を真っ赤にしてかわいい。
「ふ~ん、亜子ちゃん足の裏くすぐったがりなんだぁ~」
 私はわざとらしく亜子ちゃんをジト目でにらみ、
「じゃあ、こちょこちょの刑だ!」
「やっ……!!? ちょ、だめ――あははははははははは!!!?」
 亜子ちゃんの右足首をつかんで、空いた手で亜子ちゃんの足裏をワチャワチャくすぐる。
「ちょ……んははははははっ! 急にっ……ふにゃぁぁ~~ひゃめぇぇ~~くひひひひひ」
 亜子ちゃんは顔を押さえて、おしりをズリズリ左右に動かしながら笑い悶える。右足の指がきゅっとなってかわいい。
 亜子ちゃんの笑い声に気づいた男子がチラチラこちらを見ている。
 どうだ。うらやましいだろ!
 私は爪を立てて、亜子ちゃんの土踏まずを撫でた。ぷっくらしていて、偏平足気味だ。
「ふへぇぇへへへへ!? いひひひひ、いつまでやるの!? ささきさっ、たしゅけてぇぇ~~ふぁっはっはっはっは!!!」
 可愛らしい涙目の亜子ちゃんが見られたところで、私は手を止めた。
「……ひぃひぃ。もぅっ!」
 ちょっとむくれる亜子ちゃんもかわいい。
「ごめんごめん! ちょっとやりすぎちゃったテヘペロ。でも亜子ちゃんがこんなにくすぐり弱かったなんてねぇ~?」
「きゅ、……急に足の裏くすぐられたら、誰だって笑っちゃうよぉ……」
 亜子ちゃんはいそいそと上履きを履きなおす。いじけた様子の亜子ちゃんを見ているとまた襲いたくなってしまうが、ここは我慢だ。
 これで、私と亜子ちゃんの関係性において、亜子ちゃんがくすぐりに弱いという共通認識ができたので、また何かにつけて亜子ちゃんをくすぐる口実が作れる。一度くすぐってしまえば、大義名分はなんとでもなるのだ!
 せっかくの身体測定。みんなの格好と心が無防備になっている今がチャンス。たくさんコチョ友を増やしにいかなきゃ!



(完)








「ただいま」大好きな妹が合宿から帰ってきたのでくすぐりまくった

 サユリは、二日ぶりに自宅に帰ってきた。
 学校の部活の合宿を終えたばかりだった。

「ただいま――」

「おかかいりぃぃぃいいいい!」

 玄関の扉を開けた瞬間、大学生の姉に抱きつかれた。

「サユたんサユたん! もぅ~さびしかったんだお~!」

 姉はサユリに頬ずりしながら言った。泣いている。姉は重度のシスコンだ。
 ……鬱陶しい。

「姉貴、邪魔。風呂に入りたい」

 サユリがもがくと、

「んもぅ~、サユたん照れんなよぉ~」

 姉は、サユリの体に腕を巻き付け、ジャージ越しの脇腹をこちょこちょとくすぐった。

「うへははははっえ!!? こらっ! やめろ姉貴ぃいああっはっはっはっはっは!?」

 サユリはとっさのことに驚いて笑い出してしまう。まだ靴も脱いでいない足をばたつかせた。

「うへへ、サユたんは笑うとかわいいなぁ」

 姉は指先をぐりぐりとめり込ませるようにくすぐってくる。

「やめろぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

 サユリは激しく身をよじるが、姉の力が強すぎてなかなか抜け出せない。
 やっとの思いで姉の腕を振り払ったところで、床に押し倒されてしまう。
 うつぶせになったサユリの上に姉は馬乗りになった。

「姉貴おもっ!! 太ったんじゃ――だひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!?」

 姉は、サユリの言葉を待たず、脇腹をくすぐった。
 両手をばたつかせるが、姉の体重のためにまったく身動きが取れない。
 姉は調子に乗ったのか、体を反転させ、サユリの運動靴を脱がし取った。

