くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

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人魚の足のくすぐり方

 A高校の文化祭で、二年A組は出し物で演劇をすることになった。
 題材は『マーメイド物語』に決まったものの、ヒロインである人魚役を誰にするかでもめていた。
「人魚役は絶対ヒトミちゃんがいいと思う」
「ええっ? そ、その……無理だよ。私なんか……」
「大丈夫。ヒトミちゃん髪長いし、綺麗だし、かわいいし、絶対人魚の服に合うって」
「……でも、うぅぅ」
 いかにも嫌そうにしょぼくれた声を出す上野瞳(うえのひとみ)を必死に説得するのは、クラス委員の田中美月(たなかみづき)だった。
 ボーイッシュな短髪の彼女はテニス部キャプテン。
 仕切りたがりで声がでかいため、誰も逆らおうとしない。
 一方の瞳は、大人しい性格でクラスでもあまり目立たない。
 艶やかな黒髪ロングヘアと整った顔立ちは、完成されたドールを思わせるほど、魅力的なのだが、目立つことが嫌いで、いつも下を向き教室の隅でこそこそと縮こまっているため、その美しさに気付くものは少ない。
「上野さんが、ヒロイン?」
 はぁ? と高圧的な態度をとるのは鈴木花音(すずきかのん)。
 巻き毛をミディアムに切り揃え、自然に肩から下ろした彼女もまた美月と同じテニス部に所属していた。
 美月とはダブルスを組んでいる。
 中学時代からの腐れ縁で、現在クラスで美月に意見できる人間は花音しかいない。
「上野さん。声も小さいし、あんまりこういう目立つ役は向いてないんじゃない?」
 瞳はぱぁっと顔を明るくし、まっとうな意見をワンマン委員長に言ってくれる花音に憧憬の眼差しを向けた。
「花音、この子の顔よく見て」
 下を向いていた瞳の顔を、両側からぐいっと掴み、花音の前へ差し出す美月。
「ふぇっ!?」
「どう? かわいいでしょ? これでもヒロインに向いてないと言えるかしら?」
 瞳は、心の中で「鈴木さん、負けないで! 負けないで!」と必死に訴える。
 花音は、今にも泣き出しそうな瞳の顔を見て、
「……かわいいわね」
 瞳はがっくりと肩を落とした。

 練習が始まると、すぐに弊害が発生した。
「瞳ちゃん! 全然声出てないよ! 動きも、そんなにおどおどしないで! もっと優雅に!」
 美月の声に、びくっと肩を震わせる瞳。
「無、無理……」
 瞳は顔を赤らめながら身体を縮こまらせる。
 瞳はビキニ水着の上から、人魚の衣装をまとっただけの格好のため、上半身は裸に近かったのだ。
 しかも、人魚衣装の下では、両足がバラバラに動かないように足首を縛られているため、行動の制約も厳しい。
 そんな状態で、恥ずかしがりやの瞳が、優雅な演技などできるはずもなかった。
「仕方ないわね! 花音、あれやるわよ!」
「あれって何よ」
「ほら、中学のとき合唱コンクールの練習でやった奴! あれで皆声出るようになったでしょう!」
「え、上野さんにやるの?」
「当然! このままじゃ、ウチのクラス、文化祭で恥かいちゃうじゃない!」
「しょうがないなぁ」
 言うと、花音は瞳の傍に駆け寄る。
「上野さんごめんね。ちょっと仰向けになって」
「……ど、どうして?」
「早く横になりなさいっ!!」
 戸惑う瞳に、美月が大声で命令しながらずいずいと大またで近づいてくる。
「ひぃ」
 瞳は怯え、急いで仰向けに横たわる。
 花音は瞳の両腕を万歳の状態にさせて、その腕の上に座った。瞳の、完全には処理のなされていない腋の下が全開になる。
「えっ? やっ」
 瞳が上目遣いで、花音の顔を見ると、少しだけ申し訳なさそうな表情だった。
「あら? 瞳ちゃん。腋の下、うっすら毛、生えてるじゃない! そういうのは毎朝ちゃんと処理しないと!」
 美月は高らかに宣言しながら、瞳の上に跨り、腰を下ろす。
「うぅぅ……」
「今言わなくてもいいでしょうに……。一応ここ教室だよ?」

