くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

ショタおね

かーちゃんを魔法の力でこちょぐり仕返し

 少年は、今朝母親に叱られたことを根に持っていた。

「お味噌汁こぼしたぐらいで、あんなに怒ることないじゃん……」

 学校の帰り道は憂鬱だった。
 母親の今朝の様子から、機嫌が直っているとは思えない。
 いつもがみがみとうるさい母親。ほんとイヤになる。
 なにか、仕返ししてやりたい……。
 10歳に満たない彼の頭の中は、母親への復讐心で満ちていた。

「少年よ。なにを悩んでおる」

「え?」

 うつむいて歩いていたからか、通りすがりの老人に声をかけられた。
 その老人はハットを目深に被り、裾が足首あたりまで伸びた長い真っ黒なコートに身を包んでいた。

「その顔、今朝親と喧嘩したのかな?」

 老人の問いに、少年は息を呑んだ。

「なんで……わかったんですか?」

「ほほほ。顔を見ればだいたいの察しはつく。おじさんはこどもの気持ちがよくわかるからね」

 老人は左手で立派に伸びたあごひげをさすりながら、

「どれ。少年よ。キミに良いものをあげよう」

 ポケットからサクランボのような実を取り出した。

「なんですか?」

「この実を食べると、キミは魔法使いになれる」

「え?」

「念じればなんでもできる。ただし魔法が使えるのは食べてから一時間のみ。どのようにつかうかは、キミ次第だ。少年よ」

~~~

「ただいま……」

 帰宅した少年は玄関で靴を脱ぎ、手洗い場に向かう。

「たかし! 帰ったら手を洗いなさい!」

 台所の方から母親の声が聞こえてきた。イライラした口調だ。
 なんで行こうとしているのに、わざわざやる気をなくさせるようなことを言うのか……。

 少年は手洗いを済ませると、鏡の前で、老人にもらった木の実を取り出した。

 本当に魔法なんて使えるのか……。

「たかし! いつまで手を洗ってるの!? 済んだらさっさと宿題しなさい!」

 また台所の方から母親の金切り声が聞こえる。
 すぐ怒る母親に、本当に嫌気が差す。
 少年は、木の実を口に含んだ。

 台所では、母親が夕飯の準備をしていた。
 Tシャツにジーンズというラフな部屋着にエプロンを着けている。
 家庭訪問ではクラスメイトから「お母さん若いね」などと言われるが、少年にはよくわからない。
 髪の毛は家事の邪魔になるからか、いつもめんどくさそうに後頭部で一つに束ねてある。

「かーちゃん。今日の晩ご飯はなに?」

 少年は母親の横顔に話しかけた。

「なに!? いま作ってるから!! 早く宿題済ませなさい!」

 晩ご飯の献立を聞いただけでなんでこんなに怒られるのか。
 しかも質問には答えてくれない……。

 母親に仕返ししたい……。

 少年は半信半疑ながら想像力を働かせ、魔法をイメージしてみた。

 すると、

「――え? きゃっ!? なにっ!?」

 イメージ通りだった。
 突如床から生え出た四本の手が、母親の四肢を掴み上げたのだ。

「かーちゃん……」

 少年は目の前の光景が信じられなかった。
 空中で体を大の字におっぴろげた母親。
 少年は母親の目の前までいって、まじまじとその様子を見つめた。

「たかし!! あんたがやったの!!? なに考えてるの!! やめなさい!」

 この期に及んでもの凄い剣幕で怒鳴る母親……。
 しかし、少年の魔法によって出現した腕の拘束はびくともしない。
 いつも威圧されていた母親が、いまや、少年の手の中……。

 少年は、心が躍るような感覚に陥った。

「かーちゃん……たまには怒らず、笑えば?」

 少年はわずかに口角を上げると、両手を母親の体へ伸ばした。

「ちょっ!!? なに!? たかし!? なにするつも――……きゃっ!!?」

 少年の指が彼女の脇腹へ触れたとたん、彼女の体がびくんと揺れる。
 少年はそのまま10本の指をこちょこちょと動かした。

「たかし……っ!! やめなさいっ!! ……こん、な!! なに考えてるの!!!」

 母親は般若のような形相で少年をにらみつけ、怒鳴った。
 少年は不服だった。
 学校で友人をいたずらでくすぐったときは、もっとゲラゲラ笑い転げてくれたのに……。

 やはり、おとなとこどもでは感覚が違うのだろうか。