「ひゃっはー! サユたん、がんばったんだねぇぇ、ぐへへ。汗いっぱいかいてるよぉぉ」

 姉は涎を垂らしながら、サユリの靴下を脱がし取る。

「姉貴っ!! いい加減にし――ろひゃっひゃっひゃひゃっひゃひゃ!!?」

 姉は、サユリの素足の足の裏をガリガリとくすぐった。
 足の甲を床に押しつけられているために、足首を曲げて刺激から逃れることもできない。

「おねがいぃいぃっひっひっひっひ!!! 疲れてる!!! あたし疲れてるからぁぁぁあっはっはっはっはっははっはっはっは!!!」

「サユたんがお姉たんを寂しがらせるから悪いんだおー」

「知るか馬鹿姉貴ぃいいいいいははっははっはっはっはっはっはは~~!!?」

 今日も平和だ。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 大むかしチャットルームにて、他人様の発言した挨拶「ただいま」を勝手にお題にしたてて書いたもの。
 妹ちゃんはたぶん運動部です。今日も平和です。










クラス女子の間でくすぐりと素足履きが流行ったきっかけ

 クラスの女子の間で、くすぐりと素足履きが流行り始めたのは今年の6月ごろだったと思う。
 朝から雨が降っていた。
 ぼくが登校したころは小降りだったが、次第に強くなり、クラスメイトの大半が登校する時間帯には土砂降りになった。
 続々とずぶぬれで教室に入ってくるクラスメイト達。自然と女子の足元に視線を落とす。半分近くの生徒が、素足で上履きのバレエシューズを穿いていた。ズボンの男子よりも、スカートの女子のほうが、素足履きが目立つのだ。雨に濡れた靴下で、上履きを履くのが気持ち悪かったのだろう。下駄箱で靴下を脱いできたらしい。
 自分の席に着くと、ひとり、ふたりはすぐに新しい靴下に穿き替えていたが、他はそのまま素足履きを続行。机の下で上履きを脱ぎ、机の脚を下部で固定している棒に足を乗せ、指をくねくね。上履きの踵を踏んで履いたり、つま先を折りたたんで潰れたバレエシューズに乗せたり、上履きを脱ぎ散らかして椅子の上で胡坐をかく女子もいた。
 そんな、目のやり場に困る朝の自由時間。素足で上履きを履いた女子たちは、普段より開放的になっているように見えた。普段真面目に靴下を伸ばして穿いているような子が、上履きをつま先にひっかけてぶらぶらさせている光景は新鮮だった。素足になって、ルーズになっているのかもしれない。
「あれ、天童(てんどう)さん、靴下濡れなかったの?」
 ロングヘアでおとなしい感じの色白の女子、天童さんに、騒がしい女子代表のような木本(きもと)さんがからんだ。木本さんは当たり前の顔をして素足履き。暑い日や体育の後は、濡れていなくてもたまに素足履きをしている女子だ。木本さんは普段ポニーテールに髪の毛をしばっているのだが、雨に濡れたためか、ほどいてミディアムショートのようになっている。頭に乗せたタオルもかなり湿っているように見えた。
「めっちゃ雨強かったけど」と言葉を継ぐ木本さん。
 天童さんは少し煩わしそうだ。
「私は、長靴穿いてきたから……」
「マジで!? 長靴って……ちょっと恥ずかしくない?」
「濡れるよりマシでしょ。足元濡れるの気持ち悪いし」
 天童さんはあまり人目を気にしないタイプだった。
「まあそうだよねぇ……天童さんも素足にしない?」
「はい? ちょっと意味がわからない」
「天童さんって、あんま素足になるイメージなかったから、雨の日はチャンスなんだったんだよね」
 しょんぼり肩を落とす木本さん。どうやら素足が好きらしく、素足履きの仲間が増えることを望んでいるようだ。
「ますます意味がわかんだけど……人前で素足になるなんて、恥ずかしいし」
 天童さんは迷惑そうだ。
 素足になるよう説得する木本さんと、かたくなに拒否する天童さんのやり取りがしばらく続いた。
 そんななか、天童さんの後ろから忍び寄る影。木本さんと仲の良い大宮さんだ。大宮さんは、ショートカットのボーイッシュな明るい女子で、上履きを自分の席に放置したまま、素足で教室を歩いていた。