「さて、瞳ちゃんの羞恥心を払拭するわよ!」
「え」
 美月は言うと、瞳の素肌の脇腹を両手の人差し指でツンッとつついた。
「ひゃぁぁんっ!!?」
「お、なかなか敏感ね。優秀優秀」
 美月が楽しそうに言う。
「な、なに!? な、なに、するの?」
「こうするの!」
 美月は、瞳の腹を撫でるように人差し指を這わせた。
「あぁぁぁっ!! あぁぁんっ、あははっ、ははっ……ちょっ……んひぃぃ」
 瞳はくねくねと身体をよじった。
「お、おなかっ……ひゃはっ、おなか、……くすぐっ、……きゃはんっ!!?」
「くすぐったい? 瞳ちゃん? ねぇ? くすぐったい?」
「きゃはっ、んふふっ……な、上野さん、……ひひひ、なんでっ……やめてっ……」
 顔を赤らめ、歯を食いしばりながら悶える瞳を見て、美月はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべる。
 下半身のびちびちと上下に動く様子は、本物の魚のようだ。
「瞳ちゃん? 我慢しなくてもいいのよ? 大声でわらってみなさい? すっきりするから。こんな人だかりの前で大声で笑えば、羞恥心なんて吹っ飛ぶから」
 美月はそういうと、瞳の身体を弄ぶ指を、四本、六本、八本と徐々に増やしていった。
「きゃはんっ!! んんんっ、ひひひひひっ、あぁっ、やめっ、ひははっ、ひゃぁぁぁぁん」
 頭をぶんぶんと左右に振って顔をしかめる瞳。
「瞳ちゃんの肌真っ白ねぇ? ボディソープは何使ってるのかしら」
「ひぃぃっ、ひぃぃっ、ひぃぃぃんっ!!! んふふふふふっ、も、もうやめっ!!! ひひっ、ホントにっ! ホントにっ!!!」
 美月は、瞳のあばらからおなか辺りをさわさわと撫でまわす。瞳は相当苦しいようで、目には涙を浮かべていた。
「さぁ、笑いなさい? すぐ楽しくなるから――」
 一瞬、美月がくすぐる手を止めたことで、フッと瞳の身体の緊張が解けてしまう。
「――ねっ!」
 美月は瞳のがら空きの腋の下を一気に責め立てた。
 計十本の指でわしゃわしゃとむさぼるように。
「きゃっ、きゃっはっはっはっはっはっはっ!!! やはははははははっ!!! いやぁぁっはっはっはっはっはっはっは~~っ!!」
 瞳はタガが外れたように大笑いを始めた。
 口を大きく開け、綺麗な歯を見せつけながら。
「いぃぃぃひひひひひひひひひひっ!!!! やめてっ! やめてっ!! 田中さんっ!! あぁぁぁっはっはっはっはっ!!! 死んじゃうっ!! ひひひひひひひひひ~~!!」
 瞳が必死に制止を求めるが、美月は楽しそうに笑いながら、余計に瞳の腋の下を弄繰り回す。
「ほぉれ、ここがツボかなぁ? 瞳ちゃん、ほら! ちゃんと大きな声でるじゃない」
「きゃぁぁっはっはっはっはっは~~~っ!!! そ、そこっ!!? そこやめてっ! ひぃぃっひっひっひっひっひっ!! ぐりぐりっ!! しないでぇぇぇひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」
 瞳はびったんびったん背中を打ちつけ、下半身を上下左右に振り乱しながら笑い悶える。
 両脚を覆う、人魚の尾ひれがビチビチと床を打ち付ける。まさに、まな板の上の鯉のような状態である。
「やっはっはっはっはっ!!! お願いっ!!! もうやめっ!!! たすけてぇぇぇっへっへへっへへっへへ!!! ひぃぃ~~ひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」
「どう? 恥ずかしい?」
「恥ずかしいっ!!! 恥ずかしいよぉぉぉ~~~~やっはっはっはっはっはっは~~!!!」
「そう? じゃぁ、まだまだ続けないとね」
「いやぁぁぁっはっははっはっははっはっ!!! は、恥ずかしくないっ!!! 恥ずかしくないからぁぁぁっはっはっはっは~~!!」
 瞳は涙をまきちらしながら、必死に解答ミスを訂正する。
「もう遅いよ? これはもう、瞳ちゃんが恥ずかしいこと言えるようになるまでしっかり続けてあげないとねー」
「ひぃぃっひっひっひっひっ!!! 恥ずかしいことってぇぇ~~やっはっはっはっは!!?」
「じゃぁまず、瞳ちゃんの好きな人から言ってもらいましょうか?」
「いやぁぁぁっはっはっはっはっはっはっはっは~~~っ!!!」