 そこでピンとくる。
 魔法だ。
 母親の体を、魔法でくすぐったがりに変えてしまえばいいのだ。

 少年はさっそく念じてみた。

 すると、

「……――ぶっ!!? きゃぁああああああ!!! あはっはっはっはっはっは!!? なにっ!!? なにこれぇぇぇぇ~~ははははははは!!!」

 同じようにくすぐっているだけなのに、母親は大口を開けて笑い出した。
 首を左右に振って、びくびくと四肢を震わせて笑う母親。

 少年の小さな指が、母親のくびれた脇腹の上をわちゃわちゃと這う。

「くあぁぁはっははははっはっはっは!!! やめなさいっ!!! たかしぃぃひひいいひひふあぁぁああああ!!!?」

 眉をへの字に曲げ、だらしなく口をおっぴろげて笑う母親。
 少年にとっては、初めて見る母親の表情だった。

 だんだん楽しくなってきた。

 少年が彼女の腋の下へ両手を差し込むと、彼女は悲鳴のような笑い声を上げた。

「きゃああああああははははははははははは!!? そこはだめぇぇえああはははっはははあはっはあは!!!」

 自分の指先ひとつで笑い悶える母親。
 少年は興奮した。

 念じるだけで魔法が使える。
 母親を拘束した腕は自在に操れた。

 母親の両腕を万歳に伸ばしたり、両足をM字のように広げてみたり。

「たかしぃいいひひひひっひひっひひ!!! やめなさいぃいいいひひひひっひひひ!!! こらぁぁぁあはっはははははは!!!」

 母親は口角を上げながら怒鳴りまくる。
 少年は彼女の足からソックスを脱がし取り、素足の足の裏をくすぐった。

「くあぁあははははははははは!!! やめっ!! あぁぁ~~っはっはっはっははっはっはあ!!!」

 魔法でくすぐったがり屋に体を改造したおかげか、彼女のリアクションは大きかった。
 彼女は大笑いしながら、髪の毛を振り乱し、涙を流していた。

 足の裏をくすぐると、びくびくと足の指が動いておもしろい。

 少年はくすぐりながら、敏感に反応する彼女の体の変化を楽しんでいた。

「かーちゃん? もう怒らない?」

「はぁぁぁあぁあはっっはっはっはっは!!? たかしぃぃい!!? なにいってるのぉぉおおあはははははははははは!!!」

「かーちゃんがいっつも怒ってるから悪いんだよ」

「ぎゃははははははははははは!!? そんなのっはははははあはははは!!! あんたっ!! やめなさいぃいひひひひひひひひひひ~~!!!」

 足の裏、脇腹、腋の下と縦横無尽に指を這わせる。
 少年はときおり彼女の感度を魔法で強めながら、くすぐり続けた。

「あはははあはははははっ!!! 分かったあぁぁあっはははははははは!!! なるべくぅうぅうひひひひひひひひ!!! なるべく怒らないようにするからっぁあはっはっはっはっはっは!!!」

 一時間近くのくすぐりに耐えかねたのか、とうとう彼女は折れた。
 涙を流して笑いながら懇願する彼女の姿に、少年は達成感を覚える。

「ホント?」

「ほんとだからぁぁはははっははっはっはははっは!!! いますぐやめてぇぇえへへははははははははははははは~~!!!」

 彼女の顔はぐしゃぐしゃだった。
 少年の加虐心がうずく。

「やめてください、でしょ?」

「くぅうああぁあはっははっははっははっは!!? なにいってるのおぉあははははははあははははは~~!! たかしいぃぃいい!! 調子にのるなぁぁぁっははっはっははっはっは!!!」

「なら、かーちゃん。やめらんないけどなー」

 少年は調子に乗っていた。
 だから、すっかり老人のことばを忘れていたのだ。

「あひあっぁあはっははっはっははは……うぐぅぅひひひひひひいひっ、やめてっ、……やめてくだ――」

 彼女がことばを継ごうとしたそのときだった。
 突然、彼女を押さえていた腕が消失し、どすんと彼女の体が床に落ちた。

「えっ?」

 少年は驚く。

「……げほっ、あ、あ?」

 少年のくすぐりは、すっかり効かなくなっていた。

 そこでようやく、少年は魔法の効力が一時間だったことを思い出した。

 少年はさっと踵を返し、逃走しようとした。
 が、がしり、と足首を掴まれた。
 血の気が引く。
 おそるおそる振り返ると、母親の鬼の形相があった。

「……あんた、よくもやってくれたわねぇ」

 それから一時間、少年は大人の本気のくすぐりを身をもって知った。

