休日、神社の境内で妹と遊ぶ約束をしていた。
 妹と二人きりで遊ぶのは久しぶりだ。
 おかげで妹は朝から機嫌が良かった。
「お兄ちゃん! 部活終わったら速攻で来てね! 待ってるから!」
 妹は、朝から、お気に入りのワンピースとフリルのついたソックスを身につけて、はしゃいでいた。
 我が妹ながら可愛いと思った。

(妹のために早く帰ってやらなきゃな)

 そんなことを考えながら部活をしていたせいか、ミスが多かった。
 顧問に呼び出され説教を受けた。
「やる気がないなら帰れ!」
「よろこんで!」
「!?」
 顧問の許しが出たので、ぼくは部活を早退した。

 ぼくは中1。妹は小6である。
 ぼくが小学生の頃は毎日のように一緒に遊んでいた。
 中学になって部活をはじめてから、なかなか二人きりで遊ぶ時間が取れなくなってしまったのだ。

 ぼくはスクールバッグを片手に神社へ急いだ。
 しばらく早足で歩いて、足を止めた。

(……ちょっと早すぎるかな)

 約束の時間には、まだ少し時間があった。
 もともとは現地集合の約束だったが、いったん家に帰ってもいいかもしれない。

 そんなことを考えていると、遠くから妙な声が聞こえてきた。

(……? ……笑い声?)

 たしかに女の子の笑い声だった。
 
(……二人?)

 笑い声は複数。おそらく二人分だと思われた。女友達か姉妹か。
 しかし、楽しく笑い合っている感じではない。ときどき「やめて」「いや」という単語が交じっている。
 どうも様子がおかしい。

 声を耳で追った。
 家があった。
 表札の名字は知らないものだった。

 笑い声に釣られて、窓の傍に寄った。
 カーテンのすき間から部屋の様子が見えた。

(……っ!!)

 ぼくは息を詰まらせた。
 二人の女の子が両手を後ろに縛られている。
 片方は近所の有名進学校●●高校の制服を着た女の子。
 もう片方はうちの中学校の制服を着た女の子だ。
 名前は知らないが、顔に見覚えがあった。接点はほとんどないが校内でひときわ目立つかわいらしい女子だ。廊下ですれ違ったときに、「お人形さんみたいだな」とつい振り返った記憶がある。女性にあまり興味のないぼくでも記憶に残るほどなのでよっぽどだ。

 おそらく二人は姉妹なのだろう。
 目元と口元が似ている。姉の方が少し凜々しそうだ。

 …………。
 彼女達の置かれた状況が、ぼくには理解できなかった。

「きゃははははははははは! やめてぇぇ~~!」

「ぷひゃはははははははは! ひぃぃ~~っひっひっひ」

 似たような声で大笑いしている二人の女の子。
 五人、六人の小学生ぐらいの男子に足の裏をくすぐられていた。
 靴下は穿いておらず、二人とも素足だった。
 視線をずらすと、床の上に中学校指定の白靴下とおそらく高校用の紺ソックスが折り重なって落ちていた。脱がされたらしい。

 腕を組んで突っ立っている禿のおっさんがいた。
 どうやら彼が男子達に指示を出しているらしい。

「ふひぃぃぃ~~っひっひっひっひっひやぁぁぁ~~!! 助けっ! いやぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっは!!」

 お人形さんみたいな女の子が、バカ笑いしている。
 あんなに首を左右に激しく振って。
 涎まで垂らしながら。

 ぼくは、妙な興奮を覚えた。

 学校ですれ違ったときの彼女は、声を上げて笑うような雰囲気はまったくなかった。

(なんで二人とも、制服姿なんだろう……?)

 笑い狂う二人の姿に興奮しながら、そんなことを考えた。
 部屋の奥に、テニスラケットと黒い箱が見えた。黒い箱は楽器ケースだ。
 なるほど。二人とも、本当は今日、部活に行く予定だったらしい。

 部活に行こうと準備をしていたところで、禿のおっさんと小学生達が乱入してきて……。

 想像すると、余計に彼女らの境遇が理解できなくなった。
 不思議なことに、そんな不可解さに興奮した。

 だとすると、ずいぶんと長い時間くすぐられていることになる。

 二人とも汗びっしょりだった。

 がりがりと爪を立てられている足の裏は、二人とも桃色になっていた。

 高校生の方の女の子は、足の指がそれぞれ長く、しなやかで、まさに運動部という足。土踏まずに綺麗なアーチがあった。そこへ群がる小さな指、指。足の指がバラバラに動いてもがく様子がそそる。

 お人形さんみたいな中学生の女の子は、白くてぽてっとした扁平足。まさに文化系という足。動きづらい足の指を掴まれ、指の付け根から踵までをむさぼるようにくすぐられている。

「やはははははあははっ!! もうやだっ!! うぐっ、あぁあぁっはっははっはっはは!!! やめてったらぁぁぁっははっはっはっは」

 高校生の女の子が泣き出してしまった。
 それでもくすぐる指は止まらない。
 涙を流しながらも、口角を上げて笑い続ける彼女の姿を見ていると、下腹部がうずいた。

 ぼくは、見入ってしまった。

 ずいぶんと時間が経って、小学生達はくすぐる手を止めた。
 禿のおっさんが指示を出したらしい。
 おっさんは小学生達を連れて部屋を出た。
 玄関の方で音がする。
 どうやら帰るらしい。

(本当に、何しに来た人達だったんだろう……?)

