くすぐり作文晒し場

カワイイ女の子の靴下脱がしーの足の裏をコチョコチョしちゃう系小説投稿ブログ! 本番行為は一切無しなので、健全な18歳児でも安心してお楽しみいただけます!

ホラー

呪擽 ~みすず~

 新聞部一年生の河合みすず(かわい みすず)は早朝の校内巡回を日課にしていた。
 天然パーマの髪の毛はミディアムカットに切りそろえられ、頭にカチューシャを付けている。
(そうです! 面白いネタは日々の積み重ねから発見されるのです!)
 みすずはその日も、メモ帳とペンを持って、学校中を練り歩いていた。
 好奇心に満ちあふれた瞳をせわしなく動かし、いつもの風景に紛れ込んだネタ探しに励む。
 二年生の下駄箱から匂いを感じた。
(いや! 靴の臭気ではなくてですね。私のマスコミセンサーにビビッときたわけですよ!)
 みすずは、二年生の下駄箱を一つずつのぞき込んでいった。
「ビンゴっ!!!」
 みすずは思わずその場で叫んだ。
 二年生の『後背』という生徒の上履きの上に、薄水色の封筒が乗っている。
 ハッとして周囲を見回した。
 誰もいないことを確認してから、手にとってみる。
 表に『後背卓也様』とある。
(うっひょー!!! これだから早朝巡回はやめられないっ!!)
 みすずはさっそく、封筒を開き、中に折りたたまれた便せんを取り出した。
 みすずのやることは決まっていた。
 手紙から情報のスキャニング。本日行われるであろう時刻、現場の把握。後背という生徒を尾行。本日繰り広げられるであろう恋のイベントの一部始終の観察。
「やはり、恋愛沙汰は読者の目を引きますからね~」
 みすずは、舌なめずりをしながら、その便せんに目を通した。
「甘い! 甘い! こんな純情なラブレターは初めてです!!! これは大スクープになります!!」
 読み終えたみすずはその場でガッツポーズした。
 
 と、その瞬間、違和感に気づく。

「はい?」

 みすずはきょとんとした。
 みすずは、見たことのない教室の中にいた。
 何度も目をしばたたく。
 まったく状況が変化しない。
(今まで、間違いなく玄関前にいたはずなんですが……)
 手を見ると、たった今まで持っていたはずのラブレターと封筒がなくなっていた。
 他は何も変わっていない。
 夏服のセーラー服、短くしたスカート、白いクルーソックスに上履き。ポケットの中には、メモ帳とペンがいつも通り入っている。
 窓から差し込む太陽は赤く、夕日のように見えた。
 頭を掻くみすず。
 ふと、目線をずらした先に、半袖のポロシャツの上に、灰色のサマーベストを着たセミロングヘアの少女が立っていた。
「わわっ!? い、いつの間にいたんですか!」
 少女は反応しない。
「その制服……、中学生、ですか?」
 みすずは少女の足元に視線を落とし、いぶかしげに眉をひそめる。
 少女は素足だった。
 よく見ると、服装もだいぶ乱れている。
「あなた、ここで、何かあったんで――きゃぁああっ!!?」
 近づこうとして、みすずは驚きのあまり尻餅をついてしまった。
 目の前の少女には、顔がなかった。
 みすずは危険を察知して逃げだそうとして後ずさりする。腰が抜けて、体が思うように動かない。
 目の前の少女がゆっくりとみすずの元へ近づいてくる。
 尻餅をついたまま後ずさりを続けたみすずの背中に、何かがぶつかった。冷や汗が出る。
 首をゆっくりとねじり、上を見上げた。
 真後ろに立った顔のない少女が、みすずを見下ろしていた。
「いやあぁああああああああああああ!!!!」