~~~

 それからというもの少年と母親の間でくすぐり合いが頻繁に行われるようになり、スキンシップのおかげか、以前より親子の仲が良くなった。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 深夜にチャットルームで書いたものです。お題「親子モノ」











くすぐりへの目覚め

 学校から疲れて帰ってくると、ダイニングテーブルに腰掛けたマムがため息をついていた。
 マム……、なんだか最近疲れているみたいだ。
 ぼくはランドセルを置いて、マムの横顔を眺める。
 授業参観で友達からは「若くてかわいい」と評判のマム。肌はまだまだぴちぴちで、結婚指輪さえしていなければ大学生でも通りそう。

「マム? どうしたの?」

 ぼくはこどもぶって首を傾げて聞いた。
 マムはやっとぼくの存在に気づいたのか、顔を上げてにっこりと微笑んだ。目の下に隈がある。なにをそんなに思い悩んでいるのだろう。

「あぁ、……おかえり、しんたろう」

 マムの声は沈んでいた。
 ぼくの問いの解答にもなっていない。
 あと、ぼくの名前は「しんじろう」だ。

「マム、疲れてる?」

「そんなことないわ。パパ、遅いわね……」

 まだ夕方の四時だ。ダディが帰ってくるまでまだ三時間はある。
 本当にマム、どうしっちゃのか。

 ぼくは、マムに元気を出して欲しいと思った。

 ふと思い出す。
 最近学校で元気の出るおまじないが流行っているのだ。
 昨日の給食時間、牛乳を飲んでいる女の子にやってあげたら、尋常でないくらいに喜んでくれた裏技だ。

 マムはテーブルに肘を突いて頭を抱えている。
 マムを傍目に、ぼくは、とてとてと走ってダディの部屋にいった。

 たしか、ここに……。

 ダディが隠し持っているおもちゃを、ぼくは知っていた。
 手錠だ。
 警察官でもないダディがなんでそんなものを持っているのか、ぼくにはわからない。
 引き出しのなかからいくつか取り出してもっていく。

「マム? ちょっと手を貸して」

 ダイニングに戻って声をかけると、マムは「……どうしたの?」と力なく聞き返しながらも腕を貸してくれた。
 ぼくはマムの両手を掴み、椅子の後ろに引っ張っていく。ちょうど背もたれの後ろで、ガチャリ、と手錠をかけた。

「え」

 マムの目がまんまるに見開かれた。
 マムがきょとんとしている間に、ぼくはしゃがんで、マムの足首それぞれと椅子の脚を手錠で繋いだ。

「え? しんちゃん? 何やってるの?」

 やっとマムが声を上げた。

「ちょっとマムに元気を出してもらおうと思って」

「や……何をする気なの? 放しなさい」

 マムが珍しくちょっと怒っている。
 椅子に座ったまま両手を後ろに、両足をそれぞれ椅子の脚にくっつけて動けないマム。

 ぼくは、マムの背中にまわって、腰を落とした。

「ちょっと? しんちゃん!? なにをやって――……きゃんっ!?」

 マムはびくんと体を揺らして、甲高い声を上げた。
 ぼくが後ろから手を回し、ぐにっとマムのお腹をつまんだのだ。

 服の上から、マムのお腹のぬくもりを感じる。
 もみ、もみ、と指の腹を動かす。

「きゃはっ……し、しんちゃっ! や、やめなさいっひぃ」

 マムはぷるぷる肩を揺らしながら笑いを漏らした。

 ほうら。喜んでくれた。

 もう少し強くやった方が喜んでくれるかな?