 大宮さんは、天童さんの後ろからそっと手を伸ばし、彼女の腋の下に触れる。
「ひゃっ!!?」
 天童さんは肩をびくんと上げて、裏返った声を上げた。
「ふぁっ……ちょっ……お、大宮さん!? やっ……ぷっ、あはははははは!!」
 天童さんはくねくね身をよじり、笑いだした。
 大宮さんが天童さんの腋の下で指を動かしてくすぐっているようだ。
 普段あまり大声を出さない天童さんが激しく体をくねらせて笑う様子に、クラス中が色めきだった。
「きもっちゃん! いまよ!」
 大宮さんは天童さんをくすぐりながら、木本さん向けて叫んだ。迫真の様子の大宮さんのノリに、木本さんはすぐにのっかり、
「おーちゃん助太刀感謝!」
 天童さんの右足首をつかんだ。
「やははははっ!? やだっ……くすぐったいのだめっ! ふぁっ!? 木本さん、何やって――」
 くすぐられている天童さんは、体に力が入らないようだ。
 木本さんはもう片手で天童さんの左足をつかむと、左右足をそろえて自分の体の脇に抱えこんだ。
 そのまま片足ずつ上履きのバレエシューズを脱がすと、
「天誅っ」
 木本さんは、天童さんのソックス足裏をコチョコチョくすぐりはじめた。
「たはははははは!? なひゃははなにぃぃっ!? いみわかんな……ぶはっはっはっはっはっはっは、やめてぇ~~」
 天童さんは一層甲高い声で笑いだす。教室内にいた男子全員が沈黙した。
 木本さんの発した「天誅」の意味がさっぱりわからない。頼んでも素足になってくれない罰、ということだろうか?
「やめへっ……ふぁははは!! あひっ……足弱いからぁっはっはっはっはっははっは~~」
 木本さんは、笑いながら懇願する天童さんを無視して、靴下を脱がした。足をくねらせて抵抗したが無駄だった。
 あらわになった天童さんの白い素足。ちょっとだけ紺ソックスの糸くずが足の皴にそってくっついている。雨で湿度が上がって気温も高いため、蒸れているようだ。
 木本さんは、天童さんの素足の足の裏をガリガリとくすぐる。
「あひゃひゃはははははは!!? ちょまっちょまってぇぇ~~うひゃっはっはっはっはっはっはっは、ほんと無理だかりゃぁはははははははははは~~!!!」
 腋と足を同時にくすぐられ、椅子の上で体をのけぞって笑う天童さん。
 教室中の男子が悶々としているなか、
「わ、楽しそう!」
「あたしも混ぜて~」
 ノリの良い女子たちがぞろぞろ天童さんの席に集まってくる。
「やっ!? ちょっと! みんなやめ――だひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!? 無理無理無理ぃいいい~~ひひいひひひひひひひひひひひひひ!!!」
 天童さんは5,6人がかりで全身をくすぐられる羽目になった。
 シャツの裾から手をつっこんで素肌をくすぐったり、開脚させてスカートの中をくすぐったり、容赦ないくすぐり責め。幸い、天童さんはスカートの下に体育のハーフパンツを穿いていたため、男子に下着を見られることはなかった。
 一部の男子は、教室内をうろうろ歩き回り、チラチラ笑いもがく天童さんを眺めていた。近づいたり離れたり。さすがに、女子たちに頼んで混ぜてもらう勇気はないようだった。
 結局、天童さんは朝の自由時間が終わる寸前までくすぐられた。
「……ふざけないでよ、ばかぁ」
 天童さんは、くすぐってきた女子たちに毒づいていたものの、笑いすぎて何かがふっきれたのか、どこかすがすがしい表情をしていた。
「……あつくなったし」そう言いながら、天童さんは素足で上履きを履き、脱がされた靴下を鞄にしまった。あれだけ素足になることを嫌がっていた天童さんの行動に、びっくりした。木本さんは嬉しそうだった。
 その日から、木本さんは誰かをくすぐっては、素足履き仲間を増やしていった。くすぐられた女子が素足で上履きを履く……、ぼくにはノリがまったく理解できなかったが、彼女らには彼女らの共通意識があるのだろう。天童さんも、くすぐる側に回って楽しそうだった。