 瞳は大声で笑い続けるが、口を割ろうとはしなかった。
 なかなか好きな人を言わない瞳にしびれを切らした美月は、体を反転させ瞳の脚を覆った尾ひれについたチャックを下から数センチ程度開く。
「たっ!? 田中さん?」
 瞳の呼びかけを無視して、美月はそろえて縛った瞳の両足をひっぱりだす。
「やっ……そ、そこはやめ――」
 引っ張り出された瞳の素足の足の裏を、美月はがりがりと勢い欲引っかき始めた。
「――っ、いぃぁぁあはっはっはっはっはっはっ!!! ひゃっ、やめてぇぇぇ~~っはっはっはっはっはっはっはっ!!!」
 瞳は途端に大声を上げる。
「やっぱり瞳ちゃん、こっちが弱点だったのね!」
「きゃぁぁぁああひひひひひひひひひっ!! 駄目っ、駄目ぇぇぇっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!!」
 Iの字にピンと体を伸ばされて拘束された瞳は、左右に激しく身をよじって笑う。
「瞳ちゃん。好きな人は?」
 美月は瞳の足の指と指の間に指をつっこむ。
「きゃぁぁぁっははっははははははっ!!! それ駄目っ、はっはっはっは、駄目だってばぁぁ~~っははっはっはっはっはっはっは!!!」
「強情なんだから! 花音も! やっちゃって」
「上野さん。悪いわね。委員長命令だから」
 言うと花音は、瞳のがら空きの両腋の下に、指を這わせ始めた。
「くわぁぁははっははっはははっ!!!? やだっ!!! うひゃひゃひゃ、同時はやだぁぁぁああひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!!」
 腋の下と足の裏を同時にくすぐられ、瞳は狂ったような声を上げた。
「さあ、瞳ちゃんの羞恥心が完全になくなるまで、がんばるわよ!」
「嫌ぁあぁああぁっはっは!!! もうっ、ふがっひゃっひゃっひゃ! なぁぁっはっはっは!!? 何でも言うからやめてぇっぇ~~~っひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」

 こうして瞳は、教室のど真ん中で、一時間近く笑い叫ばされた。
 好きな人、初めての自慰行為、隠れた性癖、……次々とくすぐり尋問責めされた瞳が、無事羞恥心を払拭して文化祭のヒロインとして活躍できたかどうかは、……また別のお話。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 2012年ごろチャットルームでお題が出て書いたものを蔵出し。『人魚』という私にとってはまるでイヤがらせのようなお題を出され、いかにして足をくすぐろうか頭を抱えた記憶があります^p^


ヒトは性格によって足裏のくすぐったい部位は違うらしいですよ?