 ぼくはクリクリと指を動かして、マムのおへそを探す。おへそを触ると、女の人はみんな声を上げて喜んでくれるのだ。隣の席のミッコちゃんで立証済みだ。

「うひゃぁぁっ!!? は、は、は……ちょ、しんちゃん!! だめぇっあはっ、ふはぁぁ!!」

 服の上からだとよくわからない。
 シャツの裾をまくって、素肌に触れた。

「ひゃんっ!? つめたっ……ひはははっ!! やぁぁ」

 さわさわと指先ですべすべの素肌をなぞりながらおへそを探る。
 マムは歯を見せて笑顔を見せてくれた。
 やっぱりマムには元気に笑っていて欲しい。

 指の動きに逢わせて、マムがくねくねと腰を振った。

「やっ、しんちゃん……おねがっ、やめぇぇえ!!」

 指先をぐるぐると動かし、やっとおへそへ到達する。

「あひゃぁぁあっ!!?」

 ほらね。
 触れた途端、マムのお腹が、くんっと引っ込んだ。
 あんまりに嬉しくて、遠慮しちゃうのだ。

 ぼくは、マムのお腹にずぽっと人差し指をつっこんで、くにくにと動かした。

「ふはぁぁぁあああはひひひひひひひっ!!!? やめてっ、しんちゃっ! だめぇぇえああはははははははははは!!!」

 やっとマムは、声を荒らげて笑ってくれた。

 ぼくはマムのおへその縁を指の腹でなぞりながら、もう片手で脇腹に爪を立てた。

「ひひゃはははははははは!!? やめなさ! しん、あぁあはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」

 やっぱり女の人はおへそ周りを触られると嬉しいみたいだ。

 ぼくはしばらくマムのおへそをいじってあげて、足元へ目を落とす。

 椅子の脚に繋がれて、つま先立ちになっているマムの素足。
 足の裏がこちら側を向いている。

 ぼくは片手でマムの脇腹をもみもみしながら、もう片手をマムの足の裏へ伸ばした。

「ひゃははははははやめてぇぇぇ!!! そこはぁぁぁあ」

 そうそう。人によってはおへその他に足の裏が嬉しいこともあるらしい。
 後ろの席のスミダさんがそんな感じだった。普段仏頂面で、滅多に声を上げて笑わないのに、上靴と靴下を脱がして足の裏を触ってあげると、狂ったように大喜びしてくれたのだ。

 マムの丸見えの足の裏。
 すべすべだ。

「くひゃははははははははははっ!!! あぁぁぁああああ!? なでなでしないでっぇぇあっはっはっはっはっはっはは!!!」

 マムは足首をがちゃがちゃと動かして笑ってくれる。
 そんなに喜んでくれると、ぼくまで嬉しくなってくる。
 さっきまで沈んだ表情だったマムは、顔を赤くして、大喜びの表情だ。