 あれから数か月が経ったが、いまだに休み時間になるとどこかでクラスメイトの女子の笑い声が聞こえる。くすぐられた女子が、脱がされた靴下を穿かず、そのまま素足で上履きを履くという謎ルールも健在。たまに素足履きの女子がくすぐられることもあるが、基本的には、くすぐられたい女子が靴下履き、くすぐられたくない女子が素足履き、……という構図ができている。
 この流行も、これから寒くなってくると廃れていくのだろうか。それとも、形を変えて存続していくのだろうか。
 彼女らの動向、特に、きっかけをつくった木本さんや大宮さんの動向から目が離せない。





(完)








人魚の足のくすぐり方

 A高校の文化祭で、二年A組は出し物で演劇をすることになった。
 題材は『マーメイド物語』に決まったものの、ヒロインである人魚役を誰にするかでもめていた。
「人魚役は絶対ヒトミちゃんがいいと思う」
「ええっ? そ、その……無理だよ。私なんか……」
「大丈夫。ヒトミちゃん髪長いし、綺麗だし、かわいいし、絶対人魚の服に合うって」
「……でも、うぅぅ」
 いかにも嫌そうにしょぼくれた声を出す上野瞳(うえのひとみ)を必死に説得するのは、クラス委員の田中美月(たなかみづき)だった。
 ボーイッシュな短髪の彼女はテニス部キャプテン。
 仕切りたがりで声がでかいため、誰も逆らおうとしない。
 一方の瞳は、大人しい性格でクラスでもあまり目立たない。
 艶やかな黒髪ロングヘアと整った顔立ちは、完成されたドールを思わせるほど、魅力的なのだが、目立つことが嫌いで、いつも下を向き教室の隅でこそこそと縮こまっているため、その美しさに気付くものは少ない。
「上野さんが、ヒロイン?」
 はぁ? と高圧的な態度をとるのは鈴木花音(すずきかのん)。
 巻き毛をミディアムに切り揃え、自然に肩から下ろした彼女もまた美月と同じテニス部に所属していた。
 美月とはダブルスを組んでいる。
 中学時代からの腐れ縁で、現在クラスで美月に意見できる人間は花音しかいない。
「上野さん。声も小さいし、あんまりこういう目立つ役は向いてないんじゃない?」
 瞳はぱぁっと顔を明るくし、まっとうな意見をワンマン委員長に言ってくれる花音に憧憬の眼差しを向けた。
「花音、この子の顔よく見て」
 下を向いていた瞳の顔を、両側からぐいっと掴み、花音の前へ差し出す美月。
「ふぇっ!?」
「どう? かわいいでしょ? これでもヒロインに向いてないと言えるかしら?」
 瞳は、心の中で「鈴木さん、負けないで! 負けないで!」と必死に訴える。
 花音は、今にも泣き出しそうな瞳の顔を見て、
「……かわいいわね」
 瞳はがっくりと肩を落とした。

 練習が始まると、すぐに弊害が発生した。
「瞳ちゃん! 全然声出てないよ! 動きも、そんなにおどおどしないで! もっと優雅に!」
 美月の声に、びくっと肩を震わせる瞳。
「無、無理……」
 瞳は顔を赤らめながら身体を縮こまらせる。
 瞳はビキニ水着の上から、人魚の衣装をまとっただけの格好のため、上半身は裸に近かったのだ。
 しかも、人魚衣装の下では、両足がバラバラに動かないように足首を縛られているため、行動の制約も厳しい。
 そんな状態で、恥ずかしがりやの瞳が、優雅な演技などできるはずもなかった。
「仕方ないわね! 花音、あれやるわよ!」
「あれって何よ」
「ほら、中学のとき合唱コンクールの練習でやった奴! あれで皆声出るようになったでしょう!」
「え、上野さんにやるの?」
「当然! このままじゃ、ウチのクラス、文化祭で恥かいちゃうじゃない!」
「しょうがないなぁ」
 言うと、花音は瞳の傍に駆け寄る。
「上野さんごめんね。ちょっと仰向けになって」
「……ど、どうして?」
「早く横になりなさいっ!!」
 戸惑う瞳に、美月が大声で命令しながらずいずいと大またで近づいてくる。
「ひぃ」
 瞳は怯え、急いで仰向けに横たわる。
 花音は瞳の両腕を万歳の状態にさせて、その腕の上に座った。瞳の、完全には処理のなされていない腋の下が全開になる。
「えっ? やっ」
 瞳が上目遣いで、花音の顔を見ると、少しだけ申し訳なさそうな表情だった。
「あら? 瞳ちゃん。腋の下、うっすら毛、生えてるじゃない! そういうのは毎朝ちゃんと処理しないと!」
 美月は高らかに宣言しながら、瞳の上に跨り、腰を下ろす。
「うぅぅ……」
「今言わなくてもいいでしょうに……。一応ここ教室だよ?」