 怒りっぽい人、臆病な人で、それぞれ足裏のくすぐったい部位が違うらしい…

 私はさっそく試してみようと、アドレス帳を開く。

 怒りっぽい人……怒りっぽい人…
 真っ先に思い浮かんだのは、同じクラスの平井瑞希(ひらい みずき)。髪の毛は肩までのミディアムストレートで、まつげが長いなかなかの美形。ただ、性格に難あり。いつもイライラと眉間にしわを寄せ、貧乏ゆすりをしていて近寄り難し。話しかけると常に喧嘩腰で対応されるため、できることなら近づきたくない人物だ。笑ったところなど見たことがない。
 ……ちょうど良さそうだ。

~~~

「木村!? あんたどういうつもりでこんなことして、ただで済むと思うなよ!」

 平井瑞希が金切り声で叫ぶ。
 彼女は、向かい合わせに並べた椅子の片方に座り、両足をまっすぐのばしてもう片方の椅子の椅子にのせている。椅子のパイプに手足を縄跳びでしばりつけているので身動きがとれない。

 私は、休日の学校に彼女を呼び出していた。
 忘れ物があるから取りに来てほしいと連絡すると、意外にもすんなり受け入れた。
 のこのこやってきた彼女を、力業で捕らえて拘束したのであった。

 平井瑞希は胸に大きなリボンのついたフリフリのワンピースを着ていた。少女っぽい。普段学校で見せるイメージと違いすぎて、興味深かった。

 私は、彼女の足元にかがんで、

「……こら! 話聞け! なにすんの!?」

 突き出された彼女の右足から上履きを脱がし、フリルのついた可愛いソックスも脱がした。

 怒りっぽい人は、……
 右足の小指と薬指の間からまっすぐ下におろしたところの……

「んひっ!? ちょ……こらぁ、やひひ、やめてよっ!」

 つつーっと人差し指で部位を確認していると、平井瑞希はぷるぷる体を震わせた。
 足裏の皮膚を軽くなぞっているだけなのに、もうくすぐったいらしい。
 普段しかめっ面なので、笑いをこらえる表情が愛らしい。

「や……ちょっと! んふっ、触るな! 触るなって! んひひ、きもいきもいきもいぃ」

 彼女は、必死に首を左右に振って叫ぶ。

 私はくっと指を立て、本格的にソコをくすぐりはじめた。

「ぃぃいいい゛ぃ!?? ――んばっ……あはははははははははは!? んぢょっ……やめ、やめにゃぁぁああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは、ひぃぃひひひひひひひひひひひひひ~~!!」

 思いのほか激しい笑い声に驚いた。

 私はコリコリとほじくるように指を動かす。
 土踏まずのくぼみのちょうど左上のあたり。骨のすぐ下の柔らかい部分だ。
 怒りっぽい人は確かにココの部位が弱いようだ。

「ひっひっひっひっひ!!? やめてぇあはははははははは!!! なんでこんな……あははははははははははは!!! 笑い死んじゃう! 笑い死んじゃうからぁあっはっはっはっはっは~~!!」

 平井瑞希は激しく体をゆすって笑っている。
 眉をへの字に曲げ、だらしなく大口を開けて……。
 普段の厳しい彼女の様子からは想像できないほど崩れた表情だ。

「やめてやめてやめてぇぇ~~っへっへっへっへっへっへ!!! ほんとにつらいぃひひひひひひ~~!! なんでもするからぁぁっははっはっはっはっはっはっは~~!!!」

 なんでもする、という言質をもらったので、彼女に協力してもらって、臆病な子を学校に呼び出してもらうことにした。
 臆病な子ですぐさま思いついたのは、同じクラスの松村葛葉(まつむら くずは)というショートカットのおどおどした子だった。が、私とはあまりにも接点がなさ過ぎて呼び出しづらかったのだ。
 平井瑞希の呼び出しなら、怖がって応じてくれるだろうと思った。

~~~

「ひぃ……き、木村さん? なんでこんなことするのぉ……なんだか、この椅子べたべたするし……」

 数分後。
 松村葛葉は、平井瑞希と同じ姿勢に拘束され、私の目の前にいる。
 ついさっきまで平井瑞希をくすぐっていた椅子をそのまま使ったので、彼女の汗や鼻水、よだれなどが付いて、べたつくようだ。

 彼女の私服は、柄物Tシャツにミニスカート。
 私は彼女の両足から上履きとスニーカーソックスを脱がしとった。

「やっ……な、やめてよぉ」

 私はおびえて震える彼女の両足に手を添え、

「ひゃひっ!?」

 ちょうど足裏のど真ん中のぷっくらした皮膚を、両手の中指でカリカリと掻きむしった。

「ぶひゃ!?? はひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!? なに!? なにぃいいひひひひひひひひひひひひひひひひ!!! ふひゃひゃひゃはははははははははは~~!!!」

 途端に松村葛葉は首をねじって笑い狂う。
 両足の指がもぞもぞと動いてくすぐったそうだ。

「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!! あひっ、足くすぐりだめぇぇえっへっへっへっへっへっへっへっへ~~!!!」

 土踏まずの内側寄りやや上。おそらく足の裏でもっとも皮膚が柔らかいところだろう。
 ここが臆病な人の最もくすぐったい部位らしいが……

「きひゃはははははははは!!? やめへ……なんか、なんか言ってよぉぉっはっはっはっははっはっは!!! ごめんなしゃいごめんなしゃいぃひひひひひひひひ!!! 私なんかしたなら謝るからぁっはっはっははっはっはっはっは~~!!!」