 みすずは自分が絶叫をあげてから、どのくらいの時間が経ったのかわからなかった。
 自分の身に何が起こっているのか?
 自分はどこにいるのか?
 自分は何をしているのか?
 自分はこれから、どうなるのか?
 ただただ笑い叫びながら、みすずは同じ疑問を何度も何度も頭の中で繰り返した。
「ひゃはははっははっはあははは!!? あっーっはっはっはははは、ひはあぁあはっはっはっはっは!!!」
 みすずは、六人の少女に床に押さえつけられ、全身をくすぐられていた。
 万歳をしたIの字の状態で、手首と足首を押さえつけられたみすずは、まったく身動きが取れない。
「あひああぁぁあははっははっはははは!!! やめてえぇぇえはははははは、やめてくださぃぃいいいっひひひひひっひひひひひひ!!!」
 ぴんと引き伸ばされた腋やアバラに、数十本の指が突き刺さり蠢く。
「ひえぇえええはっはっはっは、はがあっぁぁっはっはっはっははっは!!! 死ぬぅぅぅっはっはっは、だやぁあぁあっはっはははははははは!!!」
 みすずはあまりのくすぐったさに白目をむきながら叫んだ。
 少女達のくすぐりによって引き起こされる笑いは、際限がなかった。
 みすずの上履きとソックスは脱がされ、素足にされていた。
 かかとを揃えて押さえつけられた素足の足の裏を、みすずの持っていたペンの先端でこりこりとくすぐられている。
「うほぉぉ~~はおあははっははっははっは!!!! はぎゃぁああぁはははははははは!!! やべぇえっ、やべでぇぇえぇぇぇっひぇひぇっひぇっひぇっひぇ~~っ!!!」
 足の指がびくびくと激しく動く。
 みすずには、自分の状況がまったく理解できない。
 なぜくすぐられているのか?
 なぜ笑わされているのか?
 少女達の指から送られる刺激は、脳に直接響いてくる。
「あぎゃあぁぁぁはははははははは!!!! ぎひゃぁあぁぁあはははあはははは!!!!?」
 わけもわからず、みすずは失禁した。
 それでも少女達の指はとまらない。
 みすずは、何の理解もできぬまま、ただひたすら笑わされ続けた。


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 晒そう企画の『ストーカー』を原作に、ホラー要素を含めてリメイクしました。
 この子、原作だと完全な使い捨てキャラだったので、肉付けいたしました。

呪擽 ~鈴江2~

 翌朝、鈴江は普段よりも一時間近く早く登校した。
 卓也の下駄箱の前で深呼吸する。
 両手で握りしめた薄水色の封筒の中には、鈴江が一晩かけて書き綴った恋文が入っている。いわゆるラブレターである。
 鈴江は、勇気を振り絞り、そっと卓也の上履きの上に、封筒を置いた。
 ホッと一息ついてから、鈴江はボッと顔を紅潮させた。
(キャー、置いちゃった、置いちゃったぁ! も、もう後戻りできないからっ!! もう付き合うか、フラれるかしかないからぁ!!!)
 妙にテンションが上がってきて、鈴江は心の中で普段のキャラとは似つかわしくない黄色い歓声を上げながら、その場で地団駄を踏む。
(ああ、私! 私はどうしてこんなに後背君のことが好きなんだろう!)
 端から見ればものすごく変な子に映るだろうが、早朝のため人目を気にすることもない。

