「あなた、……誰?」
 尻餅をついた泉が、目の前の少女に質問した。
 夕日の差し込む教室。
 ここはどこ?
 中庭は?
 今の今まで昼だったはず?
 泉は混乱していた。
 少女が一歩足を踏み出し、泉に近づいた。
 その瞬間、泉は戦慄した。
 本能が「逃げろ」と言っている。
 泉は起き上がり、教室の扉めがけて走った。
 もともと足は速かった。
 扉に到達した泉は扉の取っ手に手をかけようとして、
「……っ!?」
 絶句した。
 取っ手がなかった。
 ハッと振り返った泉は、
「ひぃぃぃ!?」
 思わず悲鳴を上げた。
 姿が全く同じ少女が六人、泉めがけて近づいてきていた。
 泉は少女達に背を向け、扉をこぶしでダンダンと叩いた。
「誰か! 誰かぁ!!! 誰か助けてくださいぃ!!!」
 泉は叫んだ。
 涙が流れ出した。
 怖かった。とにかく、怖かった。
 と、突然、背後の気配が消えた。
 泉は、動きを止めた。
 心臓がバクバクと高鳴っている。
 額から汗が流れ落ちた。
 息が上がっている。
 振り返ってはいけないと、わかっていた。しかし、確かめずには、いられなかった。
 泉はゆっくりと、目線、首を背後へと向けた。
 鼻先数ミリの位置に、少女の鼻があった。目の高さが一緒だった。
 しかし、少女には、顔がなかった。
「きゃあああああぁあああああああ!!!」

 泉は小さい頃から足が速かった。
 幼稚園のかけっこも、小学校のリレーも、中学の徒競走でもいつも一番だった。
 だからかもしれない。
 自慢の引き締まった脚を、四人の少女によってたかって指先でなで回されるのは、たまらなくくすぐったかった。
「きぃいぃいいいいいひひひひっひひひひっ!!!! ふぁっははあはっははははあははは、あひあひひぃぃぃいはははは!!!」
 泉は取ってのない扉に背中を付けて尻餅をついた状態で、二人の少女に腕と肩を押さえつけられていた。
 残り四人の少女が二人ずつ泉の片足を抱えて持っており、泉は大きく左右に開脚した状態で、足の裏や腿、股などをくすぐられていた。
「あひはひぃぃ~~ひいひっひっひっひ!!!! やめへぇぇえぇっへっへっへっへっへ!!!」
 白いハイソックスとスニーカーは脱がされている。
 足首を持った少女に、がりがりと素足の足の裏をくすぐられ、膝を抱えた少女に、内股をこそこそとくすぐられる。
「ひひゃあはははっはははははは!!!! いやあぁあぁあっはっはっはっはは、だめえぇえぇああひひひひひひひひ!!」
 泉はおっぴろげた両脚をびくびくと痙攣させて笑う。
 首を左右に激しく振ると、二つにくくった髪の毛が、べしべしと顎に当たった。
 両脚から送り込まれる刺激は、泉には激しすぎた。
「あがぁあぁあはははっはははは、きひゃぁあぁははひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!」
 全身を汗びっしょりにして笑い続ける泉。
 丸見えになった下着が見る見る湿っていく。
 すぐ傍らの内股には爪を立てた少女の指がこそこそと激しくうごめき続けている。
「ひぎゃあぁあははははははははっ!!!! あひゃあぁぁぁあああああ!!!?」
 泉はびくんと体を震わせてのけぞると、膝をガクガクと揺らして失禁した。
 広げられた股間の下の床に水たまりが広がっていく。
 少女達の指はとまらない。
 泉は舌を出して悲鳴のような笑い声を上げ続けた。


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 晒そう企画の『ストーカー』を原作に、ホラー要素を含めてリメイクしました。
 制服とスニーカーの組み合わせって好きです。