「さて、瞳ちゃんの羞恥心を払拭するわよ!」
「え」
 美月は言うと、瞳の素肌の脇腹を両手の人差し指でツンッとつついた。
「ひゃぁぁんっ!!?」
「お、なかなか敏感ね。優秀優秀」
 美月が楽しそうに言う。
「な、なに!? な、なに、するの?」
「こうするの!」
 美月は、瞳の腹を撫でるように人差し指を這わせた。
「あぁぁぁっ!! あぁぁんっ、あははっ、ははっ……ちょっ……んひぃぃ」
 瞳はくねくねと身体をよじった。
「お、おなかっ……ひゃはっ、おなか、……くすぐっ、……きゃはんっ!!?」
「くすぐったい? 瞳ちゃん? ねぇ? くすぐったい?」
「きゃはっ、んふふっ……な、上野さん、……ひひひ、なんでっ……やめてっ……」
 顔を赤らめ、歯を食いしばりながら悶える瞳を見て、美月はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる。
 下半身のびちびちと上下に動く様子は、本物の魚のようだ。
「瞳ちゃん? 我慢しなくてもいいのよ? 大声でわらってみなさい? すっきりするから。こんな人だかりの前で大声で笑えば、羞恥心なんて吹っ飛ぶから」
 美月はそういうと、瞳の身体を弄ぶ指を、四本、六本、八本と徐々に増やしていった。
「きゃはんっ!! んんんっ、ひひひひひっ、あぁっ、やめっ、ひははっ、ひゃぁぁぁぁん」
 頭をぶんぶんと左右に振って顔をしかめる瞳。
「瞳ちゃんの肌真っ白ねぇ? ボディソープは何使ってるのかしら」
「ひぃぃっ、ひぃぃっ、ひぃぃぃんっ!!! んふふふふふっ、も、もうやめっ!!! ひひっ、ホントにっ! ホントにっ!!!」
 美月は、瞳のあばらからおなか辺りをさわさわと撫でまわす。瞳は相当苦しいようで、目には涙を浮かべていた。
「さぁ、笑いなさい? すぐ楽しくなるから――」
 一瞬、美月がくすぐる手を止めたことで、フッと瞳の身体の緊張が解けてしまう。
「――ねっ!」
 美月は瞳のがら空きの腋の下を一気に責め立てた。
 計十本の指でわしゃわしゃとむさぼるように。
「きゃっ、きゃっはっはっはっはっはっはっ!!! やはははははははっ!!! いやぁぁっはっはっはっはっはっはっは~~っ!!」
 瞳はタガが外れたように大笑いを始めた。
 口を大きく開け、綺麗な歯を見せつけながら。
「いぃぃぃひひひひひひひひひひっ!!!! やめてっ! やめてっ!! 田中さんっ!! あぁぁぁっはっはっはっはっ!!! 死んじゃうっ!! ひひひひひひひひひ~~!!」
 瞳が必死に制止を求めるが、美月は楽しそうに笑いながら、余計に瞳の腋の下を弄繰り回す。
「ほぉれ、ここがツボかなぁ? 瞳ちゃん、ほら! ちゃんと大きな声でるじゃない」
「きゃぁぁっはっはっはっはっは~~~っ!!! そ、そこっ!!? そこやめてっ! ひぃぃっひっひっひっひっひっ!! ぐりぐりっ!! しないでぇぇぇひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」
 瞳はびったんびったん背中を打ちつけ、下半身を上下左右に振り乱しながら笑い悶える。
 両脚を覆う、人魚の尾ひれがビチビチと床を打ち付ける。まさに、まな板の上の鯉のような状態である。
「やっはっはっはっはっ!!! お願いっ!!! もうやめっ!!! たすけてぇぇぇっへっへへっへへっへへ!!! ひぃぃ~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」
「どう? 恥ずかしい?」
「恥ずかしいっ!!! 恥ずかしいよぉぉぉ~~~~やっはっはっはっはっはっは~~!!!」
「そう? じゃぁ、まだまだ続けないとね」
「いやぁぁぁっはっははっはっははっはっ!!! は、恥ずかしくないっ!!! 恥ずかしくないからぁぁぁっはっはっはっは~~!!」
 瞳は涙をまきちらしながら、必死に解答ミスを訂正する。
「もう遅いよ? これはもう、瞳ちゃんが恥ずかしいこと言えるようになるまでしっかり続けてあげないとねー」
「ひぃぃっひっひっひっひっ!!! 恥ずかしいことってぇぇ~~やっはっはっはっは!!?」
「じゃぁまず、瞳ちゃんの好きな人から言ってもらいましょうか?」
「いやぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっは~~~っ!!!」