「あぁぁぁぁ~~っはっはっはっはっは!!! だめぇぇぇ!!! そんなさわり方ぁぁぁあっはっはっは」

 足の裏はちょっとコツがいるみたい。
 少しだけ爪を立てて、こりこりしごくように動かした方が、マムは喜んでくれた。

「あぁぁああはははははっはあはははだめぇぇぇぇ!!! しんちゃっ……おねがいっ!!! あたし弱いのぉおおおはははははははは!!!」

 ガタンガタンと椅子が揺れた。
 マムが喜んでくれている証拠だ。

 足の裏の方が喜んでくれる。

 そう判断したぼくは、両手でマムの足の裏を触ってあげる。

「ひゃぁあああああああっはっはっはっはっはっは!!? もうだめぇえええっへっへっへっっへへっへっへへっへ!!!」

 マムは涎まで垂らして喜んでくれる。
 ぼくはとても嬉しかった。

~~~

 嬉しくてつい夢中になってやりすぎてしまった。

「しんじろう?」

 突然声がかかって驚いた。
 振り返ると、ダディがいた。

 ぼくは、ダディのおもちゃを勝手に使ったことを怒られるかと思って、びくびくしていた。
 でも、ダディの口調は優しかった。

「なんだ、お前も目覚めたのか。血は争えないな」

「?」

 ぼくは、ダディが何を言っているのかわからず、首を傾げる。
 マムが、荒い息を整えながら、げんなりと口を開いた。

「……ほんと、貴方の子よ」

 マムの心労は、ぼくにはまだわからなかった。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 チャットルームでお題をいただいて書いたもの。








無邪気な弟と無防備な姉

 学校から疲れて帰ってくると、居間のソファに姉が寝ていた。
 姉は高校二年生。バレー部に所属していた。
 今日は年に数回程度しかない休養日。
 よっぽど疲れているのだろう、顔の真ん前で息を吹きかけても、ぴくりとも動かなかった。
 Tシャツとジーパンをざっくり着て、ヘソが出ていた。
 無防備にもほどがある。

 これはチャンス……。

 最近学校で流行っている催眠術で、ちょっとイタズラしてやろうと思った。

「……ん、うん?」

 しばらくして、姉が目を覚ました。

「あ、おかえりユーくん」

「ただいま、姉ちゃん。急で悪いんだけど、コマネチのポーズやってみてくれない?」

「え? ユーくんなにいって――……コマネチっ!! ……っ!!?」
 姉は言っている最中に、両手を股に角度を合わせ、一気に引き上げた。キレのあるポージングだった。

「ちょっ!? ユーくん? なにこれっ!?」

「姉ちゃん、次はシェーっていうやつ」

 すると姉は、たちまち両手を頭上と腰下に持って行き、
「シェーっ!! ……ちょっとやめてユーくん!」

 姉には眠っている間に、言いなりになるよう催眠術をかけておいたのだ。

「ユーくん! いい加減にしないと、ホントに怒るよ!」

 姉はすごい剣幕だった。
 しかしポージングが無様なので、まったく怖くない。

「あれれ~、姉ちゃん、僕にそんな態度取っていいのかなぁ?」

「な、何よぉ!」

「じゃあ、次は姉ちゃん、ケツだけ星人!」

「ひっ……!? それはだめ――ぶりぶり~♪ ぶりぶり~♪ ……ちょっとユーくんホントにやめてぇ!! ぶりぶり~♪」

 ノリノリで五歳児のような行動を取りながら怒る姉。
 これは楽しい。

「じゃあ、姉ちゃんバンザーイ」

「へっ!?」

 姉の両手が天井に向かって伸ばされる。
 ぷるぷると青筋まで立っている。

「姉ちゃん、下ろしたらダメだよ~。はい、こちょこちょ~♪」

「きゃはははははははっ!!? ちょっ、だめぇぇあははははははは~~!!」

 腋の下をくすぐると、姉はぶんぶんと首を左右に振りながらも、決して腕を下ろそうとしない。

「じゃあ今度は、おへそ、見せてもらおっか?」

「……はぁ、……はぁ、ユーくん、いい加減に――は!? へそ?」

 姉は自分のシャツの裾を両手で掴む。
「ちょっ! ダメだって……!」
 さっきはヘソ丸出しで寝ていたくせに、こんなときは恥ずかしがっている。
 両腕に力を込めているようだが無駄だ。