 そんな疑問が頭をよぎるが、ぼくは放心したまま窓の中を見続けた。

 ぐったりと床に寝そべった二人の女の子。
 お人形さんみたいな中学生の女の子のからだがびくびくと痙攣した。
 と、次の瞬間、スカートにじわりとシミが広がった。
 失禁してしまったようだ。
 それでも彼女は、へらへらと白目を剥いて「あへ、あへ」と笑い続けている。

(とんでもないものを見てしまった……)

 ぼくは、尻餅をついて動けなかった。

 体がほてって熱かった。

 目の前に並んだアヘ顔に、自分の妹の姿を重ねてしまった。

 たまらなくなってズボンを下ろした。
 他人の家の庭で自慰をはじめた。
 芝の上に、盛大にまき散らしてしまった。
 どうしてくすぐられて笑う女の子を見て、こんなに興奮してしまうのか。……

 どうしても抑えきれなかった。

 鬱になった。

「う……」

 しばらくして、やっと冷静になってきて、立ち上がった。
 妹との約束を思い出した。
 ずいぶんと長い間のぞき見をしてしまった。

 せっかく部活を早退したのに、道草を食っている間に約束の時間を過ぎてしまった。
 
 ぼくは急いだ。
 妹に心の中で謝りながら走る。

 神社に着いた。
 妹はいなかった。

 胸騒ぎがした。

 妙な感じ。

 これは……

(……笑い、声?)

 デジャヴュだった。

 声を耳で追って、神社の裏手に回った。
 茂みからのぞく。
 二人分の人影があった。

「くひゃはははははははははっ! やぁぁああ~~っはっはっははっははっはははははひひゃぁぁぁ~~!?」

 妹が笑っていた。
 両手は後ろに縛られていた。
 地面にしりもちをついた状態で、両足を抱え込まれ、さっきの禿のおっさんに足の裏をくすぐられている。

(あ、ああぁ……っ)

 ぼくは、言いようのない、不快感と、快感を得た。

 どこの誰かもわからないおっさんに、ぼくの大事な妹が、くすぐられ、笑わされている。
 妹は可愛い顔をぐしゃぐしゃにして、狂ったように笑い悶えている。
 朝準備したお気に入りのワンピースは砂埃で汚れてしまっている。おろしたてのスニーカーと一緒に、フリルのついた真っ白なソックスは土の上に無造作に投げ捨てられていた。妹は素足だった。

 妹の白くて小さな素足に、おっさんのごつい指が這い回る。

「ひあぁぁぁあっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!! たすけてぇぇぇええひひひひひひひ、助けておにぃちゃぁぁあああっはっはっははっははっはは!!!」

(……っ!)

 妹からはぼくの姿が見えないはずだ。
 それでも健気に助けを求めてくる。
 涙を流し、楽しくもないのに笑いながら。

 妹の足の指がくすぐったそうにくねくねよじれた。

 おっさんはぎゅっとシワの寄った土踏まずを引き伸ばすようにくすぐり続ける。

「ふひぃぃぃ~~っひっひいひひひひひひひひやぁぁぁあぁああああ!!! おにぃぃぃひゃっ!! おにいひゃぁぁあああひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」

 妹は大口を開け、涎をダラダラ垂らして笑い続けた。

 あんな顔、10年以上一緒に暮らしてもみたことなかった。

 ぼくは、激しく勃起した。
 
 とめられない。

 ズボンを下ろす暇もなく、パンツの中に射精した。

 どこの誰かもわからない禿のおっさんにくすぐられ、笑い狂う妹の痴態。
 草むらのすき間から見える妹の笑顔。
 耳をつんざくような、妹の甲高い笑い声。彼女は、声を枯らして、ぼくの助けを待っている。

 ぼくの中で、何かが壊れた。
 壊れたぼくは、のぞき見を続ける。


(完)


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 下記のリクエスト作品です。

> 【ジャンル】オリジナル
>
> 【くすぐられキャラ】地元で有名な中学、高校の美人姉妹、
> 妹はおとなし目の女の子、高校生の姉は正義感と気の強いロングヘアーの女の子、主人公の妹、主人公の妹は活発で元気な女の子
>
> 【あらすじ】男の子が妹と遊ぶ約束をしていたので、約束の場所へ向かっていた、すると何やら笑い声が聞こえてきた。約束の時間にはまだ早かったので、笑い声のするほうへ向かうとどうやらその笑い声は近所で有名な美人姉妹の家のほうからだった。
> 声のする部屋の窓のカーテンの隙間から中をのぞくと、中学生の妹と、高校生の姉が後ろ手に縛られ、ハゲたおじさんが指示し、近所でも有名な小学生の悪がきたちにあらゆる方法でくすぐられる。
> その後しばらくして満足した男たちは出ていき、去って行った。
> おじさんと悪がきたちが去った後も。男の子はしばらくの間、衝撃の現場を目撃したことで動けずにいたが、数分たって妹との約束を思いだし足早に向かう。
>
> 妹との待ち合わせをしている神社にだいぶ遅れて到着してあたりを見渡すが妹の姿がなく、あたりを散策していると境内の裏手から聞き覚えのある笑い声が聞こえてくる。
> 裏手に回りそっと様子をうかがうと、妹が手を後ろに、縛られて、悪がきたち姿はなかったが、さっきのおじさんに足の裏をくすぐられていた。
>
>
> 【足裏の他に責めて欲しい部位】特になし


 これにてコチラで受け付けたリクエスト6作はすべて投稿完了。
 長いことお待ちいただいたリク主様、すみません。そして、ご協力ありがとうございました。

 下記リンクからリクエスト作品へGO(受付順)

小中一貫校くすぐり占拠 ( nm / f )
擽報復 ( nm / f )
集団的くすぐり親衛 ( nf / f )
くすぐり罰制度を悪用しよう ( nf / f )
生徒会詔校内監禁くすぐり罰脱出不可 ( nf / f )
のぞき ( nm / f )