 激しく髪の毛を振り乱して笑う彼女を見ていると、間違いなさそうだ。

 後々になって考えてみると、足裏ってどこくすぐられても大体くすぐったいんじゃないかと思い至った。しかし、クラスメイトの足裏をくすぐるのは案外楽しかった。また実験にかこつけて誰かくすぐってみたいと思う。




(完)











ハンコの日なので「ハンコ×くすぐり」ssをサクッと作ってみる

「このハンコを押された箇所がめっちゃくすぐりに弱くなります」

 道端で偶然見つけた不思議な老婆の商品説明に、ミカは理解が追い付かなかった。

「は?」
「……ですから、このハンコを押された箇所がめっちゃくすぐりに弱くなるのでございます」

 突然押し売りされた謎のハンコ。
 その効果は「押された箇所がめっちゃくすぐりに弱くなる」らしい……。

 なんてばかばかしい。

 100円とはいえ、こんなものにお金を払ってしまったなんて。
 ミカは自分の愚かさに嫌気がさした。

「ただいま」
 ミカが自宅の居間に入ると、

「……あぁ、おねぇ、おかえり」
 制服姿のままの妹ナナがソファに寝そべってテレビを見ていた。
「ちょっとナナ……制服、皴になるよ……」
「別にいいし……」
 だるそうに答えるナナ。こちらを見向きもしない。

 ナナのだらしない態度にあきれる。
 今年中学3年生なのだが、私立の一貫校に通っているため受験生でもなんでもない。

 そうだ。あのハンコ……。ナナで試してみるか。

 ミカはハンコをそっと取り出し、ナナに背後から忍び寄る。

「……なに?」

「……っ!?」

 急にナナに声をかけられびっくりする。

「いや……なんでも……」心臓バクバク。
「そ? ……お母さんが、晩御飯冷蔵庫に入ってるからチンして食えってさ」
 テレビに戻るナナ。
 ミカはほっと胸をなでおろし、再びそーっとナナに忍び寄る。

 目の前に、白いソックスを穿いたナナの足がある。
 学校から帰ってきて穿きっぱなしらしく、足の裏が茶色くくすんでいた。ちょっとにおう。

 ん? ソックス越しでもハンコっていみあるのかしら?

「……」

 ポン

 とりあえず押してみた。

「……ん? おねぇ、足になんかした?」

 ナナが振り返る前に、ミカは彼女の足首をつかみ、しっかりと抱きこんだ。

「え!? ちょっと、おねぇ!?」

 狼狽するナナ。
 ミカは、抱え込まれ身動きの取れないミカの足の裏へ、こちょこちょ指を這わせる。

「――んぶっ!?? ぶひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!? はぎゃぁぁぁぁ!? なにっ、なにぃぃぃっひぎひひひひひひひひいひうぎぃぃぃ゛ぃ゛!!?」

 両手をばたつかせ、悲鳴のような笑い声をあげるナナ。
 確かにむちゃくちゃくすぐりに弱いようだ。

 もしかして、このハンコ、本物……?

「びゃはっはっはっは!!! おね゛ぇ゛っ! おねぇ゛ぇぇぇ゛! やヴぇでやヴぇでやヴぇでぇぇえっへっへっへっへ!!! 笑い死ぬってぇぇうひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 ナナはぐりんぐりん体をよじって笑う。
 全体重をかけて押さえつけないと逃げられそうだ。

 ナナの激しい反応を見ると、ハンコの効力は本物っぽいが……。

「ナナってこんなに足の裏くすぐり弱かったっけ?」

「ぎゃっはは知らんわ!!! おねぇぼけてんのかぁあっはっはっははははっはは!!! 早くやめてぇぇぇひっぃえひぇひぇひぇ~~!!」

 まともに答えてくれるわけがなかった。

 ……あ、そか。

 ミカは思い立って、くすぐりを止めた。

「……ひぃ……ひぃ。おねぇ、何がしたかったのさ……」
 ナナはぜぇはぁと肩を大きく上下させる。

 ミカは、すっかり動きの鈍ったナナの足からソックスを脱がしとった。

「……!? ちょ!? おねぇ!?」

 足に風が当たって気づいたらしいナナが慌てる。
 ミカは、再びナナの足の裏へ指を這わせた。

「ひぁっ……!!? くはっ、……? あはひひひ、……えっ?」

 ナナは思ったほどの刺激ではなかったらしく、驚いたような表情をしている。

「なるほど……」ミカは納得した。

 ミカがくすぐっているのはナナの素足。
 本来は分厚いソックス越しよりも効くはずなのだが、反応が弱い。
 それはつまり、ハンコを押したソックス越しではくすぐりに弱くなったが、ハンコを押していない素足ではそうでもない、ということ。
 もともとナナは足裏くすぐりに強いほうだったのだろう。