 姉は、自分から、ぺろんと、シャツの裾をまくり上げた。
 ヘソをこちらに向かって見せびらかしてくる。

「姉ちゃん、そんなにおへそ丸出しにして、僕にそんなに触って欲しかったんだねぇ」

「ちょっ違っ――……そうなの! はいっ! ゆ~くん? 優しく触ってね♪ ……って何このキャラぁあああ!!」

 姉が艶めかしい声でおねだりしてくれたので、お望み通り人差し指でクリクリいじってあげた。

「ふひぃぃぃっ!!? ひひゃっ、やだっ!! やめぇぇ!! ふひっひっひっひっひっ!!」

 ヘソ周りのお腹もこそこそとくすぐってみる。

「ふひゃひゃひゃっ!! ユーくん!! ホントにだめぇふひひひひひっ!!? やめなさいぃぃいいいはははははは!!」

「うん? 何? もっと弱点をくすぐって欲しいって?」

 もう姉も、その言葉で自分がどうするのかわかっているのだろう。
 顔を真っ青にして、首を振る。

「違う! そんなこと言ってなぃ――……っ、足の裏! 靴下脱いであげるから、あたしのとっても敏感な足の裏! い~っぱいこちょこちょしてね♪ ……いやぁぁぁぁあああ!!!」

 姉は絶叫して嫌がるものの、すぐにノリノリの笑顔に変わり、「よいしょ」としゃがんだ。
 自分の靴下を脱ぎ捨てると、「はいっ♪」とこちらへ素足を突き出してくれた。

 そこで、素にもどったのか、姉の顔が真っ青になる。

「……もおおおお、なんなのこれぇぇぇえやだぁぁぁ!!! ――ユーくん♪ もぅ~早くくすぐってよぉ♪」

「姉ちゃんがそういうなら仕方ないなぁ」

「だから違うぅぅ――……じらさないでよぉ♪」

 こちらに向いた両足の裏。
 足の指を開いてくれているのは誘っている証拠だろう。
 ときどき素に戻ってきゅっと閉じる。
 催眠術と戦う姉の勇姿に感服した。

 敬意を表し、足の裏をガリガリ、ひと思いにくすぐってあげた。

「いぎっ!!? あぁあはははっはっはっはっははっはっははっはは!!!? サイコおおおおぉぉっほっほっほほほっほ――じゃなくてぇ嫌ぁぁああははははははははははははははは!!!」

 姉は恍惚と苦悶の表情をいったりきたりしながら大笑いした。

 ぴくぴくと動きまくる足の指が、すごくエロティックだった。

「おねがあぁぁぁいいいいっっひっひっひっひっひっひ!!! ユーくぅううううぅぅんひひひひひひひひ!!? もっとやってぇぇぇえっひゃっはっはっはっはっはっはっはっは!!! ――じゃないってぇぇえええっへっへっへ」

 どんなに嫌がろうと、姉は足を引っ込めない。
 突き出された足は、拘束もなにもされていないのだ。

 こちらは、目の前にある足をくすぐっているだけ。

「姉ちゃん。もうちょっと指開いてくれないと、指の股がくすぐれないよぅ」

「ふっじゃけんにゃぁぁぁあっはっはっはっはは――まってユーくぅん♪ あはぁぁん♪ すぐ開くからぁあっはははっははははっはっはっはっは!!」

 ガリガリとかきむしられる足の指が、ぱかっと開いた。
 くすぐられながら、こんなことができるなんて、催眠術恐るべし。

 せっかく開いてくれたのだ。足の指の間も綺麗にこそいでやる。

「いひぃぃいひひひひっっひっひっひっひ!!! もおおおおおおおおおっ!! あとでひどいからぁぁああっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!!! あひゃぁぁあぁぁもっとやてぇぇぇえひぇひぇひえぇへへへっへ!!!」

 姉は涙を流して、怒ったり喜んだりしていた。
 面白くてこちらまで笑ってしまう。

 夢中になってくすぐっていると、すっかり日が暮れてしまった。

 さすがにやりすぎたと思って謝罪した。姉は、むちゃくちゃ笑顔だった。その後、むちゃくちゃ怒られた。


(完)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 ずいぶん前にチャットルームで書いたもの。催眠シチュは個人的な趣味で勝手に足しました。














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