 顔を押さえて、しばらく腰を振っていた鈴江は、ふと、違和感に気づいた。

「え?」 

 顔を上げた鈴江は素っ頓狂な声を出した。
 目の前の光景が変わっていた。
 教室の中だった。それも、鈴江の通う学校の教室ではなかった。
 窓から夕日が差していた。
 たった今まで、朝だったのに。
 鈴江は自分の体を見回した。
 特に変わった様子はない。高校の夏服であるセーラー服に、白ハイソックス、上履きを身につけており、通学鞄とスポーツバッグは、肩にかかったままである。
 状況が飲み込めない。
 鈴江は教室内を見回している途中で、突然悪寒がして振り返った。
 一秒前まで誰もいなかった場所に、少女が立っていた。
 顔は、夕日の逆光でわからなかった。ぼさぼさの髪の毛はセミロングだった。
 半袖のポロシャツの上に、灰色のサマーベストを着ている。よく見ると、シャツのボタンはちぎれ、ベストは穴が開いたり破れたりしていた。プリーツスカートはホックが壊れているらしくずり下がって見えた。足元は、上履きも靴下も履いておらず素足だった。
「そ、その制服……」
 鈴江は少女の着た制服に見覚えがあった。
「もしかして……かの子、さん?」
 少女は何の反応も示さなかった。
 鈴江はぞくっと背筋が寒くなって、駆けだした。
 が、扉の方へ振り向くと、そこにも、まったく同じ少女が立っていた。
「ひっ!?」
 鈴江は驚いて後ろを向いた。
 真後ろにも、まったく同じ少女がいた。
 少女がゆっくりと、鈴江の方へ近づいてきた。
 ふと見ると、真横からも、まったく同じ少女が近づいてきていた。
 視線を動かすたびに、少女が増えていく。
 気づくと、鈴江は、見た目が全く同じ六人の少女に取り囲まれていた。
 鈴江は、恐怖に膝が震えた。
「や、……やめてよっ!」
 鈴江はバッグを振り回し、その場から逃げようとする。
 が、鈴江は手首をつかまれた。
 おそろしいほど力が強かった。
「きゃっ!?」
 鈴江は、少女達に押し倒された。
 なすすべなく、両腕、両脚に一人ずつ四人の少女に乗られ、仰向け大の字に床に押さえつけられてしまう。
 一人の少女が鈴江の腰に馬乗りになった。
「きゃっ、ちょ、おねがぃ、やめ――、いやぁああああああああああああっ!!!!」
 鈴江は少女の顔を見て、悲鳴を上げた。
 少女には、目や鼻や口などはあったが、顔がなかった。

「ひひひひっひひっはひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁあぁ!!!!」
 鈴江は、いつの間にか、訳もわからず笑っていた。
 首を左右にぶんぶんと振り回し、開きっぱなしの口からはよだれが垂れ、鼻水が噴出し、涙が止めどなく流れ出る。
 腕に乗った二人が腋の下を、腰に乗った一人がアバラからお腹を、脚に乗った二人が足の裏を、開脚した股の間に陣取った一人が内股から太ももをくすぐっていた。
「きやぁあぁぁっひゃっひゃっひゃっひゃぃぃぃいいい嫌あぁぁぁあっはっはっははっはっっはは!!!!」
 鈴江には、自分がなぜこんな目に遭うのかわからなかった。
 状況が全く飲み込めないまま長時間激しく笑わされ続けた鈴江は、混乱のために頭がおかしくなりそうだった。
「おにゃがいぃぃいひいひひひひひひひひひっ!!! やめてぇえぇぇひゃっはっはっはははははははは!!!」
 少女の指が腋の下に食い込んでいくる。
 袖から侵入してきた細い指は、冷たく、少し素肌に触れるだけで鈴江の体を震えさせた。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!!? やぁあぁぁぁ~~はははははははあははだひぇぇええっへっはっはっはは!!!」
 セーラー服の裾はめくられ、おへそを指でほじくられる。
「おひゃぁあぁははっははははっ!!! ああぁははっはっははっはは!!!」
 両足とも上履きとソックスは脱がされ、素足の足の裏をひっかくようにくすぐられる。
「だぁぁあっはっははっっはははっは!!! 息があぁぁははっはははははっ!!! いきがぁあぁぁぁっひゃははっはっはっはっははっは!!!!」
 少女達の力は強く、鈴江の体は大の字からびくとも動かない。
 わずかに与えられた自由な部位、首から上、手首から先、足首から先だけが激しく暴れ続ける。
「あぎゃぁあぁあはっはははははは!!!! だめぇえぇぇぇひひひひひひひひひひひひ~~!!!?」
 数分ほど擽られ続け、鈴江は勢いよく失禁した。
 プシャと音がして、見る見るスカートの中が湿っていく。
 床に水たまりができても、少女達の指の勢いはいっこうにおさまらなかった。


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(ここから作者コメント)

 こんばんは。ertです。
 晒そう企画の『ストーカー』を原作に、ホラー要素を含めてリメイクしました。
 ジャパニーズホラーのノリって、案外私の嗜好の原点かもしれないと、書いていて思いました。
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