「……ということは、ここにハンコ押して、さっきより弱くなったらハンコの効力確定ってことだよね?」

「……は? おねぇ、なに言って――」

 ミカは、ナナの素足に素早くハンコを押し、

「へっ?」

 きょとんとするナナを傍目に、足の裏くすぐりを再開する。

「……――っ!!?? ぶひゃっ!? はぎゃぁあ゛あ゛あぁぁぁぁあががあっがががが!!? なんじゃそりゃっなんじゃそりゃ……ぎえぇぇぇええあびゃびゃはははははははははははは~~!!!」

 ナナは体をマリオネットのようにねじまげ、絶叫した。

 これは、すごい……。
 ただ指で足裏の表面をなでまわしているだけでこの反応。

 ナナの常軌を逸した暴れっぷりは、ナナの足がくすぐりにとんでもなく弱くなったことを証明している。
 ミカはハンコの効力を確信した。

「ぎぇぇぇえっひぇひっひえぇぇ゛ぇぇ゛がぁぁ゛!!? じぬっぅぅぅぎぎぎ、息が止まるぅぅひひひひひひっひ!!! おねががががががぎゃはははははは!!! お゛ね゛ぇ゛ぇ~~~ひぇっひぃっひぇっひぇ、だずげでぇぇ゛え゛ぇぇ~~げへげへげへ!!」

 ナナはよだれをまき散らし暴れている。

「……あ、ごめんごめん。ちょっと確かめたかっただけだから。あんがと、ナナ」

「なにがぁあ!!? なにがぁぁひゃひゃひゃひゃひゃ!!! はやぐやヴぇでよお゛ね゛ぇぇえ~~~ぐぇへへへへへへへ!!!」

 日頃のうっぷんがたまっていたので、それから2分程度、くすぐり続けてから解放した。
 ナナは解放されてもなおあへあへと笑いつづけ、白目をむいていた。

 もともともくすぐりに強いはずの妹がこんなになるなんて……
 このハンコ、……まだまだ使い道がありそうじゃないか。

 ミカは100円で買ったハンコを握りしめ、妄想を膨らませた。


(完)










パルスィ×勇儀×擽

 酔った勢いだったのだ。

「きゃははははははははっ!! お願いっ、……ひっひっひ!! やめてぇぇぇああっはっはっはっはっはは」

「ほ~れほ~れ。いっつもしけた面してっと幸せが逃げちまうぞ~? かっかっか」

 地底の宴会の席に響き渡る、甲高い悲鳴と高笑い。
 悲鳴のような笑い声を上げているのが水橋パルスィ。高笑いの主が星熊勇儀だ。
 勇儀はパルスィの素足の足の裏をくすぐっていた。
 パルスィは片足を抱え込まれており、ぼこぼこと勇儀の背中を殴りつけている。それでも鬼の力による拘束からは抜け出せない。

 その日、勇儀はいつも以上に飲んでいた。ひとしきり暴れ、楽しんだ。そんな中、ひとりぽつんと座っているパルスィを見つけた。パルスィは誰とも会話せず、つまらなさそうな顔をしていた。勇儀は辛気くさい奴が嫌いだった。そこで、くすぐって無理矢理にでも笑わせてやろうとしたのだ。
 勇儀はパルスィの隣に座ると、いきなり足首を掴んで転ばせ、靴と靴下を脱がし取った。
 嫌がって暴れるパルスィ。止める周囲。そんなことお構いなしに、勇儀はくすぐりはじめたのであった。