 瞳は大声で笑い続けるが、口を割ろうとはしなかった。
 なかなか好きな人を言わない瞳にしびれを切らした美月は、体を反転させ瞳の脚を覆った尾ひれについたチャックを下から数センチ程度開く。
「たっ!? 田中さん?」
 瞳の呼びかけを無視して、美月はそろえて縛った瞳の両足をひっぱりだす。
「やっ……そ、そこはやめ――」
 引っ張り出された瞳の素足の足の裏を、美月はがりがりと勢い欲引っかき始めた。
「――っ、いぃぁぁあはっはっはっはっはっはっ!!! ひゃっ、やめてぇぇぇ~~っはっはっはっはっはっはっはっ!!!」
 瞳は途端に大声を上げる。
「やっぱり瞳ちゃん、こっちが弱点だったのね!」
「きゃぁぁぁああひひひひひひひひひっ!! 駄目っ、駄目ぇぇぇっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」
 Iの字にピンと体を伸ばされて拘束された瞳は、左右に激しく身をよじって笑う。
「瞳ちゃん。好きな人は?」
 美月は瞳の足の指と指の間に指をつっこむ。
「きゃぁぁぁっははっははははははっ!!! それ駄目っ、はっはっはっは、駄目だってばぁぁ~~っははっはっはっはっはっはっは!!!」
「強情なんだから! 花音も! やっちゃって」
「上野さん。悪いわね。委員長命令だから」
 言うと花音は、瞳のがら空きの両腋の下に、指を這わせ始めた。
「くわぁぁははっははっはははっ!!!? やだっ!!! うひゃひゃひゃ、同時はやだぁぁぁああひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」
 腋の下と足の裏を同時にくすぐられ、瞳は狂ったような声を上げた。
「さあ、瞳ちゃんの羞恥心が完全になくなるまで、がんばるわよ!」
「嫌ぁあぁああぁっはっは!!! もうっ、ふがっひゃっひゃっひゃ! なぁぁっはっはっは!!? 何でも言うからやめてぇっぇ~~~っひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」

 こうして瞳は、教室のど真ん中で、一時間近く笑い叫ばされた。
 好きな人、初めての自慰行為、隠れた性癖、……次々とくすぐり尋問責めされた瞳が、無事羞恥心を払拭して文化祭のヒロインとして活躍できたかどうかは、……また別のお話。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 2012年ごろチャットルームでお題が出て書いたものを蔵出し。『人魚』という私にとってはまるでイヤがらせのようなお題を出され、いかにして足をくすぐろうか頭を抱えた記憶があります^p^


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