「あぁぁあっはっはっははっはっはは!! こんなの嫌ぁああはっははっははは!!」

「何言ってんだ、ヒック……。お前、笑えば可愛いじゃないか」

 酔っ払った勇儀に歯止めは利かなかった。

「きゃぁぁあっはっははっはは!! 恨んでやるっ! 恨んでやるからぁあぁあはっはははははっはははははは!!!」

 パルスィは罵詈雑言をまくし立て、涙を流して笑い続けた。

~~~

 翌朝、勇儀は罪悪感に見舞われた。
 昨夜のことはぼんやりとしか思い出せない。
 しかし、泣くまでパルスィをくすぐりまくったことは覚えている。

「……謝んなきゃなぁ」

 勇儀はパルスィの元を訪れた。
 パルスィは意外にもあたたかく出迎えてくれた。
「おう、パルスィ! 昨日はすまなかったな!」
 出会い頭に謝罪した。パルスィも許したくれたようで、茶とお菓子をご馳走してくれた。
 めっちゃ飲んで、めっちゃ食った。
 13個目のまんじゅうを口に運んだあたりで、勇儀の意識は途絶えた。

~~~

 勇儀が目を覚ますと、体の自由が利かなかった。仰向け大の字に寝そべったまま、両手両足を札で封印されているようだ。

「目が覚めたかしら」

 目の前にパルスィがいた。
 頭が痛い。

「どういうことだ、おい」

 勇儀がたずねると、パルスィは呆れたというような表情を浮かべる。

「あなた、昨日私にしたことを覚えてないのかしら」

「謝ったろ?」

「それで済めば博麗霊夢はいらない。あの程度で許されたと思えるあなたの単細胞さがねたましい……」

 パルスィは勇儀の下駄を脱がせた。

「なにするつもりだ?」

「わからない? あなたが昨日私にやったことへの復讐……」

 言いながらパルスィは両手を勇儀の素足へ近づける。

「復讐って、まさか――」

 その瞬間、勇儀の足の裏へ強烈なくすぐったさが走った。
 パルスィは10本の指で、勇儀の足の裏をくすぐっていた。

「ぶわっはっはっはっはっははっはっはは!! だっはっはっははっは!? なんだこらぁぁぁっはっはっはっはっはっはっははっは!!!」

 勇儀はたまらず笑い出す。

(なんだこのくすぐったさ? たかが足の裏をくすぐられた程度で!)

 勇儀は笑いながら困惑していた。

「さっきあなたが飲んだお茶には睡眠剤、おまんじゅうには感度を高める媚薬を入れていたの」

 パルスィは勇儀の疑問を察したのか、さらりと言った。

「あがぁぁっははっはっははっははっはは!! そんなっ……なんてことをおおおっはっはっはっはっはっははっは!!!」

 あまりのくすぐったさに涙が出てきた。
 勇儀は腹の底から沸き起こる笑いを抑えることができない。

「あんな大勢いる前で、あんなに笑わされて……私は……っ!」

 パルスィは昨夜のことを思い出したのか、わなわなと肩を震わせた。見るからに怒っている。よほど恥ずかしかったらしい。

「絶対に……許さない……」

 パルスィはギリと歯を鳴らすと、爪を立ててガリガリと勇儀の土踏まずを掻きむしった。

「ぐあぁあぁあははははははははははははははは!!!? 爪はっ!! 爪はだめぇぇああははははっはははははははははは!!!」

「やっぱり足の皮膚もごついのね。強めの方が効くみたい」

 パルスィが要領を得てきたのか、時間が経つごとにどんどんくすぐったさが増した。

「いぎゃぁあはあははははははははははは!! もうだあっぁぁあっはっはっははっは!!! 謝るっ! わるがったっつってのにぃぃぃひいひひひひひひひひひっひひひ!!!」

 笑いすぎてお腹が痛い。
 涙まで出てきた。

「口が悪い……やり直し」

「がぁぁはっははっははっははっはは! 悪かったぁぁぁっははっははっはははは!!! わるがったからぁああはっはははっはっはは!!!」

「誠意が感じられない……」

「ふざけんなぁぁああはっはははっはっははははは!!! 足が攣るうううううはっはっっははっはっははっはっは~~!!!」

 勇儀がいくら許しを請うても、パルスィはやめてくれない。
 笑いすぎて、次第に喉がかれてくる。
 そんな勇儀を見て、ニヒルに笑うパルスィ。

(昨日酒の席にいたときより、ずいぶんと楽しそうじゃねえか……)

 勇儀は薄れゆく意識の中で、そんなことを思った。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 『東方地霊殿@上海アリス幻樂団』より、水橋パルスィさん、星熊勇儀さんです。








平成「今日でクビってマジ!?」 令和「いまさら!?」

平成
「ねぇねぇねぇねぇっ! 今日であたしクビってマジ!?」

令和
「平ちゃんいまさら何言ってるの!?」

平成
「しかも次のセンター、令和って噂を聞いたんだけど……」

令和
「センターって……。確かに元号は私になるけれど、平ちゃんはみんなの中で生き続けるよ」

平成
「きれいなこと言わないで! ああ、もう! あとでポケベル番号教えておいてよね。呼ばれたらすぐくること!」

令和
「古っ! 持ってないよ! ラインの時代になに言ってるの。90年代、確かにそうやってイキってる先輩いたけど……」

平成
「ああっ!? 令和、おま、昔を馬鹿にしたな! こうしてやるっ」コチョコチョコチョ

令和
「うへひゃひゃひゃっ!!? ちょっ、平ちゃんやめっ……ぷはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

平成
「ほう。貴様、わき腹弱いのか。こちとらノストラダムスの大予言を待ちわびて夏休みの宿題に取り掛かるのが遅れたんだぞ! あの年の8月31日のてんてこ舞いと言ったら!」

令和
「それは毎年のことじゃんかぁっはっはっはっはっはっはっはっは~~!! あはぁっ!? そこやめてぇぇ~~へっへ!」

平成
「へそもチェックと。2000年問題に備えてろうそくや懐中電灯、非常食なんかを準備して年明けしたの知らないだろ!? むっちゃくっそドキドキしながらゆく年くる年見てたのに、0時すぎて何も起こらない肩透かしよ! 今にして考えれば、一般家庭の電化製品が、99から00に変わったぐらいでショートするとかありえないのよ、馬鹿ぁ! 爆弾が飛んでくるとか、インフラがストップするとかいうデマ! あの大騒ぎはなんだったのよ!?」

令和
「ふぇぇぇへへへへへっ!!? それはっ、……メディアが煽るからぁはっははっはっはっはっはっはは、私のせいじゃないぃいっひっひっひっひ」

平成
「令和。全身弱いじゃない! 次は腋いくぞ!」

令和
「そこはだめぇぇえ~~!!! やはっ!!? だはははははははははははははは~~っ!!!」

平成
「アニメが突然セル画から明るくなって驚いたり」

令和
「ちょおおおおおっ、指っ、指っ!! 骨にくいこませないでぇぇぇっははははっはっはっはっはっは!!!」

平成
「PHS(ぴっち)持ってる人より折れ曲がり式携帯電話持ってる人の方がイケてるグループ扱いされたり」

令和
「うはぁぁっ!? スカートっ、スカートめくらないでぇぇ~~!!!」

平成
「スカートは腰のところで巻くのが基本なのよ! それで、ベストの裾をびーって下に伸ばして……」

令和
「スカートの構造違うっ!! 今と違うからぁぁはっはっはっはっはっはは!!! 内腿やめてぇぇぇっへっへっへっへっへへっへっへ~~!!!」

平成
「ソックスがみぞいの流行ってるの謎なんだけど! ルーズソックス禁止から白ソ時代が一瞬で終わって、紺ソックス全盛期に至るの! 白ソ世代がめっちゃ狭くて、即オワコン扱いされたのつらいわ!」

令和
「やぁぁぁっ、脱がさないで! 靴下取らないでぇぇぇ!!」

平成
「ニコ動はおもろくて、ようつべはつまらないって言われてた時代なに!? ニコ生開設時は全ユーザーで20枠の取り合いで、リスナーもうp主もPCにへばりついてクリック連打してた意味わかんない時間の浪費!」

令和
「あひゃぁぁぁぁっ!!? 指の股はだめぇぇっひっひっひっひっひひっひっひっひ~~!!? ひっかかないでぇぇぇえひひひひひひ!!」

平成
「変化の時代だったのねぇ……」しみじみ

令和
「いひぃいぃっひひ、まっ、土踏まずくりくりしながらしみじみしないでぇぇ~~うひっ、うひひひぃ……!!!」

平成
「これは洗礼よ。令和。明日からあたしの分まで、がんばんなさい……!」

令和
「くぅぅう~~っ……ゆびっ、指とめてぇぇえ、ひひひひっひっひひふにゃぁぁっ」


(完)



















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